スタゾラム
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/24 23:45:59」(JST)
[Wiki ja表示]
エスタゾラム
|
臨床データ |
法的規制 |
|
識別 |
ATCコード |
N05CD04 |
KEGG |
D00311 |
化学的データ |
化学式 |
C16H11ClN4 |
分子量 |
294.7 |
エスタゾラム (estazolam) は中時間作用型のベンゾジアゼピン系睡眠薬の一種。抗不安薬、抗痙攣薬、鎮静薬、骨格筋弛緩薬。不眠症の治療の他、麻酔前投薬等で用いられる。日本においては、武田薬品工業よりユーロジンの商品名で販売されている。
化学式はC16H11ClN4で、分子量は294.7。
耐性および依存性
「ベンゾジアゼピン依存症」および「ベンゾジアゼピン離脱症候群」も参照
関連項目
- ベンゾジアゼピン
- ベンゾジアゼピン依存症
- ベンゾジアゼピン離脱症候群
- ベンゾジアゼピンの長期的影響
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
睡眠導入剤と鎮静剤 (N05C) |
|
GABAA
アゴニスト/PAM |
|
|
GABAB
アゴニスト |
- 1,4-ブタンジオール
- アセブル酸
- GABOB
- GHB (ナトリウムオキシベート)
- GBL
- GVL
|
|
H1 インバース
アゴニスト |
抗ヒスタミン系: |
- カプトジアミン
- シプロヘプタジン
- ジフェンヒドラミン
- ドキシルアミン
- ヒドロキシジン
- メタピリレン
- フェニルアミン
- プロメタジン
- プロピオマジン
|
|
抗うつ薬 |
|
|
抗精神病薬 |
|
|
|
α1-アドレナリン
アンタゴニスト |
抗うつ薬 |
- セロトニンアンタゴニストと再取り込み阻害薬
- 三環系抗うつ薬
- 四環系抗うつ薬
|
|
抗精神病薬 |
|
|
その他: |
|
|
|
α2-アドレナリン受容体
アゴニスト |
- 4-NEMD
- クロニジン
- デトミジン
- デクスメドエトミジン
- ロフェキシジン
- メデトミジン
- ロミフィジン
- チザニジン
- キシラジン
|
|
5-HT2A
アンタゴニスト |
抗うつ薬 |
- セロトニンアンタゴニストと再取り込み阻害薬
- 三環系抗うつ薬
- 四環系抗うつ薬
|
|
抗精神病薬 |
|
|
その他: |
- エプリバンセリン
- ニアプラジン
- プルバンセリン
- ボリナンセリン
|
|
|
メラトニン
アゴニスト |
- アゴメラチン
- LY-156,735
- メラトニン
- ラメルテオン
- タシメルテオン
|
|
オレキシン
アンタゴニスト |
- アルモレキサント
- SB-334,867
- SB-408,124
- SB-649,868
- スボレキサント
- TCS-OX2-29
|
|
その他 |
- アセカルブロマール
- アプロナール
- ブロミソバル
- カンナビジオール
- カルブロマール
- エンブトラミド
- エボキシン
- フェナジアゾール
- ガバペンチン
- カバラクロン
- メフェノキサロン
- オピオイド
- トケイソウ
- スコポラミン
- UMB68
- バルノクタミド
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- ユ-ロジンの使用経験--poor riskに対する前投薬としての評価
Related Links
- ユーロジンとは?エスタゾラムの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 成分(一般名) : エスタゾラム 製品例 : ユーロジン1mg錠~2mg錠、ユーロジン散1% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
- 睡眠薬ユーロジンの効果、副作用などにるいて徹底説明。作用時間、半減期など服用している人なら気になる情報についても。ベンゾジアゼピン系中時間型睡眠薬ユーロジンに関するサイトです。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ユーロジン1mg錠
組成
1錠中の有効成分
添加物
- トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物
禁忌
- 重症筋無力症の患者
[本剤の筋弛緩作用により、症状が悪化するおそれがある。]
- リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- 本剤の用量は、年齢、症状、疾患などを考慮して適宜増減するが、一般に成人には次のように投与する。
◇不眠症
- 1回エスタゾラムとして1〜4mgを就寝前に経口投与する。
◇麻酔前投薬
〇手術前夜
- 1回エスタゾラムとして1〜2mgを就寝前に経口投与する。
〇麻酔前
- 不眠症には、就寝の直前に服用させること。また、服用して就寝した後、睡眠途中において一時的に起床して仕事等をする可能性があるときは服用させないこと。
慎重投与
- 衰弱患者
[作用が強くあらわれるため、できるだけ少量から投与を開始すること。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 心障害、肝障害、腎障害のある患者
[心障害では症状が悪化、肝・腎障害では排泄が遅延するおそれがある。]
- 脳に器質的障害のある患者
[作用が強くあらわれる。]
- 乳児、幼児、小児
[作用が強くあらわれる。]
重大な副作用
- 連用により薬物依存傾向(頻度不明)を生じることがある。また、連用後投与を急に中止すると、せん妄、痙攣等の離脱症状(頻度不明)があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。
- 呼吸抑制(0.1%未満)があらわれることがある。また、呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコーシス(頻度不明)を起こすことがあるので、このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を講ずること。
- 統合失調症等の精神障害者に投与すると、逆に刺激興奮、錯乱(頻度不明)等の奇異反応があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 無顆粒球症(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 類薬(他の不眠症治療薬)で、一過性前向性健忘、もうろう状態(頻度不明)があらわれることがあるので、本剤を投与する場合には少量から開始するなど、慎重に行うこと。なお、類薬で、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告があるので、異常が認められた場合には本剤の投与を中止すること。
薬効薬理
- ジアゼパム、ニトラゼパム等既存のベンゾジアゼピン系化合物と同様の薬理学的スペクトラム(静穏、馴化、睡眠誘起、睡眠増強、抗痙攣及び筋弛緩作用等)をもつが、とくに睡眠作用は速やかに発現し、強く、かつ安定している6〜9)。
睡眠脳波におよぼす影響
日中睡眠−覚醒周期に及ぼす影響(サル)
- 睡眠誘起作用は速やかに発現し、途中覚醒の際にもその持続時間は短かく、その回数も少ない安定した睡眠が認められ、睡眠状態も8時間で消失している。
終夜睡眠脳波に及ぼす影響(健康成人)
- 睡眠stage2〜4に対してはニトラゼパム等他のベンゾジアゼピン系化合物と同傾向の変化を認めるが、REM睡眠期に対する影響は比較的少ないと考えられる。
作用機序
- 本剤の睡眠発現機序は、既存のベンゾジアゼピン系化合物と同様、大脳辺縁系及び視床下部における情動機構並びに視床下部−脳幹覚醒維持機構の抑制によると考えられている。
なお、覚醒機構そのものには直接作用せず、麻酔状態にはいたらない。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 8-Chloro-6-phenyl-4H-[1,2,4]triazolo[4,3-a][1,4]benzodiazepine
分子式
分子量
融点
性状
- エスタゾラムは、白色〜微黄白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、味は苦い。メタノール又は無水酢酸にやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- estazolam
- 商
- ユーロジン
-estazolam
[★]
- 英
- rosin
- 同
- コロホニウム colophony、レジン、松脂 まつやに
- 関
- ピッチ