- 英
- cation
- 同
- カチオン、正イオン positive ion
- 関
- イオン
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- a positively charged ion
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- 陽イオン,正イオン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/17 20:40:38」(JST)
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この項目では、電離した物質について説明しています。その他の用法については「イオン (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
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「アニオン」はこの項目へ転送されています。同名のラジオ番組については「ANI-ON!」をご覧ください。 |
イオン |
プラズマはイオン化した気体である
|
組成 |
電荷を帯びた原子 |
相互作用 |
弱い相互作用
強い相互作用
電磁相互作用
重力相互作用 |
電荷 |
±eの整数倍 |
電子の過剰あるいは欠損により電荷を帯びた原子、または原子団をイオン(英語: ion)という。電離層などのプラズマ、電解質の水溶液、イオン結晶などのイオン結合性を持つ物質内などに存在する。
陰極や陽極に引かれて動くことからギリシャ語のion(移動)の名が付けられた。
目次
- 1 イオンの種類
- 2 イオンの表し方
- 3 主なイオン
- 4 脚注
- 5 関連項目
イオンの種類
電荷による種類
- 陽イオン
- 電子を放出して正の電荷を帯びた原子、または原子団を陽イオン(ようイオン、英: positive ion)、あるいはカチオン (cation) と呼ぶ。アンチモンSbは陰イオンもつものが存在するが、他の金属元素はすべて陽イオンである。
- 陰イオン
- 電子を受け取って負の電荷を帯びた原子、または原子団を陰イオン(いんイオン、negative ion)、あるいはアニオン (anion) と呼ぶ。ハロゲンはすべて陰イオンとなる。
- 気相のイオン
- 物理学、化学物理学の分野では、気相のイオンに対して、陽イオンの代わりに正イオン(せいイオン、英: positive ion、カチオン)、陰イオンの代わりに負イオン(ふイオン、negative ion、アニオン)が多く用いられる。大気電気学では、気相のイオンを大気イオン(たいきイオン、atmospheric ion)と呼ぶ。
なお、マイナスイオンという用語は、1922年に空気中の陰イオンの訳語として紹介された和製英語である[1]。一部では負イオン(負の大気イオン)の意味でマイナスイオンが使われる場合があり、2002年前後を中心に国内の学会で日本の多くの研究者が使用した実態があった。またマスコミ等では陰イオンをマイナスイオンと誤って報道する事例もある。流行語にもなったが、この文脈では定まった科学的定義がないために科学用語として認められないとする批判がある。
構成による種類
- 単原子イオン
- 一つの原子からなるイオン。単原子イオンを参照。
- 多原子イオン
- 複数の原子団からなるイオン。多原子イオンを参照。
- 錯イオン
- 電子を放出したり、受け取ったりして正または負の電荷を帯びた錯体を錯イオン(さくイオン、英: complex ion)と呼ぶ。
- クラスターイオン
- 同種の原子、あるいは分子が、相互作用によって複数個結合した物体が電荷を帯びたものをクラスターイオン(cluster ion)と呼ぶ。
イオンの表し方
化学式の右肩に価数を記す。ただし、1価の場合は符号のみ記す。
- 水素イオン(1価の陽イオン) - H+
- 硫酸イオン(2価の陰イオン) - SO42−
イオンの名称は、陽イオンについては「元素名+イオン」(例:水素イオン)、陰イオンについては「元素名 − 「素」 + 化物イオン」(例:硫化物イオン)と表す。ただし、どちらも例外が多い。原子1個のイオンを単原子イオン、複数の原子で構成されるイオンを多原子イオンと呼ぶ。
