- 英
- phosphonic acid、phosphonate
- 関
- ホスホネート、ホスホン酸塩
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/02/12 22:40:51」(JST)
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ホスホン酸 |
|
|
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
13598-36-2 |
RTECS番号 |
SZ6400000 |
特性 |
化学式 |
H3PO3 |
モル質量 |
82.00 g/mol |
外観 |
無色の固体 |
密度 |
1.65 g/cm3 |
融点 |
70.1 °C
|
沸点 |
分解
|
水への溶解度 |
混和性 |
酸解離定数 pKa |
1.5
6.79 |
構造 |
分子の形 |
四面体 |
熱化学 |
標準生成熱 ΔfHo |
−964.4 kJ mol−1 |
危険性 |
主な危険性 |
皮膚刺激 |
NFPA 704 |
|
Rフレーズ |
R22, R35 |
Sフレーズ |
S26, S36/37/39, S45 |
関連する物質 |
関連物質 |
リン酸
次亜リン酸 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ホスホン酸(ホスホンさん、phosphonic acid)とは、示性式が HP(=O)(OH)2 と表されるリンのオキソ酸。あるいは、それを母化合物として一般式が R-P(=O)(OH)2(R は有機基)と表される一連の有機リン化合物の総称。
目次
- 1 無機化合物
- 2 有機化合物
- 3 利用
- 4 関連化合物
無機化合物
無機化合物のホスホン酸は、溶液中においては亜リン酸 (phosphorous acid, P(OH)3) との互変異性を示し、平衡混合物となっている(右上図)。その平衡の中ではホスホン酸が優位に存在する。
有機化合物
有機リン化学では、一般式が R-P(=O)(OH)2 と表される一連の化合物群をホスホン酸と呼ぶ。抗ウイルス剤のひとつ、フォスカルネット (foscarnet) は有機ホスホン酸の一例である。
P-アルキルホスホン酸のジエステル R-P(=O)(OR')2 はホーナー・エモンズ試薬とも呼ばれ、ホーナー・ワズワース・エモンズ反応の基質としてアルケンの原料となる。この試薬はハロゲン化アルキルと亜リン酸トリエステルからミカエリス・アルブーゾフ反応(下式)によって得ることができる。
-
利用
グリホサート、グルホシナートなどのホスホン酸構造を有するアミノ酸誘導体は除草剤として用いられる。また2個のホスホン酸構造を有するビスホスホネート(ビスホスホン酸化合物)は骨粗鬆症などの治療薬として用いられる。
関連化合物
水素の化合物 |
|
二元化合物 |
- CH4
- HAt
- HBr
- HCl
- HF
- HI
- HN3
- H2O
- H2O2
- H2O3
- H2S
- H2S2
- H2Se
- NH3
|
|
多元化合物 |
- H[AuCl4]
- HBF4
- HCN
- H2CS3
- H[CuCl2]
- H2[CuCl4]
- HNC
- H2[PtCl4]
- H2[PtCl6]
- HSCN
- H2SiF6
- HSNC
オキソ酸
|
- H3AsO4
- H5As3O10
- HBiO3
- HBO2
- H3BO3
- HBrO
- HBrO2
- HBrO3
- HBrO4
- HClO
- HClO2
- HClO3
- HClO4
- HClO5
- H2CrO4
- H2Cr2O7
- H2CO3
- H2CO4
- HFO
- HIO
- HIO3
- HIO4
- H5IO6
- HMnO4
- H2MoO4
- HNCO
- HNO2
- HNO3
- HNO4
- H2N2O2
- HOCN
- HCNO
- HPH2O2
- H2PHO3
- H3PO3
- H3PO4
- H3PO5
- H4P2O7
- H4P2O8
- H5P3O10
- HReO4
- HRuO4
- H2RuO4
- H2SeO3
- H2SeO4
- H2SeO5
- H2SiO3
- H4SiO4
- H2Si2O5
- H2SO4
- H2SO5
- H2S2O3
- H2S2O4
- H2S2O6
- H2S2O7
- H2S2O8
- HTcO4
- H2TeO3
- H6TeO6
- HVO3
- H3VO4
- H4V2O7
- H2WO4
- H2XeO4
|
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リンの化合物 |
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二元化合物 |
