イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム

出典: meddic

isoniazid sodium methanesulfonate
[[]]
イソニアジド抗結核薬結核ビタミンB6ビタミンB6欠乏症


概念

作用

  • ヒト型結核菌H37Rv株に対する最小発育阻止濃度(MIC)は、0.1μg/ml(10%血清加Kirchner培地で測定)で、INHと同等の抗菌力を示す。
  • マウス実験的結核症(H37Rv株)に対して、同量投与の場合、本剤はINHとほぼ同等の治療効果を示す

重大な副作用

  • 1. 劇症肝炎等の重篤な肝障害
  • 頻度不明注1)
  • 定期的に肝機能検査を行うこと。
  • 2. 痙攣 頻度不明注1)
  • 3. 視神経炎、視神経萎縮
頻度不明注1)
  • 症状:視力低下、中心暗点等
  • 処置方法:ビタミンB6投与等
  • 4. 末梢神経炎
  • 頻度不明注1)
  • 症状:四肢の異常感覚、しびれ感、知覚障害、腱反射低下、筋力低下、筋萎縮等
  • 処置方法:ビタミンB6投与等

禁忌

  • 重篤な肝障害のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。]

添付文書

  • ネオイスコチン原末/ネオイスコチン錠100mg
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6222005A1035_1_01/6222005A1035_1_01?view=body


UpToDate Contents

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和文文献

  • Isoniazid sodium methanesulfonateによる薬剤性肺炎の1例
  • 松島 秀和,杉田 裕,柳沢 勉,生方 幹夫,黒沢 知徳,吉田 文香,金沢 実
  • 結核 78(5), 401-406, 2003-05-15
  • A 71-year-old male was admitted to our hospital with dyspnea on effort. He had been prescribed rifampicin, isoniazid sodium methanesulfonate (IHMS), and ethambutol for pulmonary tuberculosis, and urso …
  • NAID 130001428706
  • イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム・リン酸ピリドキサールカルシウム散の着色変化に及ぼす混合様式の影響
  • 寺岡 麗子,大塚 誠,松田 芳久,杉本 功
  • 病院薬学 22(2), 198-205, 1996-04-10
  • The effect of grinding on the coloration of the isoniazid sodium methanesulfonate (IHMS) and pyridoxal calcium phosphate (PAL-P-Ca) compound was investigated using three types of mixers, namely a twin …
  • NAID 110001799569
  • ビタミンB_1類の安定性にかんする研究 : (IV)イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウムによるビタミンB_1水溶液の分解
  • 稲津 邦平,中西 成代,山本 隆一
  • ビタミン 37(2), 170-174, 1968-02-25
  • In the presence of isoniazid methanesulfonate sodium (I), decomposition of thiamine in solution was shown to proceed at an increased rate with a decrease in acidity through a maximum at pH 5-5.5. Acti …
  • NAID 110002859197

関連リンク

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関連画像

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添付文書

薬効分類名

  • 結核化学療法剤

販売名

ネオイスコチン原末

組成

有効成分

  • イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム水和物

禁忌

  • 重篤な肝障害のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。]

効能または効果

適応菌種

  • 本剤に感性の結核菌

適応症

  • 肺結核及びその他の結核症 
  • 通常成人は、イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム水和物として1日量0.4〜1.0g(8〜20mg/kg)〈4〜10錠〉を1〜3回に分けて毎日又は週2日経口投与する。必要な場合には、1日量1.5g〈15錠〉まで増量してもよい。

年齢、症状により適宜増減する。
なお、他の抗結核薬と併用することが望ましい。

慎重投与

  • 肝障害又はその既往歴、あるいはその疑いのある患者[肝障害が悪化又は再発するおそれがある。]
  • 腎障害又はその疑いのある患者[本剤の血中濃度が上昇し、末梢神経炎等の副作用が生じやすくなる。]
  • 精神障害の既往歴のある患者[精神障害が再発するおそれがある。]
  • アルコール中毒の患者[肝障害、精神障害があらわれるおそれがある。]
  • てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがあるので、やむを得ず投与する必要がある場合には観察を十分に行うこと。]
  • 薬物過敏症の患者
  • 血液障害、出血傾向のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]

