- 英
- epidermis (M)
- 関
- 皮膚の構造、皮膚、真皮
発生
組織学 (NDE)
国試
- 106B028:手掌・足底は1mm、その他は0.2mm。ちなみに、コンドームの厚みは0.02mmらしい。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/11 06:39:04」(JST)
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表皮(ひょうひ、英: epidermis)は、多細胞生物のもっとも外側を覆う組織である。
往々にして内部を保護する役割を担い、特に陸上生物では硬化したりクチクラ層を持つ例が多い。水中生物では繊毛などをともなう例もある。分類群によってその性質は大いに異なる。
目次
- 1 植物の場合
- 2 動物の場合
- 3 関連項目
- 4 脚注
- 5 参考文献
植物の場合
陸上植物の表皮系(epidermis)には根・茎・葉・花などの体表面のほとんどを覆う表皮細胞(epidermal cell)と表皮細胞が不当分裂して出来る呼吸をつかさどる孔辺細胞(気孔 stoma)、様々な形態・機能を持つ毛状突起(trichome)、表皮細胞を守るクチクラ層(cuticle)等がある[1]。
維管束植物では、表皮は一層の細胞が密に並んだ構造で、その表面に非細胞性のクチクラ層を持つ。ほぼ一様な細胞からなるが、種によっては毛を生じる。また、ガスの出入りを保証する気孔があり、これは孔辺細胞という細長い細胞が二つ並んだ間にあり、これらの細胞の変形によって開閉する。通常葉の裏面に多く分布する。なお、表皮細胞は葉緑体を持たないが、孔辺細胞はこれを持っている。植物の場合、表皮は表皮組織系として一つの組織系と認識される。
動物の場合
「皮膚」も参照
動物においては表皮は上皮組織によって構成される。無脊椎動物では単層上皮からなる。
ほ乳類においては外胚葉性の重層扁平上皮(英語版)により構成され、真皮、皮下組織とともに皮膚を構成する構造。基底層、有棘層、顆粒層、角質層に区分される。表皮下には真皮、皮下組織が存在する。魚類では原則的に角質層がなく、最外層には粘液層に被われている。魚類の体表粘液には種々の生体防御関連タンパク質が含まれており、その代表的なものとしてレクチンが挙げられる。
関連項目
脚注
- ^ 筑波大学生物学「BotanyWEB 表皮系」閲覧2011-8-17
参考文献
- 畑井喜司雄ほか 『魚病学』 学窓社 1998年 ISBN 4873620775
- 日本獣医解剖学会編集 『獣医組織学 改訂第二版』 学窓社 2003年 ISBN 4873621135
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Japanese Journal
- 臨床的および前臨床的Paget病変を伴った乳管癌の2例
- 橋本 敏章[他]
- 長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 88(1), 43-48, 2013-03-25
- … で左C領域に15mm大とその外側に10mm大の腫瘤を認めたが、乳頭部に著変なく、乳管内進展の所見も認めなかった.細胞診は悪性で、乳房切除・腋窩郭清を行った.この 2個の腫瘤は浸潤性乳管癌であったが、乳頭表皮内にPaget細胞が組織学的(前臨床的)に明らかとなった.浸潤性乳管癌とPaget病変に連続性は認めず.免疫組織学的検討では2症例のPaget細胞とも乳管上皮と同様の染色パターンを示し、病因論的にepidermotrophic …
- NAID 110009577929
- 霜田 光一
- 物理教育 61(1), 18-20, 2013-03-05
- … 導体を流れる高周波電流の表皮効果は通常,マクスウェルの方程式を用いて説明されている。 … しかし,マクスウェル以前の電磁気学,すなわち直線電流がつくる磁場と電磁誘導の法則から完全に表皮効果を導くことができる。 … 表皮効果は,電磁波や相対論を含まない物理学で論じることができるのである。 …
- NAID 110009594161
- ビタミンC欠乏は表皮萎縮およびUVB照射による色素沈着を増加する : SMP30/GNL-ノックアウトヘアレスマウスでの解析
- 佐藤 安訓,新井 浩司,西山 敏夫,野村 義宏,岸本 祐樹,相澤 真悟,丸山 直記,石神 昭人
- ビタミン 87(1), 13-14, 2013-01-25
- NAID 110009578805
- 症例報告 肝組織像の経過を追えた中毒性表皮壊死症に合併した胆管消失症候群の1例
Related Links
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- B.表皮 3 1 cutis)という.そして,このいくつかの皮丘が,より深い皮溝 によって囲まれて多角形の皮野(area cutanea)を形成する.毛 は深い皮溝から生えており,汗腺の汗孔は皮丘に開口する(図 1.2). この皮溝の走行方向は ...
