腕神経叢

出典: meddic

brachial plexus (B)
plexus brachialis
  • 図:N.413(模式図) N.457(枝の走行) KA.413(腕神経叢)
  • 後頚三角にあり、前斜角筋中斜角筋の間から出るところで3本の神経幹を作った後、外側に下行する。
  • C5-T1までの5本の脊髄神経前根腕神経叢を作る
  • 神経幹より近位の部分は、鎖骨より内側にある (N.412 KA.413)



    C3 C4 C5 C6 C7 C8 T1
 横隔神経          
 肩甲背神経            
 長胸神経          
上神経幹            
 鎖骨下筋神経            
 肩甲上神経            
中神経幹              
下神経幹            
外側神経束          
 外側胸筋神経          
内側神経束            
 内側胸筋神経            
 内側上腕皮神経            
 内側前腕皮神経            
後神経束      
 上肩甲下神経            
 胸背神経          
 下肩甲下神経            
 腋窩神経 上肢          
 筋皮神経        
 正中神経      
 橈骨神経    
 尺骨神経          


損傷レベル 主な動作筋 運動機能
C1-C3 胸鎖乳突筋 頭部の前屈、回転
C4 横隔膜(C3-C5)、僧帽筋 呼吸、肩甲骨挙上
C5 三角筋上腕二頭筋 肩関節屈曲・外転・伸展、肘関節屈曲・回外
C6 大胸筋橈側手根伸筋 肩関節内転、手関節背屈
C7 上腕三頭筋橈側手根屈筋 肘関節伸展、手関節掌屈
C8-T1 指の屈筋群、手内筋 指の屈曲、手の巧緻運動


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.





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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/10/26 13:19:25」(JST)

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和文文献

  • 腕神経叢ブロック (特集 区域麻酔のリスクマネージメント)
  • 腕神経叢損傷に対する横隔神経移行による肘屈曲再建術後の肺機能の検討
  • 千原 一久,斉藤 貴徳,谷川 暢之,松矢 浩暉,石原 昌幸,飯田 寛和
  • 中部日本整形外科災害外科学会雑誌. 中部日本整形外科災害外科学会抄録 54(5), 1061-1062, 2011-09-01
  • NAID 10029799749
  • 巨大ブラを有する患者に対する自発呼吸下腕神経叢ブロック併用全身麻酔の経験
  • 杉浦 健之,秋吉 瑠美子,加藤 利奈 [他]
  • 麻酔 60(9), 1101-1103, 2011-09
  • NAID 40018967039
  • カマイルカ腕神経叢の肉眼解剖学的特徴
  • 関谷 伸一,南部 久男,西岡 満 [他]
  • 日本セトロジー研究 (21), 1-8, 2011-06
  • … カマイルカの頚椎と腕神経叢を肉眼解剖学的に検討した。 … 腕神経叢は第3-8頚神経(C3-C8)および第1胸神経(T1)から構成された。 … 横隔神経と肩甲上神経は、腕神経叢の頭側縁から分岐した。 … costo-coracoid筋(小胸筋)には胸筋神経と横隔神経からの枝、あるいは腕神経叢から直接分岐した枝が分布していた。 …
  • NAID 40018960290

関連リンク

腕神経叢(わんしんけいそう、brachial plexus)とは脊髄神経から分岐し頭・首・上肢 のうちに鎖骨・上腕・前腕・手へ繋がる神経 ... 腕神経叢は脊髄神経から分岐し頭部・ 背中・肩部と上肢のうち後頭部・首・鎖骨に繋がる頚神経叢と相互に連結しているため ...
hl腕神経叢損傷(腕神経叢麻痺). ? 腕神経叢とは. 【腕神経叢の解剖】. 人間の体 は脳の命令を電気の流れのように脊髄、末梢神経を通じて筋肉に伝え、運動. ができます 。また、反対に皮膚の感覚を運動と逆の通路を介して脳に伝えます。 ...
【腕神経叢の解剖】. 人間の体は脳の命令を電気の流れのように脊髄、末梢神経を通じて 筋 ...

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★リンクテーブル★
国試過去問106I039
リンク元100Cases 13」「正中神経」「橈骨神経」「筋皮神経」「頚神経
拡張検索腕神経叢炎」「腕神経叢障害
関連記事神経

106I039」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 106I038]←[国試_106]→[106I040

100Cases 13」

  [★]

