- 英
- liraglutide
- 商
- ビクトーザ
- 関
- インクレチン関連薬、その他のホルモン剤
- 2009年、ノボノルディスクが欧州で発売したインクレチン関連薬。
- GLP1のアナログ蛋白(97%が同じ(配列は?))でDPP4の分解は受けにくいが、β細胞ではGLP1と同じように働く。
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リラグルチド
|
IUPAC命名法による物質名 |
L-ヒスチジル-L-アラニル-L-α-グルタミルグリシル-L-スレオニル-L-フェニルアラニル-L-スレオニル-L-セリル-L-α-アスパルチル-L-バリル-L-セリル-L-セリル-L-チロシル-L-ロイシル-L-α-グルタミルグリシル-L-グルタミニル-L-アラニル-L-アラニル-N6-[N-(1-オキソヘキサデシル)-L-γ-グルタミル]-L-リシル-L-α-グルタミル-L-フェニルアラニル-L-イソロイシル-L-アラニル-L-トリプトフィル-L-ロイシル-L-バリル-L-アルギニルグリシル-L-アルギニル-グリシン |
臨床データ |
ライセンス |
EMA:Link, US FDA:link |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
POM (UK) ℞-only (US) |
投与方法 |
皮下注射 |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
N/A |
半減期 |
11-15 hours |
識別 |
CAS登録番号 |
204656-20-2 |
ATCコード |
A10BX07 |
KEGG |
D06404 |
別名 |
Arg34Lys26-(N-ε-(γ-Glu(N-α-hexadecanoyl)))-GLP-1[7-37] |
化学的データ |
化学式 |
C172H265N43O51 |
分子量 |
3751.20 g/mol |
リラグルチド(Liraglutide)は2型糖尿病治療用のヒトGLP-1アナログ製剤。血糖値の高い場合にのみインスリン分泌を発揮し、臨床的に有意な血糖降下作用を示す。ノボ・ノルディスク・ファーマ社より商標名: ビクトーザ®として発売されている。
薬理[編集]
血糖があがると、膵β細胞内へブドウ糖は取り込まれ、細胞内ATPが増え、インスリン分泌を行なう。GLP-1はこの細胞内情報伝達を増幅し、高血糖ではインスリン分泌が促進される。しかし血糖値が下がると、β細胞はブドウ糖を取り込まなくなり細胞内情報伝達は行われない。そのためインクレチン濃度が高くても細胞内信号増幅経路は作用せず、インスリンは分泌されない。このため単独で使用した場合、低血糖を来しにくい薬物とされている。
副作用[編集]
- 低血糖(頻度不明)
- 膵炎(頻度不明)
- 便秘
- 下痢
- 悪心など
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 板井 進悟,菅 幸生,長田 幸恵 [他],川村 早希,志村 真生,油屋 恵,志村 裕介,本谷 和佳子,樋口 真衣子,伊達 絢一郎,河野 未央,八木 邦公,篁 俊成,崔 吉道,武田 仁勇,宮本 謙一
- 糖尿病 58(3), 159-166, 2015
- … リラグルチドは安全性の高い糖尿病治療薬とされているが,主な副作用として胃腸障害が認められ,中止となることもあり,その危険因子は不明である.リラグルチドの有害事象による中止の危険因子を明らかにすることを目的に,金沢大学附属病院でリラグルチドを投与された患者131例を対象に後方視的調査を行った.有害事象は67.2 %に認められ,中止は11.5 %であった.多変量 …
- NAID 130005063313
- 腎不全患者に対するリラグルチドの可能性-CGMを用いて-
- 別府 浩毅,近藤 学,Koki BEPPU
- 日赤医学 = The Japanese Red Cross Medical Journal 66(1), 227, 2014-09-01
- NAID 120005487109
- 28-P2AM-041 リラグルチド導入時の副作用発現に与える腎機能の影響(腎疾患,一般演題(ポスター),新時代を拓く医療薬学フロンティア)
- 磯野 哲一郎,平 大樹,佐々木 恭子,宇津 貴,前川 聡,寺田 智祐
- 日本医療薬学会年会講演要旨集 24, 369, 2014-08-25
- NAID 110009880497
Related Links
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- 2010年1月20日、2型糖尿病治療薬のリラグルチド(商品名:ビクトーザ皮下注18mg)が… ... マンスリークリップ 感染症情報(2015年7月) 手足口病が大流行、伝染性紅斑も4年ぶりの流行続く 廣橋猛の「二刀流の緩和ケア ...
