- 英
- N-benzoyl-L-tyrosyl-p-aminobenzoic acid test
- 関
- パラアミノ安息香酸 para-aminobenzoic acid PABA、PFD試験
概念
- 膵臓の外分泌機能をキモトリプシンの活性により評価する検査。
- BT-PABAを服用し、膵臓から分泌された膵液で分解、腸管で吸収、肝臓で抱合され、そして腎臓から尿として排泄されたPABAの量を定量する。
判定
基準値
70%以下(膵外分泌障害)
- [高頻度]慢性膵炎、膵癌、急性膵炎後
- [可能性]Crohn病、肝硬変、腎不全、健常者(30%の人で低値)
注意
- 吸収障害や肝機能・腎機能の低下がある場合に、異常低値となる。
国試
WordNet
- the 2nd letter of the Roman alphabet (同)b
- the blood group whose red cells carry the B antigen (同)type_B, group B
PrepTutorEJDIC
- personal assistant個人秘書 / public address [system]
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 便中エラスターゼ-1測定を中心とした膵外分泌機能検査の評価
- 無管法のBT-PABA試験と便中キモトリプシン活性測定試験による膵外分泌機能の評価
- 内 緑,小泉 勝,木村 憲治,高須 充子,下瀬川 徹,豊田 隆謙
- 膵臓 = The Journal of Japan Pancreas Society 13(1), 1-8, 1998-02-25
- NAID 10016077852
- 無管法のBT-PABA試験と便中キモトリプシン活性測定試験による膵外分泌機能の評価
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- PFD試験は,合成基質N-ベンゾイル-L-チロシル-p-アミノ安息香酸(BT-PABA)を経口投与し,膵外分泌酵素キモトリプシンによる腸管内分解産物であるパラアミノ安息香酸(PABA)の吸収後の尿中排泄率を測定する方法である。 経口投与されたBT ...
- funktion mit oral verabreichter N-Benzoyl-L-Tyrosyl-Paraaminobenzoesaure (BT-PABA-Test). Schweiz. Med. Wschr. 110, 522-528, 1980. 26. Imondi, A. R., and Wohlgemuth, R. L.: Improved sensitivity of the BT 1180 井 久保 伊 ...
- BT-PABAに よる膵外分泌機能検査法に関する研究 第2編 診断特異性の改善を目的とした併用試験の比較検討 岡山大学医学部第2内科(主任:木村郁郎教授) 井 久 保 伊 登 子 (昭和58年6月25日 受稿) Key words:膵 外分泌機能検査法, BT ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、35、36の問いに答えよ。
- 57歳の男性。黒色便を主訴に来院した。
- 現病歴 : 以前からC型肝炎ウイルス抗体が陽性であることを指摘されていたが放置していた。最近、飲酒量が増加した。昨日から全身倦怠感があり、タール状の黒色便を排泄した。
- 既往歴 : 28歳時、交通事故で輸血を受けた。
- 現症 : 意識は清明。身長160cm、体重52kg。体温37.0℃。脈拍96/分、整。血圧 112/70mmHg。
- 検査所見 : 血液所見:赤血球325万、Hb 9.4g/dl、Ht 32%、白血球8,200、血小板 6.3万。血液生化学所見:総蛋白 7.2g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総コレステロール 196mg/dl、総ビリルビン 1.8mg/dl、AST 66IU/l、ALT 48IU/l、LD 496IU/l(基準176~353)、ALP 252IU/l(基準115~359)。CRP 0.3mg/dl。食道内視鏡写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [103H035]←[国試_103]→[103H037]
[★]
- 58歳の男性。3か月前から続く背部痛と左上腹部痛とを主訴に来院した。
- 20歳過ぎからアルコールを多飲している。
- 意識は清明。身長165cm、体重52kg。脈拍76/分、整。血圧112/78mmHg。腹部は平坦で、肝・脾は触知しない。背部の皮膚に異常を認めない。
- 血液所見:赤血球385万、Hb12.5g/dl、Ht36%、白血球5,800、血小板23万。