☆case13 手の筋力の低下
glossary
brisk adj. (人・態度が)活発な、元気のよい、きびきびした。ぶっきらぼうな、素っ気ない。(商売が)活況の(⇔dull)。小気味のよい、(大気など)爽快な、気持ちのよい。(味などが)ピリッとする。鋭い。(飲料が)盛んに泡立つ
dysarthria n. difficulty in articulating words due to disease of the central nervous system 構音障害
dysphasia n. loss of or deficiency in the power to use or understand language as a result of injury to or disease of the brain 失語症言語障害
multidisciplinary adj. 集学的
gastrostomy 胃瘻造設術
feeding gastrostomy n. Surgery A procedure in which an opening is created in the anterior wall of the stomach to allow suction decompression and improved respiratory function by eliminating the need for a nasogastric feeding tube
症例
67歳、男性 元大学講師(retired university lecturer)
主訴左手筋力低下と筋萎縮
現病歴左手を使った労作後に左手筋力が低下する(例えば、ドライバーを使った後など)。前腕の筋に疝痛をみとめる。発話はわずかに流暢であり(slight slurred)、水を飲んだあとで窒息しだす。服用薬はシンバスタチンアスピリンアテノロール喫煙はしない。飲酒は週にワインのボトルを1本あける。
既往歴高血圧が15年間続いている。3年前に心筋梗塞
家族歴:妻と暮らしている。大きくなった2人の子供がいる。
診察 examination
 血圧:146/88 mmHg心血管系呼吸器系腹部に異常を認めない。上肢萎縮を認める。特に左手に著しい萎縮を認める。両側上腕の筋にいくらか線維性筋攣縮を認める。筋力は左で全般的に低下(globaly reduced)、右手でわずかに低下。筋緊張正常上腕二頭筋反射上腕三頭筋反射両側ともに活発に認められる(brisk)。感覚喪失(sensory loss)は認めない。わずかに構音障害を認める
キーワード着目するポイント
 筋萎縮、線維性筋攣縮、感覚喪失なし
解説
(第1パラグラフ) 疫学
・この男は運動ニューロン疾患
・この疾患原因不明疾患で、脊髄脳神経核運動皮質に影響を及ぼす。
・この病気普通50-70歳で出現する。
(第2パラグラフ) 症状
筋力低下と筋萎縮一側の手か腕にあらわれるのが一般的 ← 両側性でないということか。
筋力低下は運動後に最も顕著に表れる
前腕疝痛疾患初期一般的である。
患者下肢筋力低下あるいは構音障害言語障害を訴えてやってくることがある。
・この病態特徴的な生理的徴候は線維性攣縮(筋束不規則で早い収縮。下位運動ニューロン障害示唆) → 下肢運動ニューロン損傷による筋肉脱神経原因
反射著明 → 皮質運動ニューロン喪失による。
・感覚喪失はない
(第3パラグラフ) 鑑別
進行例では診断容易だが、初期ではmore problematic
疲労悪化する四肢筋力低下は「重症筋無力症」と混乱する。
老人における失語症構音障害原因は、「脳血管障害による偽性球麻痺」であることがより一般的
上肢に感覚障害を伴わない筋萎縮線維束攣縮を呈する他の疾患として「頚髄症」がある。
・「外傷」や「心尖部肺癌(パンコースト腫瘍)」による腕神経叢損傷で腕に症状があらわれるかもしれない。
・末梢運動神経優位のニューロパチー対側性筋力低下と反射の低下というパターンを起こす。 ← ?
(第4パラグラフ) 症状経過
運動ニューロン疾患進行性不治病態
・足の痙性麻痺発現する傾向がある
球麻痺失語症構音障害を起こす
肛門括約筋普通影響を受けない
知能一般的影響を受けない
(第5パラグラフ) 治療管理
・この病態に対して治癒的治療法はない
発症から平均生存期間は2-4年
医師診断予後について患者家族に説明しなければならない。
集学的チームサポート提供しなければいけない。
病気進行して発話が悪くなったとき、コンピュータの使用で会話は補助されうる。
feeding gastrostomy十分カロリー摂取可能するために必要かもしれない。
非侵襲的呼吸器呼吸不全補助するために使われうる
普通気管支肺炎死亡する
運動ニューロン疾患とは?
運動ニューロン疾患 motor neuron disease MND
参考文献
HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
IMD = 内科診断学第2版

正中神経」

  [★]

median nerve (B)
nervus medianus
筋皮神経橈骨神経尺骨神経腕神経叢




筋:前腕の屈筋・回内筋、母指球筋、2,3指の虫様筋
皮:掌側は3.5指だが背側は指先のみ

由来

支配

走行 (KL.127 N.429-431)

枝 (正中神経の枝)

臨床関連


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.



橈骨神経」

  [★]

radial nerve
nervus radialis
筋皮神経正中神経尺骨神経腋窩神経腕神経叢




筋:上腕・前腕の伸筋、回外筋
皮:手の背側で橈側2.5指

  • 腕神経叢最大の枝(上腕、前腕、手に枝を出すから)
  • 図:N.456,460,461(上腕前腕手掌の走行の概略)

由来

支配

  • 上腕の筋枝(後区域の伸筋)
  • 前腕の伸筋(後区域の伸筋) ←(Red,b){注意};:後骨間神経として
  • 上腕の皮枝 (N.461)
  • 手の皮枝
  • 橈骨神経浅枝・背側指神経:手掌の背側で第4指半分から外側へ第1指まで

走行 (KL.131)

臨床関連



筋皮神経」

  [★]

musculocutaneous nerve (KL)
nervus musculocutaneus
橈骨神経正中神経尺骨神経腕神経叢
筋:上腕の屈筋
皮:前腕外側の皮神経

由来

支配

走行

臨床関連


Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.



頚神経」

  [★]

cervical nerve (KH), cervical nerves
nervi cervicales
頚神経叢脊髄神経

頚神経 (KL.655)

前枝 (KL.655)

  • C1-C8,T1,T2は頭部の一部、頚部、上肢に分布
  • C1-C4は頚神経叢を作り頭部の一部と頚部に分布
  • C5-T1は腕神経叢を作って上肢に分布

後枝 (KL.655)

  • 皮枝:背部の皮膚に分布
  • 筋枝:固有背筋に分布
  • C1-C3の後枝はよく発達しており、以下の神経として後頭部に分布
    1. 後頭下神経:C1
    2. 大後頭神経:C2
    3. 第三後頭神経:C3


腕神経叢炎」

  [★]

brachial neuritisbrachial plexus neuritis
腕神経炎神経痛性筋萎縮症パーソネージ・ターナー症候群


腕神経叢障害」

  [★]

brachial plexopathybrachial plexus neuropathy
腕神経叢ニューロパチー


神経」

  [★]

nerve
nervus
ニューロン


解剖で分類

情報で分類

機能で分類




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