- 英
- bethanechol
- 化
- 塩化ベタネコール bethanechol chloride
- 商
- ベサコリン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/20 22:31:28」(JST)
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ベタネコール
|
IUPAC命名法による物質名 |
2-(carbamoyloxy)- N,N,N-trimethylpropan- 1-aminium |
臨床データ |
MedlinePlus |
a682849 |
胎児危険度分類 |
|
法的規制 |
?
|
投与方法 |
経口、皮下注 |
薬物動態的データ |
生物学的利用能 |
? |
血漿タンパク結合 |
? |
代謝 |
? |
半減期 |
? |
識別 |
CAS番号 |
674-38-4 |
ATCコード |
N07AB02 |
PubChem |
CID 2370 |
IUPHAR ligand |
297 |
DrugBank |
DB01019 |
ChemSpider |
2280 |
UNII |
004F72P8F4 |
KEGG |
C06850 |
ChEBI |
CHEBI:3084 |
ChEMBL |
CHEMBL1482 |
別名 |
2-[(aminocarbonyl)oxy]- N,N,N-trimethyl- 1-propanaminium |
化学的データ |
化学式 |
C7H17N2O2 |
分子量 |
161.221 g/mol |
|
InChI
-
InChI=1S/C7H16N2O2/c1-6(11-7(8)10)5-9(2,3)4/h6H,5H2,1-4H3,(H-,8,10)/p+1
Key:NZUPCNDJBJXXRF-UHFFFAOYSA-O
|
ベタネコール(英: bethanechol)とはコリンエステル類に属するコリン作動薬のひとつ。ムスカリン受容体に結合することにより副交感神経様作用を示す。消化管や膀胱平滑筋に対する作用は強いが、循環器系への作用は弱い。排尿促進薬として利用される。
関連項目
参考文献
- 伊藤勝昭ほか編集 『新獣医薬理学 第二版』 近代出版 2004年 ISBN 4874021018
|
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Japanese Journal
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- 小六 幹夫,丹田 均,加藤 修爾,大西 茂樹,中嶋 久雄,南部 明民,新田 俊一,赤樫 圭吾,佐藤 嘉一,半澤 辰夫
- 泌尿器科紀要 51(3), 183-185, 2005-03
- 78歳女.水腎症の精査依頼を主訴とした.入院時,血液検査,尿検査,尿培養に異常はみられず,DIPおよび腹部CTにて右水腎症と右尿管口付近の隆起性病変を認めた.膀胱鏡では,三角部右側に小指頭大の黄白色の腫瘍を認め,膀胱内のその他の部位にも黄白色の扁平な腫瘍が5~6個散在していた.三角部右側の腫瘍に対して経尿道的切除術を施行し,double J catheterを留置した.膀胱および尿管 …
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ベサコリン散5%
組成
- 本剤は、1g中にベタネコール塩化物50mgを含有する白色の散剤である。
添加物として、トウモロコシデンプン、乳糖水和物、無水ケイ酸水加物を含有する。
禁忌
- 甲状腺機能亢進症の患者
〔心房細動の危険性を増加させるおそれがある。〕
- 気管支喘息の患者
〔気管支喘息の症状を悪化させるおそれがある。〕
- 消化管及び膀胱頸部に閉塞のある患者
〔消化管の通過障害、排尿障害を起こすおそれがある。〕
- 消化性潰瘍の患者
〔消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。〕
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
〔「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕
- 冠動脈閉塞のある患者
〔冠血流量を減少させ、心疾患の症状を悪化させるおそれがある。〕
- 強度の徐脈のある患者
〔徐脈を悪化させるおそれがある。〕
- てんかんのある患者
〔てんかん発作を起こすおそれがある。〕
- パーキンソニズムのある患者
〔パーキンソニズムの症状を悪化させるおそれがある。〕
効能または効果
消化管機能低下のみられる下記疾患
- 慢性胃炎
迷走神経切断後
手術後及び分娩後の腸管麻痺
麻痺性イレウス
手術後、分娩後及び神経因性膀胱などの低緊張性膀胱による排尿困難(尿閉)
- ベタネコール塩化物として、通常成人1日30〜50mgを3〜4回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
重大な副作用
コリン作動性クリーゼ
(頻度不明)
- コリン作動性クリーゼがあらわれることがあるので、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、唾液分泌過多、発汗、徐脈、血圧低下、縮瞳等の症状が認められた場合には投与を中止し、アトロピン硫酸塩水和物0.5〜1mg(患者の症状に合わせて適宜増減)を投与すること。また、呼吸不全に至ることもあるので、その場合は気道を確保し、人工換気を考慮すること。
薬効薬理
消化管運動亢進作用
- 本薬は、節後副交感神経刺激によるムスカリン様作用により、胃腸の運動と緊張を高め、胃液の分泌を促進することが、ヒト、イヌにより確認されている。3) 4)
尿管平滑筋収縮作用
- 本薬は、ヒト、イヌで膀胱の排尿筋を収縮させ、膀胱内圧を高めると同時に、膀胱頸部を緩解することによって、排尿効果を促進することが確認されている。5) 6) 7)
有効成分に関する理化学的知見
一 般 名
- ベタネコール塩化物(Bethanechol Chloride)
化 学 名
- (2RS)‐2‐Carbamoyloxy‐N,N,N‐trimethylpropylaminium chloride
分 子 式
分 子 量
構 造 式
物理化学的性状
- ベタネコール塩化物は無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末である。
本品は水に極めて溶けやすく、酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくい。
本品は吸湿性である。
本品の水溶液(1→10)は旋光性を示さない。
融 点
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