- 英
- allantoin
- 同
- グリオキシルジウレイド glyoxyldiureide、5-ウレイドヒダントイン 5-ureidohydantoin
- 関
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アラントイン |
|
IUPAC名
(2,5-Dioxo-4-imidazolidinyl) urea
|
別称
• Alcloxa
• Aldioxa
• Ureidohydantoin
•Glyoxyldiureide
•Hemocane
• 5-Ureidohydantoin
• Vitamin U (formerly) [1]
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
97-59-6 |
KEGG |
D00121 |
|
特性 |
化学式 |
C4H6N4O3 |
モル質量 |
158.12 g mol−1 |
外観 |
colourless crystalline powder |
密度 |
1.45g/cm3 |
融点 |
230 °C, 503 K, 446 °F
|
水への溶解度 |
0.5% at 25 °C |
危険性 |
MSDS |
Allantoin MSDS |
特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 |
アラントイン(Allantoin)は、C4H6N4O3の組成を有する化合物で、グリオキシル酸のジウレイド。別名5-ウレイドヒダントイン、グリオキシジウレイド。融点230℃の無色透明の結晶性の固体で、水には溶けにくい。
アラントインの名前は、霊長類のヒト上科を除いたほとんどの哺乳類の胎児で機能しているプリン体の代謝によって発生した尿酸を酸化し濃縮する排泄器官である羊膜(アラントイス)に因んでいる。
尿酸のアラントインへの酸化は、鳥以降の進化した生物が尿中に窒素代謝物を排泄する優れた方法である[2]。組み替えられた尿酸酸化酵素であるラスビリカーゼは、時に、患者の尿酸代謝を促進させる薬剤として使用されることがある。魚類においては、アラントインは排泄される前に更にアンモニアに分解されることになる[3]。アラントインは、植物やバクテリアを含めた多数の生物種で主要な代謝中間体である。
傷の回復を促進する効果があり、化粧品などに添加されている。
脚注[編集]
- ^ Haas, Elson M. (1992). Staying Healthy With Nutrition: The Complete Guide to Diet and Nutritional Medicine. Celestial Arts. ISBN 0890874816.
- ^ Young E. G., Wentworth H. P., Hawkins W. W. (1944). “The absorption and excretion of allantoin in mammals”. J. Pharmacol. Experi. Therapeutics 81: 1–9. http://jpet.aspetjournals.org/cgi/reprint/81/1/1.
- ^ Fujiwara, S; Noguchi T (November 1995). “Degradation of purines: only ureidoglycollate lyase out of four allantoin-degrading enzymes is present in mammals”. The Biochemical Journal 312 (Pt 1): 315–8. PMC 1136261. PMID 7492331. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=1136261 2007年12月21日閲覧。.
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Japanese Journal
- サポーティブペリオドンタルセラピー期における塗布用ブラシ一体型一般用歯周病薬の臨床的および細菌学的な効果
- 犬伏 順也,畑中 加珠,安田 多賀子,成石 浩司,大槻 秀彦,高柴 正悟
- 日本歯周病学会会誌 52(3), 225-238, 2010-09-03
- … 今回我々は, 患者によるプラークコントロールを強化する目的で, 殺菌作用のある塩化セチルピリジニウム, 抗炎症効果のあるグリチルリチン酸二カリウムおよび組織創傷治癒効果をもつアラントインの3種の薬効成分を配合した薬剤をタフトブラシと一体化した塗布用ブラシ一体型歯周病薬(MC1)を開発した。 …
- NAID 10027096396
- 奥田 千尋
- 痛風と核酸代謝 = Gout and nucleic acid metabolism 34(1), 49, 2010-07-01
- NAID 10026550556
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- かたつむりの粘液にも含まれるアラントイン アラントインは19世紀頃に牛の羊膜の分泌液から発見された成分で、語源は羊膜(アラントイス)からきています。植物の代謝物として穀物の胚芽やタバコの種子、コンフリー ...
- 皮膚のトラブルケアに関連する「アラントイン(ロート製薬)」の成分辞典です。気になる薬の成分の詳しい情報を掲載しています。 ... 痔の痛み・出血・はれ・かゆみなどのおしりトラブルに。抵抗なく使える小さな坐剤
- アラントインとは、無味無臭の粉末で、牛の羊膜の分泌液中に発見された成分です。 アラントインの効果として、細胞増殖作用があり、皮膚組織を形成し傷を治癒します。 その為、やけどの手当に使われたり、ニキビ跡にも効果が ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ヒビスコール液A0.5%
組成
- ヒビスコール液A0.5% 100mL中
クロルヘキシジングルコン酸塩 0.5g含有
添加物としてアジピン酸ジイソブチル、アラントイン、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル、グリセリン、pH調整剤、エタノールを含有する。
禁忌
クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者
膣、膀胱、口腔等の粘膜面
- 〔クロルヘキシジン製剤の前期部位への使用により、ショック症状(初期症状:悪心・不快感・冷汗・眩暈・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等)の発現が報告されている。〕
損傷皮膚および粘膜
- 〔エタノールを含有するので、損傷皮膚および粘膜への使用により刺激作用を有する。〕
効能または効果
効能・効果
手指の消毒における使用濃度は、クロルヘキシジングルコン酸塩として0.1〜0.5%であり、本剤は0.5%であるので、そのまま用いる。
慎重投与
薬物過敏症の既往歴のある者
喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族暦のある者
重大な副作用
- ショック(0.1%未満)があらわれることがあるので観察を十分に行い、悪心・不快感・冷汗・眩暈・胸内苦悶・呼吸困難・発赤等が現れた場合には、直ちに使用を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤は使用濃度において、栄養型細菌(グラム陽性菌、グラム陰性菌)、結核菌、真菌、ウイルス等には有効であるが、芽胞(炭素菌、破傷風菌等)および一部のウイルスに対する効果は期待できない。
- ヒビスコール液A0.5%は、in vitroの試験において、グラム陽性菌、グラム陰性菌および真菌を15秒以内に殺菌した1)。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- phosphotungstic acid method
- 関
- 尿酸測定法、血清尿酸測定法、尿酸、タングステン、アラントイン
[★]
アラントイン。グリオキシルジウレイド
[★]
アラントイン。5-ウレイドヒダントイン
[★]
- 英
- aluminum chlorohydroxy allantoinate
- 同
- アルミニウムクロロヒドロキシアラントイネート、アルクロキサ alcloxa
- 商
- イサロパン、ソフレット