重大な副作用

劇症肝炎等の重篤な肝障害

頻度不明注1)

  • 定期的に肝機能検査を行うこと。

痙攣

頻度不明注1)

視神経炎、視神経萎縮

頻度不明注1)

  • (症状:視力低下、中心暗点等)

(処置方法:ビタミンB6投与等)

末梢神経炎

頻度不明注1)

  • (症状:四肢の異常感覚、しびれ感、知覚障害、腱反射低下、筋力低下、筋萎縮等)

(処置方法:ビタミンB6投与等)

薬効薬理

  • ネオイスコチンは、イソニアジド(INH)のメタンスルホン酸誘導体で、INHより毒性の低い抗結核薬である。

抗菌力5,6)

  • ヒト型結核菌H37Rv株に対する最小発育阻止濃度(MIC)は、0.1μg/mL(10%血清加Kirchner培地で測定)で、INHと同等の抗菌力を示す。

また、マウス実験的結核症(H37Rv株)に対して、同量投与の場合、本剤はINHとほぼ同等の治療効果を示す。

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム水和物
    Isoniazid Sodium Methanesulfonate Hydrate(Sodium Methaniazide)

略名

  • IHMS

化学名

  • sodium(2-isonicotinoylhydrazino)methanesulfonate hydrate

分子式

  • C7H8N3NaO4S・H2O

分子量

  • 271.22

性状

  • 白色の結晶、粒又は結晶性の粉末で、においはない。水に溶けやすく、エタノールに極めて溶けにくく、エーテルにほとんど溶けない。また、水溶液(1→20)のpHは、6.0〜7.0である。

融点

  • 165〜168℃(分解)


★リンクテーブル★
先読み結核」「ビタミンB6」「抗結核薬」「ビタミンB6欠乏症
リンク元イソニアジド」「isoniazid sodium methanesulfonate
関連記事ナトリウム」「トリウム」「」「アジド」「トリ

結核」

  [★]

tuberculosis, TB
結核症
結核菌 Mycobacterium tuberculosis抗結核薬
肺結核腸結核脳結核腫
  • 感染予防学 080423I,II
  • first aid step1 2006 p.135,137,143,162,172,173,181
Pott's disease = vertebral tuberculosis. constrictive pericarditis = tuberculosis

概念

病原菌

疫学

  • 罹患率は男性の方が多い。

平成21年

参考3
  • 結核患者の発生は未だ2万4千人以上である。結核罹患率は引き続き減少傾向にあるが、減少率は2%台と低い。
新登録結核患者数 24,170人
罹患率(人口10万人対の新登録結核患者数) 19.0 (対前年比0.4減)
  • 80歳以上の結核罹患率は横ばいないし増加し、70歳以上の高齢結核患者は新登録結核患者の半数以上となった。
80歳以上の罹患率 88.3 (H20 87.6、H19 90.5、H18 93.0)
70歳以上の新登録結核患者の占める割合 50.1%(H20 48.9%、H19 47.9%、H18 47.0%)
  • 世界的に見て、日本は依然として結核中まん延国である。
日本の罹患率(19.0)は、米国(4.3)の4.4倍、カナダ(4.7)の4.0倍、スウェーデン(5.4)の3.5倍、オーストラリア(5.5)の3.5倍。

感染の型

SPU.178

一次感染

  • 初感染患者に形成される初期変化群の増悪による病変:全身性血行性散布(粟粒結核など)、肺原発巣の空洞化、リンパ節の穿孔による吸引性結核性肺炎、結核性胸膜炎

二次感染

  • 初感染から長期間を経て発症するもの

症状

結核の皮膚病変

検査

  • 「喀痰の抗酸菌検査では1日1回、連続して3日間検査することが推奨されている。抗酸菌検査では通常、塗抹検査と培養検査の2項目をオーダーするが、結核の疑いが強い場合には、健康保険診療上、結核菌核酸増幅法検査を1回行うことができる。」(ガイドライン1より引用)

