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老人学(ろうじんがく、英語: gerontology、ドイツ語: Gerontologie)は、比較的新しい学問で、もともと発達心理学から派生した学問のため、老齢化又は老いることについて心理学的な立場から考える学問として生まれた。老年学(ろうねんがく)、加齢学(かれいがく)とも言う。
1904年に免疫学者であったドイツのイリヤ・メチニコフによってその名(“Gerontology”)が付けられた。後、1930年頃から社会の変化に伴って、社会学的及び生物学的分野も取り入れた幅広い見地から老齢化について研究していく学問として、現在に至るまで様々な老齢化に関する研究がなされている。
老人医学に隣接した分野だが、高齢者の健康に限定されたそれと違い、高齢者の健康と福祉、社会参加、衣食住とその条件整備、年金、メンタルケアなどを広く守備範囲とした研究分野である。高齢者の平均寿命が延びてきたことから、元気な高齢者も増え、社会参加や生きがい、ライフワークなどを中心としたクオリティ・オブ・ライフ (QOL)、成人後見なども重要なテーマになりつつある。
現在日本では、桜美林大学にジェロントロジー専攻の大学院課程が設置されている。また東京大学では、2009年4月に総長室直属の組織として高齢社会総合研究機構が設置された。
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