無動性無言症

出典: meddic

akinetic mutism
無動無言症無動性無言無動無言無動性緘黙症
遷延性植物状態



間脳から上部脳幹にかけての網様体や脳梁・帯状回の損傷によるもので、四肢の自発運動はみられず無言であるが、嚥下機能は保たれ、対象を注視したり、追視するなどの眼球運動もみられる。睡眠覚醒のリズムも保たれる。


  • Akinetic mutism refers to a partially or fully awake state in which the patient is able to form impressions and think but remains virtually immobile and mute. The condition results from damage in the regions of the medial thalamic nuclei or the frontal lobes (particularly lesions situated deeply or on the orbitofrontal surfaces), or from hydrocephalus. (HIM. chapter 268)
  失外套症候群 無動性無言症 閉じ込め症候群
障害部位 両側大脳半球の広範な障害 視床下部・脳幹 両側の橋底腹側部・延髄
障害の原因 変性疾患・無酸素症・一酸化炭素 梗塞・腫瘍 梗塞(脳底動脈血栓症)・損傷
脳波 低振幅徐波 高電位徐波 正常パターン
意識障害 有(軽度)
睡眠覚醒リズム 有(覚醒時開眼)
周囲の状況認知 不可 不可 可能
意思伝達 不可 不可 眼球運動や開閉眼で可
発話 不可 不可 不可


UpToDate Contents

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和文文献

  • 意識障害 (新人ナースのための看護ポイントがわかる脳神経疾患レクチャー) -- (症候から見た脳神経疾患)
  • 中尾 哲
  • ブレインナーシング [21](-) (270), 11-20, 2005
  • NAID 40006611850
  • 頭部MRIで視床,黒質に明瞭な限局性病変を認めた日本脳炎の1例
  • 牛田 美幸,福田 邦明,遠藤 彰一子,岡田 隆滋
  • 脳と発達 30(4), 312-316, 1998-07-01
  • NAID 10005660026
  • Locked-in症候群の睡眠脳波--失外套症状群と無動性無言症との比較
  • 脊髄損傷による神経因性膀胱患者と無動性無言症患者の尿路結石症について : 第187回長崎地方会
  • 広瀬 建,岩崎 昌太郎
  • 日本泌尿器科學會雜誌 69(6), 805-806, 1978-06
  • NAID 110003042613

関連リンク

世界大百科事典 第2版 無動無言症の用語解説 - 1941年にケアンズH.Cairnsらによって記載された症候群の一つ。覚醒昏睡(可知覚性昏睡)coma vigilの一型で,睡眠・覚醒のリズムがあり,覚醒時には目をあけ,意識があるようにみえるが ...
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精神疾患専門用語、心療内科用語、精神科で使われている専門用語の中から今回は「無動無言症(akinetic mutism)」を解説します ... 解説: 脳卒中など、脳の特定部位の器質的な障害により、手足の自発的な運動が不可能になり ...

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★リンクテーブル★
先読み遷延性植物状態
リンク元日本昏睡尺度」「失外套症候群」「閉じ込め症候群」「無動無言
関連記事無動」「無言」「」「無言症

遷延性植物状態」

  [★]

persistent vegetative statepermanent vegetative state
植物状態持続的植物状態永久的植物状態



日本昏睡尺度」

  [★]

