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WordNet
- flatworms (同)phylum Platyhelminthes
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/04 14:21:23」(JST)
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扁形動物門 |
Bedford's Flatworm
Pseudobiceros bedfordi
|
分類 |
界 |
: |
動物界 Animalia |
上門 |
: |
扁形動物上門 Platyzoa |
門 |
: |
扁形動物門 Platyhelminthes |
|
英名 |
Flatworm |
綱 |
- 条虫綱 Cestoda
- 単生綱 Monogenea
- 吸虫綱 Trematoda
- 渦虫綱 Turbellaria
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ウィキメディア・コモンズには、扁形動物に関連するカテゴリがあります。 |
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扁形動物(へんけいどうぶつ)とは、扁形動物門 Platyhelminthes に属する動物の総称。プラナリア、ヒラムシ、コウガイビル、サナダムシなどが扁形動物門に属する。
「扁形」と呼ばれるようにこの門の動物は平らな形をしている。循環器官や特別な呼吸器官を持ってはいない。血管やえらがなく、体に栄養や酸素を運ぶには拡散に頼っている。種類によっては平たくなったり、細長くなったりする。太くなったり、丸くなったりすることは構造上ほとんど不可能である。 扁形動物は左右相称の体を持つ動物(ビラテリア)の中では非常に原始的な特徴を持っている。渦虫綱のものは、ほとんどが自由生活であり、大部分が水中生活をするが、それ以外の綱に属するものは、全てが寄生生活であり、体の構造の単純化が著しい。
目次
- 1 特徴
- 2 発生
- 3 分類
- 3.1 条虫綱 Cestoda
- 3.2 単生綱 Monogenea
- 3.3 吸虫綱 Trematoda
- 3.4 渦虫綱 Turbellaria
特徴
左右相称で、前後と腹背の区別がある。自由生活のものでは、眼点や平衡胞、触覚器などを備えた頭部があり、内部には神経の集まった脳が形成される。寄生生活のものではそれらはほとんど退化し、その代わりに吸盤など体を固定するための器官が発達している。
内部は三胚葉性であるが、それ以外の三胚葉性動物とは異なり、その中胚葉は筋細胞と間充織が表皮と腸管の間を埋める状態にある。体腔がないので無体腔動物と呼ばれる。腸管は袋状で、出入口が一緒になっているため口と肛門が同じである。消化管は分枝して体内に広がり、各部で消化吸収が行われる。ただし、無腸類では消化管は腔所として存在しない。口の内側は多核で細胞の区別がない合胞体になっている体内につながり、ここに食物を取り込み、細胞内消化する。なお、吸虫では消化管は残っているが、条虫では完全に退化している。
神経系は中枢神経と末梢神経が区別でき、また頭部には脳が形成される。そこから後方へ左右一本の側神経が後方へ伸び、ほぼはしご型神経系に近いが、体節的構造がはっきりしないためかご型神経系と呼ばれる。
大部分では体内受精が行われ、交尾器が発達しているものが多い。生殖は分裂などの無性生殖(無性子)と卵などを産む有性生殖(有性子)の二種類がある。卵は5-8匹孵り1つの卵の中に卵細胞がいくつか入っているものもある。また、寄生性のサナダムシ類や吸虫類には、幼生が多胚形成などによって無性的に増殖するものがある。渦虫綱のものにも分裂で増殖する種が多く、それらでは再生能力も高い。
発生
螺旋卵割。渦虫綱のものでは、多岐腸類に簡単な幼生を生じるものがあり、それらはミュラー幼生やゲッテ幼生と呼ばれる。繊毛帯を持ち、肛門がない点を除けばややトロコフォア幼生に似る。しかし多くのものでは直接発生が行われる。吸虫や条虫など寄生性のものでは、それぞれにかなり特殊化した幼生が見られる。
分類
伝統的に以下のように分ける。しかし、分子系統の方からは渦虫綱が単系統ではないとの指摘がある。
条虫綱 Cestoda
サナダムシの仲間。
- 単節条虫亜綱 Cestodaria
- 両網目 Amphillinidea
- 褶吸盤目 Gyrocotylidea
- 多節条虫亜綱 Eucestoda
- 無門目 Aporidea
- 果頭目 Caryophyllidea
- 円葉目 Cyclophyllidea:エキノコックス
- 二葉目 Diphyllidea
- 二性目 Dioecotaeniidea
- 盤頭目 Lecanicephalidea
- 菱頭目 Litobothridea
- 日本条虫目 Nippotaeniidea
- 変頭目 Proteocephalidea
- 擬葉目 Pseudophyllidea:広節裂頭条虫
- 箆頭目 Spathebothriidea
- 四葉目 Tetraphyllidea
- 錐吻目 Trypanorhyncha
単生綱 Monogenea
魚介類の寄生虫。
- 単後吸盤目 Monopisthocotylea:ギロダクチルス、ダクチロギルス、マクロギロダクティルス・ポリプティ
- 多後吸盤目 Polypisthocotylea:フタゴムシ
吸虫綱 Trematoda
「吸虫」を参照
渦虫綱 Turbellaria
プラナリア、ヒラムシ、コウガイビルなど、自由生活の動物。
- 無腸目 Acoela
- 小鎖状目 Catenulida
- 単咽頭目 Haplopharyngida
- 卵黄皮目 Lecithoepitheliata
- 多食目 Macrostomida
- 皮中神経目 Nemertodermata
- 新棒腸目 Neorhabdocoela
- 多岐腸目 Polycladida ヒラムシ
- 原卵黄目 Prolecithophora
- 原順列目 Proseriata
- 三岐腸目(ウズムシ目) Tricladida プラナリア、コウガイビル
Japanese Journal
- 外来種アメリカナミウズムシ(扁形動物門,三岐腸目)の広島県からの初記録
- 富川 光,鳥越 兼治,トミカワ コウ,トリゴエ ケンジ,Tomikawa Ko,Torigoe Kenji
- 広島大学大学院教育学研究科紀要. 第二部, 文化教育開発関連領域 (60), 21-23, 2011-00-00
- NAID 40019178211
- 和歌山県産コウガイビル類(扁形動物門,三岐腸目,結合三岐腸亜目,リクウズムシ科,コウガイビル亜科)の続報と本動物群の高次分類体系に関する注記
- 南大東島へのニューギニアヤリガタリクウズムシの侵入
- 松井 晋,赤谷 加奈,松尾 太郎 [他],杉浦 真治
- 日本応用動物昆虫学会誌 54(3), 143-146, 2010
- … ニューギニアヤリガタリクウズムシ(扁形動物門渦虫綱三岐腸類)は捕食性で、熱帯、亜熱帯の島嶼部における陸産貝類(以下、陸貝類)相に強い影響を与えてきた。 …
- NAID 130000328884
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★リンクテーブル★
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扁形動物、扁形動物門
- 関
- flatworm、platyhelminth
[★]
- 英
- flatworm、platyhelminth、Platyhelminthes
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- 扁形動物門
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- 分類学
- 門->亜門->綱
[★]
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- 動物性、動物界