出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/10 08:46:00」(JST)
レースゲームは、コンピュータゲームのジャンルのひとつ。生身のものもあるが、主として乗り物を操縦し競走をおこなう。自動車やオートバイを筆頭に、自転車、船舶、飛行機、宇宙船、架空の乗り物などのレースゲームがある。
アーケードや家庭用ゲームで幅広いジャンルを扱う大手ゲームメーカーの多くが、自社ブランドの元で独自にレースゲームを開発している。
F1やラリー等の実際のモータースポーツ、またそれらを題材とした漫画を原作とするもの、オリジナルの世界観におけるモータースポーツを表現したものに大分できる。 なお、モータースポーツのモーターとは、生物以外の原動機を指す言葉なので、原動機付きの乗り物は、二輪車や四輪車だけでなく、船舶や航空機などによる競技もモータースポーツに含まれる。
実際のモータースポーツだけではなく、RC(ラジオコントロール)模型や、ミニ四駆やチョロQなどの模型によるレースもレースゲームに含まれる(RCでGO!など)。実車レースとは、視点(遠隔操作であるゆえに遠距離からのコース全体を眺める俯瞰視点になる)や重量感などが異なる。また、ミニ四駆は発進後は操縦できなくなるため、レースそのものは単なる結果表示で、そこに至るまでのチューニングがゲーム性の基幹となる。
チョロQは、車の玩具がゲームになったものだが、ゲームの内容は本格的なレースゲームであり、ボディやカスタムパーツも多く存在する。作品によっては、内容はレース×RPG風になっている独特なシリーズもあるのが、チョロQである。勿論、RPG風ということもあり、ストーリーが存在するものも多くある。タウンを探索し、町を走行中のチョロQや、家などの建物内にいるチョロQと会話する(クルマ自体がキャラクターのようなもので、人間は一切登場しない)。
競馬やスキー、スプリント等のスポーツも、競技内容によってはレースゲームに該当するが、コンピュータゲームの世界では、モータースポーツ以外の競技はスポーツゲームとして区別されることが多い。ただし、純粋なスポーツとはかけ離れた内容である場合、レースゲームに分類されることもある。
なお、アーケードゲームではコックピット型の筐体を使用することで規制対象外機器とすることが出来るため、インカムや人気に関係なく、常に(ゲームセンター運営者にとって)一定のニーズがあるため、ゲームメーカーは定期的にレースゲームを供給している。
車以外のレースゲームには、たとえば、スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスのポッドレースを再現した「Star Wars Episode I: Racer」や「Star Wars: Racer Arcade」などといった例がある。
近年では、若者の車離れやアーケードゲーム業界の不振に加え娯楽や消費者ニーズの多様化などを原因に完全新作のレースゲームは徐々に減少を続けている。このうちアーケード移植系の家庭用レースゲーム作品の減少に関しても要因がいくつか存在するものの、アーケードゲーム業界の不振はもちろん家庭用ゲーム業界の間でもゲームハード(特に据置型)の高性能化の代償に伴う開発コストの飛躍的な高騰という問題を抱えているため、おそらくはゲームメーカー側としての「ただえさえアーケード業界自体が不振にさらされているにも関わらず、アーケード移植作品を開発・制作したところで開発費・売上双方の面でも採算が取れない」という理由が考えられる。
プラットフォームの性能の向上や、ゲームソフトを供給するメディア(例:CD-ROM→DVD-ROM→BD-ROM)の大容量化で大量のデータが扱えることにより、現実的なシミュレーションが可能になってきておりドライビングシミュレーター、ライディングシミュレーターとのジャンル分けが曖昧になってきている。シミュレーションよりもゲームとしての楽しさを重視しているのが分類の決め手になるようである。乗り物の操縦方法は意図的に簡略化され、事故によるペナルティの軽減等の配慮がされている。また、『アウトラン』のように他の車両が障害物でしかなく、競争(レース)の要素が無いソフトも便宜上レースゲームに含まれている。
こうした分類の曖昧さにより、購入者は予想外の商品を手にする危険性があり、製作者側も不当な評価を下される例が後を絶たない。
主にスピードを競うが、ゲーム的な着想により運転の過激さや事故の派手さを競うなどの「非現実的な内容を売りにする」タイトルもレースゲームに含まれることがある。ドライバーが事故で飛び出したり、マシンのパーツが外れたり、マシンがぼろぼろになっていく様を楽しむ要素も内包する。
などが相当する。
かつてはレーザーディスクの映像を使用したレースゲームもあった。
上記のナンセンスレースゲームからさらに派生したもので、運転の過激さや事故の派手さを競うという点は共通するが、車そのもののスピード(純粋な最高速度)やゴールまでのタイム(またはミッションをクリアするまでのタイム)はあまり重視されない。
これらのタイトルはドライブ(ドライビング)アクションなどと呼ばれることが多い。
などが相当する。
アイテムや機体によるレース相手への直接攻撃が可能な、アクションゲーム的な対戦要素を含んだもの。
などが相当する。
レースゲームに登場する車両は、ゲームとしての表現力が乏しかった初期の頃は漠然とした「車」でしかなかったが、ハードウェアとソフトウェアの性能が向上したことにより、実際に存在する車をモデルとしていると容易に判別できる車両の登場するゲームが多くなった。
多数の実在の車両が登場することで話題を呼んだ『サイドバイサイド(タイトー 1996)』以降、日本や海外の自動車メーカーから許諾を得て、実際に存在する車そのものがゲームに登場することも多くなったが、「公道上では安全運転を」という自動車メーカーのポリシーのため、公道上でレースをしているという設定のゲームや、危険走行を意図的に行うナンセンスレースゲームにはメーカーの許諾は出ず、「コース上に看板を設置」したり、(バトルギアシリーズ)「高速道路が使命を終えたため、レース場として開放された」という架空の設定で、名目上レース場(公道コース)の体裁を作り許諾を得ている(グランツーリスモシリーズでは「正当なモータースポーツ」「公道セクションは、明確にクローズドなコースとして設定されている」という認識があるため、多くの主要メーカーから篤く理解されている)。
しかしそれでも、ホンダは基準が厳しく、レース参加車以外の車(いわゆるアザーカー)が出るものには許諾が下りないので、一部のゲームではホンダ車だけが出ないものがある(初期の首都高バトルシリーズで、メーカーから実名を使用する許諾が得られなかった頃には、NSX、インテグラ、シビックなどホンダ車がモデルとわかる車が多数登場したことはあった。しかし、後発のシリーズでメーカーから許諾を得て実名を出そうとしたことが“あだ”となってしまい、ホンダから許諾が得られない事態になってしまった)。
実在の市販車をキャラクターとして採用する場合、「車体が横転する(特にオープンカー)」「現実なら致命的なレベルでボディが破損する」という演出は、現在では許諾が下りない場合が多い。
実在の車両が登場するレースゲームの中で、特にメーカー側で挙動のリアルさを自称し、売りとしているレースゲームを挙げる。
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