- 英
- acetate
- 関
- 酢酸、酢酸エステル、酢酸塩、氷酢酸
WordNet
- a salt or ester of acetic acid (同)ethanoate
PrepTutorEJDIC
- 酢酸(さくさん)塩;アセテート(酢酸人造絹糸)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/25 08:16:02」(JST)
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アセテート繊維(アセテートせんい)は、アセチルセルロース(酢酸セルロース)から作られる繊維質の素材である。
アセテート繊維は、木材パルプ(セルロース)を原料に、酢酸を反応させたアセチルセルロースより作られる繊維質である。付加するアセチル基の数で呼び名が異なり、2つ付いたものをジアセテート、3つが付いたものをトリアセテートと呼ぶ。
目次
- 1 歴史
- 2 特徴と性質
- 3 脚注・参考文献
- 4 関連項目
歴史
自然素材を原料に作られる半合成繊維として1920年代より生産がはじまっている。開発は1921年だが、ブリティッシュ・セラニーズ社が1924年に工業生産にこぎ付けたとされている。日本では1948年より生産がはじまっている。
タバコのフィルターでは1931年にアメリカ合衆国で紙製フィルター付きのものが登場していたが、1950年代にこのアセテート繊維を使ったフィルターへと置き換わるようになっていった。日本ではたばこ向けのものは日本たばこ産業子会社の日本フィルター工業が1958年より製造するようになったようである。
特徴と性質
詳細は「アセチルセルロース」を参照
生産量ではジアセテートの方が合成が容易であることから多く生産されている。トリアセテートは特に耐熱性に優れるという特徴をもつが、ジアセテートに比べトリアセテートは吸湿性にやや難がある。たばこのフィルターには、主にジアセテートが用いられている。シンナーなどの有機溶剤に溶ける性質がある。
アセチルセルロースは若干の生分解性を持つが、一般にセルロース系プラスチックの物性は比較的安定しており、微生物に消費されやすく短期間で分解されることを前提とした澱粉系の生分解性プラスチックと異なる[1]。
製造と用途
アセテート繊維の原料となるセルロースは木材由来、アセチル基となるエステルは石油などからの化学合成による。アセチルセルロースをアセトンに溶解させ、これを細い穴から噴射、熱風を用いて乾燥させる事で繊維に整形する。アセチルセルロースを溶解する溶剤や可塑剤等の添加剤には人体に有害な物質もあるので、各物質の製品安全データシート (MSDS) に従い、注意して取り扱う必要がある。
アセテート繊維は寄り合わせて糸にする事で、適度な吸湿性を持ち、また美しい光沢があるなど絹に似た風合いを出す事ができる。またやわらかい素材感が得られる事から、衣服の素材としても利用されているが、伸張や摩擦に対する耐久性がそれほど高くなく、高級ファッションの一部に利用される。
たばこのフィルターとしては、同繊維の生産が容易な性質に関係するようだが、特に熱を加えても嫌な臭いを出さないという性質もあって、今日でもたばこの味を変えない素材として利用されている。原料であるアセチルセルロースが難燃性を持つことから、他の素材と組み合わせて防火カーテンなどにも利用されている。
脚注・参考文献
- ^ 天然高分子系分解性プラスチック セルロース系その1
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- セルロースアセテート膜電気泳動法を用いた尿タンパク分画による腎障害部位の予測
- コレステリルベンゾイルアミノアセテート誘導体の合成と性質
- 久保 勘二,辻 和輝,森 章,KUBO Kanji,TSUJI Kazuki,MORI Akira
- 北海学園大学工学部研究報告 (41), 9-18, 2014-01-17
- NAID 120005381087
- コレステリルベンゾイルアミノアセテート誘導体の合成と性質
Related Links
- デジタル大辞泉 - アセテートの用語解説 - アセチルセルロースを原料とする半合成繊維。絹に似た光沢と感触とをもち、吸湿性が小さく、熱に弱い。服地・下着類などに使用。アセテート人絹。
- 化学繊維:アセテートとトリアセテート アセテート、トリアセテートは、木材パルプのセルロース成分に酢酸を作用させてつくる合成繊維。セルロースは天然のものであり、酢酸が合成品であることから、半合成繊維に分類されて ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
スルピリド錠50mg「アメル」
組成
有効成分
添加物
- 結晶セルロース、乳糖水和物、タルク、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸マグネシウム
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)の患者〔抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌が促進し、病態を悪化させるおそれがある。〕
- 褐色細胞腫の疑いのある患者〔急激な昇圧発作を起こすおそれがある。〕
効能または効果
- ○胃・十二指腸潰瘍
- ○統合失調症
- ○うつ病・うつ状態
○胃・十二指腸潰瘍
- スルピリドとして、通常成人1日150mgを3回に分割経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。
○統合失調症
- スルピリドとして、通常成人1日300〜600mgを分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日1200mgまで増量することができる。
○うつ病・うつ状態
- スルピリドとして、通常成人1日150〜300mgを分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日600mgまで増量することができる。
慎重投与
- 心・血管疾患、低血圧又はそれらの疑いのある患者〔症状を悪化させるおそれがある。〕
- QT延長のある患者〔QT延長が悪化するおそれがある。〕
- QT延長を起こしやすい患者〔QT延長が発現するおそれがある。〕
- 著明な徐脈のある患者
- 低カリウム血症のある患者 等
- 腎障害のある患者〔高い血中濃度が持続するおそれがある。〕
- パーキンソン病の患者〔錐体外路症状が悪化するおそれがある。〕
- 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者〔悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。〕
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 小児(「小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
悪性症候群(Syndrome malin)
(頻度不明)
- 悪性症候群があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
痙攣
(頻度不明)
- 痙攣があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
QT延長、心室頻拍
(頻度不明)
- QT延長、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
無顆粒球症、白血球減少
(頻度不明)
- 無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
(頻度不明)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
遅発性ジスキネジア
(頻度不明)
- 長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれ投与中止後も持続することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
肺塞栓症、深部静脈血栓症
(頻度不明)
- 抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
分子式
化学名
- N-(1-Ethylpyrrolidin-2-ylmethyl)-2-methoxy-5-sulfamoylbenzamide
性状
- 白色の結晶性の粉末である。
酢酸(100)又は希酢酸に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
0.05mol/L硫酸試液に溶ける。
本品のメタノール溶液(1→100)は、旋光性を示さない。
融点:約178℃(分解)
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- glacial acetic acid
- 商
- 氷酢酸
- 関
- アセテート、酢酸、酢
- 皮ふ軟化剤(腐しょく剤を含む。)
[★]
- 英
- acetate ester、acetate
- 関
- アセテート acetate、酢酸、酢酸塩
[★]
- 英
- acetate
- 関
- アセテート、酢酸、酢酸エステル
[★]
- 英
- vinegar
- 関
- アセテート、酢酸、氷酢酸
[★]
- 英
- naphthol AS-D chloroacetate
- 関
- ナフトール、クロロアセテートエステラーゼ
[★]
- 英
- chloroacetate esterase reaction
- 関
- クロロアセテートエステラーゼ
[★]
- 英
- tetradecanoylphorbol acetate
- 関
- ・酸ミリスチン酸ホルボール
[★]
- 英
- diacetate
- 関
- 二・酸塩、二・酸、二・酸エステル
[★]
- 英
- chloroacetate esterase