熱中症
出典: meddic
■
- 英
- heat illness, heat stroke( → 熱射病という意味で使う(YN.K-38))
- 関
重症度による分類
- 熱痙攣 heat cramp:電解質の喪失
- 熱疲労 heat exhaustion:体液の喪失による循環不全
- 熱射病 heat stroke:熱中枢障害 or 過剰な熱産生による臓器障害
- WMM.707
- ICU.607
- YN.K-38改変
- beyond resident 2-154
- 研修医直御法度第5版 155
- 研修医直御法度症例帳 143
- マイナーエマージェンシー 6
熱痙攣 | 熱疲労 | 熱射病 | ||
heat cramp | heat exhaustion | heat stroke | ||
古典的熱射病 | 努力性熱射病 | |||
疫学 | 幼小児、老人 基礎疾患(脳血管障害、虚血性心疾患、アルコール依存症) 薬剤性(フェノチアジン系(抗精神病薬)、抗コリン薬、利尿薬) 死亡率:40% | 小児~成人 死亡率:10% 横紋筋融解症、DIC、MOF合併多い | ||
原因 | 電解質喪失 | 脱水 | 温熱中枢障害 | 熱産生>>熱放射 |
病態生理 | 細胞外液の減少(≒循環血漿量の減少)→頻脈、 | 高温により熱中枢が障害される あるいは、心拍出量、発汗能力、血管調節能力の低下により体温調節能が失われる ↓ 汗が出ないことがある。 | ||
意識 | 意識障害あり | |||
体温 | → | ↑~↑↑ | ↑~↑↑↑ | ↑↑↑ |
血圧 | 低血圧 | ? | 低血圧 | |
発汗 | ++ | +++ | -~+++ | +++ |
筋肉 | 有痛性筋収縮 | 筋肉崩壊 | ||
その他症状 | 悪心・嘔吐、頭痛、めまい | |||
治療 | ストレッチ、マッサージ 経口補液(飲めねば静注) | 冷却(外部冷却)。⇔冷却は必要なし(ICU.607) | 冷却(外部冷却・内部冷却) |
熱中症の新分類
- 内科救急診療指針1st
従来の分類 | 新分類 | 症状 |
熱痙攣 熱失神 | I度 | めまい、大量発汗、失神、筋肉痛、筋肉の硬直(こむら返り) |
熱疲労 | II度 | 頭痛、嘔吐、倦怠感、虚脱感、集中力や判断力の低下、血圧低下、頻拍 |
熱射病 | III度 | 下記3症状のうちいずれか1つ以上 ①中枢神経症状:意識障害、小脳症状、けいれん発作 ②肝・腎機能障害:AST/ALT、UN、Cr上昇 ③血液凝固異常:急性期DIC診断基準(日本救急医学会)にてDICと診断 |
身体所見
- まず、バイタル!ショックを評価。心不全はあるかどうか?
検査
- 血液検査(生化学(浸透圧も評価)、血算、凝固(熱射病疑いとして))
- 尿検査(尿ミオグロビンを捕まえる → 赤血球(-)かつ潜血(+) )
治療
- (心不全症状なければ)輸液 ← 末梢静脈ラインを確保すると同時に採血
- YN.K-39
- (血漿浸透圧330mOsm未満)生理食塩水 尿あれば乳酸リンゲルでok
- (血漿浸透圧330mOsm以上)生理食塩水+5%ブドウ糖
死因
救急外来stragegy
- 1. バイタルチェック(体温、血圧、脈拍) → 熱中症に合致しそうか? ちなみに直腸温はかれないときはどうする?