また、主なイオンの名称とイオン式を覚えておけば、物質名から化学式がある程度推測できる。
- 硝酸ナトリウム ⇒ ナトリウムイオン + 硝酸イオン
- NaNO3 → Na+ + NO3−
- 水酸化マグネシウム ⇒ マグネシウムイオン + 水酸化物イオン
- Mg(OH)2 → Mg2+ + 2OH−
主なイオン
おもな陽イオン
価数 |
イオン名 |
イオン式 |
1 |
単原子イオン |
水素イオン |
H+ |
リチウムイオン |
Li+ |
ナトリウムイオン |
Na+ |
カリウムイオン |
K+ |
銀イオン |
Ag+ |
銅(I) イオン |
Cu+ |
水銀(I) イオン |
Hg22+ |
多原子イオン |
オキソニウムイオン |
H3O+ |
アンモニウムイオン |
NH4+ |
錯イオン |
ジアンミン銀イオン |
[Ag(NH3)2]+ |
ビオレオ |
[CoCl2(NH3)4]+ |
2 |
単原子イオン |
マグネシウムイオン |
Mg2+ |
カルシウムイオン |
Ca2+ |
ストロンチウムイオン |
Sr2+ |
バリウムイオン |
Ba2+ |
カドミウムイオン |
Cd2+ |
ニッケル(II) イオン |
Ni2+ |
亜鉛イオン |
Zn2+ |
銅(II) イオン |
Cu2+ |
水銀(II) イオン |
Hg2+ |
鉄(II) イオン |
Fe2+ |
コバルト(II) イオン |
Co2+ |
スズ(II) イオン |
Sn2+ |
鉛(II) イオン |
Pb2+ |
マンガン(II) イオン |
Mn2+ |
錯イオン |
テトラアンミン亜鉛(II) イオン |
[Zn(NH3)4]2+ |
テトラアンミン銅(II) イオン |
[Cu(NH3)4]2+ |
テトラアクア銅(II) イオン |
[Cu(H2O)4]2+ |
チオシアニド鉄(III) イオン |
[Fe(SCN)]2+ |
ヘキサアンミンニッケル(II) イオン |
[Ni(NH3)6]2+ |
プルプレオ |
[CoCl(NH3)5]2+ |
3 |
単原子イオン |
アルミニウムイオン |
Al3+ |
鉄(III) イオン |
Fe3+ |
クロム(III) イオン |
Cr3+ |
錯イオン |
ヘキサアンミンコバルト(III) イオン |
[Co(NH3)6]3+ |
ヘキサアクアコバルト(III) イオン |
[Co(H2O)6]3+ |
ヘキサアンミンクロム(III) イオン |
[Cr(NH3)6]3+ |
ローゼオ |
[Co(NH3)4(H2O)2]3+ |
4 |
単原子イオン |
スズ(IV) イオン |
Sn4+ |
マンガン(IV) イオン |
Mn4+ |
おもな陰イオン
価数 |
イオン名 |
イオン式 |
1 |
単原子イオン |
水素化物イオン |
H− |
フッ化物イオン |
F− |
塩化物イオン |
Cl− |
臭化物イオン |
Br− |
ヨウ化物イオン |
I− |
多原子イオン |
水酸化物イオン |
OH− |
シアン化物イオン |
CN− |
硝酸イオン |
NO3− |
亜硝酸イオン |
NO2− |
次亜塩素酸イオン |
ClO− |
亜塩素酸イオン |
ClO2− |
塩素酸イオン |
ClO3− |
過塩素酸イオン |
ClO4− |
過マンガン酸イオン |
MnO4− |
酢酸イオン |
CH3COO− |
炭酸水素イオン |
HCO3− |
リン酸二水素イオン |
H2PO4− |
硫酸水素イオン |
HSO4− |
硫化水素イオン |
HS− |
チオシアン酸イオン |
SCN− |
シュウ酸水素イオン |
H(COO)2- |
錯イオン |
テトラヒドロキシドアルミン酸イオン |
[Al(OH)4]−
[Al(OH)4(H2O)2]− |
ジシアニド銀(I) 酸イオン |
[Ag(CN)2]− |
テトラヒドロキシドクロム(III) 酸イオン |
[Cr(OH)4]− |
|
テトラクロリド金(III) 酸イオン |
[AuCl4]− |
2 |
単原子イオン |
酸化物イオン |
O2- |
硫化物イオン |
S2- |
多原子イオン |
過酸化物イオン |
O22- |
硫酸イオン |
SO42- |
亜硫酸イオン |
SO32- |
チオ硫酸イオン |
S2O32- |