診断

  • 結核菌の診断を行う上では、あくまでも細菌学的検査(塗沫検査、培養検査)によることが原則である。(IRE.1034)
  • 結核の疑いが強い場合にはPCR法により確定して、直ちに保健所に届けるのがよい。

治療

  • 標準治療法:最初2ヶ月間4剤、次の4ヶ月間2-3剤の計6ヶ月間の治療
  • 例:INH,RFP,EB,PZAで2ヶ月間(bactericidal phase) → INH,RFP(,EB)で4ヶ月間(continuation phase)
  • 多剤耐性結核菌:少なくともINHとRFPに同時耐性を示す菌株

2009年に厚生労働省告示

  • A法
  • ピラジナミド(PZA)を使用できる場合には、まずイソニアジド(INH)、リファンピシン(RFP)およびPZAにストレプトマイシン(SM)またはエタンブトール(EB)を加えた4剤併用療法を2カ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を4剤併用療法開始時から6カ月を経過するまで行う。
  • B法
  • PZAを使用できない場合には、まずINHおよびRFPの2剤にSMまたはEBを加えてた3剤併用療法を2ないし6ヵ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を3剤併用療法開始時から9ヶ月を経過するまでに行う。INHまたはRFPを使用できない場合、症状が著しく重い場合、治療開始から2カ月を経ても結核菌培養検査陽性の場合、糖尿病、じん肺、HIV感染症等の疾患を合併する場合、または副腎皮質ホルモン剤を免疫抑制剤を長期にわたり使用している場合、などでは治療期間を3ヵ月間延長できる。

薬物療法:抗結核薬

感染経路

公衆衛生

参考

  • 1. 日本結核病学会
[display]http://www.kekkaku.gr.jp
  • 2. 共益財団法人結核予防学会
[display]http://www.jatahq.org/about_tb/index.html
  • 3. 結核登録者情報調査【平成18年まで結核発生動向調査】|厚生労働省
[display]http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/kekkaku_tourokusya.html

ガイドライン

  • 1. 結核診療ガイドライン(の要点抜粋) 山岸文雄 独立行政法人国立病院機構千葉東病院 病院長
[display]http://www.kekkaku.gr.jp/ga/ga-59.htm

国試




ビタミンB6」

  [★]

vitamin B6
塩酸ピリドキシン pyridoxine hydrochlorideピリドキシン pyridoxine
アリチア配合
ビタミン
ピリドキサールリン酸, pyridoxal phosphate

概念

機能

  • 3. ヘムの合成(δ-アミノレブリン酸合成酵素)

主要な反応・機能

FB.289 HBC.498
転移反応、脱炭酸反応、離脱反応、ラセミ化 に関与。補酵素として活性を持つのは「ピリドキサル5'-リン酸 PLP
  • 1. アミノ基転移反応、脱炭酸反応
ヒスチジン---(ヒスチジンデカルボキシラーゼ + PLP)--→ヒスタミン +
グルタミン酸---()--→GABA
5-ヒドロキシトリプトファン---(芳香族アミノ酸デカルボキシラーゼ + PLP)--→セロトニン + CO2
ドーパ---(dopa decarboxylase + PLP)--→ドパミン + CO2
  • 2. グリコーゲン分解
(グリコーゲン)n + Pi ---(グリコーゲンホスホリラーゼ + PLP)--→ (グリコーゲン)n-1 + グルコース1-リン酸(G1P)
スクシニルCoA + グリシン ---(5-アミノレブリン酸シンターゼ + PLP)--→ 5-アミノレブリン酸(ALA) + CoA + CO2
  • 4. ステロイドホルモンの作用制御
ステロイドホルモン・ホルモン受容体複合体をDNAより解離させ、ホルモンの働きを抑制する作用がある。このため、ビタミンB6欠乏ではエストロゲン、アンドロゲン、コルチゾール、ビタミンDの作用が増強される。ホルモン依存性の悪性腫瘍が存在する場合にビタミンB6欠乏の程度と予後が相関する(HBC.499)