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Japan Pharmaceutical Reference
販売名
ビクトーザ皮下注18mg
組成
有効成分(1筒(3mL)中)
添加物(1筒(3mL)中)
- リン酸水素二ナトリウム二水和物 4.26mg
フェノール 16.5mg
プロピレングリコール 42.0mg
塩酸 適量
水酸化ナトリウム 適量
効能または効果
- 2型糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常や尿糖陽性を呈する糖尿病類似の病態(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)があることに留意すること。
- 通常、成人には、リラグルチド(遺伝子組換え)として、0.9mgを1日1回朝又は夕に皮下注射する。ただし、1日1回0.3mgから開始し、1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日0.9mgを超えないこと。
- 本剤は、1日1回朝又は夕に投与するが、投与は可能な限り同じ時刻に行うこと。
- 胃腸障害の発現を軽減するため、低用量より投与を開始し、用量の漸増を行うこと。
本剤0.9mgで良好な忍容性が得られない患者には、0.6mgへの減量を考慮すること。さらに症状が持続する場合は、休薬を考慮すること。
1〜2日間の減量又は休薬で症状が消失すれば、0.9mgの投与を再開できる。
慎重投与
- スルホニルウレア剤又はインスリン製剤を投与中の患者[低血糖のリスクが増加するおそれがある(「重要な基本的注意」、「相互作用」、「副作用」の項参照)。]
- 腹部手術の既往又は腸閉塞の既往のある患者[腸閉塞を起こすおそれがある(「副作用」の項参照)。]
- 高齢者(「高齢者への投与」、【薬物動態】の項参照)
- 膵炎の既往歴のある患者(「副作用」の項参照)
- 糖尿病胃不全麻痺、炎症性腸疾患等の胃腸障害のある患者[十分な使用経験がなく、症状が悪化するおそれがある。]
- 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全[低血糖を起こすおそれがある。]
- 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態[低血糖を起こすおそれがある。]
- 激しい筋肉運動[低血糖を起こすおそれがある。]
- 過度のアルコール摂取者[低血糖を起こすおそれがある。]
重大な副作用
低血糖
頻度不明
- 低血糖及び低血糖症状(脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、知覚異常等)があらわれることがある。特にスルホニルウレア剤又はインスリン製剤と併用した場合には、多く発現することが報告されている(「重要な基本的注意」、「相互作用」、【臨床成績】の項参照)。
また、重篤な低血糖症状があらわれ意識消失を来す例も報告されている。
低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与し、 α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。また、患者の状態に応じて、本剤あるいは併用している糖尿病用薬を減量するなど適切な処置を行うこと。
膵炎
頻度不明
- 急性膵炎があらわれることがあるので、嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、急性膵炎と診断された場合は、本剤の投与を中止し、再投与は行わないこと。なお海外にて、非常にまれであるが壊死性膵炎の報告がある。(「重要な基本的注意」の項参照)
腸閉塞
頻度不明
- 腸閉塞があらわれることがあるので、観察を十分に行い、高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「慎重投与」の項参照)
薬効薬理
作用機序12)13)14)
- 生体で分泌されるインクレチンホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)は、グルコース濃度依存的に膵β細胞からインスリンを分泌させる。本剤はヒトGLP-1アナログで、GLP-1受容体を介して作用することにより、cAMPを増加させ、グルコース濃度依存的にインスリン分泌を促進させる。さらにグルコース濃度依存的にグルカゴン分泌を抑制する。
本剤は自己会合により緩徐に吸収されること、アルブミンと結合して代謝酵素(DPP-4及び中性エンドペプチダーゼ)に対する安定性を示すことで、作用が持続する。
血糖降下作用1)15)
- 2型糖尿病モデルであるob/obマウス及びdb/dbマウスにおいて、本剤投与により血漿中グルコース濃度が低下し、またdb/dbマウスにおいて膵臓のβ細胞容積を増加させた。
- 15例の日本人2型糖尿病患者に、本剤5及び10μg/kg(体重60kgとすると、0.3及び0.6mgに相当)又はプラセボを1週間に5μg/kgずつ漸増する投与方法にて1日1回14日間反復皮下投与した。反復投与後の血漿中グルコース濃度(AUCglucose,0-24h/24)は、プラセボ投与群に対して5μg/kg投与群で20%、10μg/kg投与群で31%低下した。
糖代謝改善作用1)16)
- ZDFラットにおけるグルコース経口負荷(1g/kg)試験において、本剤は糖代謝を改善した。
- 15例の日本人2型糖尿病患者に、本剤5及び10μg/kg(体重60kgとすると、0.3及び0.6mgに相当)又はプラセボを1週間に5μg/kgずつ漸増する投与方法にて1日1回14日間反復皮下投与した。反復投与後の血漿中インスリン濃度(AUCinsulin,0-24h/24)は、プラセボ投与群に対して5μg/kg投与群で23%、10μg/kg投与群で99%増加した。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- リラグルチド(遺伝子組換え)[命名法:JAN]
Liraglutide(Genetical Recombination)[命名法:JAN]
分子式
分子量
性状
★リンクテーブル★
[★]
商品名
ゾルトファイ配合
会社名
ノボ ノルディスク ファーマ
成分
薬効分類
第6の2
薬効
インスリン療法が適応となる2型糖尿病を効能・効果とする新医療用配合剤