|
この存命人物の記事には検証可能な出典が求められています。信頼できる情報源の提供に協力をお願いします。存命人物に関する出典の無い、もしくは不完全な情報に基づいた論争の材料、特に潜在的に中傷あるいは有害となるものはすぐに除去する必要があります。(2012年10月) |
山中 伸弥
(やまなか しんや) |
|
人物情報 |
生誕 |
山中 伸弥
(やまなか しんや)
1962年9月4日(51歳)
日本・大阪府東大阪市 |
居住 |
日本
アメリカ合衆国 |
国籍 |
日本 |
出身校 |
神戸大学医学部
大阪市立大学大学院医学研究科(博士 (医学)) |
学問 |
研究分野 |
医学
再生医学
生物学
幹細胞生物学
発生生物学
発生工学 |
研究機関 |
カリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所
大阪市立大学医学部
奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター
京都大学iPS細胞研究所 |
博士課程
指導教員 |
三浦克之 |
博士課程
指導学生 |
高橋和利 |
主な業績 |
人工多能性幹細胞の開発 |
影響を
受けた人物 |
ジョン・ガードン |
主な受賞歴 |
ロベルト・コッホ賞(2008年)
ショウ賞(2008年)
ガードナー国際賞(2009年)
アルバート・ラスカー基礎医学研究賞(2009年)
恩賜賞・日本学士院賞(2010年)
京都賞先端技術部門(2010年)
バルザン賞(2010年)
ウルフ賞医学部門(2011年)
ミレニアム技術賞(2012年)
ノーベル生理学・医学賞(2012年)
他多数 |
テンプレートを表示 |
ノーベル賞受賞者 |
|
受賞年:2012年 |
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞 |
受賞理由:成熟細胞が初期化され多能性 (pluripotency) を持つことの発見 |
|
山中 伸弥(やまなか しんや、1962年(昭和37年)9月4日 - )は、日本の医学者。京都大学iPS細胞研究所所長・教授、日本学士院会員。1993年大阪市立大学大学院医学研究科修了。学位は博士(医学)。その他称号としては京都市名誉市民、東大阪市名誉市民など。カリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所上級研究員、奈良先端科学技術大学院大学栄誉教授。文化勲章受章者。「成熟細胞が初期化され多能性をもつことの発見」により2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した[1][2]。
目次
- 1 経歴
- 1.1 生い立ち〜学生時代
- 1.2 臨床医志望から研究者志望へ
- 1.3 iPS細胞の研究
- 1.4 iPS細胞の開発
- 1.5 iPS細胞の研究資金募金活動
- 1.6 ノーベル賞受賞後
- 2 家族
- 3 略歴
- 4 受賞歴
- 5 栄誉
- 6 選出歴
- 7 著作
- 8 脚注
- 9 関連項目
- 10 外部リンク
経歴[編集]
生い立ち〜学生時代[編集]
大阪府東大阪市出身(小学3年生まで枚岡東小学校)。小学校時代から大学1回生まで、奈良県奈良市の学園前に居住[3]。父親は工学部を出て、ミシンを作る町工場を経営[4]。
大阪教育大学教育学部附属高等学校天王寺校舎時代、父から医師になることを勧められたものの、将来の進路に迷っていた。しかし徳田虎雄(徳洲会理事長)の著書『生命だけは平等だ』を読み、徳田の生き方に感銘を受けて医師になることを決意したという[5]。中学高校から大学2年まで柔道、大学3年からはラグビーをし[6]、高校時代に柔道二段を取得。中学3年では生徒会副会長も務めた(その時の生徒会長は参議院議員の世耕弘成)[7]。2011年現在はマラソンを趣味とし、奈良先端大時代は毎朝構内をジョギング、京都大学に移ってからも鴨川沿いを昼休みに30分走る[8]。
臨床医志望から研究者志望へ[編集]
神戸大学卒業後、国立大阪病院整形外科で臨床研修医として勤務。学生時代柔道やラクビーで10回以上骨折するなど怪我が日常茶飯事だったため整形外科の道を選んだが、他の医者が20分で終わる手術に2時間ほどの時間が掛かったり、点滴に失敗するなどし、指導医からは、「お前は「やまなか」ではなく、「じゃまなか」や」と怒鳴られ邪魔者扱いされ、「向いていない」と痛感したという[9][10]。重症になったリウマチの女性患者を担当し、患者の全身の関節が変形した姿を見てショックを受け、重症患者を救う手立てを研究するために研究者を志すようになった[11]。
