- 関
- 頑癬
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/02 02:10:55」(JST)
[Wiki ja表示]
白癬(はくせん)とは、皮膚糸状菌によって生じる皮膚感染症の一つである。原因菌は主にトリコフィトン属(英語版)(白癬菌属)に属する種いわゆる白癬菌と呼ばれる一群の真菌によって生じる。
目次
- 1 菌の種類
- 2 病型
- 3 検査
- 4 治療
- 5 関連項目
- 6 脚注
- 7 外部リンク
菌の種類
Trichophyton rubrum・Trichophyton mentagrophytes・Trichophyton tonsurans・Microsporum canis・Microsporum gypseum・Trichophyton verrucosumなどがある。
- Trichophyton rubrum・Trichophyton mentagrophytesが一般的な白癬菌感染症の原因菌である。
- Trichophyton tonsurans トリコフィトン・トンズランスは、近年10代の柔道・レスリング選手を中心に流行している原因菌である。試合などで皮膚が接触したりすることにより感染が広まっている。
- Microsporum canisは、猫に寄生しているため、小児・猫飼育者による感染報告が多い。
- Microsporum gypseumは、土壌に寄生しているため、土いじりを好む小児に感染しやすい。
- Trichophyton verrucosumは、牛に寄生しているため、酪農業を営む人に感染しやすい。
病型
腕に生じたタムシ。
Trichophyton mentagrophytesの感染で生じた。
- 体部白癬(たむし)
- 被髪頭部・手・足・股以外に生じる白癬菌感染症。Trichophyton rubrumが最も原因菌として多い。次にTrichophyton mentagrophytesが多い。
- 股部白癬(いんきん)
- 股に生じる白癬菌感染症。Trichophyton rubrumが最も原因菌として多い。次にTrichophyton mentagrophytesが多い。頑固な白癬菌という意味で「頑癬」とも呼ばれる。
- 足白癬(水虫)
- 足底・足の指の間に生じる白癬菌感染症。Trichophyton ruburumが最も原因菌として多い。次にTrichophyton mentagrophytesが多い。Trichophyton rubrumの場合は、角化型の白癬で痒みが少なく、高齢者に多い特徴がある。一方、Trichophyton mentagrophytesの場合は、小水疱を主とする病変で小水疱型白癬とも呼ばれる。この場合、痒みが強く比較的若年者に多いという違いがある。また水疱型白癬とよく似た症状で痒みの伴わない掌蹠膿疱症がある、こちらは無菌性で白癬とは関係がない。
- 爪白癬(爪水虫)
- 手の爪・足の爪を侵す白癬菌感染症。一般的に「爪水虫」と呼ばれる。ほとんどがTrichophyton rubrumが原因であり、Trichophyton mentagrophytesによるものは少ない。
- 頭部白癬(しらくも)・ケルズス禿瘡
- 頭部に生じる白癬菌感染症。毛嚢を破壊し難治性の脱毛症を生じるものはケルズス禿瘡と呼ばれる。Microsporum canis・Trichophyton verrucosumが原因の比率が高いため、猫飼育者・酪農家は注意が必要。その他、Trichophyton rubrum・Trichophyton mentagrophytes・Trichophyton tonsuransがある。
検査
病院にて、皮膚の表面をこすり、落屑を顕微鏡で見る皮膚真菌検査という検査方法が一般的である。実際は、落屑を苛性カリ溶液を加えて皮膚を溶かし、溶けずに残る白癬菌を確認する。
治療
白癬菌を殺す働きのある抗真菌薬を使用するのが一般的。抗真菌薬の外用剤は病院・診療所や薬局・ドラッグストア(店舗販売業)で手に入れることができる。また、爪白癬や広範囲の真菌感染症の場合は内服薬を使用する。内服薬の服用には医師の診断が必要であり、病院・診療所で診察を受け、その医療機関で交付を受けるか、処方せんに基づき薬局で入手することになる。
関連項目
- 皮膚科学
- 皮膚糸状菌症
- アトピー性皮膚炎 - 真菌が原因である場合もある。その場合、保湿やステロイドなどの治療によって悪化することがある。
脚注
外部リンク
|
ウィキメディア・コモンズには、白癬に関連するカテゴリがあります。 |
- 頭部白癬(しらくも) - 法研 「家庭医学大全科・医者からもらった薬がわかる本 検索サービス」
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 宋代都市の下層民とその分布 (清水稔先生 退職記念号)
- 山崎 覚士
- 歴史学部論集 5, 65-82, 2015-03-01
- 本稿は宋代都市における下層民を中心とした人口構成と、その都市内分布を考察した。そのために、従来十全に活用されなかった下層民に対する救済措置である賑済に関する史料をより詳細に分析し、賑済時における都市下層民の等級を明らかにした。その結果をふまえて明州城における都市下層民の人口割合をおよそ6割と概算した。さらに明州城内における下層民の分布状況を考察した。資産を有さない無産下層民は明州城の繁華な区域には …
- NAID 110009890287
- 黒澤 岳博,井上 和久,平野 裕子,山本 英子,新井 恵
- 城西大学経営紀要 11, 153-160, 2015-03
- 社会におけるモラルの低下,規範意識の低下が叫ばれて久しいが,本稿では,規範意識(多くの者によって共有されている価値基準)の逸脱があるかどうかについて城西大学経営学部の学生を対象に実態調査し,得られた結果から知識・技術以外の教育を行う必要性を明確にするために検討したので報告する。本調査の結果では,学生の回答の結果について規範意識に関する問題のある傾向はうかがえなかった。むしろ,主な項目についていずれ …
- NAID 120005604575
- リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca^[○!R])のむし歯予防への応用(応用糖質科学シンポジウム)
- 小林 隆嗣,田中 智子,釜阪 寛,栗木 隆
- 応用糖質科学 : 日本応用糖質科学会誌 4(2), 133-139, 2014-05-20
- 我々は,国民の健康に貢献すべく,むし歯のリスクを減らす食品を研究してきた。そして驚くべきことに,むし歯にならないだけでなく,歯の表面が残ったまま内部からカルシウムが失われた,むし歯の初期の状態を積極的に元の状態に戻す働き(再石灰化作用)がある糖質として,リン酸化オリゴ糖カルシウム(POs-Ca^[○!R])を見出した。POs-Caは馬鈴薯澱粉の糖化液より分離・調製される高水溶性のカルシウム素材であ …
- NAID 110009823322
Related Links
- 水虫・たむし. 一般に水虫、「たむし」と俗称されているものは皮膚糸状菌(カビ菌)による 皮膚の感染症のことです。 医学的には白鮮〈はくせん)と総称される疾患ですが、皮疹 出現部位により様々な俗称で呼ばれています。 ・頭部表在性白癬(しらくも) ・体部白癬( ...
- 家庭医学館 体部白癬(斑状小水疱性白癬/たむし/ぜにたむし)の用語解説 - [どんな 病気か] 手のひら、足底(そくてい)、頭髪部、太ももの内側、陰嚢(いんのう)を除く皮膚 にできる白癬のことです。「股部白癬(頑癬/いんきんたむし)」の股部白癬(こぶはく ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104C013]←[国試_104]→[104C015]