- 英
- spray、nebulization、atomization、spray、nebulize
- 関
- スプレー、微粒化、散布、噴霧剤、原子化
WordNet
- scatter in a mass or jet of droplets; "spray water on someone"; "spray paint on the wall"
- a quantity of small objects flying through the air; "a spray of bullets" (同)spraying
- a pesticide in suspension or solution; intended for spraying
- water in small drops in the atmosphere; blown from waves or thrown up by a waterfall
- flower arrangement consisting of a single branch or shoot bearing flowers and foliage
- a jet of vapor
- be discharged in sprays of liquid; "Water sprayed all over the floor"
- cover by spraying with a liquid; "spray the wall with paint"
- annihilation by reducing something to atoms (同)atomisation
- separating something into fine particles (同)atomisation, fragmentation
PrepTutorEJDIC
- (花・葉・実をつけた)小枝;小枝形の装飾;小枝模様
- 〈U〉(水や他の液体の)『しぶき』,水煙 / 《a~》(…の)しぶき,奮霧《+『of』+『名』》 / 〈U〉〈C〉噴霧液,散布液 / 〈C〉噴霧器,スプレー / (…に)…‘を'『吹きかける』《+『名』+『on(upon)』+『名』》 / (…に)しぶきをかける,しぶきになっって出る《+『on(over)』+『名』》
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/22 22:11:38」(JST)
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気化熱を奪う事により、空気を冷却するミスト散布装置(フィードバックの制御を伴わない簡易型)。 新江ノ島水族館入場券販売窓口付近にて:2008年7月24日撮影
ミスト散布(ミストさんぷ)とは、液体を人工的に霧(ミストまたはフォグ)状にして散布(噴霧)することをいう。自然発生的に生じる霧の利用とは区別する。当項目では、人工的に造られた、スプレーノズルの噴霧口から出る数ミクロンから数十ミクロンにまで細かくされた霧を用い、液体散布・加湿・冷却・冷房などを効率よく行う場合を「ミスト散布」と呼ぶ事にする。 液体は水(水道水・工業用水など様々)の場合が多いが、アルコール系溶剤などの薬剤を用いる事もある。
なお、不審な侵入者に極めて濃い霧を短時間に噴射し、煙幕を張って視界を遮る方法や装置(「霧噴射」や「フォグガード」など)は、湿度や冷却効果を得ることが目的ではないので、ここでのミスト散布とは区別する。
目次
- 1 歴史
- 2 湿度の管理(調湿)
- 3 薬剤の散布
- 4 気化熱の利用による冷房効果
- 4.1 ミスト散布装置の仕組み
- 4.2 設置例
- 4.3 その他
- 5 参考・脚注
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
歴史
人工的に霧を作る試みは、古くからベンチュリの機構を利用した霧吹きが知られている。道具としての霧吹きは障子を張った後に障子紙を引き伸ばす目的や、衣類のアイロンがけの前に紙や布を霧状の水で湿らせ、その後に乾かして皺(しわ)を伸ばす目的などに使われてきた。1979年に自然界の「もや」のように非常に細かい霧を創り出す技術の開発に成功し、多くの国で特許を取得したノズル(AKIJet©(アキジェット)ノズル)の開発に成功した「霧のいけうち®」(株式会社いけうち)は、ノズルの産業界への商業的利用への突破口を開いた。[1]。現在では、数ミクロン〜十数ミクロンの霧を散布することが容易に出来るようになっており、様々な場面での利用がなされている。
湿度の管理(調湿)
