痛風腎

出典: meddic

gouty nephropathy, gouty kidney
尿酸塩腎症 urate nephropathy高尿酸血性腎症 hyperuricemic nephropathy痛風性腎症尿酸性腎症 uric acid nephropathy
高尿酸血症
  • 高尿酸血症による腎障害
  • 尿細管障害をきたす。
  • 病理的には間質に尿酸や尿酸一ナトリウム塩の結晶の存在が確認される。これにより間質の閉塞だけでなく炎症反応を惹起する。リンパ球の浸潤、foreign-body giant cell reaction、ついには線維化をきたす。これは腎髄質や腎乳頭で著明である。 (HIM.1809)
  • GFRはほぼ正常。脳濃縮能の低下、(蛋白尿?) (HIM.1809)



UpToDate Contents

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和文文献

  • 高尿酸血症による併発症 (特集 高尿酸血症・痛風の診療)
  • ガイドラインに基づく高尿酸血症・痛風の治療
  • 谷口 敦夫
  • 日本薬理学雑誌 136(6), 330-334, 2010-12-01
  • … 本を踏襲しつつ,第1版発刊以後の新たなエビデンスが加えられている.高尿酸血症には尿酸塩沈着による合併症と,尿酸塩の沈着が直接関連しない合併症がある.痛風は前者であり,このほかに痛風結節,痛風腎,尿路結石がある.一方,後者には生活習慣病あるいはメタボリックシンドロームがある.痛風では痛風発作と称される激しい関節炎や組織障害をきたす痛風結節が注目されがちである.しかし,痛風はあ …
  • NAID 10027909379
  • 血液透析により誘発される痛風発作を繰り返した巨大痛風結節患者の1例
  • 青山 東五,渡会 梨紗子,根本 千香子,田中 圭,村野 順也,坂間 玲子,田崎 尋美,小林 圭,岡本 智子,内藤 正吉,清水 健史,佐野 隆,長場 泰,竹内 康雄,坂本 尚登,鎌田 貢壽
  • 日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy 43(2), 195-200, 2010-02-28
  • 症例は68歳,男性.26歳時,両膝関節と両足関節の疼痛,高尿酸血症により痛風と診断された.その後,5年に1〜2回程度の痛風発作を繰り返していた.腎機能は徐々に低下し,尿毒症に進展,血清Crは6.9 mg/dL,血清UAは10.5 mg/dLと上昇した.2006年5月に入院し,血液透析を開始した.血液透析導入時,痛風結節を全身に認めた.血液透析4回目以降,両膝関節近傍と右肘関節遠位部の痛風結節に自発 …
  • NAID 10026316444

関連リンク

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★リンクテーブル★
先読み高尿酸血症
国試過去問108I050」「105G019
リンク元慢性糸球体腎炎」「腎性高血圧
関連記事痛風」「

高尿酸血症」

  [★]

hyperuricemia
尿酸過剰血症
尿酸 uric acid血清尿酸痛風

概念

  • 尿酸の血漿中溶解度を考慮し、男女を問わず血清尿酸値7.0mg/dlを超える状態(医学事典)

病因

  • 産生過剰
  • 原発性
  • 続発性
  • von Gierke病
  • 多血症、慢性骨髄性白血病 ← 乳酸過多による尿酸クリアランスの低下???、核酸分解産物の増加
  • 排泄低下
  • 続発性:利尿薬(サイアザイド系利尿薬、ループ利尿薬(フロセミド))

HIM.2445

  • 尿酸過剰産生
  • 尿酸排泄低下

ガイドライン

  • 高尿酸血症・痛風ガイドラインダイジェスト版
[display]http://www.tukaku.jp/tufu-GL2.pdf

治療

治療開始基準

  • 腫瘍崩壊症候群の予防
  • 無症候性持続性高尿酸血症(9mg/dl) ← これをトリガーにして治療するのは、ないわー、と言われている。

生活食事療法

回避すべき食習慣

  • 肉(レバー、ホルモン、砂肝など)、魚類(エビ、カツオなど)、菓子パンの過剰摂取
  • ビール、紹興酒など酒類: (禁酒週に2回。1日ビール500ml以下、日本酒1合以下、ウイスキー60ml以下
  • 果糖/ジュースの採りすぎ
  • カロリーの過剰摂取

尿酸を下げる食事

参考

  • 1.
[display]http://www.nmt.ne.jp/~nagioo/gout.htm



108I050」

  [★]

  • 68歳の男性。全身倦怠感を主訴に来院した。高血圧症で内服治療を受けているが、3か月前の健康診断では腎機能障害の指摘はなかった。血圧 138/80 mmHg。尿所見:蛋白 ( ±)、蛋白定量 4.6 g/日、糖 (-)、潜血 (-)、沈渣に顆粒円柱とろう様円柱とを認める。血液所見:赤血球 304万、 Hb 10.8 g/dl、Ht 33%、白血球 4,000、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 6.0 g/dl、アルブミン 3.8 g/dl、IgG 351 mg/dl(基準 960~1,960)、 IgA 26 mg/dl(基準 110~410)、 IgM 12 mg/dl(基準 65~350)、尿素窒素 55 mg/dl、クレアチニン 4.7 mg/dl、尿酸 8.8 mg/dl、血糖 96 mg/dl、HbA1c(NGSP) 6.4%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 230 mg/dl。免疫血清学所見: CRP 0.2mg/dl、CH50 38 U/ml(基準 30~40)。腹部超音波検査で両腎は軽度腫大している。腎生検の H-E染色標本 (別冊 No. 16)を別に示す。
  • 考えられるのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 108I049]←[国試_108]→[108I051

105G019」

  [★]

