- 67歳の男性。今朝、胸背部痛が突然出現したため救急車で搬送された。5年前から高血圧を指摘され治療を受けていた。身長168 cm、体重76 kg。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。血圧は右上肢186/68mmHg、左上肢94/50mmHg。顔貌は苦悶様。胸部では、III音と第3肋間胸骨左縁に最強点を有する拡張期雑音とを聴取する。呼吸音は正常。腹部は平坦、軟。下腿に浮腫を認めない。血液所見:赤血球375万、Hb10.6 g/dl、Ht34%、白血球12,800、血小板10万。血清生化学所見:AST38単位、ALT35単位、LDH648単位(基準176~353)、CK78単位(基準10~40)。CRP8.5mg/dl。心電図と胸部造影CTとを以下に示す。行うべき治療はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 57歳の男性。労作時呼吸困難のために来院した。1か月前から労作時の呼吸困難と全身倦怠感とを自覚するようになった。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長176cm、体重75kg。脈拍80/分、整。血圧120/80mmHg。拡張期心雑音2/6度を聴取する。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤沈79mm/1時間、赤血球423万、Hb13.3g/dl、Ht40%、白血球5,600、血小板26万。CRP3.8mg/dl。心エコー図を以下に示す。
- この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 左房内に発生する頻度が高い。
- (2) 保存的治療が第一選択である。
- (3) 組織学的には悪性が多い。
- (4) 体位によって症状が変化する。
- (5) 合併症に塞栓症がある。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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[★]
- 51歳の男性。嚥下困難と体重減少とを主訴に来院した。6年前から食物のつかえ感を自覚していた。最近症状の悪化があり、体重が1か月で5kg減少した。身長169cm、体重47㎏。胸腹部に異常所見を認めない。血液所見:赤血球384万、Hb11.5g/dl、Ht34%、白血球7,500。血清生化学所見:総蛋白6.1g/dl、アルブミン3.7g/dl、尿素窒素12mg/dl、クレアチニン0.6mg/dl、AST19単位、ALT21単位。上部消化管造影写真を以下に示す。この疾患で正しいのはどれか。
- a. 男性に多い。
- b. 嗄声をきたす。
- c. 吐血することが多い。
- d. 嚥下性弛緩反応がない。
- e. 胃液の逆流によって発生する。
[正答]
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