PBr3 · PBr5 · PCl3 · PCl5 · P2Cl4 · P(CN)3 · PF3 · PF5 · P2F4 · PH3 · P2H4 · PI3 · P2I4 · PN · P2O3 · P2O5 · P2S5 · P4S3 · P2Se5 · P4Se3
|
|
多元化合物 |
HPH2O2 · H2PHO3 · H3PO3 · H3PO4 · H4P2O7 · H5P3O10 · POBr3 · POCl3 · POF3 · POI3 · PSBr3 · PSCl3 · PSF3 · PSI3
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Japanese Journal
- スラブ光導波路分光法を用いる固液界面でのチトクロームcの固定化評価と直接電子移動反応のその場観察 (有機エレクトロニクス)
- 松田 直樹,岡部 浩隆
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 115(68), 5-9, 2015-05-29
- NAID 40020491118
- ITO電極とチトクロームcの直接電子移動反応のスラブ光導波路分光法を用いるその場観察 : ホスホン酸自己組織化単分子膜形成の効果 (有機エレクトロニクス)
- 松田 直樹,岡部 浩隆,長村 利彦
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 115(19), 1-5, 2015-04-29
- NAID 40020459450
- ITO電極とチトクロームcの直接電子移動反応のスラブ光導波路分光法を用いるその場観察 : ホスホン酸自己組織化単分子膜形成の効果 (シリコン材料・デバイス)
- 松田 直樹,岡部 浩隆,長村 利彦
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 115(18), 1-5, 2015-04-29
- NAID 40020459166
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
テクネMDPキット
組成
添加物
- 塩化スズ(II)二水和物0.38mg、アスコルビン酸0.17mg、塩酸適量、水酸化ナトリウム適量
効能または効果
- 骨シンチグラムによる骨疾患の診断
- 脳シンチグラムによる脳腫瘍あるいは脳血管障害の診断
メチレンジホスホン酸テクネチウム(99mTc)注射液の調製
- 本品を冷蔵庫から取り出し室温に戻した後、放薬基「過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液」2〜9mLを加え、よく振り混ぜた後、室温に5分間放置する。
骨シンチグラフィー
- メチレンジホスホン酸テクネチウム(99mTc)注射液370〜740MBqを被検者に静注し、2時間以後にシンチレーションスキャナー又はシンチレーションカメラを用いてディテクターを体外より骨診断箇所に向けて走査又は撮影することにより骨シンチグラムを得る。
- なお、年齢、体重により適宜増減する。
脳シンチグラフィー
- メチレンジホスホン酸テクネチウム(99mTc)注射液740〜925MBqを被検者に静注し、静注直後より速やかにディテクターを体外より頭部に向けて撮影することによりRIアンギオグラムを得、またRIアンギオグラフィー終了後に撮影することにより早期シンチグラムを得る。更に静注2時間以後に撮影することにより遅延シンチグラムを得る。
- なお、年齢、体重により適宜増減する。
重大な副作用
ショック
- まれに(0.1%未満)ショックがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
99mTcの核物理学的特性
物理的半減期
主なγ線エネルギー
減衰表
★リンクテーブル★
[★]
ホスホン酸、(化合物)スホン酸塩、ホスホネート
- 関
- phosphonic acid
[★]
- 英
- phosphonate
- 関
- ホスホン酸塩、ホスホン酸
[★]
- 英
- phosphonate
- 関
- ホスホネート、ホスホン酸
[★]
ホスホン酸
- 関
- phosphonate
[★]
- 英
- diphosphonate
- 関
- ジホスホン酸、ビスフォスフォネート、ジホスホン酸エステル
[★]
- 英
- diphosphonate
- 関
- ジホスホン酸塩、ジホスホン酸エステル
[★]
- 英
- diphosphonate
- 関
- ジホスホン酸塩、ジホスホン酸
[★]
99mTcメチレンジホスホネート
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- phospho
- 関
- フォスフォ、ホスフォ、リン酸