適度な湿度を得るものとして加湿器がある。通常の生活においては、加湿器は家庭内での体調管理の一環として用いられる事が多く、そのような製品も数多く市販されている。また各種の産業界においては、適切な湿度や一定の湿度を保つ事は、温度の管理とともに重要なことであると言え、加湿器による湿度の管理(調湿)が重要視されている。なぜならば、室内の湿度を適切にすることで、特に乾燥した冬場に発生しやすい静電気の発生が防げる。この効果は、製紙業界においては紙切れや巻き取り不良の改善、エレクトロニクス業界では基盤保護に重要である.他にも、食品の保存、陶磁器の焼成前や塗装の乾燥工程でのヒビ防止、粉塵の飛散防止など湿度管理によって作業改善がされる例は多い。 [2] [3] [4]。
薬剤の散布
ガーデニング、園芸、農業や林業などでは液体の薬剤を必要最小限とするために、滴として振り掛ける無駄を避け、霧状にして噴霧し、その使用量を節約する事がある。その他、畜産農家では、家畜の糞にかける消臭剤を効率よく噴霧することで従事者の作業改善に役立っていることが知られている。 屋外ではドリフト(英語:drift)とも言われる浮遊(対象物以外への飛散)の可能性があるため、極度に細かい霧は適しておらず、この場合は多少粗い霧(数百ミクロン)が適切とも言われる。
気化熱の利用による冷房効果
水を人工的に霧(ミスト)として散布し、その気化熱の吸収を利用した冷房や冷却を目的とする利用が行われる。霧の中に入ると涼しく感じる事は、古くから多くの人が経験しており、打ち水もその例である。初めて冷房・冷却を目的としたミスト散布は辻本誠[5]や能美防災などによって2003年7月下旬から8月中旬にかけて実験が行われ、2005年の「愛・地球博」で一般に公開されてからビルや公共施設などの屋外や屋内での冷房や冷却設備として広く利用され始めた[6]。 霧状となった水はその粒子が極めて小さいために素早く蒸発し、肌や服が濡れることもほとんどない[7]。 霧は水を高圧ポンプで圧縮し、配管を経て微細な穴を持つノズルから噴射されることによって作られ、水は微細なほぼ径5~30マイクロメートルの粒子となる。 辻本誠などによれば水の粒子の「ザウター平均粒径(Sauter mean diameter)」[8][9]を16ミクロンにまで細かくしたと言う。 例えば、屋外で周辺の気温を2~3℃下げるためのエネルギー消費は、家庭用のエアコンの1/5〜1/20といわれているが、その値も諸説ある。現在の段階でも、各大学・各企業で様々なフィールド実験が行われているところである。特に屋外におけるミスト散布においては、散布の広さ、ノズルの配置、時期ごと湿度や温度、風速など様々な要因によって降下温度や電力消費量が変わってくる。2007年頃からエコが叫ばれるようになり、多くの企業や公共事業体で通常のエアコンなどのコストのかかる冷房に替わるミスト散布の冷却を採用し始めた。
ミスト散布装置の仕組み
通常、ポンプで圧縮された水をノズルから噴射してミスト(霧)を作り出す「1流体方式」が主流であり、その際のポンプ圧力は0.01MPaの低圧から10MPa程度の高圧まで様々である。 他に、圧縮された水と圧縮された空気の2つの流体をぶつけ合う「2流体方式」では、「1流体方式」に比べてより細かい粒子径の霧を得る事が出来るが、仕組みとしては1流体方式よりも複雑なため、部品としてのコストは割高となる。[7]霧の発生装置はこれら「1流体方式」と「2流体方式」が主であるが、どのように流体を噴射するかは様々な工夫が凝らされており、各社のミスト散布製品(スプレーノズル製品)のカタログやHPなどを参照されたい。 工事によって、ミスト散布装置に制御盤やバルブを取り付けシステム制御することによって、温度や湿度を計測して冷却・加湿・散布などの効果を測定したり、風速計や降雨センサなどを設けてフィードバックを行う機能を有する製品も販売されている[6]。
設置例
屋外に設置されているミスト冷却機(東京都渋谷区、東急百貨店本店屋上)
屋根を利用したミスト散布(東京都港区、六本木ヒルズ)
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東京都はミスト散布装置の設置にあたり、地方自治体としては初めて補助金を設けた[10]。これによる代表的な設置場所として、上記補助金により設置された戸越銀座商店街、秋葉原クロスフィールド、六本木ヒルズ、新丸ビルが挙げられる。また愛・地球博のグローバル・ループで使用されたものは、閉幕後愛知県の安城デンパークおよび豊田市駅前に移設されている。 2007年8月16日に国内最高気温を74年ぶりに更新した熊谷市では、2008年6月16日からミスト散布の自動運転を開始した。設置場所は、JR熊谷駅正面口(北口)、南口、ティアラ口(東口)。 2008年8月24日北京オリンピックの男子マラソンで走る選手へ冷却のためコースの北京大学構内入り口付近などマラソンコースの数カ所で頭上から散布。 また、2010年現在では,大阪市の水道局でも、ミスト散布の取組みに水道料金の減免などを行う施策を行っている。[11]