Japan Coma Scale, JCS
3-3-9度方式ジャパン・コーマ・スケール
意識障害の評価法。グラスゴー・コーマ・スケール GCS


  • 脳血管障害にはJCS
  • 外傷にはGCS

JCS

  • 1.覚醒している(confusion, senselessness, delirium)
  • 1 だいたい意識清明だが、今ひとつはっきりしない
  • 2 見当識障害あり
  • 3 名前、生年月日がいえない
  • 2.刺激すると覚醒する(stupor, lethargy, hypersomnia, somnolence, drowsiness)
  • 10 呼びかけで容易に開眼する
  • 20 大きな声、または体をゆさぶることにより開眼する
  • 30 痛み刺激で辛うじて開眼する
  • 3.刺激しても覚醒しない(deep coma, coma, semicoma)
  • 100 はらいのける動作をする
  • 200 手足を少し動かしたり顔をしかめたりする(除脳硬直を含む) → 除皮質硬直も200らしい(出典不明)
  • 300 全く動かない
1.覚醒している(confusion, senselessness, delirium)
  1 だいたい意識清明だが、今ひとつはっきりしない
2 見当識障害あり
3 名前、生年月日がいえない
2.刺激すると覚醒する(stupor, lethargy, hypersomnia, somnolence, drowsiness)
  10 呼びかけで容易に開眼する
 合目的的な運動(例えば、右手を握れ、離せ)をするし、言葉も出るが、間違いが多い
20 大きな声、または体をゆさぶることにより開眼する
 簡単な命令に応ずる(例えば、何らかの理由で開眼できない場合の離握手)
30 痛み刺激で辛うじて開眼する
 痛み刺激をくわえつつ呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する
3.刺激しても覚醒しない(deep coma, coma, semicoma)
  100 はらいのける動作をする
200 手足を少し動かしたり顔をしかめたりする(除脳硬直を含む)
300 全く動かない

付記する記号

以下に当てはまれば、xxx-RIAのように表記する

JCS補足 IMD.41

  • 10:合目的的な運動(例えば、右手を握れ、離せ)をするし、言葉も出るが、間違いが多い
  • 20:簡単な命令に応ずる(例えば、何らかの理由で開眼できない場合の離握手)
  • 30:痛み刺激をくわえつつ呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する


失外套症候群」

  [★]

apallic syndrome
クレッチマー症候群I Kretschmer syndrome I
無動無言症, 閉じ込め症候群
apallic state

失外套症候群、無動性無言症、閉じ込め症候群 PSY.40

  失外套症候群 無動性無言症 閉じ込め症候群
障害部位 両側大脳半球の広範な障害 視床下部・脳幹 両側の橋底腹側部・延髄
障害の原因 変性疾患・無酸素症・一酸化炭素 梗塞・腫瘍 梗塞(脳底動脈血栓症)・損傷
脳波 低振幅徐波 高電位徐波 正常パターン
意識障害 有(軽度)
睡眠覚醒リズム 有(覚醒時開眼)
周囲の状況認知 不可 不可 可能
意思伝達 不可 不可 眼球運動や開閉眼で可
発話 不可 不可 不可
  • 両側大脳皮質の機能が広汎に障害された状態
  • 注視も追視もしない
  • 意思の疎通がない。
  • 脳幹は正常であり、睡眠・覚醒のリズム、咀嚼・嚥下、吸飲、把握などの原始反射、対光反射などの脳幹反射、脊髄反射は保持


閉じ込め症候群」

  [★]

locked-in syndrome
ロックトインシンドローム
失外套症候群無動性無言症

失外套症候群、無動性無言症、閉じ込め症候群 PSY.40

  失外套症候群 無動性無言症 閉じ込め症候群
障害部位 両側大脳半球の広範な障害 視床下部・脳幹 両側の橋底腹側部・延髄
障害の原因 変性疾患・無酸素症・一酸化炭素 梗塞・腫瘍 梗塞(脳底動脈血栓症)・損傷
脳波 低振幅徐波 高電位徐波 正常パターン
意識障害 有(軽度)
睡眠覚醒リズム 有(覚醒時開眼)
周囲の状況認知 不可 不可 可能
意思伝達 不可 不可 眼球運動や開閉眼で可
発話 不可 不可 不可


無動無言」

  [★] 無動性無言症 akinetic mutism


無動」

  [★]

akinesia
同?
無動寡動無動症アキネジア
無動症
動作緩慢
[show details]



無言」

  [★]

silence
沈黙無音静寂静めるサイレンス発現停止


症」

  [★]

sis, pathy
  • 検査や徴候に加えて症状が出ている状態

無言症」

  [★]

mutism, dumbness
緘黙症
拒絶症





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