- ラ
- Panicum
- 関
- アワ、パニクム属、Panicum属
WordNet
- panic grass (同)genus Panicum
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/20 10:34:22」(JST)
[Wiki ja表示]
キビ属 |
キビ(Panicum miliaceum)
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
単子葉植物綱 Liliopsida |
目 |
: |
イネ目 Poales |
科 |
: |
イネ科 Poaceae |
属 |
: |
キビ属 Panicum |
|
種 |
|
キビ属(キビぞく、学名:Panicum)は、単子葉植物イネ科の一群で、世界に約500の種がある。最もよく知られているのは、穀物として栽培されるキビである。しかし、日本にもこれ以外に数種がある。
キビ属の小穂はいわゆるエノコログサ型で、二花からなり、第一小花は退化、第二小花のみ完全に残ること、第一穎は小さく、第二、第三穎は小穂と同長で膜質、第四穎が革質になる。そのような小穂を円錐花序をつけ、余計な刺などがないこと、小穂は楕円形等で、あまり偏平でないことなどがこの属の特徴である。また第二小花の基部に関節があり、果実が熟するとここで折れ、第四穎(護穎)と第五穎(内穎)に包まれて脱落する。
キビ属の種
- 栽培種。野生には生えていない。詳細は、キビを参照。
日本には以下の種が自生している。
- ヌカキビ P. bisulcatum Thunb.
- 水田跡や湿った草原などに見かける一年草。穂は円錐花序で、長さも幅も15-30cm位、主軸はほぼ直立するが、側枝は真横か、少し斜め下に出る。枝の先端の方に小穂がまばらにつくが、先端に行くにつれて枝は細くなり、小穂はたいてい下向きに垂れる。この外見だけでほぼ見分けがつく。
- 海岸によく出現し、砂地にまばらな群落を作る。匍匐茎は地下を這いまわり、所々で数珠状のコブを作る。あちこちから茎を立て葉をつける。茎と葉は無毛で、全体に粉を吹いたような淡緑色。葉は細くて偏平で、斜め上に立ち上がる。花序は茎の先端から出て、多数の枝はみな斜め上を向く。それぞれの枝にはまばらに小穂をつける。四国と九州の南部から琉球列島には普通に産し、全世界の暖帯から熱帯にかけて分布がある。
このほかに、いくつかの帰化種がある。代表的なものを挙げる。
- オオクサキビ P. dichotomiforum Michx
- ややヌカキビに似るが、穂の枝はすべて斜め上向きに真っすぐに出て垂れ下がらないこと、茎の基部は斜めに出ても這い回らないことで区別できる。北アメリカ原産で、現在では世界の暖帯から熱帯にかけて帰化している。日本では1972年に千葉県で報告され、現在では各地に普通で、時にはやっかいな雑草として嫌われている。
- 直立する草で、株立ちになる。高さは20-60cm位、全体に毛が多い。非常に大きな円錐花序をつける。花序の枝は斜め上を向き、非常に多数の小穂がつく。小穂の先端がとがるのも特徴である。北アメリカ原産で、日本では1955年に群馬県で見つかった後、あちこちで点々と見つかる程度。北アメリカでは砂質の乾燥地に生え、乾季になると植物体全体が塊状となり、風で飛んで種子分散をするという、いわゆるtumble weedであるとのこと。
参考文献
- 長田武正『日本のイネ科植物図譜(増補版)』(1993)(平凡社)
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』(1982)平凡社
Japanese Journal
- サトウキビ生育の極初期段階におけるバイオマス生産特性(栽培)
- 福澤 康典,川満 芳信,小宮 康明 [他],上野 正実
- 日本作物學會紀事 77(1), 54-60, 2008-01-05
- … サトウキビの初期の生長速度は他のC_4植物に比べて遅く,糖収量及び原料茎重を上げるためにはその改善が重要である.本研究では,サトウキビ属(Saccharum spp. …
- NAID 110006595185
- サトウキビ生育の極初期段階におけるバイオマス生産特性
- 福澤 康典,川満 芳信,小宮 康明,上野 正実
- 日本作物学会紀事 77(1), 54-60, 2008
- … 本研究では, サトウキビ属(<I>Saccharum</I> …
- NAID 130004461739
- 日本本土の干潟に出現するウズラタマキビ属巻貝の分布と同定
- 川口 博憲,狩野 泰則,三浦 知之
- ちりぼたん 37(2), 45-53, 2006-07-20
- This paper provides new knowledge on the geographic distribution, habitat preference and identification of Littoraria species on the tidal flats of mainland Japan. Littoraria ardouniana is first recor …
- NAID 110004997617
Related Links
- 島根県松江市のホウキヌカキビに似たキビ属の花、果実、種子など季節毎の画像による生態を掲載しています。多年草。ホウキヌカキビに似るが、茎や葉の両面はほとんど無毛。葉鞘は基部が丸い開出毛がが多い。イネ科キビ属
- 黍 (きび) (Millet) (穂) 撮影日 : 2010. 9.11 (平成22年) 撮影場所: 市川市 市川万葉植物園 写真集(写真10枚)へ (穂、実) ↓ JUMP ・稲科。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
キビ属、パニクム属、Panicum属
- 関
- millet
[★]
- 英
- millet、foxtail millet
- 関
- キビ、キビ属
[★]
- ラ
- Panicum
- 関
- キビ属、パニクム属
[★]
- ラ
- Panicum
- 関
- キビ属、Panicum属
[★]
- ラ
- Saccharum
- 関
- サトウキビ、Saccharum属、サッカルム属
[★]
- 英
- millet
- 関
- アワ