JR九州が運行する特急「指宿のたまて箱」ではドアが開いた際にミストを噴射する演出を行っている。
その他
ミスト散布は一般的に霧散布や噴霧(ふんむ)とも呼ばれるが、各企業で登録商標を行って固有の呼称を唱っている場合もある。 いくつかの例として次のようなものがある。
- ドライミスト - 能美防災
- なごミスト- なごミスト設計
- 涼霧システム、 セミドライフォグ - 株式会社いけうち(霧のいけうち®)
- モイスチャーミスト - 双葉リース
- もやジェット-エバーロイ商事
参考・脚注
- ^ 霧のいけうち®空調事業部紹介
- ^ ドライフォグ加湿での湿度調整(調湿)効果、株式会社いけうち(霧のいけうち®)
- ^ 静電気対策・加湿・調湿 業界別納入実績、株式会社いけうち(霧のいけうち®)
- ^ 防じん効果、株式会社ニューヨー
- ^ 辻本誠研究室、東京理科大学
- ^ a b ドライミスト・・人に、都市に、地球に涼しさを、能美防災
- ^ a b 参考:濡れない霧“ドライフォグ”とは、株式会社いけうち(霧のいけうち®)
- ^ 粒子の性質、17/33 ページ ザウター平均粒径(Sauter mean diameter)、 大阪大学
- ^ ザウター平均粒径の求め方、国士舘大学
- ^ ドライミスト装置設置事業補助金の補助事業者を決定しました、東京都
- ^ http://www.city.osaka.lg.jp/suido/page/0000021682.html
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、Evaporative coolingに関連するカテゴリがあります。 |
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ウィキメディア・コモンズには、Mist fansに関連するカテゴリがあります。 |
- スプレー
- ノズル
- 霧
- ミスト
- ドライミスト
- 冷房
- 冷却
- ヒートアイランド
- 打ち水
- ミストサウナ
外部リンク
- なごミスト設計 - ドライミストの開発
- 防災設備のご案内-ドライミスト - 能美防災株式会社
- 涼霧システム® - いけうち(霧のいけうち®)
- ミスト冷却システム『マイクロフォグC®』 - ヤマトプロテック
- 『マイクロフォグC®』デモムービー - ヤマトプロテック
- 水道水のドライ型ミスト散布の取組について - 大阪市水道局
- ミストの蒸散効果で都市のヒートアイランド化を防ぐ、辻本誠、名古屋大学(PDFファイル)
- 東京理科大学工学部建築学科 辻本研究室
- キクの施設栽培における細霧噴霧装置による害虫防除効果、農林水産省
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Japanese Journal
- 塗装前の炭素鋼基材のさび性状と塗膜耐久性の関係に関する基礎検討 (第61回材料と環境討論会 速報論文特集)
- 坂本 達朗,貝沼 重信,小林 淳二
- 材料と環境 = Corrosion engineering of Japan 64(7), 307-310, 2015-07
- NAID 40020540602
- 冷却フィンを用いた除去液噴霧による排気ガス中揮発性有機塩素化合物(VOCC)の循環効率的な除去処理技術 (特集 新世代環境エネルギー技術の創製)
- 田中 茂
- ケミカルエンジニヤリング = Chemical engineering 60(7), 485-489, 2015-07
- NAID 40020519848
- 医療施設における弱酸性次亜塩素酸水溶液噴霧システムの除菌および消臭効果
Related Links
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- ミスト散布(ミストさんぷ)とは、液体を人工的に霧(ミストまたはフォグ)状にして散布( 噴霧)することをいう。自然発生的に生じる霧の利用とは区別する。当項目では、人工的 に造られた、スプレーノズルの噴霧口から出る数ミクロンから数十ミクロンにまで細かく され ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ナゾネックス点鼻液50μg56噴霧用
組成
成分
含有量(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして)
添加物
- ベンザルコニウム塩化物、ポリソルベート80、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、グリセリン、pH調整剤