iPS細胞の研究[編集]
すぐに新しいことをやりたくなる飽きやすい性格であるといい[12]、整形外科の仕事を単調に感じてしまったこともあり、病院を退職、1989年(平成元年)に大阪市立大学大学院に入学。山本研二郎が教授を務めていた薬理学教室で、三浦克之講師の指導の下、研究を開始。当初はいずれ臨床医に戻るつもりだったという[9][10]。指導教官の三浦は、非常に優秀ながら時間を効率的に使い、適当な時間になると研究を切り上げ帰宅していた、誰にでも好かれるさわやかな性格だった、と述懐する[13]。論文 "Putative Mechanism of Hypotensive Action of Platelet-Activating Factor in Dogs"(「麻酔イヌにおける血小板活性化因子の降圧機序」)を提出し、博士 (医学)の学位を取得。しかし、学位取得後は、どうやったら人の3倍研究できるかを考えて研究に従事。ほとんど寝ずに研究を行うことも多く、ハードワークでは誰にも負けない自信があったという[14]。
科学雑誌の公募に片っ端から応募し、採用されたカリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所へ博士研究員として留学。トーマス・イネラリティ教授の指導の下、iPS細胞研究を始める。
その後、帰国して日本学術振興会特別研究員 (PD) を経たのち、日本の医学界に戻り、岩尾洋教授の下、大阪市立大学薬理学教室助手に就任。しかし、その研究環境の米国との落差に苦しむ。アメリカ合衆国と異なりネズミの管理担当者がおらず、ネズミの管理に忙殺され、またすぐに役立つ薬の研究をしなかったため「やまちゅう」と呼ばれ、周囲の理解を得られず、半分うつ病状態になった[9][10]。基礎研究を諦め、研究医より給料の良い整形外科医へ戻ろうと半ば決意した中、科学雑誌で見つけた奈良先端科学技術大学院大学の公募に「どうせだめだろうから、研究職を辞めるきっかけのために。」と考え、応募したところ、採用に至り、アメリカ時代と似た研究環境の中で再び基礎研究を再開した。奈良先端大では毎朝構内をジョギングして、体調管理に努めた[15]。
2003年から科学技術振興機構の支援を受け、5年間で3億円の研究費を得て、研究に従事。研究費支給の審査の面接をした岸本忠三は「うまくいくはずがないと思ったが、迫力に感心した。」という[9][10]。奈良先端科学技術大学院大学でiPS細胞の開発に成功し、2004年(平成16年)に京都大学へ移った。2007年8月からはカリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所上級研究員を兼務、同研究所に構えた研究室と日本を月に1度は往復して、研究を行う[16]。
iPS細胞の開発[編集]
2006年(平成18年)8月25日の米学術雑誌セルに京都大学再生医科学研究所教授である山中と特任助手だった高橋和利(現、講師)らによる論文が発表された。論文によると山中らはマウスの胚性繊維芽細胞に4つの因子 (Oct3/4, Sox2, c-Myc, Klf4) を導入することで ES細胞のように分化多能性を持つマウス人工多能性幹細胞(iPS細胞:induced pluripotent stem cell)を確立した。
2007年(平成19年)11月21日、山中のチームはさらに研究を進め、人間の大人の皮膚に4種類の発癌遺伝子などの遺伝子を導入するだけで、ES細胞に似たヒト人工多能性幹(iPS)細胞を生成する技術を開発、論文として科学誌セルに発表し、世界的な注目を集めた[17]。
また同日、世界で初めてヒト受精卵から ES細胞を作成したウィスコンシン大学教授のジェームズ・トムソンも、山中のマウスiPS細胞生成の研究成果を基に、人間の皮膚に発癌遺伝子などの4種類の遺伝子を導入する方法でヒトiPS細胞を作製する論文を発表した[17]。
