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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/31 00:09:35」(JST)
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四極子(しきょくし、英: quadrupole, quadrapole)または四重極とは、モーメントが等しい双極子が、2個逆向きに接近して並んでいるような単極子の分布をいう。単極子を正方形状に配置したものと、直線状に配置したものがあり、それぞれ横型、縦型と呼び分けられる。
電荷の分布を電気四極子、磁荷の分布を磁気四極子という。電磁気学においては単に四極子といえば、電気四極子を指すことが多い。
一般に四極子のポテンシャルφは単極子のそれφmonopole の空間についての2階微分で表される[1]。
- (横型)
- (縦型)
電荷などの場合、ポテンシャルは距離に反比例するため、四極子は距離の3乗に反比例するポテンシャルを作る。たとえば電気四極子が誘電率 ε の媒質中で作る電位 φ は以下のように表される。
ここで Q は2階の対称トレースレステンソルで四極子モーメントと呼ばれる。四極子モーメントは、電荷 qi がri の位置に存在するとすると以下のように定義される。
ここで δij はクロネッカーのデルタである。
また、音響学においても用いられ[2]、音源の一種として扱われる。
参考文献
- ^ 吉川茂; 藤田肇 『基礎音響学』 講談社サイエンティフィク、2002年、187頁。ISBN 4-06-153972-8。
- ^ Earl G. Williams; 吉川茂、西條献児訳 『フーリエ音響学』 シュプリンガー・フェアラーク東京、2005年、243頁。
関連項目
Japanese Journal
- 10aAE-2 シリコン原子空孔軌道の強い四極子-歪み結合による自発歪みと臨界濃度(10aAE 格子欠陥(半導体・金属・転位),領域10(構造物性(誘電体,格子欠陥,X線・粒子線,フォノン)))
- 30aCJ-10 非クラマース二重項結晶場基底を持つPr系化合物の四極子秩序と電子状態の理論研究(30aCJ 磁性理論(重い電子系の理論と超伝導),領域8(強相関係))
- 28pCJ-11 共鳴および非共鳴X線回折によるCeTeの磁場誘起反強四極子秩序相の研究(28pCJ Ce系化合物1(近藤半導体・多極子など),領域8(強相関係))
- 林 佑弥,松村 武,道村 真司,稲見 俊哉,世良 正文,落合 明
- 日本物理学会講演概要集 69(1-3), 638, 2014-03-05
- NAID 110009835868
Related Links
- マジック角試料回転(MAS)が四極子線形に及ぼす効果 1)MASは四極子の1次は消せるが 2次は消せない 2)MASは化学シフト異方性を消すには有効 3)MAS回転周波数(Hz)が四極子の1次の線幅(Hz)より 遅いときは 回転サイドバンド
- 四極子モーメントとはどういうものなのでしょうか? ... 多重極子については、電磁気学の教科書の多重極展開の部分を読めば詳しく説明されていると思います。しかし、具体的なイメージとなると、難しいですね。
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