禁忌
- 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身性の真菌症の患者[症状を増悪させるおそれがある。]
- 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
<成人
- 通常、成人には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。
<小児
- 通常、12歳未満の小児には、各鼻腔に1噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日100μg)。
通常、12歳以上の小児には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。
慎重投与
- 結核性疾患、未治療の感染症及び眼の単純ヘルペス患者[症状を増悪させるおそれがある。]
- 反復性鼻出血の患者[出血を増悪させるおそれがある。]
重大な副作用
アナフィラキシー様症状(頻度不明)注1)
- アナフィラキシー様症状(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- モメタゾンフランカルボン酸エステルは合成副腎皮質ステロイド薬であり、抗アレルギー作用及び抗炎症作用を有する。鼻腔内投与によりアレルギー性鼻炎モデルにおいて各種鼻症状抑制作用を示した。
アレルギー性鼻炎抑制作用
- モメタゾンフランカルボン酸エステルは能動感作ラットの抗原誘発鼻腔内色素漏出反応(水性鼻漏)、くしゃみ、鼻掻き行動、鼻閉及び鼻過敏性亢進に対して、鼻腔内投与により抑制作用を示した(in vivo)9)〜12)。
局所抗炎症作用
- モメタゾンフランカルボン酸エステルは亜急性炎症モデルであるマウスクロトン油耳浮腫に対して、局所投与により抑制作用を示し、その作用はベクロメタゾンプロピオン酸エステルよりも低用量で発現した(in vivo)11)。
全身作用
- 経口投与した時のマウスにおける胸腺萎縮作用、視床下部−下垂体−副腎皮質系抑制作用及び体重増加抑制作用、並びにモルモットにおける末梢血リンパ球減少作用の発現にはベクロメタゾンプロピオン酸エステルよりも高用量を要した(in vivo)11)。
作用機序
- モメタゾンフランカルボン酸エステルはヒトのヘルパーT(Th)細胞からのインターロイキン-4(IL-4)及びIL-5産生(Th2細胞の活性化)を抑制した(in vitro)13) 。鼻腔内投与により能動感作マウスのIgE及びIgG1抗体産生を抑制した(in vivo)14) 。さらに、ラット好酸球の走化性因子による遊走能を低下させた(in vitro)15)。これらの機序によりモメタゾンフランカルボン酸エステルは各種アレルギー性鼻炎モデルにおいて鼻症状抑制作用を示すと考えられる。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物(JAN)
Mometasone Furoate Hydrate(JAN)
化学名
- (+)-9,21-Dichloro-11β,17α-dihydroxy-16α-methyl-1,4-pregnadiene-3,20-dione 17-(2-furoate) monohydrate
分子式
分子量
性状
- 本品は白色の粉末である。本品はN,N-ジメチルアセトアミドに溶けやすく、ジオキサンにやや溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)又はアセトニトリルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- spray、broadcast、application、broadcast
- 関
- 応用、スプレー、適用、噴霧、申し込み、噴霧剤、処理、施用、アプリケーション、放送、ばらまく
[★]
- 関
- application、atomization、broadcast、nebulization、nebulize、propellant
[★]
- 関
- atomize、nebulization、nebulize、spray
[★]
- 英
- atomization、atomize
- 関
- 噴霧、原子化
[★]
- 英
- atomization
- 関
- 微粒化、噴霧
[★]
- 英
- nebulizer、sprayer、atomizer
- 関
- アトマイザ、気化器、吸入器、散布器、ネブライザー、噴霧吸入器
[★]
- 英
- spray、propellant
- 関
- スプレー、噴霧、散布
[★]
- 英
- nebulizer
- 関
- 噴霧器、ネブライザー