オースチン・フリント雑音

出典: meddic

Austin Flint murmur
フリント雑音 Flint murmur
Austin-Flint雑音 Austin Flint雑音
大動脈弁閉鎖不全症

聴診所見

部位

  • 大動脈弁閉鎖不全 AR

時期

  • 拡張期雑音

部位

  • 心尖部

発生メカニズム

  • 大動脈弁閉鎖不全症において、拡張期に大動脈弁を介して左心室に血流が逆流してくるが、この逆流血に僧帽弁前尖がおされて半閉鎖状態となり、機械的僧帽弁狭窄を来す。

僧帽弁狭窄症との鑑別


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オースチンフリント雑音についての随筆です ... 文責 山本内科耳鼻科院長 山本秀平 (2003/9/22) スタートに戻る 学術コーナーに戻る 今も昔も世界中のどんな医学書にも必ず載っているオースチンフリント雑音のお話です。
かな: フリントザツオン 【英】: Flint murmur 同義語: オースチン フリント雑音Austin Flint murmur 本文: 大動脈弁閉鎖不全症のとき拡張期に大動脈より血流が左心室内へ逆流する.そのため高調な潅水様(giessend),吹鳴性(blowing)の拡張期 ...
収縮期雑音 † 駆出性雑音 半月弁、心室流出路を通過する血流により生じる。Ⅰ音の少しあとから始まり、Ⅱ音の前で終わる、漸増・漸減のダイアモンド型の雑音である。 機能性雑音 心臓に器質的病変のない健康な青少年に聴かれる ...


★リンクテーブル★
先読みFlint murmur
リンク元心雑音」「大動脈弁閉鎖不全症」「拡張期ランブル」「Austin Flint murmur」「Austin-Flint雑音
関連記事リン」「雑音」「」「フリント雑音

Flint murmur」

  [★]

Flint murmur
オースチンフリント雑音 Austin Flint murmur
拡張期雑音


心雑音」

  [★]

heart murmur, cardiac murmur
拡張期雑音過剰心音レヴァイン分類

収縮期雑音 systolic murmur

拡張期雑音 diastolic murmur

continuous murmur

  • 連続的な圧較差の存在を示唆する
  • A. continuous:動脈管開存症 PDA:肺動脈弁領域。動脈管を流れる血流と雑音が比例するので、S2に向かって大きくなり、S1に向かって小さくなる。
  • B. to-and-fro: AS + AR, PS+ PR :S1~(収縮期:AS,PSによる駆出性雑音。ダイアモンド型)~S2, S2~(拡張期:MR,PRによる逆流性雑音。decrescendo)~S1 S1に向かって小さくなるので、連続音とは区別できるはず。

手技見えp.116

  • 僧帽弁開放音(OS):MS
  • 収縮中期クリック:MVP
  • 拡張期ランブル + 前収縮期雑音:MS
  • 拡張期灌水様雑音/拡張期逆流性雑音:AR、PR
  • 収縮期逆流性雑音:心尖部:MR

体位との関係

  胸壁に近づく部位  
左側臥位 心尖部 僧帽弁雑音(MR, MS)、僧帽弁開放音(OS)、III音IV音
座位前屈位 大動脈弁領域 大動脈弁閉鎖不全症(AR)
肘膝位 (心膜>-<心臓) 心膜摩擦音

呼吸との関係

右心系:三尖弁の雑音

  • 吸気時増強、呼気時減弱
吸うとき強く、吐くとき弱く
吸うと胸腔内圧が陰圧になり、静脈還流量が増加する

左心系:僧帽弁、大動脈弁の雑音

  • 吸気時減弱、呼気時増強
吸うとき弱く、吐くとき強く
胸腔内圧が上昇すると、肺から心臓に向かう血流が増加する(ホントニか?)ので、左心系の雑音が増強するのだ???????????

手技との関連

疾患別

MS

  • 概念:拡張期ランブル
  • 時相:拡張中期(open snap)に続いて。
  • 最強点:心尖部
  • 放散:
  • 体位:左側臥位
  • 音程:低音

MR

  • 概念:収縮期逆流性雑音
  • 最強点:心尖部
  • 放散:左腋窩
  • 体位:左側臥位
  • 呼吸:呼気
  • 音程:高音

AS

  • 概念:収縮期駆出性雑音
  • 最強点:2LSB
  • 放散:右鎖骨下動脈、右頚動脈
  • 体位:座位
  • 呼吸:呼気

AR

  • 概念:拡張期灌水様雑音
  • 時相:拡張期
  • 特徴:呼気で増強
  • 最強点:3LSB
  • 放散:
  • 体位:座位前屈位
  • 音程:高音

MVP

  • 概念:収縮期逆流性雑音
  • 時相:収縮期中期。クリック音の後から。
  • 音程:高音  ←  圧較差が大きいため

ASD

  • 概念:駆出期駆出性雑音
  • 最強点:2LSB
  • 放散:
  • 体位:

VSD

病態特異的な心雑音

  三尖弁閉鎖不全症 大動脈弁閉鎖不全症 大動脈弁狭窄症 僧帽弁閉鎖不全症 僧帽弁狭窄症
TR AR AS MR MS
心音

I音減弱

I音減弱

I音亢進

心雑音
  • オースチン・フリント雑音:M弁前尖半閉鎖状態による機械的MS
過剰心音 
その他徴候
 




大動脈弁閉鎖不全症」

  [★]

