一酸化炭素ヘモグロビン

出典: meddic

carboxyhemoglobin、((古))carboxyhaemoglobin
カルボキシヘモグロビン


UpToDate Contents

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和文文献

  • 歯牙のピンク色着染現象に関するキャピラリーを象牙細管モデルとした実験的研究
  • 高野 恵,佐藤 啓造,藤城 雅也,新免 奈津子,梅澤 宏亘,李 暁鵬,加藤 芳樹,堤 肇,伊澤 光,小室 歳信,勝又 義直
  • 昭和医学会雑誌 69(5), 387-394, 2009
  • … 腔内での溶血により,ヘモグロビン(Hb)が象牙細管内に浸潤していくことが推測されているが,生成機序も退色機序も十分明らかになっていない.先行研究において実験的に作製したピンク歯では一酸化炭素ヘモグロビン(COHb)や還元ヘモグロビン(HHb)によるピンク歯は6か月以上,色調が安定であったのに対し,酸素ヘモグロビン(O2Hb)によるピンク歯は2週間で褐色調を呈し,3週間で退色することを既に報告し …
  • NAID 130000852990
  • 呼気ガスによる Carboxyhemoglobin の測定
  • 福田 篤久,石田 浩美,久保田 芽里,小島 義忠
  • におい・かおり環境学会誌 = Journal of Japan Association on Odor Environment 37(2), 89-93, 2006-03-25
  • NAID 10017973240

関連リンク

ヘモグロビンはオキシヘモグロビンになることによって、生体中で役割を果たしている。 ところが、酸素と一酸化炭素という2種類の物質が、どちらもヘモグロビンと結びつこう として競争した場合、一酸化炭素が勝つ。一酸化炭素とヘモグロビンとの結合の強さは、 ...

関連画像

左側 が 酸素 ヘモグロビン の  も 一酸化炭素 同様 にたばこ の 煙 が 体 に 良くない ヘモグロビン一酸化炭素 と 結び付いた 地下鉄の蓄電池室の改修工事中


★リンクテーブル★
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関連記事ヘモグロビン」「炭素」「一酸化炭素」「グロビン」「一酸化

carboxyhemoglobin」

  [★] カルボキシヘモグロビン


一酸化炭素中毒」

  [★]

carbon monoxide poisoning CO poisoning
CO中毒
一酸化炭素 carbon monoxide CO


概念

  • 一酸化炭素を吸入による中毒

疫学

  • わが国では中毒死の原因物質として頻度が高い(60%で最多 (YN.K-33))。自殺が半数以上。
  • COの発生源としては、火災、都市ガス、自動車の排気ガス、瞬間湯沸かし器などの各種燃焼器具、練炭などの炭製品などが挙げられる。
  • 季節性で、特に冬に多い。

病因 HIM.1142

  • 1. 一酸化炭素ヘモグロビンの生成により末梢への酸素運搬が阻害される(COのHbに対する親和性はO2のそれの250倍) → 組織低酸素
  • 2. 酸素解離曲線の左方移動。
  • 3. CO とミオグロビンの結合 → (心臓)心筋虚血、不整脈
  • 4. チトクロム酸化酵素との結合による細胞呼吸障害。
  • 5. 再灌流障害、酸素ラジカル生成・脂質過酸化による中枢神経障害。

病理

  • 中枢神経:大脳基底核、レンズ核の虚血性変化が特徴的

法医

  • 剖検所見では、死斑・血液の鮮紅色調が特徴。
  • 血中COHbが50-60%以上であれば死因としうる。
  • 焼死体では、煤の吸引とともに、火災時に生存していたことの根拠として重要。

