- 英
- leek
- 関
- タマネギ、リーキ
WordNet
- plant having a large slender white bulb and flat overlapping dark green leaves; used in cooking; believed derived from the wild Allium ampeloprasum (同)scallion, Allium_porrum
- related to onions; white cylindrical bulb and flat dark-green leaves
PrepTutorEJDIC
- ニラ,西洋ネギ
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/03 15:30:29」(JST)
[Wiki ja表示]
ニラ |
ニラ (Allium tuberosum)
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 Angiosperms |
階級なし |
: |
単子葉類 monocots |
目 |
: |
キジカクシ目 Asparagales |
科 |
: |
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae |
属 |
: |
ネギ属 Allium |
種 |
: |
ニラ A. tuberosum [1] |
|
学名 |
Allium tuberosum
Rottler ex Spreng. (1825) [1][2][3] |
英名 |
Oriental garlic[2]、Chinese chives[2][3] |
ニラ、生[4]
100 gあたりの栄養価 |
エネルギー |
88 kJ (21 kcal) |
|
炭水化物
|
4.0 g
|
食物繊維 |
2.7 g |
|
脂肪
|
0.3 g
|
飽和脂肪酸 |
0 g |
一価不飽和脂肪酸 |
0 g |
多価不飽和脂肪酸 |
0 g |
|
タンパク質
|
1.7 g
|
|
ビタミン |
ビタミンA相当量
β-カロテン
|
(36%)
290 μg
|
チアミン (B1) |
(5%)
0.06 mg |
リボフラビン (B2) |
(11%)
0.13 mg |
ナイアシン (B3) |
(4%)
0.6 mg |
パントテン酸 (B5)
|
(10%)
0.50 mg |
葉酸 (B9) |
(25%)
100 μg |
ビタミンB12 |
(0%)
(0) μg |
ビタミンC |
(23%)
19 mg |
ビタミンD |
(0%)
(0) μg |
ビタミンE |
(20%)
3 mg |
ビタミンK |
(171%)
180 μg |
|
ミネラル |
カルシウム |
(5%)
48 mg |
鉄分 |
(5%)
0.7 mg |
マグネシウム |
(5%)
18 mg |
リン |
(4%)
31 mg |
カリウム |
(11%)
510 mg |
ナトリウム
(塩分の可能性あり) |
(0%)
1 mg |
亜鉛 |
(3%)
0.3 mg |
|
他の成分 |
水分 |
92.6 g |
成分名「塩分」を「ナトリウム」に修正したことに伴い、各記事のナトリウム量を確認中ですが、当記事のナトリウム量は未確認です。(詳細)
|
- 単位
- μg = マイクログラム • mg = ミリグラム
- IU = 国際単位
|
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
出典: USDA栄養データベース(英語) |
ニラ(韮、韭、Allium tuberosum)はネギ属に属する多年草。緑黄色野菜である。
目次
- 1 名称
- 2 特徴
- 3 生産
- 4 利用
- 4.1 食材
- 4.2 調理
- 4.3 栄養
- 4.4 生薬
- 5 文化
- 6 和名に「ニラ」を含む種
- 7 画像
- 8 脚注
- 9 関連項目
名称
『古事記』では加美良(かみら)、『万葉集』では久々美良(くくみら)、『正倉院文書』には彌良(みら)として記載がある。このように、古代においては「みら」と呼ばれていたが、院政期頃から不規則な転訛形「にら」が出現し、「みら」を駆逐して現在に至っている。近世の女房言葉に二文字(ふたもじ)がある。
