腸チフス型サルモネラ症

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パラチフスB 菌(Salmonella Paratyphi B)は、S. Java との鑑別が困難な点から1985 年以降パラチフスの原因菌から除外され、サルモネラ症として扱われるようになった。 また、チフス菌、パラチフスA 菌以外にもヒトにチフス症を起こすサルモネラ属菌(S.
パラチフスB 菌(Salmonella Paratyphi B)は、S. Java との鑑別が困難な点から1985 年以降パラチフスの原因菌から除外され、サルモネラ症として扱われるようになった。 また、チフス菌、パラチフスA 菌以外にもヒトにチフス症を起こすサルモネラ属菌(S.

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関連記事腸チフス」「サルモネラ症」「」「」「サル

腸チフス」

  [★]

typhoid fever
typhus abdominalis
チフス症
細菌サルモネラ属enteric feverSalmonella typhi
IRE. 652,660
SMB. 163,173,601
IMD 1096
 -~下痢の原因 .552
HIM 123t,128,814,814t,957


特徴

  • 三類感染症
  • 発熱、腹痛を特徴とする全身疾患。
  • 発疹チフス typhusに症状が似ていることからtyphoid feverと命名されたが、のちに別の疾患であることが分かり、enteric feverが提唱された。現在typhoid feverも使用されている。

病原体

疫学

  • 衛生水準の低い発展途上国に多い。

リスク

  • 酸分泌抑制薬の服用、免疫抑制患者、初感染感染者?、予防接種なし

潜伏期間

  • 1-2週。 
  • 平均10-14日。3-21日までばらつく。(HIM.957)

感染経路

  • 糞口感染

経過

  • 経口摂取された菌は小腸粘膜に侵入し、潜伏期を経たのち腸管粘膜下リンパや腸間膜リンパ節で増殖。リンパ管より血液中に侵入すると菌血症により悪寒高熱をきたす。高熱、白血球減少、脾腫、バラ疹などが特徴の症状が出現する。発症後1週間頃に血中に菌を検出、2週目以降に骨髄、脾臓、胆嚢、腸管リンパ組織、腎臓などに小膿瘍や肉芽腫を作り、菌は胆汁、糞便、尿、バラ疹部位に出現しする。後期には小腸のパイエル板の壊死が進み腸管出血・穿孔が発生しうる。(SMB.173)

症状

  • 発熱(稽留熱)(38.8-40.5℃)(未治療で4週間持続) (HIM.957)(SMB.173)
  • 初診時における症状:頭痛(80%)、寒気(35-45%)、咳(30%)、発汗(20-25%)、筋肉痛(20%)、全身倦怠感(10%)、関節痛(2-4%)。 (HIM.958)
  • 消化器症状食欲不振(55%)、腹痛(30-40%)、悪心(18-24%)、嘔吐(18%)、下痢(22-28%)、便秘(13-16%)。 (HIM.958)
  • 腸管出血(10-20%)、腸管穿孔(1-3%)は発症から3-4週目に起こる → サルモネラが回盲部のパイエル板に侵入し、過形成、潰瘍、壊死をきたすため。
  • 神経症状:2-40%の患者でみられる。髄膜炎、ギランバレー症候群、神経炎、神経精神症状(muttering delirium, coma vigil)

身体所見

  • 初期でみられる身体所見:バラ疹 rose spots、肝脾腫(3-6%)、鼻出血、比較的徐脈(relative bradycardia at the peak of high fever) (HIM.958)
  • 舌苔(51-56%)、脾腫(5-6%)、腹部圧痛(4-5%) (HIM.958)
  • バラ疹は30%までの患者で発症後1週間後にはあきらかとなり、その後2-5日で痕跡を残さずに治癒 (HIM.958)

合併症

  • 抗生物質の投与が遅れた場合に出現しやすくなる稀な合併症:播種性血管内凝固、血球貪食症候群、膵炎、肝膿瘍、脾膿瘍、肉芽腫、新内mくえん、心外膜炎、心筋炎、orchitis、肝炎、腎盂腎炎、糸球体腎炎、溶血性尿毒症、重症肺炎、関節炎、骨髄炎、parotitis (HIM.958)

検査

  • 血液培養
  • 血液検査:15-25%の症例で白血球減少症好中球減少症がみられる。白血球減少症は発症後10日後の患児や腸管穿孔もしくは再感染例に伴うことが普通である。(HIM.958)

診断

  • 初診で発熱を訴えるのは75%、腹痛は30-40%である。診断には発熱の他に発展途上国への旅行歴が、腸チフスを疑うポイントとなる。(HIM.957)

参考

  • 感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について 腸チフス
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-03-04.html


-typhoid fever


サルモネラ症」

  [★]

salmonellosis
サルモネラ属食中毒菌

概念

  • サルモネラ属による感染症の総称

病原体

潜伏時間

  • 8-48時間

感染源

  • 食品:肉、
  • 保菌動物:poultry, カメ、cattle、ブタ、ヒツジ

感染のリスクファクター

  • 胃酸分泌低下、鎌状赤血球(サルモネラによる骨髄炎のリスクファクターでもある)、免疫能低下、4歳以下の子供(しかも重症化しやすい)

症状

  • 急性胃腸炎(下痢(水様)、腹痛、悪寒、発熱、嘔吐、頭痛などであるが、時には脱水症状)
  • 小児:重症で菌血症を併発しやすい。つまり重症化しやすい
老齢者や基礎疾患のある成人:病巣感染を起こしやすい。

検査

  • 便中からのサルモネラ属菌の検出。
  • (適応例は不明だが菌血症を起こしうるので)血液培養によるサルモネラ属菌の証明

治療

IRE.665
  • 対症療法:抗菌剤の使用は排菌期間を長引かせる
  • 薬物療法:抗菌薬の使用が認められるのは幼児、50歳以上、細胞免疫傷害(HIV、臓器移植、悪性腫瘍)、人工デバイス(人工骨頭、人工関節、人工弁)の使用、腎不全
  • シプロフロキサシン、レボフロキサシン、ST合剤、あるいはセフトリアキソンを使用

参考

uptodate

  • 1. [charged] サルモネラ症の微生物学および疫学 - uptodate [1]
  • 2. [charged] サルモネラ胃腸炎の病因 - uptodate [2]
  • 3. [charged] 便培養で非チフス性サルモネラが検出された患者へのアプローチ - uptodate [3]
  • 4. [charged] 非チフス性サルモネラ菌血症 - uptodate [4]



型」

  [★]

機序形式形成形態種類パターンパターン形成品種編成方法モード様式タイプ標本タイプフォーム成立形づくる
原型


腸」

  [★]

intestine
intestinum
小腸(十二指腸空腸回腸)、大腸(結腸S状結腸直腸盲腸)


サル」

  [★]

monkeysimian
類人猿真猿亜目直鼻猿亜目




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