日本では、英語表記ではaortic regurgitation AR、日本語表記では「大動脈弁閉鎖不全症」とするのが一般的?
大動脈弁閉鎖不全症 大動脈弁閉鎖不全 aortic valve insufficiency, AI
大動脈弁逆流症 大動脈弁逆流 aortic regurgitation AR, aortic valve regurgitation
弁膜症
[show details]

概念

  • 大動脈弁の閉鎖不全により、拡張期に大動脈の血液が左心室に逆流する病態。
  • 左室の容量負荷が特徴

身体所見

聴診

  • 心音:S1↑, S2?, S3?,S4?
参考6
  • S1:soft
  • S2:variable
  • A2:soft~absent
  • P2:normal
  • S3:左心機能が落ちれば聴取される
  • 心雑音
  • 拡張期逆流性雑音 = 拡張期灌水様雑音 = blowing murmur in early diastole along the left sternal border
最強点:3LSB。
持続時間:軽症・急性型では持続時間は短い。
音量は一定かだんだん小さくなる(decrescendo)
重症度と音量は相関しないが、雑音の持続時間は参考になる。軽症では拡張期の初期にのみ吹くような(blowing)音が聴取される。重症になるにつれだんだん伸びていき、しまいには拡張期全体に聴取されるようになり、音は粗な音である(rougher)。

(参考6) :::持続時間は重症度を反映しないが、軽度ARでは持続時間は短い(なぜ?)。また急性ARでも短いが、これは拡張期にすぐに大動脈と左心室の圧が均衡するからである(圧較差が小さいということか?)。(up2date)

  • Austin Flint murmur:拡張期中期に低音を心尖で聴取。拡張期に大動脈弁から逆流してくる血液の乱流により、僧帽弁前尖が下方に押し下げられMS様の雑音を生じる。Austin Flint雑音はMSと違ってopening snapがなく、収縮期前期の雑音の増強がない。(PHD.214)


特徴的な身体所見 PHD.215

二峰性脈 bisferiens pulse 頚動脈や腕頭動脈で収縮期に二峰性の脈を感じる
コリガン脈 Corrigan pulse 著しく膨張し虚脱する脈
ミュッセ徴候 de Musset sign 収縮期に頭が上下に動く
デュロジェ雑音 Duroziez sign 大腿動脈を軽く押さえると往復雑音が聴取される
ヒル徴候 Hill sign 収縮期の膝窩動脈圧が上腕動脈圧よりも60mmHg高い
ミュラー徴候 Muller sign uvulaの収縮期のは駆動
クインケ徴候 Quincke sign 口唇や近位爪床で毛細血管の拍動が見える
トラウベ徴候 Traube sign Pistol-shot音が大腿動脈で聴取される


末梢の症状にトラウベ徴候、デュロジェ雑音、コリガン脈(water hammer pulse)があるが、これらは慢性ARでは特徴的だが、急性ARではほとんど見られない。急性ARではstroke volume and diastolic filling volumeが増えないためである(uptodate)

検査

心エコー

  • 拡張期僧帽弁前尖のfluttering → 大動脈弁からの逆流により僧帽弁前尖が狭窄し機能的に僧帽弁狭窄症 → オースチン・フリント雑音

参考

  • 1. mayoclinic

[display]http://www.mayoclinic.com/health/aortic-valve-regurgitation/ds00419

  • 2. virtualmedicalcentre

[display]http://www.virtualmedicalcentre.com/diseases.asp?did=7

  • 3. heart-valve-surgery

[display]http://www.heart-valve-surgery.com/aortic-valve-regurgitation-symptoms.php

  • 4. AHA americanheart

[display]http://www.americanheart.org/presenter.jhtml?identifier=4448

  • 5. patient.co.uk

[display]http://www.patient.co.uk/health/Aortic-Regurgitation.htm

  • 6. [charged] Pathophysiology and clinical features of chronic aortic regurgitation in adults - uptodate [1]

ガイドライン

  • 1. 弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)
[display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2007_matsuda_h.pdf

国試



拡張期ランブル」

  [★]

diastolic rumble
心室充満雑音
拡張期雑音
僧帽弁狭窄症 MS三尖弁狭窄症 TS大動脈弁閉鎖不全症 AR


  • 拡張中期に房室血流によって生じる雑音。
  • 僧帽弁狭窄症三尖弁狭窄症で聴取される。
  • 2. Austin-Flint雑音オースチン・フリント雑音大動脈弁閉鎖不全症でも、拡張期の大動脈弁における逆流により、僧帽弁前尖の開放が制限されて相対的に僧帽弁狭窄を来し、拡張期ランブルとして聴取されうる。


Austin Flint murmur」

  [★] オースチン・フリント雑音

Austin-Flint雑音」

  [★] オースチン・フリント雑音

リン」

  [★]

phosphorus P
serum phosphorus level

分子量

  • 30.973762 u (wikipedia)

基準値

血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
  • (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
  • 2.5-4.5 mg/dL (QB)

尿細管での分泌・再吸収

近位尿細管 70%
遠位尿細管 20%
排泄:10%

尿細管における再吸収の調節要素

臨床関連

参考

  • 1. wikiepdia
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3





雑音」

  [★]

noise
ノイズ心雑音部分音


  • オースチン・フリント雑音 Austin-Flint雑音大動脈弁閉鎖不全:大動脈弁閉鎖不全症において、拡張期に大動脈弁を介して左心室に血流が逆流してくるが、この逆流血に僧帽弁前尖がおされて半閉鎖状態となり、機械的僧帽弁狭窄を来す。


音」

  [★]

tonesound
緊張緊張度トーン響く健全


フリント雑音」

  [★] オースチン・フリント雑音




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