- 2. 現病歴 → ひととおりさらっと聴く
- 3. 現症
- 発汗の有無、皮膚の乾燥・湿潤、
- 筋痙攣 → 熱痙攣を疑いたくなる
- 悪心、嘔吐、頭痛、倦怠感 → 熱疲労~熱射病を疑いたくなる
- 筋肉痛、筋攣縮、中枢神経機能異常(譫妄、運動失調、昏睡、痙攣)、DIC、MOF → 熱射病を疑いたくなる
- 感染症による発熱を疑いたくなったら、頚部リンパ節、咽頭所見、感冒症状、関節痛、呼吸音、尿回数・量、CVA叩打痛、項部硬直、Jolt accentuationをチェック
- 4. 既往歴
- 古典的熱射病で心不全を有している場合、輸液不可より昇圧剤を使えと(beyond resident 2-154)
- 5. 末梢静脈ルート確保して採血(生化学、血算、凝固)し、まずは生理食塩水を落とす。血漿浸透圧高値が明らかになれば1/2生理食塩水に切り替え。
- 6. 尿検査提出
- 7. 適切なクーリングをしつつ、結果を待つ。
参考
- 1. 今後の暑さ指数|環境省熱中症予防情報サイト
- 2. 熱中症環境保健マニュアル(2011年5月改訂版) - 環境省
- 3. 熱中症を防ごう / スポーツ医・科学 - 日体協
- 4. 熱中症、熱射病、日射病のホームページ
- [display]http://www.heat.gr.jp
- 5. wiki ja
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/11/30 00:41:04」(JST)
wiki ja
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UpToDate Contents
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- 1. 思春期および成人における労作性熱中症:疫学、体温調節、危険因子、および診断 exertional heat illness in adolescents and adults epidemiology thermoregulation risk factors and diagnosis
- 2. 思春期および成人における労作性熱中症:管理および予防 exertional heat illness in adolescents and adults management and prevention
- 3. 小児における熱中症(熱射病を除く) heat illness other than heat stroke in children
- 4. 成人における重度非労作性高熱(古典的熱中症) severe nonexertional hyperthermia classic heat stroke in adults
- 5. 小児における熱射病 heat stroke in children
和文文献
- 保健センターにおける熱中症対策の取り組み状況
- 坂口 守男,中司 妙美,飛谷 渉,有川 智美,さかぐち もりお,なかつか たえみ,とびたに わたる,ありかわ ともみ,SAKAGUCHI Morio,NAKATSUKA Taemi,TOBITANI Wataru,ARIKAWA Tomomi
- 大阪教育大学紀要 第Ⅲ部門 自然科学・応用科学 60(2), 27-35, 2012-02-29
- … 保健センターが取り組んでいる熱中症対策に関する報告を行った。 … 2006年~2010年までの過去5年間における本学での熱中症発生件数は31件で,ほとんどが7月,8月に集中していた。 …
- NAID 120003933893
- 消防活動におけるヒートストレス対処に関する研究 : 衣服内温度モニターによるヒートストレス予測と警報指標値の設定
- 村山 雅己,物部 博文,生野 晴美
- 東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 63(2), 187-195, 2012-02-29
- NAID 110009321451
- CTにて診断された肝膿瘍の2症例
- 杉山 恵一郎,伊関 憲,林田 昌子,清野 慶子,阿部 尚弘,篠崎 克洋
- 山形大学紀要. 医学 : 山形医学 30(1), 15-22, 2012-02-25
- … 41℃の発熱があり、熱中症を疑われて当院救急部に搬送された。 …
- NAID 110008906960
関連リンク
- 熱中症(ねっちゅうしょう、heat disorder, disorder due to heat, heat illness)は、暑熱 環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称。屋内・屋外を問わず 高温や多湿等が原因となって起こる。日射病とは違い、室内でも発症するケースが多く、 ...
- 熱中症環境保健マニュアル(2011年5月改訂版) 環境省が作成し、公表している保健 活動にかかわる方々向けの保健指導マニュアル。「熱中症とは何か」「熱中症を予防策」 「保健指導のあり方」等について紹介しています。
- Q1:熱中症とは何ですか? Q2:熱中症はどのような状態で起りますか? Q3:熱中症 はどのような症状を呈しますか? Q4:熱中症を重症度で分類するとどのようになります か? Q5:熱中症の治療法はどうなっていますか? Q6:熱中症を予防するための注意 ...