これらの功績により、韓国のソウル大学校教授黄禹錫の論文捏造によって一時停滞していた幹細胞研究が、一気に進むことが期待されている。アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュは、研究が発表された2007年11月21日、すぐさまウィスコンシン大学の研究に支持を表明するなど世界中で注目を集めた[18]。日本も、2007年11月23日、5年で70億円を支援することを決定した[19]。
iPS細胞の研究資金募金活動[編集]
2012年(平成24年)3月11日の京都マラソンで山中自身が完走することを条件に クラウドファンディングと呼ばれる募金方法によるiPS基金へ寄付を呼びかけたところ、金額は1000万円以上の寄付が集まった。マラソンは4時間29分53秒で完走した[20]。なお山中の研究グループには2007年度から2011年度の研究予算として6億円以上が日本学術振興会より拠出されている[21]。 2013年10月27日の第3回大阪マラソンに再び募金活動を支援する「チャリティーアンバサダー」として出場。4時間16分38秒で完走した。[22][23]
ノーベル賞受賞後[編集]
授賞式後に預けていた賞状とメダルを受け取った後、記者の1人から「もし可能だったらかじってもらっていいですか」との問いに「そういうことはできません。貴重な物ですから。」と返している[24][25]。賞状やメダルについては「展示はしません。大切な所に保管しておきます。もう、見ることはないと思います。また一科学者として自分がやるべきことを粛々とやっていきたいと思います。」と述べた。10月19日に野田内閣が閣僚懇談会でノーベル賞受賞の祝い金として16万円を贈ることを決定した[26]。
家族[編集]
第50回日本ラグビーフットボール選手権大会の式典に参加する山中教授
中学・高校の同級生で高校1年時から交際していた皮膚科医の妻との間に、医学部に通う娘が2人いる[27]。ミシン部品の製造会社を経営していた父は58歳で亡くなった[28]。ノーベル賞の受賞に際しては、81歳になる母に受賞を報告できてよかったと述べた[29]。
略歴[編集]
- 1975年(昭和50年)3月 - 奈良市立青和小学校卒業[30]
- 1978年(昭和53年)3月 - 大阪教育大学附属天王寺中学校卒業
- 1981年(昭和56年)3月 - 大阪教育大学教育学部附属高等学校天王寺校舎卒業(23期)
- 1987年(昭和62年)3月 - 神戸大学医学部医学科卒業
- 1987年(昭和62年)4月 - 大阪市立大学医学部整形外科学教室入局[31]
- 1987年(昭和62年)7月 - 国立大阪病院臨床研修医(1989年6月まで)
- 1989年(平成元年)4月 - 大阪市立大学大学院医学研究科薬理学専攻博士課程入学
- 1993年(平成5年)3月 - 大阪市立大学大学院医学研究科薬理学専攻博士課程修了、博士 (医学)
- 1993年(平成5年)4月 - カリフォルニア大学サンフランシスコ校 (UCSF) グラッドストーン研究所 (Gladstone Institute) 博士研究員
- 1996年(平成8年)1月 - 日本学術振興会特別研究員
- 1996年(平成8年)10月 - 大阪市立大学医学部助手(薬理学教室)
- 1999年(平成11年)12月 - 奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター助教授(動物分子工学部門)
- 2003年(平成15年)9月 - 奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター教授(動物分子工学部門)
- 2004年(平成16年)10月 - 京都大学再生医科学研究所教授(再生誘導研究分野)(2005年3月まで奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター教授兼任)
- 2005年(平成17年)4月 - 奈良先端科学技術大学院大学大学院バイオサイエンス研究科客員教授(2007年3月まで)
- 2007年(平成19年)8月 - カリフォルニア大学サンフランシスコ校 (UCSF) グラッドストーン研究所上級研究員 (Senior Investigator)
- 2007年(平成19年)9月 - カリフォルニア大学サンフランシスコ校解剖学教授
- 2008年(平成20年)1月 - 京都大学物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター長
