リウマチ因子
- 英
- rheumatoid factor, RF
- 同
- リウマトイド因子
概念
- IgGのFc部分に対する自己抗体(主にIgM)
- IgM-RFが最も多く検出される。IgA-RF, IgE-RFもあるが、IgG-RFは関節リウマチ患者の活動性をよりよく反映する (OLM.400)
リウマチ因子と疾患 (OLM.401)
- 1. 関節リウマチ
- 関節リウマチ患者の80%で陽性 → seropositive RA ⇔20%の患者は全経過を通じて陰性。→ seronegative RA
- 発症1年以内では約50%の患者のみ陽性。
- 2. RA以外の膠原病
- 全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強皮症、皮膚筋炎、多発性筋炎などでも約20%の頻度で陽性
- 3. その他の疾患
- 肝疾患、悪性腫瘍、高γグロブリン血症、亜急性細菌性心内膜炎でも陽性を示すことが少なくない。RFの疾患特異度は高くない。
- 4. 生理的
- 高齢になると陽性を示すことがある(日本では0.3-5%)。
医療系の雑誌より(日経カデット11月?)
表5 リウマトイド因子が陽性となる疾患(文献9)
| 膠原病 | Siogren症候群、SLE、混合性結合組織病、強皮症、多発性筋炎.皮膚筋炎、クリオグロブリン血症性血管炎 |
| 感染症 | 感染性心内膜炎、B型肝炎、C型肝炎、ウイルス感染症(パルポウイルスB19、風疹、ムンブス、HIV、インフルエンザ)、結核、梅毒、ハンセン病 |
| 肺疾患 | 間質性肺炎、珪肺症 |
| 肝疾患 | 原発性胆汁性肝硬変、肝硬変 |
| その他 | 回帰性リウマチ、サルコイドーシス、一部の悪性腫痩、ワクチン接種後、 注意:健常若年者の最大4%、高齢者では最大25%で陽性 |
陽性とならない疾患
リウマチ因子の意義
- 関節リウマチ
- 免疫複合体を形成するIgGと結合してその除去にも関与 → 免疫複合体を形成しうる疾患でリウマチ因子が陽性になりうる。
- 亜急性細菌性心内膜炎はいわば敗血症・菌血症の状態なので、免疫複合体が形成され、これに対してリウマチ因子が出現しても不思議ではない、と思われる。