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国試過去問 | 「105G067」「105G066」「105G065」「111D047」「099A060」「106D036」「108F009」「108H019」「107I029」「109D016」「102B029」「101B081」「105D016」「097H079」「111G003」 |
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関連記事 | 「症」「熱中」 |
「105G067」
- 次の文を読み、65-67の問いに答えよ。
- 45歳の男性。めまい、嘔気および嘔吐を主訴に来院した。
- 現病歴 24歳から毎年健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。直近では6月14日に健康診断を受け、空腹時血糖98mg/dl、HbA1c5.1%であった。7月25日ころから軽い咳が出現し、7月30日に突然、口渇、多飲および多尿が出現した。8月1日にめまいが出現し、熱中症ではないかと自己判断して、スポーツ飲料を4リットル飲んだ。その夜から嘔気と嘔吐とが出現し、8月2日に受診した。
- 既往歴 5年前に痔瘻の手術。
- 生活歴 喫煙は20歳から15本/日を17年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴 父が高血圧症、高尿酸血症および糖尿病で治療中である。母は胆嚢摘出術を受けている。
- 現症 意識は清明。身長171cm、体重58kg。体温36.8℃。呼吸数22/分。脈拍64/分、整。血圧102/68mmHg。甲状腺の腰大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖3+、ケトン体2+。血液所見:赤血球 468万、Hb 13.9g/dl、Ht 42%、白血球 12,300(好中球75%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板27万。血液生化学所見:血糖 610mg/dl、HbA1c 5.8%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.5g/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、尿酸 6.9mg/dL、総コレステロール 246mg/dl、トリグリセリド 190mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 10IU/l ALT 16IU/l、LD 177IU/l(基準176-353)、ALP 174IU/l(基準115-359)、アミラーゼ 950IU/l(基準37-160)、Na 131mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l。CRP 1.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.25、PaCO2 28Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 12mEq/l。
- 初期管理の対象として優先度が低いのはどれか。
※国試ナビ4※ [105G066]←[国試_105]→[105G068]
「105G066」
- 次の文を読み、65-67の問いに答えよ。
- 45歳の男性。めまい、嘔気および嘔吐を主訴に来院した。
- 現病歴 24歳から毎年健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。直近では6月14日に健康診断を受け、空腹時血糖98mg/dl、HbA1c5.1%であった。7月25日ころから軽い咳が出現し、7月30日に突然、口渇、多飲および多尿が出現した。8月1日にめまいが出現し、熱中症ではないかと自己判断して、スポーツ飲料を4リットル飲んだ。その夜から嘔気と嘔吐とが出現し、8月2日に受診した。
- 既往歴 5年前に痔瘻の手術。
- 生活歴 喫煙は20歳から15本/日を17年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴 父が高血圧症、高尿酸血症および糖尿病で治療中である。母は胆嚢摘出術を受けている。
- 現症 意識は清明。身長171cm、体重58kg。体温36.8℃。呼吸数22/分。脈拍64/分、整。血圧102/68mmHg。甲状腺の腰大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖3+、ケトン体2+。血液所見:赤血球 468万、Hb 13.9g/dl、Ht 42%、白血球 12,300(好中球75%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板27万。血液生化学所見:血糖 610mg/dl、HbA1c 5.8%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.5g/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、尿酸 6.9mg/dL、総コレステロール 246mg/dl、トリグリセリド 190mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 10IU/l ALT 16IU/l、LD 177IU/l(基準176-353)、ALP 174IU/l(基準115-359)、アミラーゼ 950IU/l(基準37-160)、Na 131mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l。CRP 1.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.25、PaCO2 28Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 12mEq/l。
- この病態で特徴的な症候はどれか。
※国試ナビ4※ [105G065]←[国試_105]→[105G067]
「105G065」
- 次の文を読み、65-67の問いに答えよ。
- 45歳の男性。めまい、嘔気および嘔吐を主訴に来院した。