- 2010年(平成22年)4月 - 京都大学iPS細胞研究所所長
- 2010年(平成22年)9月 - 奈良先端科学技術大学院大学栄誉教授
- 2012年(平成24年)6月 - 国際幹細胞学会 (ISSCR) 理事長
- 2012年(平成24年)10月 - ノーベル生理学・医学賞受賞発表
- 2012年(平成24年)12月 - ノーベル生理学・医学賞授賞式
受賞歴[編集]
- 第10回 2004年度(平成16年度) ゴールド・メダル「東京テクノ・フォーラム21賞」:「初期胚の分化や腫瘍形成を調節する因子の発見と再生医療への応用」
- 第3回(平成18年度) 日本学術振興会賞:「細胞の核を初期化する遺伝子の解析と多分化能を持つ幹細胞の樹立」
- 第25回(平成19年度) 大阪科学賞:「細胞核を初期化する遺伝子の同定と多能性幹細胞の樹立」
- 2007年(平成19年度) 朝日賞「万能細胞作製に関する新手法の開発と実証」[32]
- 2007年(平成19年度) 井上学術賞
- 2007年度 マイエンブルク賞:Meyenburg Award 2007 [Meyenburg Foundation / German Cancer Research Center (DKFZ)]
- 2008年度 ロベルト・コッホ賞[33]
- 2008年(平成20年度) 科学技術特別賞
- 2008年度 ショウ賞(生命科学・医学部門):人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究[34]
- 2008年(平成20年度) 上原賞(多能性幹細胞の維持と誘導に対し)[35]
- 2008年(平成20年度) 山崎貞一賞(多能性幹細胞の維持と誘導)[36]
- 2008年(平成20年度) 島津賞(人工多能性幹細胞による生体反応予想に対し:日本生化学会推薦)[37]
- 2008年(平成20年度) 武田医学賞(多能性幹細胞の維持と誘導)[38]
- 2008年(平成20年) 中日文化賞受賞[39]
- 2009年 ガードナー国際賞
- 2009年 アルバート・ラスカー基礎医学研究賞(ジョン・ガードンとの共同受賞)
- 2010年 恩賜賞・日本学士院賞
- 2010年 発生生物学マーチ・オブ・ダイムズ賞
- 2010年 トムソン・ロイター引用栄誉賞[40]
- 2010年 京都賞先端技術部門
- 2010年 バルザン賞
- 2011年 ウルフ賞医学部門:「人工多能性幹細胞(iPS細胞)研究への革新的な貢献」(MIT 教授のルドルフ・イエーニッシュとの共同受賞)
- 2011年 ファイサル国王国際賞[41]
- 2012年 ミレニアム技術賞
- 2012年(平成24年) ノーベル生理学・医学賞(ジョン・ガードンとの共同受賞)[42][43]
- 2013年 生命科学ブレークスルー賞(Breakthrough Prize in Life Sciences)[44][45]
栄誉[編集]
- 2008年(平成20年度) 紫綬褒章
- 2010年 文化功労者
- 2011年 米国科学アカデミー外国人会員
- 2012年 文化勲章
選出歴[編集]
- 2008年 The 2008 TIME 100 - The World's Most Influential People (世界で最も影響力のある100人)
著作[編集]
論文[編集]
以下、主なもののみ。
- Takahashi, K.; Yamanaka, S. (2006). “Induction of Pluripotent Stem Cells from Mouse Embryonic and Adult Fibroblast Cultures by Defined Factors”. Cell 126 (4): 663. doi:10.1016/j.cell.2006.07.024. PMID 16904174. http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WSN-4KM3YVR-1&_user=10&_coverDate=08%2F25%2F2006&_rdoc=1&_fmt=&_orig=search&_sort=d&view=c&_acct=C000050221&_version=1&_urlVersion=0&_userid=10&md5=bd1142a3e9cd2bdca68663959ad6d326.