方言では、ふたもじ(二文字。千葉県上総地方)、じゃま(新潟県中越地方)、にらねぎ(韮葱。静岡県、鳥取県などの一部)、こじきねぶか(乞食根深。愛知県、岐阜県の一部)、とち(奈良県山辺郡、磯城郡)、へんどねぶか(遍路根深。徳島県の一部)、きりびら(沖縄県島尻郡)、ちりびら(沖縄県那覇市)、きんぴら(沖縄県那覇市)、んーだー(沖縄県与那国島)などがある[5]。
特徴
夏には葉の間から30 - 40cmほどの花茎を伸ばす。花期は8 - 10月頃。花は半球形の散形花序で白い小さな花を20 - 40個もつける。花弁は3枚だが、苞が3枚あり、花弁が6枚あるように見える。雄蕊(おしべ)は6本、子房は3室になっている。子房は熟すると割れて黒色の小さな種を散布する。
本種の原種は、中国北部からモンゴル・シベリアに自生する Allium ramosum で、3,000年前以上前に栽培化されたと考えられる。この種とニラを同一種とみなす場合もある[6]。株分けまたは種によって増やす。
全草に独特の匂いがある。このため、禅宗などの精進料理では五葷の一つとして忌避される。匂いの原因物質は硫化アリル(アリシン)などの硫黄化合物である。
生産
国内生産量は約6万トンで、全生産量の4割超を1位の高知県と2位の栃木県が占め、次いで茨城県、群馬県、宮崎県、福島県、北海道が続く。
ニラの生育に適した温暖な気候で知られる高知県香南市、また餃子の街である栃木県宇都宮市の周辺などが主な産地として有名。
利用
食材
緑色の葉ニラの他、次のものがある。
- 黄ニラ
- ニラの芽が出る前の根株に覆いを被せて光を制限することで軟白化させた中華料理の食材。ニラ特有の臭みがなく、より柔らかく、甘みが有る。日本では岡山県が主産地。
- 花ニラ
- ニラの花茎と若い蕾を食べる中華料理の食材。花ニラ専用の品種が栽培されている。日本で主に栽培されているのは、台湾から伝わったテンダーポールという栽培品種である。ハナニラ属 (Ipheion) のハナニラは別種である。
なお、形状や色がよく似たスイセンの葉をニラと間違えて食べ、中毒になった例があるので注意が必要である。
調理
細長くまっすぐに伸びた葉は加熱すると柔らかく、和食で汁の実や薬味、おひたしなどにする他、中華料理、韓国料理によく用いられる。若い花芽もおひたしや炒め物として食べることが出来る。
中華料理では、単独や他の野菜や肉と合わせた炒め物、レバーと炒め合わせた物(レバニラ炒め、またはニラレバ炒め)、焼きそば(「韭菜炒麺」)、餃子の具(中国では一般の餃子にはニラを混ぜ入れることは少なく[7]、ニラを使う物は「韭菜餃子」と称して区別される)、ニラ饅頭(点心)、春巻き(黄ニラ)、ニラの卵とじなどがポピュラーな用途である。春節(旧正月)には、黄ニラと豚肉を使った春餅の料理をたべる[8]。北京料理では、羊肉しゃぶしゃぶの薬味のひとつとして、ニラの花の塩漬けが用られる。
韓国料理では「ヤンニョム」と称する合わせ調味料の薬味としたり、キムチ、チヂミの具などとしてよく利用される。
郷土料理では、岡山県で、黄ニラが寿司の具としても用いられる。栃木県鹿沼市などでは、蕎麦の具として茹でたニラを添えた、ニラ蕎麦がある。大分市周辺には、ニラを主な具とするニラチャン(ニラちゃんぽん)という麺料理がある。
栄養
栄養価が高く、スタミナが付く食材として利用されている。β-カロテンやビタミンA、ビタミンC、カルシウム、リン、鉄などのミネラルに富み、匂い成分のアリシンがビタミンB1と結合してその吸収を良くし、代謝機能、免疫機能を高め、疲労回復に役立つ。また、整腸作用があり、昔より胃腸(特に下痢)に効く野菜として親しまれ、症状が重い時はニラの煮汁を飲んでも効果がある。
生薬
- 種子は、韮子(きゅうし)という生薬で腰痛、遺精、頻尿に使う。
- 葉は、韮白(きゅうはく)という生薬で強精、強壮作用がある。
文化
「韮」は春の季語である。ただし「韮の花」は夏の季語である。
和名に「ニラ」を含む種
ネギ亜科の別属にも、和名に「ニラ」を含むものがあるが、本種とは近縁ではない。
- ニラモドキ Nothoscordum bivalve
- ハタケニラ Nothoscordum fragrans
- ハナニラ Ipheion uniflorum
画像
-
-
-
-
-
Habitus and Inflorescences
-
脚注
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Allium tuberosum Rottler ex Spreng.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年7月8日閲覧。
