インドシアニングリーン試験
- 英
- indocyanine green test, ICG test
- 同
- インドシアニングリーン負荷試験、インドシアニングリーン排泄試験。(国)ICG試験 ICG test、ICG負荷試験
- 関
- インドシアニングリーン、ブロムスルファレイン試験、肝予備能評価
概念
- 暗緑色の色素であるインドシアニングリーンを用いた肝機能検査の一つであり、肝の異物排泄機能検査である。
- 色素の血中消失率(fractional disappearance rate)と血中停滞率(retention rate)(15分停滞率, R15)を算出する。
- 肝血流と肝細胞の色素摂取機能を反映し、肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられる。
- 肝血流 : 肝細胞ICG摂取能力: ICGの胆汁への排泄能力 = 3 : 1 : 1 (QB.B-268)
- 肝外排泄がほとんどなく、肝臓の初回通過効果が大きいので、R15、KICGは有効肝血流量の良い指標となる
- 肝硬変の診断や肝予備能の評価などに用いられ、肝切除術の術前検査としては必須である。
- BSPと比べて、色素の肝外処理の比率、測定誤差、副作用が少ないなどの利点を有する(LAB.LAB.1357)
動態
- 血液中ではアルブミン(LAB.1357)・α1-リポ蛋白(医学事典)と結合する。
- ICGの90%以上が肝細胞に摂取され、抱合などの代謝を受けずに胆汁中へ排泄される。
判定
基準範囲
- LAB.1358
- 15分血中停滞率(R):0-10%
- 血中消失率(K):0.168-0.206
- 最大除去率ICG Rmax:3.18±1.62 mg/kg/分
10-30%(中等度上昇)
- [高頻度]慢性肝炎
- [可能性]肝硬変
30%以上(高度上昇)
- [高頻度・可能性]肝硬変 → 80%以上では黄疸、腹水をしたきた重篤な肝不全状態が想定される
疾患・病態との関連
- 心不全:肝血流を反映するので、異常値を示しうる
- 高ビリルビン血症:異常値(ビリルビンとICGの処理が競合するため)
- ローター症候群
- 体質性ICG排泄異常症
まとめ
| ICG試験 | BSP試験 | その他 | ||
| 血中消失率 (K) |
15分血中停滞率 (R15) |
血中停滞率 45分値 | ||
| 健常者 | 0.168-0.206 | 0-10% | 正常 | |
| ジルベール症候群 | 正常(1) | |||
| デュビン・ジョンソン症候群 | 正常~軽度異常(2) | 低下後再上昇 | ||
| ローター症候群 | >70% 70-80(3) |
異常値 45-50%(3) |
黄疸 | |
| ICG排泄異常症 | >70% | 肝機能検査正常 | ||
| 慢性肝炎 | 0.1-0.15 | 10-30% | ||
| 肝硬変 | 0.077 | >30%, 平均35% | ||
| 肝臓での処理 | 代謝されない | グルタチオン抱合 | ||
| (1) 正常のことが多い(QB.B-267)、正常か時に中等度の異常(LAB.1358) | ||||
| (2)(QB.B-267)、正常(LAB.1358) | ||||