- 現病歴 24歳から毎年健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。直近では6月14日に健康診断を受け、空腹時血糖98mg/dl、HbA1c5.1%であった。7月25日ころから軽い咳が出現し、7月30日に突然、口渇、多飲および多尿が出現した。8月1日にめまいが出現し、熱中症ではないかと自己判断して、スポーツ飲料を4リットル飲んだ。その夜から嘔気と嘔吐とが出現し、8月2日に受診した。
- 既往歴 5年前に痔瘻の手術。
- 生活歴 喫煙は20歳から15本/日を17年間。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴 父が高血圧症、高尿酸血症および糖尿病で治療中である。母は胆嚢摘出術を受けている。
- 現症 意識は清明。身長171cm、体重58kg。体温36.8℃。呼吸数22/分。脈拍64/分、整。血圧102/68mmHg。甲状腺の腰大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖3+、ケトン体2+。血液所見:赤血球 468万、Hb 13.9g/dl、Ht 42%、白血球 12,300(好中球75%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板27万。血液生化学所見:血糖 610mg/dl、HbA1c 5.8%(基準4.3-5.8)、総蛋白 7.5g/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 12mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、尿酸 6.9mg/dL、総コレステロール 246mg/dl、トリグリセリド 190mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 10IU/l ALT 16IU/l、LD 177IU/l(基準176-353)、ALP 174IU/l(基準115-359)、アミラーゼ 950IU/l(基準37-160)、Na 131mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 97mEq/l。CRP 1.0mg/dl。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.25、PaCO2 28Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 12mEq/l。
- この患者の基本病態はどれか。
※国試ナビ4※ [105G064]←[国試_105]→[105G066]
「111D047」
- 36歳の男性。意識障害のため救急車で搬入された。夏季に作業のため穀物貯蔵タンク内に入ったところ、間もなく意識を消失して倒れた。作業前に普段と変わったところはなく、所持品に不審なものもなかった。救急隊接触時、全身にチアノーゼを認め、SpO2 88%であった。来院時の意識レベルはJCS Ⅲ-300。体温 37.2℃。心拍数 108/分、整。血圧 132/90mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 100%(リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。皮膚は湿潤しており、血管拡張は認めない。血液所見:赤血球 530万、Hb 16.0g/dL、白血球 6,000。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、AST 30U/L、ALT 32U/L、CK 22U/L(基準 30~140)、尿素窒素 16mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、Na 142mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 102mEq/L。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。
- 最も考えられる病態はどれか。
※国試ナビ4※ [111D046]←[国試_111]→[111D048]
「099A060」
- 36歳の男性。夏季に作業のため小麦貯蔵タンク内に入って間もなく意識を消失して倒れ、救急車で搬入された。
- 救出時意識不明でチアノーゼがあった。皮膚は湿潤しており、血管拡張は認めない。体温37.2℃。呼吸数16/分。脈拍108/分、整。血圧132/90mmHg。胸部聴診所見に異常はない。
- 血液所見:赤血球530万、Hb16.0g/dl、白血球6,000。血清生化学所見:総蛋白6.8g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン1.1mg/dl、AST30単位、ALT32単位、CK22単位(基準10~40)、Na142mEq/l、K3.8mEq/l、Cl102mEq/l。
- 動脈血ガス分析(自発呼吸、酸素5L/分投与下):pH7.39、PaO2 80Torr、PaCO2 42Torr。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。
- 最も考えられるのはどれか。
※国試ナビ4※ [099A059]←[国試_099]→[099B001]
「106D036」
- 11歳の男児。呼吸困難のため搬入された。学校給食で食パンとシチューを食べた後、昼休みに校庭でサッカーをしていたときに皮膚掻痒感と蕁麻疹とが出現した。養護教諭が保健室で休ませて様子をみていたところ、患児が呼吸困難と気分不快とを訴えたため、救急車を要請した。意識は清明。体温36.8℃。脈拍92/分、整。血圧86/48mmHg。呼吸数32/分。 SpO2 90%(room air)。ぐったりとしている。顔面と四肢とに膨疹が散在している。胸部で喘鳴を聴取する。 1か月前にも同様のエピソードがあったという。
- 病態として最も考えられるのはどれか。
- a 熱中症
- b 食中毒
- c 気道異物
- d コリン性蕁麻疹
- e 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
※国試ナビ4※ [106D035]←[国試_106]→[106D037]
「108F009」
患者の年齢 | 病態 | 輸液製剤 | 注射針の種類 | |