- 2006年にセルに掲載された論文。マウスの細胞から多能性幹細胞を作成することに成功したことを報告したもの。2012年のノーベル賞受賞の直接のきっかけとなった論文。細胞分化の過程が一方向性ではなく、逆戻りが可能な過程であること、すなわち細胞が多能性を持っていることを実証した報告[46]。セルは(遅延型の)オープンアクセス雑誌なので、リンク先で論文全文を読むことができる。京都大学の機関リポジトリ「KURENAI」でも当論文本文のコピーが公開されている(hdl:2433/159777)[47]。
- Takahashi, K.; Tanabe, K.; Ohnuki, M.; Narita, M.; Ichisaka, T.; Tomoda, K.; Yamanaka, S. (2007). “Induction of Pluripotent Stem Cells from Adult Human Fibroblasts by Defined Factors”. Cell 131 (5): 861–872. doi:10.1016/j.cell.2007.11.019. PMID 18035408. http://www.cell.com/content/article/fulltext?uid=PIIS0092867407014717&highlight=iPS.
- 2007年にセルに掲載された論文。上記のマウスで成功した方法を、ヒトに応用し、成功したことを報告したもの。成人のヒトの皮膚の細胞から多能性幹細胞を作成することに成功したことを報告した。この報告はヒトにおける再生医療(自分の体の一部から移植用の臓器を作成する、すなわち皮膚から肝臓を作成する等)の具体的実現可能性を示した報告として、社会的にも大きい注目を浴びる。
- Aoi T, Yae K, Nakagawa M, Ichisaka, T., Okita, K., Takahashi, K., Chiba, T., Yamanaka, S. (2008). “Generation of pluripotent stem cells from adult mouse liver and stomach cells”. Science 321 (5889): 699–702. doi:10.1126/science.1154884. PMID 18276851.
- 2008年にサイエンスに掲載された論文。大人のマウスの肝臓と胃の細胞から、多能性幹細胞を作成することに成功したことを報告したもの。この論文は日本語訳されたものを読むことができる。
- サイエンス誌に載った「人工多能性幹細胞」 - 2008年にサイエンスに掲載された山中の論文と2007年にセルに掲載されたジェイムズ・トムソン(英語版)の論文の日本語訳
- 山中伸弥「iPS細胞の可能性と課題」、『日本内科学会雑誌』第98巻第9号、日本内科学会、2009年、 2141-2145頁、 doi:10.2169/naika.98.2141、 JOI:DN/JST.JSTAGE/naika/98.2141。
- 2009年に山中が日本語で書いたiPS細胞についての簡潔な解説。リンク先で無料で読める。
書籍[編集]
- 専門的
- 『再生医療へ進む最先端の幹細胞研究─注目のiPS・ES・間葉系幹細胞などの分化・誘導の基礎と, 各種疾患への臨床応用 』中内啓光との共編 羊土社 2008 ISBN 978-4758102896
- 『iPS細胞の産業的応用技術』監修 シーエムシー 2009 ISBN 978-4781301228
- 『現代生物科学入門 第7巻 再生医療生物学』 阿形清和, 岡野栄之, 大和雅之, 中内啓光との共著 岩波書店 2009 ISBN 978-4000069670
- 『幹細胞』<再生医療叢書> 日本再生医療学会(監修), 山中伸弥・中内啓光(編集) 朝倉書店 2012 ISBN 978-4254360714
- 一般向け
- 『iPS細胞ができた! ひろがる人類の夢』畑中正一共著 集英社 2008 ISBN 978-4087813951
- 『「大発見」の思考法 iPS細胞vs.素粒子』益川敏英共著 文春新書 2011 ISBN 978-4166607891
- 『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』講談社 2012 ISBN 978-4062180160