  • 健康診断で尿異常を指摘されて来院した患者の尿沈渣の顕微鏡写真(別冊No.2)を別に示す。尿所見:蛋白1+、潜血3+。
  • この患者の診断として可能性が高いのはどれか。



[正答]


※国試ナビ4※ 105G018]←[国試_105]→[105G020

慢性糸球体腎炎」

  [★]

chronic glomerulonephritis CGN
慢性腎炎 chronic nephritis, 慢性腎炎症候群 chronic nephritic syndrome慢性糸球体腎炎症候群 chronic glomerulonephritic syndrome

概念

  • 蛋白尿・血尿が1年以上持続する病態
  • 透析導入原疾患の第2位をしめる。

疫学

参考1
  • 慢性糸球体腎炎が減少し続ける理由:学校検尿・健康健診・人間ドックによる早期発見治療。治療の進歩、生活環境の清潔化、RAA系の抑制薬の登場、腎炎に関する知識の普及

原疾患

  • IgA腎症 → 約半数を占める
  • 非IgA型腎炎

診断基準


参考

  • 1. CKD診察ガイド2009
[display]http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/CKDguide2009.pdf


腎性高血圧」

  [★]

renal hypertension


分類


痛風」

  [★]

gout
原発性代謝性痛風、尿酸

痛風、高尿酸血症

  • DNAがプリン体を介して尿酸が産生される。
  • プリン体は肝臓から700mg, 食事から300-400mg摂取される
  • 腎臓から500mg、腸管から200mg排泄される

病因

  • プリン体の過剰摂取
  • プリン体が多い食品
鶏・豚レバー、小魚、干し物
  • プリン体の排泄障害

病型

  • 1. 尿酸過剰生産型 10%
  • 肝臓で尿酸が過剰に産生される
  • 2. 尿酸排泄低下 60%
  • 腎臓からの尿酸の排泄が低下
  • 3. 混合型

病態生理

  • 尿酸が関節組織に析出・沈着
尿酸はプリン代謝の最終産物
  • 尿酸結晶に対する炎症反応
  • 顆粒球の遊走・結晶貪食・ケミカルメディエーターの放出・スーパーオキシド放出
好中球と滑膜細胞が乳酸を分泌して組織のpHを下げ、酸を析出しやすくする
  • 組織に蓄積した尿酸が引き金となって臓器障害を呈する
  • 高尿酸血症-(引き金)→高尿病、高脂血症、高血圧症、腎障害、結石→動脈硬化

症状

  • 夜間~早朝に突然のに疼痛。数時間内に激烈となり、著明な発赤、腫脹、熱感を呈する。
  • 部位:母趾の中足趾節間関節(60-70%)、足背、距腿関節、膝関節
  • 関節・耳介などの軟骨、骨端部、皮下組織などに形成された肉芽組織。白色の小結節として認められる (IMD.924)
  • 尿酸ナトリウム血症を核とする肉芽腫。皮下、軟骨(鼻、耳)、骨に見られる。骨にできた場合にはpunched-out lesionとなる。(QB.D-325) また、嚢胞状変化のようにも見える?(REU.298)
  • 痛風腎

診断基準

SOR.237
  • 1) 尿酸結晶が関節液中に存在すること
  • 2) 痛風結節の証明
  • 3) 次の11項目のうち、該当するものが6つ以上ある
  • a) 2回以上の急性関節炎の既往がある
  • b) 24時間以内に炎症のピークに達する
  • c) 単関節炎である
  • d) 関節の発赤がある。
  • e) 第1中足趾節関節の疼痛または腫脹がある
  • f) 片側の第1中足趾節関節の病変である。
  • g) 片側の足関節の病変である
  • h) 痛風結節がある
  • i) 血清尿酸値の上昇がある
  • j) X線上の非対称性腫脹がある
  • k) 発作の完全な寛解がある

治療方針

6・7・8のルール
  • 血清尿酸値(mg/dl)が7mg/dlで正常、8mg/dlで要治療、治療目標は6mg/dl以下

治療

  • 生活療法
  • 食事療法:アルコール、プリン体に富む食物の回避
  • 薬物療法 → 痛風治療薬

食事療法のポイント

  • 肥満、水分多く。プリン体を控える。野菜を十分に取る→尿をアルカリ性にする
  • アルコールを控える(ピールは麦芽由来のプリン体を多く含む。アルコールの取りすぎは尿酸排泄を悪化させる)
  • 規則正しい食事、塩分摂取を控える

ガイドライン

  • 1. 高尿酸血症・痛風治療のガイドライン、第2版ダイジェスト版
http://www.tukaku.jp/tufu-GL2.pdf

参考

uptodate

  • 1. [charged] 痛風の臨床症状および診断 - uptodate [1]
  • 2. [charged] 痛風性関節炎の病態生理 - uptodate [2]
  • 3. [charged] 急性痛風の治療 - uptodate [3]
  • 4. [charged] 痛風再発の予防 - uptodate [4]



腎」

  [★]

kidneyrenal
腎性腎臓

漢方医学

機能

  • 1. 成長、発達、生殖能を維持する
  • 2. 骨、歯牙の形成と維持に関与
  • 3. 水分代謝を調節する
  • 4. 呼吸脳を維持する
  • 5. 思考力、判断力、集中力を維持する

失調

  • 症状:性欲減退、骨の退行性変化、歯芽の脱落、毛髪の脱落、夜間頻尿、浮腫、口渇、息切れ、精神運動の低下、視力・聴力の低下、不眠、四肢の冷え・ほてり、しびれ、小腹不仁
  • 治療方剤
  地黄 山茱萸 山薬 沢瀉 茯苓 牡丹皮 桂皮 附子 牛膝 車前子 特徴的な効能
八味地黄丸     四肢の冷え
六味丸         四肢のほてり
牛車腎気丸 四肢の冷え、下肢のむくみ




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