- ^ a b c Missouri Botanical Garden. “Allium tuberosum Rottler ex Spreng.”. Tropicos. 2012年7月8日閲覧。
- ^ a b Allium tuberosum Rottler ex Spreng., ITIS, http://www.itis.gov/servlet/SingleRpt/SingleRpt?search_topic=TSN&search_value=506484 2012年7月8日閲覧。
- ^ 五訂増補日本食品標準成分表
- ^ 尚学図書(編) 『日本方言大辞典』 小学館、1989年。
- ^ Blattner, FRANK R and Friesen, NIKOLAI (2006). "Relationship between Chinese chive (Allium tuberosum) and its putative progenitor A. ramosum as assessed by random amplified polymorphic DNA (RAPD)". Documenting domestication: new genetic and archaeological paradigms. Univ California Press, Berkeley: 134–142.
- ^ 江獻珠 『中國點心製作圖解』 萬里機構・飲食天地出版社、1994年。中国、香港の点心の作り方を示す書籍にニラをまぜる記述がない。日本の料理書でも、第二次世界大戦前のものにニラを使う記述はない。
- ^ 青山企画(編) 『中国料理百科事典』 同朋舎出版、京都、1988年、p. 41。
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、ニラに関連するメディアがあります。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 土地政策と公衆衛生政策 : アメリカ統治下フィリピンの開発
- 千葉 芳広
- 經濟學研究 62(3), 11-29, 2013-02-21
- … 同政策はマニラ都市社会において新たな社会インフラストラクチャーを形成する画期となっていたが, 病気を回避するためのさまざまな教育は, アメリカによる支配を正当化するオリエンタリズム的精神構造をフィリピン社会に植え付ける機会となっていた。 …
- NAID 120005228386
- マニラ 英語留学の穴場 (世界の暮らしが見える 物価ウオッチング 東南アジア編 ハノイ ジャカルタ マニラ)
Related Links
- ニラ(韮、韭)は、ネギ科(古い分類のクロンキスト体系ではユリ科)ネギ属の1種。多年草 の緑黄色 ... このように、古代においては「みら」と呼ばれていたが、院政期頃から不 規則な転訛形「にら」が出現し、「みら」を駆逐して現在に至っている。近世の女房言葉に 二 ...
- 人気のにらレシピ(作り方)が202品集まったにらコミュニティ。毎日更新のにらレシピ ランキングや、みんなが料理した写真付きレポートなどが充実している。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
フスコデ配合シロップ
組成
有効成分の名称・含量
- 10mL中
ジヒドロコデインリン酸塩 30mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 12mg
添加物
- パラオキシ安息香酸エチル,パラオキシ安息香酸ブチル,サッカリンナトリウム水和物,精製白糖,香料,バニリン,安息香酸ベンジル,カラメル,エタノール
禁忌
- 重篤な呼吸抑制のある患者〔呼吸抑制を増強するおそれがある.〕
- アヘンアルカロイドに対し過敏症の既往歴のある患者
- 緑内障の患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- カテコールアミン製剤(アドレナリン,イソプロテレノール等)を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
効能または効果
- 下記疾患に伴う咳嗽
急性気管支炎,慢性気管支炎,感冒・上気道炎,肺炎,肺結核
- 通常成人1日10mLを3回に分割経口投与する.なお,症状により適宜増減する.