- 表皮…皮膚の最外層をなし、重層扁平(へんぺい)上皮からでき、5層に区別されます。表面第1層は角質層で、手掌(しゅしょう)や足底ではとくに厚く丈夫です。角質層は、古くなったものはフケやアカとして落ちていき、下から新しい皮膚が ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 57歳の女性。下肢の皮疹を主訴に来院した。6か月前から激しい掻痒を伴う皮疹が多発し、自宅近くの診療所で副腎皮質ステロイド外用薬を処方されているが、寛解と増悪を繰り返すため受診した。下肢の広範囲に米粒大から爪甲大の丘疹、結節が多発し、表面は紫紅色調で光沢を帯び、白色線条を伴う。既往歴に特記すべきことはない。内服している薬はない。皮膚生検を施行したところ、表皮基底細胞の液状変性と表皮直下の帯状細胞浸潤を認めた。下肢の写真(別冊No. 15A)及び生検組織のH-E染色標本(別冊No. 15B)を別に示す。
- さらに確認すべき部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A040]←[国試_113]→[113A042]
[★]
- a. 表皮に存在する。
- b. 抗原提示能を持つ。
- c. 皮膚感覚に関与する。
- d. 骨髄由来である。
- e. 特有の顆粒を持つ。
[正答]
※国試ナビ4※ [099D038]←[国試_099]→[099D040]
[★]
- 手掌と足底とを除いた平均的なヒト表皮の厚さはどれか。
- a 0.0002mm
- b 0.002mm
- c 0.02mm
- d 0.2mm
- e 2.0mm
[正答]
※国試ナビ4※ [106B027]←[国試_106]→[106B029]
[★]
- 関
- 気管支の分岐
| 区分
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部位
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構造を支持する組織
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単層扁平上皮
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単層立方上皮
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単層円柱上皮
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角化重層扁平上皮
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非角化重層扁平上皮
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呼吸上皮
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嗅上皮
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表皮
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基底細胞
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杯細胞
|
線毛細胞
|
刷子細胞
|
漿液細胞
|
DNES細胞
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嗅細胞
|
支持細胞
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クララ細胞
|
線毛立方細胞
|
I型肺胞上皮細胞
|
Ⅱ型肺胞上皮細胞
|
|
組織
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腺
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そのほかの特徴
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| 肺外気道
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鼻前庭
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硝子軟骨
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○
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○
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-
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脂腺と汗腺
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鼻毛
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| 鼻腔:呼吸部
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硝子軟骨と骨
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○
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○
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○
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○
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○
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○
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○
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鼻甲介と鼻中隔前部に動脈叢と静脈洞。リンパ小節、肥満細胞、形質細胞
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粘漿混合腺
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| 鼻腔:嗅部
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骨(篩骨)
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○
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○
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○
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○
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ボウマン腺(漿液性)
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| 肺外気道
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咽頭鼻部
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骨格筋
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○
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○
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○
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○
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○
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リンパ成分
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粘漿混合腺
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咽頭扁桃、耳管
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| 咽頭口部
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骨格筋
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○←
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←○
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リンパ成分
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粘漿混合腺
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口蓋扁桃
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| 咽頭喉頭部
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硝子軟骨 弾性軟骨(喉頭蓋軟骨、楔状軟骨)
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△ (喉頭蓋の上面,声帯ヒダ)
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○
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○
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○
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○
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○
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○
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○
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リンパ成分
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粘液腺と粘漿混合腺
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咽頭扁桃、咽頭蓋、声帯ヒダ、前庭ヒダ
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| 器官と主気管支