脚注[編集]
- ^ AFPBB News (2012年10月8日). “ノーベル医学生理学賞、iPS細胞の京大・山中氏らに”. フランス通信社. 2012年10月30日閲覧。
- ^ The Official Web Site of the Nobel Prize (2012年). “Nobel Prize in Physiology or Medicine 2012”. 2012年10月30日閲覧。
- ^ あらい日誌/奈良県公式ホームページ
- ^ 再録・時代を駆ける:山中伸弥/2 「スーパーマンになれ 毎日新聞 2012年10月8日閲覧
- ^ 徳田理事長が山中・京大iPS細胞研究所長と面談 (PDF) 徳洲新聞 No.842(2012年9月10日号)
- ^ 毎日新聞(2012年10月8日再掲)
- ^ 夕刊フジ(2012年10月10日)
- ^ 再録・時代を駆ける:山中伸弥/1 研究はマラソンに似て(2011年9月21日掲載)毎日新聞2012年10月08日
- ^ a b c d 「大発見」の思考法(文春新書)
- ^ a b c d “山中氏ノーベル賞:「難病治したい」繰り返した挫折、再起”. 毎日新聞. (2012年10月8日). http://mainichi.jp/select/news/20121009k0000m040055000c.html 2012年10月8日閲覧。
- ^ 「科学者になる方法」第10回 京都大学 再生医科学研究所 教授 山中 伸弥 氏
- ^ 再録・時代を駆ける:山中伸弥/8止 iPSを成人させたい(2011年10月1日掲載)毎日新聞2012年10月08日
- ^ 山中伸弥教授 受賞おめでとうございます大阪市立大学
- ^ 再録・時代を駆ける:山中伸弥/1 研究はマラソンに似て(2011年9月21日掲載)毎日新聞2012年10月08日
- ^ 「奈良先端大での研究が原点、母校の小学校も誇り」2012年10月9日12時04分 読売新聞
- ^ サンフランシスコでも山中氏に祝福の声「この日を待っていた」 日本経済新聞2012/10/9
- ^ a b “ヒトの皮膚から万能細胞、再生医療に画期的成果 京大チームが成功”. 産経新聞. 2007年11月21日閲覧。
- ^ “米大統領、万能細胞研究に支持を表明”. 産経新聞. 2007年11月21日閲覧。
- ^ “「万能細胞」国が支援、再生医療実用化へ5年で70億円”. 読売新聞. 2007年11月23日閲覧。
- ^ "走って募るぞiPS研究費 山中所長、京都マラソンで" - 朝日新聞 2012年3月11日閲覧。
- ^ [1]科学研究費助成事業データベース。
- ^ "山中教授 大阪マラソンで寄付PR" - 読売新聞 2013年8月8日閲覧。
- ^ "バテバテ山中教授、亡き恩師が「背中押した」" - 読売新聞 2013年10月28日閲覧。
- ^ 「歴史の重み実感」山中教授ノーベル賞メダル手に(12/12/13)ANN News CH動画(2012年12月13日)
- ^ 山中教授に「メダルかじってもらえますか」 大ヒンシュクかった記者はどこのどいつだJCASTニュース(2012年12月14日)
- ^ 日本経済新聞 「山中教授に洗濯機購入費を贈呈 閣僚有志」2012/10/19 19:55 [2]
- ^ 日本経済新聞2012年10月8日1面
- ^ http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121009-OYT1T00158.htm?from=ylist
- ^ http://mainichi.jp/select/news/20121009k0000m040054000c.html 山中氏ノーベル賞:「日の丸の支援のたまもの」記者会見で] 毎日新聞 10月8日閲覧
- ^ 「奈良先端大での研究が原点、母校の小学校も誇り」2012年10月9日12時04分 読売新聞
- ^ [3]大阪市立大学
- ^ “朝日賞:過去の受賞者”. 朝日新聞. 2009年11月7日閲覧。
- ^ “Träger des Robert-Koch-Preises seit 1970” (ドイツ語). Robert-Koch-Stiftung e.V.. 2009年11月7日閲覧。
