低リン血症
- 英
- hypophosphatemia、hypophosphataemia
- 同
- (国試)低リン血症、低P血症
- 関
- リン。低リン血症性。低リン血症性。hypophosphatemic、hypophosphataemic
概念
- 循環血液中のリン酸塩濃度値が低い状態。
原因
uptodate
- 改変
生体内での再分布
- インスリン分泌の増加:特にrefeeding syndrome:飢餓状態から急に末梢血にブドウ糖が供給されると、インスリン、ブドウ糖と共にリン酸が細胞内に移動し細胞内で盛んにATP産生が行われるが、この結果末梢血のリン酸濃度が低下する。
- 糖尿病性ケトアシドーシス
- 急性呼吸性アルカローシス:血液のpHが上昇するとホスホフルクトキナーゼの活性が亢進するため、血液中のリン酸が細胞内に取り込まれる結果、低リン血症を来す
- 飢餓骨症候群(hungry bone syndrome):副甲状腺機能亢進状態から正常に復帰後、骨から放出されていたリン酸とカルシウムを再吸収し骨形成が進む結果、末梢血のリン酸濃度が低下する。
- 急性アルコール中毒
- 高カロリー輸液
腸管からの吸収低下
- 摂取量低下
- リン酸の吸収を阻害する薬剤の摂取(制酸剤(アルミニウム制酸剤)、リン酸結合物質(炭酸カルシウム)、ナイアシンなど)
- 嘔吐
- 脂肪便、下痢
- 吸収不良症候群
- ビタミンD欠乏、ビタミンD抵抗性
尿からの排泄増加
- 副甲状腺機能亢進症
- ビタミンD欠乏、ビタミンD抵抗性
- 遺伝性低リン血症性くる病
- 腫瘍性骨軟化症
- 原発性副甲状腺機能亢進症
- 尿細管性アシドーシス
- ファンコニ症候群
- 薬剤性:アセタゾラミド、テノホビル、鉄剤注射、化学療法薬
腎代替療法による除去
臨床関連
- リンは骨や歯を形成するのに不可欠な物質であり、血清リン酸の低下が持続すると骨石灰化障害を来す
参考
- Hypophosphatemia - Sandeep Sharma; Muhammad F. Hashmi; Danny Castro.