症候

IMD.1143, NEL.355
  • 症状はCOHbの血中濃度に依存する。
  • 初期症状は頭痛、悪心・嘔吐で、非特異的でありインフルエンザ、胃腸炎と誤診されやすい。さらにCOHb濃度が上がると、激しい頭痛、めまい、視野の変化、脱力が生じる。高濃度では昏睡、てんかん発作、呼吸不安定、死が起こる。
  • 血中COHb>10%;頭痛。>30%;激しい頭痛、悪心、嘔吐。>60-70%;死亡
  • 眼症状:網膜出血(NEL.355)、乳頭浮腫(CASES.192)
  • 皮膚・粘膜:(急性のCO中毒)generalized chery-red color of the skin and mucous membranes.
  • 中枢神経症状:
  • 循環器症状:胸痛、心電図上の虚血性変化、不整脈
  • 呼吸器症状:息切れ、頻呼吸
  • 消化器症状:悪心・嘔吐
  • 泌尿器症状:失禁
  • 慢性期:遅発性精神系精神症状群 delayed neuro-psychiatric syndrome:10-30%に認める。50-75%は1年以内に回復
  • 回復した意識が1-3週後に再び低下することがある。
  • 重症例では中枢神経系、腎臓、肺、心臓等が冒される

病型による症状

  • 急性一酸化炭素中毒
  • 慢性一酸化炭素中毒、間歇型一酸化炭素中毒:知覚障害、運動障害(錐体路症状、錐体外路症状)

IMD.1142

COHb(%) 症状
≦10 ほとんどなし
10~20 前頭部頭重感、皮膚血管拡張
20~30 拍動性頭痛、体動時の息切れ
30~40 悪心、めまい、視力障害、疲労感、判断力低下
40~50 頻脈、昏迷、脱力、虚脱
50~60 昏睡、痙攣
60~70 低血圧、呼吸微弱
≧70 呼吸停止、死亡

WMM.757

  • 20-40% : めまい、頭痛、脱力、判断力の低下、悪心・嘔吐、視力の低下。網膜の出血が見られることがある。
  • 40-60% : 頻呼吸、頻拍、失行、失神、てんかん。ECGではST部位の変化、伝導障害、心房・心室性不整脈が分かるかもしれない。
  • 60%以上: 昏睡、死

BPT.282

  • 20-30%:全身性の低酸素血症
  • 60-70%:死亡

NEL. 355

  • >15%:症状が出現
  • >20%:中毒症状が出現
  • >40%:重度の神経症状が出現

身体所見

  • 古典的所見のcherry-red lips(さくらんぼ色の唇)、チアノーゼ、眼底出血の頻度は高くない。 → むしろですねCO-Hbの吸光度特性はO2-Hbに似てるからチアノーゼは見いだされないよ。

検査

HIM.1142
  • 1. 血液ガス検査
  • COHb濃度の上昇(基準値:1-3%、ヘビースモーカー:15%)
  • pulse-oximetry gap:パルスオキシメーターでは COHb と酸化 Hb の区別が不可能なため、酸素飽和度の実測値より高値となる。
  • 動脈酸素分圧は正常だから(そうなの?)、動脈酸素飽和度や一酸化炭素ヘモグロビンを測定する必要がある(WMM.757)
  • 2. 血液生化学
  • CK、LDH → 心筋障害を示唆
  • 3. 心電図
心筋虚血、不整脈(頻脈、各種ブロックなど)
  • 4. 頭部CT・MRI検査
  • CT:意識障害を来す疾患の除外診断
  • 大脳基底核:萎縮、限局性低吸収
  • 大脳白質 :広範な低吸収
  • MRI:白質の脱髄所見、淡蒼球(globus pallidus)の壊死

治療

  • 100%酸素投与
  • COHbが10%未満になるまで継続(WMM.757)
  • 4-6時間の治療後にも症状が持続する場合には、高気圧酸素療法を考慮する。
  • 高圧酸素療法(3 atm)は以下の患者に推奨される;意識がない、神経症状、ECG所見で虚血、重度の代謝性アシドーシス、横紋筋融解症、肺浮腫、あるいはショックが認められる患者(WMM.757)
  • RCTによる有効性に関する根拠はないが、昏睡、意識消失、痙攣などの重度中枢神経症状、肺浮腫、心筋虚血、重症代謝性アシドーシスを呈する場合、COHb > 40%、妊娠時、高齢患者には適応(IMD.1142)。
  • 高酸素療法は長期的な神経学的転帰を改善する(WMM.757)