- 血清生化学所見:空腹時血糖112mg/dl、総蛋白7.2g/dl、アルブミン4.3g/dl、総ビリルビン0.7mg/dl、AST23単位(基準40以下)、ALT18単位(基準35以下)、アルカリホスファターゼ295単位(基準260以下)、γ-GTP120単位(基準8~50)、血清アミラーゼ232単位(基準37~160)。CA19-9 32U/ml(基準37以下)。
- この疾患でみられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [098I034]←[国試_098]→[098I036]
[★]
- 58歳の男性。3か月前から続く背部痛と左上腹部痛とを主訴に来院した。20歳過ぎからアルコールを多飲している。意識は清明。身長165cm、体重52kg。脈拍76/分、整。血圧112/78mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。背部の皮膚に異常を認めない。血液所見:赤血球385万、Hb 12.5g/dl、Ht 36%、白血球5,800、血小板23万。血液生化学所見:空腹時血糖112mg/dl、総蛋白6.3g/dl、アルブミン3.4g/dl、総ビリルビン0.7mg/dl、AST 23IU/l、ALT 18IU/l、ALP 295IU/l(基準115~359)、γ-GTP 120IU/l(基準8~50)、アミラーゼ232IU/l(基準37~160)、CA19-9 32U/ml(基準37以下)。
- この患者でみられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A058]←[国試_107]→[107A060]
[★]
- 50歳の男性。B型慢性肝炎で通院中に、腹部超音波検査で肝に単発の占拠性病変を指摘された。血液所見:赤血球440万、Hb12.8g/dl、Ht36%、白血球3,100、血小板13万。血液生化学所見:総ビリルビン1.1mg/dl、AST49IU/l、ALT47IU/l。腹部ダイナミックCT(別冊No、12A、B、C)を別に示す。
- 治療方針の決定に最も有用なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A029]←[国試_104]→[104A031]
[★]
- 39歳の男性。腹痛を主訴に来院した。10年前からたびたび腹痛発作で通院加療を受けている。来院時の腹部造影CT(別冊No.4A、B)を別に示す。
- 診断に有用なのはどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104G040]←[国試_104]→[104G042]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G090]←[国試_100]→[100G092]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106G013]←[国試_106]→[106G015]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099D099]←[国試_099]→[099D101]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102G017]←[国試_102]→[102G019]
[★]
- 英
- chronic pancreatitis
- 関
- 膵炎
疫学
病因
- アルコール性が最も多く、胆石、栄養障害、家族性の物があるが、特発性のものが多い。(SSUR.628)
- アルコール性(50%以上)>特発性>胆石 (QB.B-357)
病態
- 慢性的な炎症による膵臓の線維化 → 内分泌機能低下、外分泌機能低下、門脈圧迫
症状
- 代償期には腹痛、非代償期には膵機能の廃絶による諸症状を呈する
- 非代償期には腹痛は見られる事は少なくなる(burn out現象)
代償期
- 飲酒、過食、脂肪食で誘発される上腹部痛、背部放散痛
非代償期
合併症
検査
- 腹部単純X線写真:膵石
- CT:膵管拡張、主膵管の数珠状拡張(QB.B-356)、膵石
- MRCP, ERCP:主膵管の拡張・狭窄
診断基準
- 慢性膵炎臨床診断基準2009
慢性膵炎の診断項目
- ①特徴的な画像所見
- ②特徴的な組織所見
- ③反復する上腹部痛発作
- ④血中または尿中膵酵素値の異常
- ⑤膵外分泌障害
- ⑥1日80g以上(純エタノール換算)の持続する飲酒歴
判定
- a.①または②の確診所見.
- b.①または②の準確診所見と,③④⑤のうち 2 項目以上.
- ③~⑥のいずれか 2 項目以上と早期慢性膵炎の画像所見が認められる.
診断項目の詳細
-
- a.膵管内の結石.
- b.膵全体に分布する複数ないしび漫性の石灰化.