臨床関連



抗結核薬」

  [★]

antituberculous, antitubercular agent antituberculous agent antitubercular drug antituberculous drug antituberculosis drugs, antituberculotic
抗結核剤
結核
  • first aid step1 2006 p.172

抗結核薬一覧

  • 覚え方:INH-SM-PZA-INH-RFP-EB → INH-SPIRE(inspire)
  • イソニアジドだけは予防薬として用いられる(first aid step1 2006 p.172)
  • 2nd line drugとしてcycloserineがある。

作用点

抗結核薬の副作用



ビタミンB6欠乏症」

  [★]

vitamin B6 deficiency
ピリドキシン欠乏症 apyridoxinosis
ビタミンB6


病因

症状

  • 小球性貧血:ヘムの合成(δ-アミノレブリン酸合成酵素)に関わっているため
  • 痙攣:GABAの減少による? ビタミンB6依存症でみられる症状。痙攣の鑑別疾患として記憶すべき。


イソニアジド」

  [★]

isoniazid INH
イソニコチン酸ヒドラジド isonicotinic acid hydrazide INAH
イスコチンヒドラネオイスコチン
抗結核薬結核イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウムビタミンB6ビタミンB6欠乏症
抗結核剤

概念

  • 抗結核薬

作用機序

  • 結核菌の細胞壁を構成するミコール酸の生合成を阻害。

副作用

添付文書

  • イスコチン原末/イスコチン錠100mg
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/6222001F3037_2_03/6222001F3037_2_03?view=body

参考

  • 1. Isoniazid hepatotoxicity - uptodate [1]



isoniazid sodium methanesulfonate」

  [★] イソニアジドメタンスルホン酸ナトリウム


ナトリウム」

  [★]

sodium, natrium, Na
Na+



血液(血清)中のナトリウム (臨床検査法提要第32版)

  • 136-145 mEq/l

尿中のナトリウム

  • <20 mEq/l (正常と判断できる範囲)
  • >40 mEq/l (腎性腎不全を示唆)

Na排泄率

  • ≦1% (臨床検査法提要第32版)

尿Na,Kと血清Naによる血清Naの予測

経口摂取と輸液による自由水の摂取がなければ
尿([Na+]+[K+]) < 血清[Na+] → 血清[Na+]上昇
尿([Na+]+[K+]) = 血清[Na+] → 血清[Na+]普遍
尿([Na+]+[K+]) > 血清[Na+] → 血清[Na+]低下

食品中の食塩量

  • ほとんどの製品ラベルに記載されている、ナトリウム[g]はそのまま食塩量[g]と考えることができないので、指導する債には注意を促す。
  • 分子量から考えるとNa(23), Cl(35.5)なので、ナトリウムx[g]は食塩 x /23 * (23 + 35.5)、つまり2.54 * x [g]となる。
例えば、小生が常食している某社のインスタントラーメンにはナトリウム2[g]との記載があるが、これは5.08gの食塩が含まれているということになる。もちろんスープは全部飲む。1日3袋食べたことがあるのだが、、、

臨床関連


トリウム」

  [★]

thoriumTh
トロトラスト、232Th

概念

参考1
  • 原子番号:90
  • 元素記号:Th
  • アクチノイド元素の一つ
  • 銀白色の金属。
  • 安定同位体は存在しない。
  • 北欧神話の軍神または雷神トールにちなんで名づけられた。

同位体

参考1
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
228Th trace 1.9116 y α 5.52 224Ra
229Th syn 7340 y α 5.168 225Ra
230Th trace 75380 y α 4.77 226Ra
231Th trace 25.5 h β 0.39 231Pa
232Th 100 % 1.405 × 1010 y α 4.083 228Ra
234Th trace 24.1 d β 0.27 234Pa

参考

  • 1. wikipedia ja
[display]http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0

酸」

  [★]

acid
塩基


ブランステッド-ローリーの定義

ルイスの定義

アジド」

  [★]

azideazido
アジ化物

トリ」

  [★]

birdavian
鳥類




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