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硝子軟骨と密性結合組織
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○
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○
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○
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○
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○
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○
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○
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粘液腺と粘漿混合腺
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外膜にC字型の器官軟骨と器官筋(平滑筋)
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| 肺内気道
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二次気管支
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硝子軟骨と平滑筋
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○
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○
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○
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○
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○
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粘漿混合腺
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硝子軟骨の板とラセン状の2層の平滑筋層
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| 細気管支
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bronchiole
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平滑筋
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○
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○
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△
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○
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なし
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直径1mm以下。商用に空気を送る。ラセン状の2本の平滑筋束
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| 終末細気管支
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terminal bronchiole
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平滑筋
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○
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○
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○
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なし
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直径0.5mm以下。呼吸部に空気を送る。平滑筋少々。
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| 呼吸部
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呼吸細気管支
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respiratory bronchiole
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平滑筋と膠原繊維
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○
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○
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○
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○
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○
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○
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なし
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壁に肺胞あり。肺胞の入り口には平滑筋の括約筋あり。
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| 肺胞管
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alveolus duct
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細網繊維(III型コラーゲン)と肺胞の平滑筋性括約筋
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○
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○
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なし
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それ自体の壁はなく肺胞が並ぶ
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| 肺胞嚢
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alveolar sac
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III型コラーゲンと弾性繊維
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○
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○
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○
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なし
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肺胞の集合
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| 肺胞
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alveolus
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III型コラーゲンと弾性繊維
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○
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○
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○
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なし
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直径200um。肺胞大食細胞あり
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[★]
- 関
- 皮膚
機能
- 外敵や外傷からの保護
- 体液の保持
- 体温調整(血管, 汗腺)
- 感覚(皮神経と感覚終末)
[★]
- 英
- Langerhans cell, Langerhans cells
- 同
- Langerhans細胞
- 関
- [[]]
- 有棘層に存在
- 紫外線放射により機能が抑制される。ステロイドによりランゲルハンス細胞の数が減る
- 気道粘膜上にも存在する?
- 表皮、食道粘膜以外の骨髄由来の抗原提示細胞であって、ランゲルハンス細胞と同じと考えられる細胞は樹状細胞とよばれる?
組織学
細胞マーカー
臨床関連
[★]
- 英
- keratinocyte
- 同
- ケラチノサイト
- 関
- 角化不全
概念
- 外界から物理的、化学的、生物的のバリヤーとして働く表皮を構成する主な細胞である。
- サイトサインを産生して免疫にも関与する(NDE.45)
- 角化扁平上皮をなしており、おおまかに4層に分かれ、それぞれの層で特徴的な形態をとる → c.f.表皮
[★]
- 英
- arrector pili muscle, arrector muscle of hair
- ラ
- musculus arrector pili
- 関
- 毛周期、鳥肌
- [[結合組織性毛包\\から起始、表皮直下の真皮の浅層に停止する。
- 通常、結合組織性毛包から立毛筋が起始しているが、睫毛の毛包は立毛筋を欠く。
[★]
- 英
- toxic epidermal necrolysis
- 関
- 中毒性表皮壊死症、中毒性表皮壊死融解症
[★]
- 英
- toxic epidermal necrolysis
- 関
- 中毒性表皮壊死症、中毒性表皮剥離症
[★]
- 英
- epidermal burn, EB
- 関
- 熱傷、I度熱傷
[★]
- 英
- epidermal keratinocyte