乳幼小児には以下のように投与する.
- 12歳以上15歳未満:成人量の2/3
- 8歳以上12歳未満:成人量の1/2
- 5歳以上8歳未満:成人量の1/3
- 2歳以上5歳未満:成人量の1/5
- 2歳未満:成人量の1/10
慎重投与
- 気管支喘息発作中の患者〔気道分泌を妨げるおそれがある.〕
- 心・呼吸機能障害のある患者〔呼吸抑制を増強するおそれがある.〕
- 肝・腎機能障害のある患者〔副作用が発現するおそれがある.〕
- 脳に器質的障害のある患者〔脳血管を拡張し脳脊髄液圧を上昇させるおそれがある.〕
- ショック状態にある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 代謝性アシドーシスのある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 甲状腺機能異常のある患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 薬物依存の既往歴のある患者〔薬物依存を生じるおそれがある.〕
- 乳児,高齢者,衰弱者〔新生児,乳児は代謝が不十分であり,高齢者,衰弱者は代謝・排泄機能が低下しているため,副作用が発現するおそれがある.「高齢者への投与」の項参照〕
- 高血圧症の患者〔症状を悪化させるおそれがある.〕
- 糖尿病の患者〔血糖のコントロールに悪影響を及ぼすおそれがある.〕
- 妊婦〔「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照〕
重大な副作用
無顆粒球症,再生不良性貧血(頻度不明)
- 無顆粒球症,再生不良性貧血があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には投与を中止すること.
薬効薬理
鎮咳作用2)
- ジヒドロコデインリン酸塩にdl-メチルエフェドリン塩酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩を配合することにより,ジヒドロコデインリン酸塩単独に比べ作用発現時間が短縮され,咳抑制程度も強く持続的となった(イヌ).
腸管輸送能に対する作用
- ジヒドロコデインリン酸塩にdl-メチルエフェドリン塩酸塩及びクロルフェニラミンマレイン酸塩を配合することにより,ジヒドロコデインリン酸塩による腸管輸送能の抑制(便秘作用)は軽減された(マウス).
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ジヒドロコデインリン酸塩
Dihydrocodeine phosphate(JAN)
化学名
- (5R,6S)-4,5-Epoxy-3-methoxy-17-methylmorphinan-6-ol monophosphate
分子式
分子量
性状
- 白色〜帯黄白色の結晶性の粉末である.
水又は酢酸(100)に溶けやすく,エタノール(95)に溶けにくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない.
本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは3.0〜5.0である.光によって変化する.
一般名
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩
dl-Methylephedrine hydrochloride(JAN)
化学名
- (1RS,2SR)-2-Dimethylamino-1-phenylpropan-1-ol monohydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- 無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である.
水に溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けにくく,酢酸(100)に溶けにくく,無水酢酸にほとんど溶けない.
水溶液(1→20)は旋光性を示さない.
一般名
- クロルフェニラミンマレイン酸塩
Chlorpheniramine maleate(JAN)
化学名
- (3RS)-3-(4-Chlorophenyl)-N,N-dimethyl-3-pyridin-2-ylpropylamine monomaleate
分子式
分子量
融点
性状
- 白色の微細な結晶である.
酢酸(100)に極めて溶けやすく,水又はメタノールに溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けやすい.
希塩酸に溶ける.
水溶液(1→20)は旋光性を示さない.
★リンクテーブル★
[★]
ニラ
- 関
- Allium cepa、Allium porrum、onion
[★]
- ラ
- Allium porrum
- 関
- タマネギ、ニラ
[★]
- 英
- pheniramine、pheniramine maleate
- 関
- マレイン酸フェニラミン
クロルフェニラミン
[★]
- 英
- chlorpheniramine maleate
- 関
- クロルフェニラミン、マレイン酸クロルフェニラミン
[★]
クロルフェニラミン
[★]
クロルフェニラミン