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この項目では、日本のヘヴィメタルバンドについて説明しています。その他の用法については「ユナイテッド」をご覧ください。 |
United | |
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出身地 | 日本 |
ジャンル | スラッシュメタル ヘヴィメタル |
活動期間 | 1981年 - |
レーベル | SPIRITUAL BEAST Howling Bull Records |
公式サイト | http://www.united-official.com |
メンバー | 湯浅正俊 (ボーカル) 吉田"Hally"良文 (ギター) |
旧メンバー | Nao (ボーカル) 古井義明 (ボーカル) |
UNITED(ユナイテッド)は1981年に結成、1990年にアルバムデビューした日本のスラッシュメタルバンド。バンド名はジューダス・プリースト(Judas Priest)の6thアルバム『British Steel』に収録されている「United」より名付けられた。結成初期の頃はメロディアスなパワーメタルを演奏していたが、その後スラッシュメタル色を強めていく。1998年のアルバム『Distorted Vision』の頃にはラウドロック等に幅を広げつつも、2001年の『Infectious Hazard』より再びスラッシュメタルに焦点を合わせたサウンドを標榜。現在も一貫してソリッドでタイトなスラッシュメタルを聴かせてくれるバンドである。
海外のヘヴィメタル系バンドの来日公演でサポートに付く事が多く、過去にはニュークリア・アソルト(Nuclear Assault)、ラーズ・ロキット(Laaz Rockit)、ソドム(Sodom)、エクソダス(Exodus)、テスタメント(Testament)、スレイヤー(Slayer)、マシーン・ヘッド(Machine Head)、S.O.D、シック・オブ・イット・オール(Sick Of It All)、ザ・ホーンテッド(The Haunted)、さらにはエクスプロイテッド(Exploited)のようなハードコアバンドとも競演を果たしている。また、BURRN!の前田岳彦と親交が深く(前田自身も80年代にスラッシュメタルバンドで活動していた時期があった)、彼の思い入れも深いため、結果的に彼がユナイテッドのプッシュ役となっている。
1981年結成。旧知の仲である原(G、marchan)と塚原(Dr、Yasu)が、様々な音楽に価値観を同じくしたことが結成のきっかけとなった。中里(G)、OZ(B)、NAO(V)の加入により、UNITEDとして活動を開始。当初はジューダス・プリーストのコピーバンドであり、他にブラック・サバス、オジー・オズボーン等を演奏していた。その後、原(G)、中里(G)、塚原(D)の3人が中心となりオリジナル曲の作曲も重ね、翌年より本格的に開始したライブ活動では、オリジナル曲が殆どで、コピー曲は主にアンコールで演奏していた。当時のヘヴィメタルバンドとしては友好関係が大変珍しく、当時結成間もないBOØWY(メンバー6人の頃)や東京ローズとも親交を持ち、お互いのライブにも行き来していた。
1982年、バンドの活動がさらにライブ中心に本格化する中、ベースのOZが突然脱退。数人のベーシストの加入を経て、横山明裕『YOKO』が正式メンバーとなる。
1983年、後にレコーディングされた、Skill(for Love)、SNIPER等を完成、ライブでの披露に至るものの、ドラムの塚原も音楽性の違いによりバンドを去ることになる。その後ドラムの後任には『TETSU』が参加。横須賀、新宿を中心に、さらにライブパフォーマンス重視の活動となる。
1990年10月にHowling Bull Recordsの第一弾アーティストとして『Bloody But Unbowed』でアルバムデビューを果たす。
1991年エクスプロイテッド(Exploited)の来日公演をサポートし、8月にはOutrageと共に日本のスラッシュメタル系バンドを集めたイベント『メタリゼーション』を全国5都市で開催し成功を収める。
1992年、1986年に発表したEP『Beast Dominate』を再レコーディングし、さらにベイ・シティ・ローラーズ(Bay City Rollers)、ウルトラQのテーマ曲のカバーを加えた6曲入りミニアルバム『Beast Dominates '92』を3月にリリース。5月にはラーズ・ロキット(Laas Rockit)の来日サポートを行う。9月には2ndアルバム『Human Zoo』をリリースし、12月にはソドム(Sodom)の来日サポートを行う
1993年、5月に『メタリゼーション』を再度開催し、エクソダス(Exodus)との競演を果たす。
1994年、ビクターエンタテインメント洋楽部との契約を行う。
1995年、2月に3rdアルバム『N.O.I.Q.』をリリースし、メジャーデビューを果たす。4月には、廃盤となったHowling Bull時代の音源を集めたベスト盤『Best Rare Tracks From Underground』をリリースし、5月にはスレイヤー(Slayer)の来日サポートを行う。6月にはマシーン・ヘッド(Machine Head)とのダブルヘッドライン・ジャパン・ツアーを行う。9月にはアメリカロサンゼルスで開催された『ファウンデーション・フォーラム』に参加する。10月にはメタル・ブレイドより北米にて『N.O.I.Q.』をリリース。12月にはラウドロックの方法論を取り入れようとしていたバンドとの考え方が異なってきたヴォーカルの古井義明が脱退する。
