- 英
- Renshaw cell
- 関
- Renshaw細胞
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/07/30 22:56:38」(JST)
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レンショウ細胞(レンショウさいぼう、英:Renshaw cell)とは脊髄灰白質に認められる抑制性介在ニューロン(en:interneurons )であり、α運動ニューロン(en:alpha motor neuron)の2つの経路に関与する。
- 最初に、レンショウ細胞は運動根から続くαニューロンの軸索の興奮性側枝を受け取る。
- 次に、レンショウ細胞は抑制性の軸索をαニューロンに送る。
レンショウ細胞の興奮の比率は概して運動ニューロンの興奮の比率に比例し、運動ニューロンの興奮の比率はレンショウ細胞の興奮の比率に反比例する。したがって、レンショウ細胞はα運動ニューロン系のリミッタあるいは律速機としての役目があり、強直性痙攣(en:tetanus)による筋の傷害の防止を補助する。
レンショウ細胞はα運動線維のシナプスに抑制性の神経伝達物質であるグリシンを利用する。ストリキニーネは運動ニューロンのグリシン受容体を遮断することにより運動ニューロンに対する抑制を解除する。これにより全ての運動ニューロンが興奮して筋の協調性が乱れ、強直性痙攣が引き起こさる。この影響が横隔膜まで達すると致命的になりうる。
参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
関連項目
外部リンク
- Diagram at pediatricneuro.com
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Japanese Journal
- レンショウ細胞による反回抑制と筋張力制御(<特集>筋収縮の生理と制御)
- 内山 孝憲
- バイオメカニズム学会誌 27(2), 76-82, 2003-05-01
- … 対して脊髄内でフィードバック回路を構成している神経細胞がレンショウ細胞である.レンショウ細胞を含む反回抑制系については,実験上の困難さやα運動神経細胞との結合が幾何学的に複雑で大規模な構造であることが理由となり,あまり分かっていない.一方,これまで,個別にはα運動神経細胞およびレンショウ細胞の性質が調べられており,近年,これらに基づいて計算機シミュ …
- NAID 110001096788
- 小池 允,二見 亮弘,中谷 裕教,Otazu Gonzalo Hugo,星宮 望
- 電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 101(733), 37-42, 2002-03-11
- … 切り替わるときの動的機能配分を実現するモデルとして,Hodgkin・Huxley方程式を基にしたパルス型のニューロンモデルとパルス入力型の筋線維モデルとを組み合わせた神経・筋モデルを作成した.その結果,レンショウ細胞によるα運動ニューロン同士の相互抑制を介した経路において運動単位の動的機能配分を実現するには,発火が停止するきっかけとしてシナプス後電位振幅の確率的な変動が必要であることが示唆された. …
- NAID 110003288059
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- こんばんわ。最近は月に1日程度お休みが取れるかもしれない事がわかりかなり嬉しく思っております。まとまってお勉強する時間がないのでいつも睡魔との闘いで効率として…
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- 脊髄の運動ニューロンの軸索は末梢の筋に到達するが、すぐに分岐して反回ニューロンとなり、Renshaw細胞とシナプスを形成している。
- Renshaw細胞は運動ニューロンの細胞体とシナプスを形成しており、アセチルコリンを受容してグリシンを放出する。
- 運動ニューロンはグリシンを受容すると脱分極し、シナプスが抑制される。
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レンショウ細胞
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