炭酸イオン |
CO32- |
クロム酸イオン |
CrO42- |
二クロム酸イオン |
Cr2O72- |
シュウ酸イオン |
(COO)22- |
リン酸一水素イオン |
HPO42- |
錯イオン |
テトラヒドロキシド亜鉛(II) 酸イオン |
[Zn(OH)4]2- |
テトラシアニド亜鉛(II) 酸イオン |
[Zn(CN)4]2- |
|
テトラクロリド銅(II) 酸イオン |
[CuCl4]2- |
3 |
多原子イオン |
リン酸イオン |
PO43- |
錯イオン |
ヘキサシアニド鉄(III) 酸イオン |
[Fe(CN)6]3- |
ビス(チオスルファト)銀(I) 酸イオン |
[Ag(S2O3)2]3- |
4 |
錯イオン |
ヘキサシアニド鉄(II) 酸イオン |
[Fe(CN)6]4- |
脚注
- ^ 西川義方、西川一郎『内科診療の実際』南山堂、1922年(絶版)。(書籍情報)
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、イオンに関連するカテゴリがあります。 |
- イオン顕微鏡
- イオンエンジン
- イオン交換
- イオンチャネル
- マイナスイオン - 陰イオンとは異なる
- オキソ酸
- イオン化傾向
- イオンクロマトグラフィー
物理学における粒子の一覧 |
|
素粒子 |
フェルミ粒子 |
クォーク |
アップ (u) ・ ダウン (d) ・ チャーム (c) ・ ストレンジ (s) ・ トップ (t) ・ ボトム (b)
|
|
レプトン |
電子 (e−
) ・ 陽電子 (e+
) ・ ミュー粒子 (μ±
) ・ タウ粒子 (τ±
) ・ ニュートリノ (ν
e ・ ν
μ ・ ν
τ)
|
|
|
ボース粒子 |
ゲージ粒子 |
光子 (γ) ・ ウィークボソン (W±
・ Z) ・ グルーオン (g)
|
|
スカラー粒子 |
ヒッグス粒子 (H0
)
|
|
|
その他 |
ゴースト場
|
|
|
仮説上の
素粒子 |
超対称性粒子 |
ボシーノ |
ゲージーノ:フォティーノ ・ ウィーノ ・ ズィーノ ・ グルイーノ ・ グラビティーノ
ヒグシーノ ・ ニュートラリーノ ・ チャージーノ ・ アクシーノ
|
|
スフェルミオン |
スクォーク・スレプトン
|
|
|
ゲージ粒子 |
重力子 ・ Xボソン ・ Yボソン ・ W'ボソン ・ Z'ボソン
|
|
位相欠陥 |
磁気単極子・宇宙ひも
|
|
その他 |
アクシオン (A0) ・ ディラトン ・ マヨロン (J) ・ ステライルニュートリノ ・ プレオン ・ タキオン
|
|
|
複合粒子 |
ハドロン |
バリオン/ハイペロン |
核子 (p ・ n) ・ 反核子 (p ・ n) ・ Δ ・ Λ ・ Σ ・ Ξ ・ Ω
|
|
中間子/クォーコニウム |
π ・ K ・ ρ ・ J/ψ ・ Υ ・ η ・ φ ・ ω ・ θ ・ B ・ D ・ T
|
|
|
異種原子 |
ポジトロニウム ・ ミューオニウム ・ パイオニウム ・ プロトニウム
|
|
その他 |
原子核 ・ ハイパー核 ・ ダイクォーク ・ 原子 ・ 分子 ・ イオン ・ 超原子 ・ 超分子
|
|
|
仮説上の
複合粒子 |
異種ハドロン |
異種バリオン |
ペンタクォーク・ダイバリオン
|
|
異種中間子 |
テトラクォーク・ハイブリッドメソン・グルーボール
|
|
|
その他 |
中間子分子・ポメロン
|
|
|
準粒子 |
ダヴィドフソリトン ・ 励起子 ・ マグノン ・ フォノン ・ プラズモン ・ ポラリトン ・ ポーラロン ・ ロトン
|
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
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薬効分類名
販売名
クリプトン(81mKr)ジェネレータ
組成
- ** 本品は,ルビジウム-81を水酸化ルビジウム(81Rb)の形で,プラスチックカラム中に充てんした陽イオン交換樹脂に吸着させ,これに,クリプトン(81mKr)注射液及びクリプトン(81mKr)吸入用ガスを溶出させるのに必要な装置及び不必要な被曝をさけるためのしゃへい装置を合わせたものである。
本品は次のものからなる。