1996年、3月新ヴォーカリストとして稲津信一が加入する。ロサンゼルスの「Hollywood Studio」にてエンジニアにヴィンセント・ヴォイノを迎えレコーディングを行う。
1997年、2月に4thアルバム『Reload』をリリースし、4月には新曲2曲と過去の3曲を再レコーディングしたミニアルバム『Burst』をリリースする。この頃メンバーはコーン(Korn)やトゥール(Tool)等に傾倒しており、彼らのようなラウドロックと自身が培ってきたスラッシュメタルとの融合を模索していた時期である。
1998年、再びヴィンセント・ヴォイノと共にレコーディングを行い、4月に5thアルバム『Distorted Vision』をリリース。7月にはスレイヤー(Slayer)の来日サポートを行う。しかし5thアルバムのレコーディングで、徹底的に鍛え上げられた弦楽器隊とは対照的に、もう少し楽しんで演奏をしたいドラムの内野裕一との間に考え方の相違が起こり、結局12月に内野が脱退する。
1999年、2月に新ドラムの中村雄介が加入する。6月にはシック・オブ・イット・オール(Sick Of It All)の来日サポートを行う。9月にはHowling Bull Americaより北米にて『Distorted Vision』をリリースする。10月にはヴォーカリストが脱退しライブが出来ないOutrageの代役としてテスタメント(Testament)の来日サポートを行う。
2000年、3月にマシーン・ヘッド(Machine Head)の来日サポートを行う。再びヴィンセント・ヴォイノと共に新アルバムのレコーディングを着手するが、7月の完成後にヴォーカルの稲津信一が「キリが良いんで、辞めたいんですけど。。。」との言葉と共に脱退する。ヴォーカルの出来にあまり満足していなかった他のメンバーは、9月の発売予定を無期延期とし、新たなヴォーカル探しを行うことになる。10月に元Death Fileの湯浅正俊が加入、延期していたアルバムのヴォーカルを録り直す。
2001年、新たに録音した湯浅のヴォーカルトラックを含めたアルバムのミックスをヴィンセント・ヴォイノとアンディ・スニープが行い、4月に6thアルバム『Infectious Hazard』を再び古巣のHowling Bullよりリリース。ここ数枚のラウドロック色から心機一転し、ザ・ホーンテッド(The Haunted)のようなスラッシュメタルを現代のヘヴィサウンドで実現した、タイトでソリッドな現代版スラッシュメタル・アルバムに仕上がった。8月には『Beast Feast 2001』に参加する。
2002年、元ヌンチャクのヴォーカルの向、クニとのプロジェクトPower Germanysによるミニアルバム『大地鬼殺しを呑む』を4月にリリース。『Hell Breaks Loose Tour 2002』を開催しSuns Owl、Bassaiumと共に各地を廻る。アルバムのレコーディングにも入るが、ヴォーカル録りの時になり湯浅がプレッシャーのため失踪する。その後、無事に戻ってきたもののアルバム発売時期が延期されることとなった。8月に7thアルバム『Core』を無事リリースし、12月には『Beast Feast 2002』に参加する。
2003年、3月にザ・ホーンテッド(The Haunted)の来日サポートを行う。4月には『Hell Breaks Loose Tour 2003』を開催、Wheel Of Doom、Defameと共に各地を廻る。12月にドラムの中村雄介が脱退する。
2004年、4月に新ドラムとして元VacuumのAkiraが加入する。6月に『Hell Breaks Loose Tour 2004』を開催しYouthquake、Abubacaと共に各地を廻る。9月にはエクソダス(Exodus)の来日サポートを行うなど活動も順調だったが、12月にヴォーカルの湯浅が家庭の事情により脱退する。
2005年、6月に新ヴォーカルとしてDefameのNobが加入。12月には『METAL BLADE TOUR IN JAPAN』に参加し インピオス ザ・ブラック・ダリア・マーダーと共演。その後8thアルバム『Nine』をリリース。
2006年、1月から4月にかけて『Genocide Nine Tour '06』と題して全国36カ所を廻り、引き続き6月より『Genocide Again Tour '06』を開催、再び36カ所を廻る。10月には日本のヘヴィメタル・フェスティバル『LOUD PARK 06』へ出演した。
2007年、4月には「A.V.E.S.T project ROCK」に参加。10-FEET dustbox UZUMAKI DOORMAT など今までとは違う傾向のバンドと共演を果たす。相変わらず各地を回る活動を続けながら次作に向けての作曲作業に突入。
2008年、4月には44MAGNUMのトリビュート・アルバムに参加するもボーカルのNOBの家庭に事情により極端に縮小した活動を余儀なくされ、12月のライブを最後にNOBが脱退。
2009年、10月に新ヴォーカルとしてクウェート人ヴォーカリストのKEN-SHINが加入。12月からライブを再開。
2010年、4月には「10th Anniversary Subciety A.V.E.S.T project」に参加。coldrain EGG BRAIN Pay money To my Pain RIZE 10FEETと共演。10月にはレコーディングを開始する。11月にはレコーディングの傍ら楽器隊がポール・ディアノのJAPAN TOURのサポートをおこなう。