血液中のCOの半減期 NEL.355

  • 健常人:平均5-6時間
  • 100%酸素の投与下:40-60分
  • 高圧酸素(2.5-3気圧):15-30分 適応:CO中毒に適合した神経症状が出現/子供や妊婦でCOHbレベルが25%より大きいこと

診断

  • 発症した患者をとりまく状況(居合わせた他の人、COを発生しうる環境か)を聴く
  • 除外診断:CO中毒様の症状を来す疾患を鑑別。特に中枢神経疾患

後遺症

  • 精神神経症状:健忘症、自発性低下、感情障害、パーキンソン症候群など

予後

  • 速やかに意識が回復する場合は予後良好
  • 意思疎通の回復は4日以内に限られ、昏睡が遷延する場合には回復を期待できない。



カルボキシヘモグロビン」

  [★]

carboxyhemoglobin COHb HbCO
一酸化炭素ヘモグロビン carbon monoxide hemoglobin、カルボニルヘモグロビン carbonylhemoglobin
carboxyhemoglobinemia



carboxyhaemoglobin」

  [★]

一酸化炭素ヘモグロビンカルボキシヘモグロビン

carboxyhemoglobin


一酸化炭素ヘモグロビン血症」

  [★]

carboxyhemoglobinemia


ヘモグロビン」

  [★]

hemoglobin, Hb
血色素
酸素化ヘモグロビン脱酸素化ヘモグロビン赤血球グロビン鎖ヘモグロビン濃度

生化学

  • 67 kDa

血液内科学

  • 2種類のグロビンタンパク質が各2個集まりヘテロ4量体を形成したもの。
  • 発生段階によってできるヘモグロビンが異なる
  • α鎖系はζ→α
  • β鎖系はε→γ→β δ
  • 発生初期:ζ2ε2
  • 胎児期 :α2γ2
  • 乳児期 :α2β2(HbA), α2δ2(HbA2), α2γ2(HbF)
  • 成人
α2β2(HbA) :Hbの97%
α2δ2(HbA2) :Hbの2%
α2γ2(HbF) :Hbの2%
発生初期:ZE
成人  :B > D > G , Aは共通


機能

  • O2運搬
  • CO2運搬
  • 体液pHの調整

CO2運搬

  • 血液中に溶解する :排泄されたCO2の5%(Kaplan Q book p.101)、9%(SP.655)
  • ヘモグロビンのN末のアミノ基でカルバミン酸を形成して :排出されたCO2の15%(HBC.45)、11%(SP.655) カルバミノヘモグロビン
  • 赤血球中のCAによりbicarbonateを産生し、血漿により運搬される :排泄されたCO2のほとんど(HBC.45)、80%(SP.655)

臨床検査

  • 臨床検査では、血液1dl中のヘモグロビンの量(g)を定量する。略号はHb

基準値 (ヘモグロビン濃度)

-2007前期生理学授業プリント
  • 男性:14 - 18 (g/dl)  16±2 (g/dl)
  • 女性:12 - 16 (g/dl)  14±2 (g/dl)
異常値の出るメカニズム第5版 p.79
  • 男:13~19 g/dl
  • 女:12~18 g/dl
HIM. A-2
  • 男:13.3-16.2 g/dl
  • 女:12.0-15.8 g/dl

パニック値

出典不明
  • ≦5 g/dl、≧17.0 g/dl

輸液によるヘモグロビン濃度の上昇

  • 予測方法(1):予測されるヘモグロビン上昇(g/dl) = 投与ヘモグロビン量(g) / 循環血液量(dl)
  • 予測方法(2):濃厚赤血球2単位でおよそヘモグロビン上昇は1(g/dl)

国試




炭素」

  [★]

carbonCcarbonic
カルボニッククーロンシステインシトシン炭酸カーボン


一酸化炭素」

  [★]

carbon monoxide, CO


臨床関連


グロビン」

  [★]

globin
グロビン蛋白質 globin protein



一酸化」

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monoxide
一酸化物




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