- c.ERCP 像で,膵全体に見られる主膵管の不整な拡張と不均等に分布する不均一かつ不規則な分枝膵管の拡張.
- d.ERCP 像で,主膵管が膵石,蛋白栓などで閉塞または狭窄している時は,乳頭側の主膵管と分枝膵管の不規則な拡張.
- a.MRCP において,主膵管の不整な拡張と共に膵全体に不均一に分布する分枝膵管の不規則な拡張.
- b.ERCP 像において,膵全体に分布するび漫性の分枝膵管の不規則な拡張,主膵管のみの不整な拡張,蛋白栓のいずれか.
- c.CT において,主膵管の不規則なび漫性の拡張と共に膵辺縁が不規則な凹凸を示す膵の明らかな変形.
- d.US(EUS)において,膵内の結石または蛋白栓と思われる高エコーまたは膵管の不整な拡張を伴う辺縁が不規則な凹凸を示す膵の明らかな変形.
- 確診所見:膵実質の脱落と線維化が観察される.膵線維化は主に小葉間に観察され,小葉が結節状,いわゆる硬変様をなす.
- 準確診所見:膵実質が脱落し,線維化が小葉間または小葉間・小葉内に観察される.
- 以下のいずれかが認められる.
- a.血中膵酵素が連続して複数回にわたり正常範囲を超えて上昇あるいは正常下限未満に低下.
- b.尿中膵酵素が連続して複数回にわたり正常範囲を超えて上昇.
参考
- http://www.hpblondon.com/chronic-pancreatitis/
- http://www.hpblondon.com/chronic-pancreatitis/index_files/mrcp_chronic_pancreatitis.jpg
[★]
- 英
- p-aminobenzoic acid para-aminobenzoic acid PABA
- 関
- パラベン paraben、4-アミノ安息香酸 4-aminobenzoic acid、sulfonamide、葉酸
臨床関連
- BT-PABA試験:膵臓の外分泌機能をキモトリプシンの活性により評価する検査。BT-PABAを服用し、膵臓で分解、腸管で吸収、肝で抱合、腎臓から尿として排泄されたPABAの量を定量する。
[★]
- 英
- PFD test
- 同
- pancreatic function diagnostant試験
- 関
- BT-PABA試験、簡易膵外分泌機能検査
[★]
- 英
- examination、test、testing、assessment、trial、exam、examine
- 関
- アセスメント、計測、検査、検定、試み、査定、試行、調べる、診断、治験、調査、テスト、判定、評価、検討、影響評価、実験デザイン、研究デザイン、データ品質、対応群、スコアリング法
循環器
肝臓異物排泄能
カルシウム
ビタミン
血液
- ショ糖溶血試験:(方法)等張ショ糖液に血液を加える。(検査)溶血の存在。低イオン強度では補体の赤血球に対する結合性が増し、発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては溶血をきたす。スクリーニング検査として用いられ、確定診断のためにはハム試験を行う。
- ハム試験 Ham試験:(方法)洗浄赤血球に塩酸を加え、弱酸性(pH6.5-7.0)条件にする。(検査)溶血の存在。発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては弱酸性条件で補体に対する感受性が亢進するため
産婦人科
内分泌
視床下部-下垂体-糖質コルチコイド
高血圧
- 立位フロセミド負荷試験:(投与)フロセミド、(検査)血漿レニン濃度:フロセミドでhypovolemicとし歩行負荷で交感神経を興奮させレニンの分泌を促す。原発性アルドステロン症の場合、レニン高値のまま無反応。
膵臓
膵外分泌機能
腎臓
ガストリノーマ
感染症
[★]
- Mg2+存在下でC3, B, Dが反応してC3bBbとなり、これがC3転換酵素(C3bBb)あるいはC5転換酵素(C3bBb3b)を形成する。これらはP(properdin)と結合して活性化し、それぞれC3、C5を活性化する
[★]
- 微生物学:粒子凝集法(particle agglutination test)
- 薬理学:
[★]
[★]
パラアミノ安息香酸 para-aminobenzoic acid