2011年、UNITEDは結成30周年を迎えた。4月には9thアルバム『Tear Of Illusions』がリリースされ、8月にはこれまでのUNITEDの音源を全て網羅し、さらに未発表曲も収録した12枚組のBOX SET『30th Anniversary complete box』をリリースした。10月には『LOUD PARK 11』に出演。12月に行われた30周年記念GIGには歴代メンバーのNao(Vo)、古井(Vo)、湯浅(Vo)、原(G)、中里(G)、滝澤(Dr)が出演した。
2012年、4月にリテイクアルバム『Scars Of The Wasted Years』をリリースするも同年12月29日の柏ALIVE公演を最後にボーカルのKen-Shinを解雇することを発表。
2013年、4月に新ヴォーカルとして2000年-2004年まで在籍していた湯浅正俊が復帰。
2014年5月13日、バンドの中心人物である横山が49歳の若さで急逝[1][2]。5月31日のライブではJurassic JadeのGEORGEがサポートで参加している[3][4]。同年9月12日は横山を追悼するフェス『YOKO Fest The Final『ヨコちゃん逝ったよ~全員集合!!』がCLUB CITTA'で行われた。当日のライブで関係者がライブの模様を撮影したところ、横山と思しき霊が写り込んでいた事が一部で話題を集めた[5][6]。
発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
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1st | 1990年10月14日 | Bloody But Unbowed | HBR-F0001 |
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HOWLING BULL RECORDS |
2nd | 1992年 | Human Zoo | HBR-F0009 |
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HOWLING BULL RECORDS |
3rd | 1995年2月8日 2011年11月2日 |
N.O.I.Q. | VICP-5500 VICP-65023 |
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Victor Entertainment |
ベスト | 1995年3月24日 | Best Rare Tracks From Underground | VICP-5522 |
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Victor Entertainment |
4th | 1997年2月5日 2011年11月2日 |
Reload | VICP-5821 VICP-65024 |
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Victor Entertainment |
5th | 1998年4月22日 2011年11月2日 |
Distorted Vision | VICP-60323 VICP-65025 |
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Victor Entertainment |
6th | 2001年4月4日 | Infectious Hazard | HWCA-1039 |
※CDエクストラ:CROSS OVER THE LINE |
HOWLING BULL RECORDS |
7th | 2002年8月7日 | Core | HWCA-1081 |
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HOWLING BULL RECORDS |
8th | 2005年12月21日 | Nine | HWCA-1104 |
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HOWLING BULL RECORDS |
9th | 2011年4月20日 | Tear Of Illusions | IUCP-16102 |
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Spiritual Beast |
BOX | 2011年8月24日 | 30th ANNIVERSARY COMPLETE BOX | FTCS-9080 |
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413TRACKS |
ベスト | 2012年4月4日 | Scars Of The Wasted Years | FTCS-2494 |
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413TRACKS |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
