出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/30 14:40:54」(JST)
注射器(ちゅうしゃき、英: Syringe)は、液体や気体を注入および吸引するために用いられる器具の一つである。注射器によって生物に薬剤を注入する行為を注射と呼ぶ。
注射器の多くは、注射筒(狭義にはこれをシリンジと呼ぶ)と注射針から成り、注射針があらかじめ結合された注射筒を針付き注射筒という。針刺し事故防止機構付きのものや、一時的で短時間の点滴静脈注射向けの翼状注射針、針なし注射器など、用途によって形態はさまざまである。注射針と注射筒は、さしこんで接続するものと、あらかじめ一体成型されているものとがある。
なお形状こそ似ているものの、注射器とは区別されるものもある。例えば、浣腸に用いられる器具で注射筒とほぼ同じ形状の器具は浣腸器と呼ばれ、注射器とは言わない。また、弾力性のあるゴム製の球などを用いて注入や吸引を行う器具はスポイトと呼ばれ、注射器とは区別される。
円筒形の筒(シリンジ)と、可動式の押子(プランジャ)を有する構造の注射筒が多く用いられる。注射筒の材質はプラスチック、ガラス、金属がある。ガラス製を除き、押子の先端部分はガスケット等で気密を保つようになっている。一般にシリコーン油が潤滑油として用いられている。
ガラス製の注射筒は用時滅菌して繰り返し使用される。目盛がはっきり見えるように押子に着色ガラスが用いられていたものがある。これに対しプラスチック製注射筒は滅菌状態で個別包装され原則的に使い捨てにされる。プラスチック製注射筒は加熱殺菌できないため、エチレンオキサイドガス滅菌や放射線(γ線)滅菌が使用される。
予防接種 などには、注射針を使わない「ハイジェッター」(圧縮空気により薬剤を注入する装置であるen:Jet injector(ジェット・インジェクター))が用いられることがある。その形状から鉄砲注射と呼ばれる。日本では1970年代に小・中学校の予防接種で用いられたが、神経線維の損傷が多発したことから1987年8月に厚生省の撤収勧告、1994年に廃止と使用が取りやめられ、またC形肝炎など感染症への対策が不十分との指摘もある[1]。なお、新たに小型の「ハイジェッター」が販売されている[2]。
注射は医療従事者が行うことが基本であるが、慢性的な病気、緊急処置が想定される場合に備えた自己注射型の注射器が存在する。
注射器の先端に接続する注射針は、ステンレス(ISO9626適合品等)が一般的であるが、近年では痛みが少ないとされるプラスチック製の製品も開発されている。
現在では、医療用には、安全性確保の観点から使い捨ての注射器が多く用いられている。他方、このため大量の医療廃棄物が発生する。
使用に関して、厚生労働省から安全対策上の通知が出されることがある。例として、針基のカラーコードの統一を図るものがあり[5]、また注射筒型の医薬品注入器の使用に関するものなどがある[6]。
物理実験などで、液体や気体の注入、体積の測定、簡単な加圧などに用いられる。
有機化学では、無水実験や不活性ガス(窒素やアルゴン)条件で行う実験の際に用いることがある。その場合有機溶剤で注射器が溶けてしまわぬようガラス製になっていることが多い。
1952年には、アメリカ合衆国でプラスチック製の使い捨て(ディスポーサブル)注射器が作られた。注射器の大手メーカーとしても知られるテルモは、特殊な注射針であるナノパス33の開発を行い、現在これの製造販売元となっている。 また岡野工業はナノパス33の金型成型工程を開発したことで知られている。
ウィキメディア・コモンズには、注射器に関連するメディアがあります。 |
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オムニパーク240注シリンジ100mL
四肢血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
オムニパーク300注シリンジ
脳血管撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影
オムニパーク350注シリンジ
血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)、大動脈撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影、コンピューター断層撮影における造影、静脈性尿路撮影、小児血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む)
撮影の種類 | 用量 オムニパーク240注シリンジ |
用量 オムニパーク300注シリンジ |
用量 オムニパーク350注シリンジ |
脳血管撮影 | − | 5〜15mL (1.5〜4.5g) |
− |
血管心臓撮影 心腔内撮影 |
− | − | 20〜40mL (7〜14g) |
血管心臓撮影 冠状動脈撮影 |
− | − | 3〜8mL (1.05〜2.8g) |
血管心臓撮影 肺動脈撮影 |
− | − | 20〜40mL (7〜14g) |
大動脈撮影 | − | − | 30〜50mL (10.5〜17.5g) |
選択的血管撮影 | − | 5〜50mL (1.5〜15g) |
5〜50mL (1.75〜17.5g) |
四肢血管撮影 | 25〜50mL (6〜12g) |
10〜50mL (3〜15g) |
10〜50mL (3.5〜17.5g) |
ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影 | − | 1.5〜50mL (0.45〜15g) |
− |
ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影 | − | 20〜50mL (6〜15g) |
20〜50mL (7〜17.5g) |
コンピューター断層撮影における造影 | 40〜100mL (9.6〜24g) |
40〜100mL (12〜30g) 高速ラセンコンピューター断層撮影で腹部の撮影を行う場合は、150mLまで投与可能とする。 |
40〜100mL (14〜35g) |
静脈性尿路撮影 | 60〜100mL (14.4〜24g) |
50〜100mL (15〜30g) |
40mL (14g) |
撮影の種類 | 用量 オムニパーク240注シリンジ |
用量 オムニパーク300注シリンジ |
用量 オムニパーク350注シリンジ |
小児血管心臓撮影 心腔内撮影 |
− | − | 0.5〜2.0mL/kg体重 (175〜700mg/kg体重) |
小児血管心臓撮影 冠状動脈撮影 |
− | − | 2.0〜4.0mL (700〜1,400mg) |
小児血管心臓撮影 肺動脈撮影 |
− | − | 0.5〜2.0mL/kg体重 (175〜700mg/kg体重) |
小児血管心臓撮影 上行大動脈撮影 |
− | − | 0.5〜2.0mL/kg体重 (175〜700mg/kg体重) |
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
頻度不明注)
本剤はヨードによりX線吸収率を向上させ、X線診断能を上げる。
5-{Acetyl[(2RS )-2,3-dihydroxypropyl]amino}-N -[(2RS )-2,3-dihydroxypropyl]-N' -[(2SR )-2,3-dihydroxypropyl]-2,4,6-triiodobenzene-1,3-dicarboxamide
5-{Acetyl[(2RS )-2,3-dihydroxypropyl]amino}-N ,N' -bis[(2SR )-2,3-dihydroxypropyl]-2,4,6-triiodobenzene-1,3-dicarboxamide
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