アンドロゲン
- 同
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/05 12:31:39」(JST)
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アンドロゲン(英: androgen)は、ステロイドの一種で、生体内で働いているステロイドホルモンのひとつ。雄性ホルモン、男性ホルモンとも呼ばれる。雄では主に精巣のライディッヒ細胞から分泌される。雌では卵巣内の卵胞の顆粒層細胞から分泌されるアンドロゲンは卵胞内の卵胞上皮細胞で芳香環化されてエストロゲンに変換される。副腎においては雌雄ともに分泌される。アンドロゲンは肝臓で不活化されるため、経口投与ではほとんど効果がなく、投与は一般に注射によって行われる。
アンドロゲンとは雄の副生殖器の発育および機能を促進し、第二次性徴を発現させる作用をもつ物質の総称であり、数種類のホルモンからなる。乳児期早期(1-3ヶ月)の男性は思春期並に分泌量が多く、将来の精子形成に重要だとされているが、2歳から思春期を迎えるまでは分泌量が減少する。思春期開始時は男性器の発達のみに作用し[1]、男性器の成長の第2段階から第3段階かけて分泌量が急激に増大する[2]。増大すると共に変声など、他の体位でも作用し始める。アンドロゲンは卵胞刺激ホルモン(FSH)と共同して精子形成の維持に関与し、視床下部の負のフィードバック作用を介して下垂体前葉からの黄体形成ホルモン(LH)の分泌を抑制する。
- テストステロン
- ジヒドロテストステロン (DHT)
- デヒドロエピアンドロステロン (DHEA)
作用
- 男性器の形成と発達
- 変声
- 体毛の増加
- 筋肉増強
- 性欲の亢進
- 男性型脱毛症
- 左脳の発育を抑え、右脳の発達を促すという俗説がある[3]
参考文献
- ^ お母さんの基礎知識(思春期・男の子編)(もっと詳しく…)-神奈川県ホームページ
- ^ 思春期の発現・大山健司
- ^ 男の子って、どうしてこうなの? スティーブ・ビダルフ著
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、アンドロゲンに関連するカテゴリがあります。 |
- 抗アンドロゲン剤
- アンドロゲン不応症
- エストロゲン
ステロイド |
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前駆体 |
スクアレン · ラノステロール
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一般 |
コレステロール · プレグネノロン · 17-ヒドロキシプレグネノロン · DHEA · アンドロステンジオン · アンドロスタンジオール
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性ホルモン |
エストロゲン
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エストラジオール · エストリオール · エストロン
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アンドロゲン
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テストステロン · デヒドロテストステロン · アンドロステロン
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プロゲストーゲン
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プロゲステロン · 17-ヒドロキシプロゲステロン · プロゲスチン
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副腎皮質ホルモン |
糖質コルチコイド
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コルチゾール · プレドニゾン · コルチコステロン · コルチゾン · プロゲステロン
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鉱質コルチコイド
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アルドステロン
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フィトステロール |
スチグマステロール · ブラシカステロール
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エルゴステロール |
エルゴステロール · エルゴカルシフェロール
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主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
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Japanese Journal
- 分子生物学からみた肝癌 (肝癌--基礎・臨床研究のアップデート) -- (肝癌の概念)
- 内分泌かく乱化学物質の魚類影響評価法の開発に関する研究
Related Links
- その分泌は、下垂体の性腺刺激ホルモンにより調節される。男性ホルモンは総称して アンドロジェン(androgen)と呼ばれる。女性ホルモンは卵胞ホルモン(エストロジェン)と 黄体ホルモン(プロジェスチン)の2種類が主なものであるが、これらも同類の物質の 総称 ...
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- 英
- zona reticularis
- 同
- 網状帯
- 関
- 副腎皮質、球状層、束状層
- 作用は弱く正常状態ではほとんど無視できる (HIS.272)
- 不規則に並んだ細胞索からなり、皮質の7%をしめる。好酸性の細胞質はやあヤンチョウであるが、多数のリポフスチン顆粒の存在による (HIS.272)