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1985年2月 | Destroy Metal |
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Hold Up | |
1986年12月 | Beast Dominate |
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Hold Up | |
1990年1月 | Demo'89(デモテープ) |
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自主製作 | |
1992年 | Beast Dominates'92 | HBR-F0006 |
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HOWLING BULL RECORDS |
1997年月日 | Burst | VICP-60007 |
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Victor Entertainment |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
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2002年4月27日 | Power Germanys / 大地鬼殺しを呑む | HWCA-1070 |
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HOWLING BULL RECORDS |
発売日 | タイトル | 収録曲 |
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2008年9月27日 | Official Bootleg |
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発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
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1986年 2003年3月25日 |
Devil Must Be Driven Out With Devil | SS-1 | POSITIVE WAR BITE YOURSELF |
HOLD UP RECORDS |
1989年 | Emergency Express[Metal Warning2] | JPD-501 | SUCK YOUR BONE | J.A.P. RECORDS |
1989年 | ROCK FILE ON VIDEO 1989 VOL.2 | COMBAT ! | JICC・宝島 | |
1989年 | ゼータ第3号 ロッキンf VIDEO MAGAZINE ZETA | SUCK YOUR BONE | 立東社 | |
2000年1月27日 | Hang out sessions vol.2 | LTDV-004 | UNITED | Limited Records |
2000年9月20日 | FLOWER TRAVELLIN' BAND TRIBUTE | RFCA-0002 | MAKE UP | フリーダム・エム |
2000年11月29日 | TRIBUTE TO BAD BRAINS | TOCT-24488 | Riot Squad - How Low Can A Punk Get? | 東芝EMI |
2001年8月2日 | Beast Feast Admission | HWCY-1080/1 | Cross Over the Line | Howling Bull |
2002年4月27日 | Enter The Beast Feast | HWCY-1071/2 | Sonic Sublime | HOWLING BULL Records |
2002年12月7日 | Beast Feast Admission 2K2 | HWCY-1124/5 | Hate Yourself,Hate Your Own Kind | HOWLING BULL Records |
2006年8月18日 | TRIBUTE TO GARLIC BOYS | PCD-4338 | Skate&Mosh | P-VINE RECORDS |
2007年11月4日 | GALAXY QUALITY CONTROL 2006 | KADV-0003 | Cross Over The Line | HIGH STYLE |
2008年4月2日 | 44MAGNUM Tribute Album | XNDC-10032 | IT'S TOO BAD | Danger Crue Records |
監督 | 曲名 |
不明 | 「HATE YOURSELF,HATE YOUR OWN KIND」「KILL YOUR SENSE」「Cross Over The Line」「FLASH BACK」「REVENGER」「UNITED」 |
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United can refer to:
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