- ^ “Announcement of The Shaw Laureates 2008”. The Shaw Prize (2009年6月10日). 2009年11月1日閲覧。
- ^ 平成20年度上原賞受賞者
- ^ 第8回(平成20年度)山崎貞一賞バイオサイエンス・バイオテクノロジー分野受賞者
- ^ 平成20年度島津賞受賞者及び研究開発助成金受領者
- ^ “武田医学賞受賞者”. 武田科学振興財団. 2009年10月17日閲覧。
- ^ “中日文化賞:第61回(平成20年)”. 中日新聞. 2009年10月19日閲覧。
- ^ “トムソン・ロイター 21名の新たなノーベル賞有力候補者を発表”. トムソン・ロイター. 2010年9月21日閲覧。
- ^ “Winners of the King Faisal International Prize (KFIP)for the year 1432H / 2011G”. The King Faisal Foundation. 2012年12月1日閲覧。
- ^ “The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2012”. Nobelprize.org (2012年10月8日). 2012年10月8日閲覧。
- ^ 山中・京大教授にノーベル賞 iPS細胞の作製 日本経済新聞 2012年10月8日閲覧
- ^ “山中教授に賞金2億8千万円…ブレークスルー賞”. 読売新聞. (2013年2月21日). http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130221-OYT1T00406.htm 2013年2月21日閲覧。
- ^ “ブレークスルー賞:山中教授ら11人に米の新設賞”. 毎日新聞. (2013年2月21日). http://mainichi.jp/select/news/20130221k0000e040152000c.html 2013年2月21日閲覧。
- ^ 中嶋秀行、中島欽一 (2012) 「細胞分化」 脳科学辞典 脳科学辞典編集委員会
- ^ 図書館機構 : 山中伸弥教授のノーベル生理学・医学賞受賞関連論文(Key Publication)を公開しました - 京都大学学術情報リポジトリ「KURENAI」おしらせ 2012年10月11日閲覧
関連項目[編集]
|
ウィキメディア・コモンズには、山中伸弥に関連するカテゴリがあります。 |
- 胚性幹細胞(ES細胞)
- 人工多能性幹細胞(iPS細胞)
- 京都大学 - 京都大学再生医科学研究所
- iPSアカデミアジャパン株式会社
- 京都大学 - 京都大学iPS細胞研究所
- 奈良先端科学技術大学院大学 - バイオサイエンス研究科
- 大和雅之 - ともに一般社団法人日本再生医療学会理事
- 知的財産権 - 日本における知的財産訴訟の現状なども記載
- 特許
外部リンク[編集]
- 京都大学iPS細胞研究所
- 京都大学iPS細胞研究所 山中伸弥研究室
- 京都大学iPS細胞研究所 報道用写真素材
- University of California, San Francisco
- University of California, San Francisco, Gladstone Institutes
- ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立に成功(京都大学HP)
- The Discovery and Future of Induced Pluripotent Stem (iPS) Cells 山中伸弥教授 会見映像・20分(2008年1月9日 日本外国特派員協会)JANJAN
日本人のノーベル賞受賞者 |
|
物理学賞 |
湯川秀樹 (1949) - 朝永振一郎 (1965) - 江崎玲於奈 (1973) - 小柴昌俊 (2002) - 小林誠 (2008) - 益川敏英 (2008) - 南部陽一郎 (2008)
|
|
化学賞 |
福井謙一 (1981) - 白川英樹 (2000) - 野依良治 (2001) - 田中耕一 (2002) - 下村脩 (2008) - 鈴木章 (2010) - 根岸英一 (2010)
|
|