- ・ジェネレータユニット 1個
検定日時において,185MBq又は370MBqの放射能を含む。
・供給チューブ 1個
・延長管 1個
・滅菌バイアル 1個
・18G注射針 5本
- 本品のプラスチックカラム中に5w/v%ブドウ糖注射液等の非電解質注射液を通じることによりクリプトン(81mKr)注射液を,また,加湿した酸素又は空気を通じることによりクリプトン(81mKr)吸入用ガスをそれぞれ溶出することができる。
効能または効果
- ・クリプトン(81mKr)注射液の静注による局所肺血流検査
・クリプトン(81mKr)吸入用ガスの吸入による局所肺換気機能検査
・クリプトン(81mKr)注射液の頸動脈内注入による局所脳血流検査
- 本品を図のように組み立てる。
クリプトン(81mKr)注射液の溶出には5w/v%ブドウ糖注射液等の非電解質注射液を,クリプトン(81mKr)吸入用ガスの溶出には加湿した医療用酸素又は空気を使用する。
肺機能検査
1.肺血流シンチグラム
- 持続静注法 ― 0.3〜3mL/秒の流速でクリプトン(81mKr)注射液を溶出しつつ患者の肘静脈より必要な時間投与し,肺血流シンチグラムをとる。
ボーラス静注法 ― 5〜10mLの溶出剤を急速に加圧導入して溶出するクリプトン(81mKr)注射液を患者の肘静脈より投与し,肺血流シンチグラムをとる。
2.肺換気シンチグラム
- 持続吸入法 ― 0.3〜3L/分の流速でクリプトン(81mKr)吸入用ガスを溶出しつつ患者に必要な時間吸入させ,肺換気シンチグラムをとる。
ボーラス吸入法 ― 10〜20mLの溶出剤を急速に加圧導入して溶出するクリプトン(81mKr)吸入用ガスを患者に吸入させ,肺換気シンチグラムをとる。
脳血流検査
- 7.5〜15mL/分の流速でクリプトン(81mKr)注射液を溶出しつつ患者の頸動脈より投与し,脳血流シンチグラムをとる。
薬効薬理
肺機能検査
- 静注された81mKrは右心系で混和された後,肺動脈血流にのって肺胞壁毛細血管に分布し,その大部分が肺胞内へ移行するため,肺の各部分に分布する81mKrの量はその部分への肺動脈血流量に比例し,また,この部分からの81mKrガスの消失速度はその換気状態に比例する。一方,81mKrガスを吸入させても血液中にほとんど移行しないため,局所の81mKrガスの量はその部分の呼吸状態を反映する。
脳血流検査
- 一定濃度の81mKrを頸動脈内に持続注入すると81mKrは血液−脳関門を通過して末梢脳組織に達し,局所脳血流量にほぼ比例して分布する。
有効成分に関する理化学的知見
1.放射性核種の特性(81mKrとして)
- 物理的半減期:13.10秒
主γ線エネルギー:190keV(67.6%)
2.クリプトン-81m生成曲線
3.各流速によるクリプトン-81m濃度
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- cationic
- 関
- See also specific cations
[★]
- 英
- ionization、ionize
- 関
- イオン化、解離、陽イオン
[★]
- 英
- cationic
- 関
- カチオン、陽イオン、陽イオン性
[★]
- 英
- ionization、ionize
- 関
- 電離、陽イオン
[★]
- 英
- positive ion
- 関
- 陽イオン
[★]
- 英
- eosinophil cationic protein
- 関
- 好酸球カチオン蛋白、好酸球カチオン性蛋白、好酸球カチオン性タンパク質、好酸球陽イオン性タンパク質
[★]
- 英
- eosinophil cationic protein
- 関
- 好酸球カチオン蛋白、好酸球カチオン性蛋白、好酸球カチオン性タンパク質、好酸球陽イオン蛋白
[★]
- 英
- cationic
- 関
- カチオン、カチオン性、陽イオン
[★]
- 英
- [[]]
- 同
- cation exchanger
- 関
- [[]]
- 同
- cation exchanger
[★]
- 英
- cation exchange resin
- 関
- カチオン交換樹脂
[★]
- 英
- Io
- 関
- カリスト、ユーロパ、ガニメデ、木星
[★]
- 英
- ion
- 関
- イオン性