塩化カリウム、塩化カルシウム水和物、塩化ナトリウム、酢酸ナトリウム水和物
- 関
- 血液代用剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
- 細胞外液補充液
販売名
リナセート輸液
組成
- 本剤は下記の成分を含有する。
成分 1本 (200mL) 中
- 塩化ナトリウム 1.2g
塩化カリウム 0.06g
塩化カルシウム水和物 0.04g
酢酸ナトリウム水和物 0.76g
ブドウ糖 10.0g
添加物 1本 (200mL) 中
- 塩酸 (pH調節剤) 適量
熱量 (200mL中)
- 40kcal
成分 1袋 (500mL) 中
- 塩化ナトリウム 3.0g
塩化カリウム 0.15g
塩化カルシウム水和物 0.10g
酢酸ナトリウム水和物 1.90g
ブドウ糖 25.0g
添加物 1袋 (500mL) 中
- 塩酸 (pH調節剤) 適量
熱量 (500mL中)
- 100kcal
電解質濃度 (mEq/L)
- Na＋ 130
K＋ 4
Ca2＋ 3
Cl− 109
Acetate− 28
効能または効果
- 循環血液量及び組織間液の減少時における細胞外液の補給・補正、代謝性アシドーシスの補正、エネルギーの補給
- 通常成人、1回500mL〜1,000mLを点滴静注する。
投与速度は通常成人ブドウ糖として1時間あたり0.5g/kg体重以下とする。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
慎重投与
- 腎疾患に基づく腎不全のある患者［水・電解質の調節障害により症状を悪化させるおそれがある。］
- 心不全のある患者［循環血液量の増加により心負荷増大のおそれがある。］
- 高張性脱水症の患者［本剤の電解質組成により脱水症を助長させるおそれがある。］
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者［水排泄障害により原病の症状を悪化させるおそれがある。］
- 糖尿病の患者［高血糖を起こすおそれがある。］
薬効薬理
- ヒトおよびイヌを用いた試験から、酢酸ナトリウムは、アルカリ化剤として速やかに利用される塩基源であること、及び酢酸ナトリウムの代謝臓器は全身に分布し、極めて速やかに代謝されることより、代謝性アシドーシスの治療に有益であることが報告されている。1)
さらに、酢酸加リンゲル液を術中輸液として使用した報告より、酸塩基平衡の是正に有用であることが認められている。2)
★リンクテーブル★
| リンク元 | 「リンゲル液」 |
「リンゲル液」
- 英
- Ringer solution Ringer's solution, Ringer injection
- ラ
- solutio Ringeri, natrii chlonidi injectio composita
- 同
- リンガー液、リンゲル溶液、Ringer液、Ringer溶液
- 商
- アルスロマチック、ニソリM、ニソリ・S、ニソリ、ペロール、ラクトリンゲル、リナセート、ヴィーンF、ヴィーンD
組成
- 本剤は1容器（500mL）中に次の成分を含有する注射液である。
- 塩化ナトリウム 4.3g
- 塩化カリウム 0.15g
- 塩化カルシウム水和物 0.165g
電解質濃度
- Na＋ 147mEq/L
- K＋ 4mEq/L
- Ca2＋ 4.5mEq/L
- Cl－ 155.5mEq/L
性状
- 本剤は、無色澄明の注射液である。
- pH 約6.4（製造直後の平均実測値）、5.0～7.5（規格値）
浸透圧比
- 約1（生理食塩液に対する比）
参考
- リンゲル液「オーツカ」（500mL瓶）／ *リンゲル液「オーツカ」（500mL袋）