生理学・医学賞 |
利根川進 (1987) - 山中伸弥 (2012)
|
|
文学賞 |
川端康成 (1968) - 大江健三郎 (1994)
|
|
平和賞 |
佐藤栄作 (1974)
|
|
経済学賞 |
なし
|
|
ノーベル生理学・医学賞受賞者 |
|
リーランド・ハートウェル / ティモシー・ハント / ポール・ナース (2001) - シドニー・ブレナー / ロバート・ホロビッツ / ジョン・サルストン (2002) - ポール・ラウターバー / ピーター・マンスフィールド (2003) - リチャード・アクセル / リンダ・バック (2004) - バリー・マーシャル / ロビン・ウォレン (2005) - アンドリュー・ファイアー / クレイグ・メロー (2006) - マリオ・カペッキ / マーティン・エヴァンズ / オリヴァー・スミティーズ (2007) - フランソワーズ・バレ=シヌシ / リュック・モンタニエ / ハラルド・ツア・ハウゼン(2008) - エリザベス・H・ブラックバーン / キャロル・W・グライダー / ジャック・W・ショスタク(2009) - ロバート・G・エドワーズ(2010) - ラルフ・スタインマン / ブルース・ボイトラー / ジュール・ホフマン(2011) - ジョン・ガードン / 山中伸弥(2012)
|
|
1901年 - 1925年 | 1926年 - 1950年 | 1951年 - 1975年 | 1976年 - 2000年 | 2001年 - 2025年 |
|
ショウ賞 受賞者 |
|
天文学 |
P. James E. Peebles (2004) · ジェフリー・マーシー / ミシェル・マイヨール (2005) · ソール・パールマッター / アダム・リース / ブライアン・P・シュミット (2006) · ピーター・ゴールドレイク (2007) · ラインハルト・ゲンゼル Reinhard Genzel)(2008) · Frank H. Shu(徐遐生) (2009) · Charles L. Bennett / Lyman Page / David Spergel (2010) · Enrico Costa / Gerald J. Fishman (2011) · デビッド・C・ジューイット / ジェーン・ルー (2012)
|
|
生命科学 および 医学 |
スタンリー・ノルマン・コーエン / ハーバート・ボアイェ(Herbert W. Boyer) / Kan Yuet-wai(簡悅威) / Richard Doll (2004) · Michael Berridge (2005) · Wang Xiaodong (2006) · ロバート・レフコウィッツ (2007) · イアン・ウィルムット(Ian Wilmut) / Keith Campbell / 山中伸弥 (2008) · Douglas L. Coleman / ジェフリー・フリードマン (Jeffrey M. Friedman)(2009) · David Julius (2010) · ジュール・ホフマン / Ruslan Medzhitov / ブルース・ボイトラー(2011) · Franz-Ulrich Hartl / Arthur L. Horwich(2012)
|
|
数学 |
陳省身 (2004) · アンドリュー・ワイルズ (2005) · デヴィッド・マンフォード / Wu Wenjun (2006) · ロバート・ラングランズ / リチャード・テイラー (2007) · ウラジーミル・アーノルド / ルドウィッグ・ファーデフ(Ludwig Faddeev) (2008) · サイモン・ドナルドソン / クリフォード・タウベス (Clifford H. Taubes) (2009) · ジャン・ブルガン (2010) · リチャード・S・ハミルトン / Demetrios Christodoulou (2011) · マキシム・コンツェビッチ (2012)
|
|
典拠レコード: NDL: 01128571 | CiNii Books: DA16263530 | VIAF: 107973656 | LCCN: n2010180867 | DNB(GND): 185513468 | WorldCat: LCCN連携