a | 6か月 | 脱水 | 5%ブドウ糖液 | 留置針(プラスチックカニューレ型) |
b | 40歳 | 熱中症 | 5%ブドウ糖液 | 翼状針 |
c | 40歳 | 消化管出血 | 生理食塩液 | 留置針(プラスチックカニューレ型) |
d | 40歳 | 全身けいれん | 生理食塩液 | 翼状針 |
e | 80歳 | 心不全 | 乳酸リンゲル液 | 留置針(プラスチックカニューレ型) |
※国試ナビ4※ [108F008]←[国試_108]→[108F010]
「108H019」
※国試ナビ4※ [108H018]←[国試_108]→[108H020]
「107I029」
- 環境による障害について正しいのはどれか。
※国試ナビ4※ [107I028]←[国試_107]→[107I030]
「109D016」
- 高齢者の熱中症について誤っているのはどれか。
※国試ナビ4※ [109D015]←[国試_109]→[109D017]
「102B029」
- 地球温暖化で危惧されるのはどれか。2つ選べ。
※国試ナビ4※ [102B028]←[国試_102]→[102B030]
「101B081」
- 急性腎不全に伴う症候と原因の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
※国試ナビ4※ [101B080]←[国試_101]→[101B082]
「105D016」
- 労働形態と健康障害の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。
※国試ナビ4※ [105D015]←[国試_105]→[105D017]
「097H079」
- 正しい組合せはどれか。
※国試ナビ4※ [097H078]←[国試_097]→[097H080]
「111G003」
- 紫外線が原因となるのはどれか。
※国試ナビ4※ [111G002]←[国試_111]→[111G004]
「不明熱」
- 英
- fever of unknown origin FUO
- 同
- 原因不明熱
- 関
- 発熱、体温
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
定義
- 3週間以上の発熱。38.3℃以上、1週間の入院精査でも原因不明
鑑別疾患
3大疾患
- 1. 感染症(深部腫瘍、心内膜炎、結核、寄生虫、腸チフスなど)
- 2. 悪性疾患(悪性リンパ腫、白血病など)
- 3. 膠原病(血管炎、側頭動脈炎、成人still病など)
- 4. その他:薬剤性など
- ジェネラリスト診療が上手になる本 p.9
- 感染症
- (各種病原体)感染性心内膜炎、骨髄炎、伝染性単核球症、副鼻腔炎、齲歯
- (細菌)結核、腸チフス、リケッチア感染症
- (ウイルス)HIV感染症、サイトメガロウイルス感染症
- (真菌)ニューモシスチス肺炎、クリプトコッカス症
- (寄生虫)マラリア
- UCSF.44
- 感染症26%, 腫瘍13%, 非感染性炎症疾患24%
- 感染症:背臥位結核、心内膜炎、膿瘍(肝臓、脾臓、腎臓、後腹膜、骨、脳、耳、脊椎)、HIV感染症、サイトメガロウイルス感染症、カンジダ感染症、その他(尿路感染症、副鼻腔、骨髄炎)、入院患者(尿路感染、カテーテル感染症、偽膜性腸炎、褥瘡、蜂窩織炎)
- 腫瘍:悪性リンパ腫、白血病、腎細胞癌、肝癌、心房粘液腫、VAHS(ウイルス関連性血球貪食症候群)、LAHS(リンパ腫関連性血球貪食症候群)
- 非感染性炎症疾患:成人スティル病、SLE(全身性エリテマトーデス)、顕微鏡的多発血管炎(MPA)/多発性結節性動脈周囲炎(PN)/高安病、側頭動脈炎、リウマチ性多発筋痛症、サルコイドーシス、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
- その他:薬剤熱、詐熱、肺塞栓症/深部静脈血栓症、脊椎損傷/頭蓋内疾患、副腎機能不全/甲状腺機能亢進症、家族性地中海熱、組織球性壊死性リンパ節炎(菊地病)
診断
問診
- 既往歴、家族歴、職業歴、旅行歴、薬剤歴、sick contact、動物との接触、同性とのまたはハイリスクな性的接触の有無、現病歴と発熱パターン、輸血歴
診察
- リンパ節腫脹、肝脾腫、心雑音、圧痛
- 培養
- 胸部XP
- 抗核抗体,C3,C4,RF,赤沈
- 抗HIVコウタイ
- 皮膚生検
- ツベルクリン反応/クオンティフェロン
- 腹部エコー
- 造影CT
- 心エコー:心内膜炎を最も疑えば経食道心エコーを。
- ガリウムシンチ
- 骨髄生検
- 腰椎穿刺
- 頭部CT
- 大腸ファイバー
- 肝生検
「熱射病」
- 英
- heatstroke, thermic fever, heat apoplexy, heat hyperpyrexia
- 同
うつ熱症 heat retention、日射病? sun stroke?- 関
- 熱中症
- 熱中症のなかで最重症型
- 臓器障害を来しうる。
- 病型:
- 古典的熱射病 classic heat stroke:幼小児や老人に多い。
- 労作性熱射病 exertional heat stroke:高温環境下での激しい身体活動を行った際に発症。
- 治療
- 冷却:体温が38℃以下になるまで速やかに冷却 ← 38℃以下に冷やすと、冷やしすぎるため、らしい。持続的に冷却し深部体温が38℃に達する頃には体表温度はもっと下がっており、やがて深部と平衡に達して適切な体温に達する、のかもしれない。
- 外部冷却:氷嚢による鼠径部、腋窩、上胸部、頚部の冷却。冷水吹きつけによる蒸発冷却
- 内部冷却:胃、膀胱、直腸の冷水による洗浄
「努力性熱射病」
- 英
- exertional heat stroke
- 同
- 労作性熱射病、運動性熱射病
- 関
- 熱中症
「熱痙攣」
- 英
- heat cramp, thermal cramp
- 同
- 熱けいれん、熱痙攣症
- 関
- 熱中症、熱ストレス、熱ストレス疾患
- 塩類の喪失と低浸透圧血症により、筋肉がけいれんする。
- けいれんは典型的には大きな筋肉に起こる(体幹筋<四肢筋)
- 治療に点滴は不要。経口補液でok。
「熱疲労」
- 英
- heat exhaustion
- 同
- 熱疲憊
- 関
- 熱虚脱、熱衰弱、熱中症
「症」
- 英
- sis, pathy
- 検査や徴候に加えて症状が出ている状態?
「熱中」
- 英
- enthusiasm
- 関
- 熱意
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