坐骨神経
出典: meddic
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- 下肢に行く最も太い神経
筋枝:股関節の伸展。膝関節の屈曲。足関節以遠の全運動 皮枝:大腿後面内側部。下腿の外側半。足全て
由来
- 仙骨神経叢
- L4-S3脊髄神経前枝
支配 (KL.212)
- 坐骨神経の枝である脛骨神経と総腓骨神経とに分けて記述するのが普通みたい。
走行
- 各脊髄神経の前枝が梨状筋の前で合流し、大坐骨孔の梨状筋の下を通り殿部に入る (KL.212)
- 後面から見ると、大殿筋の裏で梨状筋と上双子筋の間から出て、大内転筋を前に大腿二頭筋長頭を後ろに挟んで下行し、脛骨神経と総腓骨神経とに分岐する。
カテゴリ
仙骨神経叢>:仙骨神経叢
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/30 22:44:13」(JST)
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- 1. 下肢末梢神経症候群の概要 overview of lower extremity peripheral nerve syndromes
- 2. 腰仙部神経根障害:病態生理、臨床的特徴、および診断 lumbosacral radiculopathy pathophysiology clinical features and diagnosis
- 3. 外傷性単神経障害 traumatic mononeuropathies
- 4. 末梢神経ブロック:手技 peripheral nerve block techniques
- 5. Extracranial carotid artery aneurysm
和文文献
- 筋膜による筋間連結の機能的役割 : ウシガエル膝伸筋を用いた研究
- 石井 禎基,崎田 正博,笹井 宣昌,笠松 大輔,米井 信二,福田 智之,土屋 禎三
- 理学療法学 40(1), 16-23, 2013-02-20
- … 標本の支配神経分枝以外をすべて切断した坐骨神経に電気刺激を与えて,様々に筋長を変えたときの等尺性強縮張力を測定した。 …
- NAID 110009594479
- 直腸癌局所再発に対する手術適応 (特集 大腸肛門病外科 : 最新のトピックス) -- (大腸癌)
- 関本 貢嗣,池田 正孝,池永 雅一 [他]
- 外科 74(13), 1451-1455, 2012-12-00
- NAID 40019512729
- ラット片側坐骨神経内交感神経束へのmicrostimulationに対する対側交感神経活動反応 (MEとバイオサイバネティックス)
- 塩飽 裕,中村 嶺一,小泉 俊太郎 [他]
- 電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 112(297), 1-4, 2012-11-16
- NAID 40019522822
- ラット坐骨神経圧挫モデルの疼痛行動と脊髄グリア活性に対する抗p75受容体(神経栄養因子受容体)抗体投与の効果
- 和泉 允基
- 千葉医学雑誌 88(5), 227-231, 2012-10-01
- … 本研究ではラット坐骨神経圧挫モデルに対してNFGの低親和性受容体であるP75受容体抗体を投与し,疼痛行動や脊髄でのグリア細胞活性の変化,有害事象を検討した。 …
- NAID 120004943928
関連リンク
- 坐骨神経痛とは、「病名ではなく、その症状の名称」です。 坐骨神経の経路と分布領域に痛みや痺れの症状があるものが坐骨神経痛と呼ばれています。 坐骨神経痛は、神経が圧迫などの障害を受けた為、腰・臀部~下肢に痺れや疼痛 ...
- 坐骨神経痛とは、「症状」の表現であり、病名ではありません。「坐骨神経痛」の名前が 示すとおり坐骨神経が圧迫されることによって生じる「神経痛」を総称して坐骨神経痛と言います。 坐骨神経痛は、何らかの原因で、坐骨神経 ...
- 同じ坐骨神経痛でも、痛む部位や目的によってストレッチのやり方はかわります。痛む部位別、目的別に坐骨神経痛を改善するストレッチ、体操、運動療法をYouTube動画で紹介。
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★リンクテーブル★
国試過去問 | 「108C019」「106I039」「098G119」「077B079」 |
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関連記事 | 「神経」「坐骨」 |
「108C019」
- 50歳の男性。右足先が上がらないことを主訴に来院した。昨夜、泥酔して右脚を上にして脚を組んだ状態で寝込んでしまったところ、今朝、目覚めたときに右の足関節を背屈できなくなっていた。徒手筋力テストでは、左下肢はすべて正常、右下肢では膝関節の屈曲伸展と足関節の底屈とは正常、足関節の背屈は 2と低下している。右下腿外側と足背とに感覚低下を認める。下肢の腱反射は左右とも正常である。
- 障害されているのはどれか。
※国試ナビ4※ [108C018]←[国試_108]→[108C020]
「106I039」
※国試ナビ4※ [106I038]←[国試_106]→[106I040]
「098G119」
- 緊急処置の適応でないのはどれか。
※国試ナビ4※ [098G118]←[国試_098]→[098G120]
「077B079」
- 坐骨神経と関連のないものはどれか
「下肢の筋」
下肢の筋
関節で分類
下肢の筋の起始停止
下肢の筋
「仙骨神経叢」
- 図:N.481 M.205
- 仙骨の仙骨翼を下行してきた腰仙骨神経幹と仙骨神経の前枝が合流して仙骨神経叢を形成 (M.204)
- 仙骨神経叢は梨状筋の前面に密接する (M.204)
- 主として、下肢の後側(背側)に分布する神経を出す (KL.209)
- 外寛骨筋(梨状筋、内閉鎖筋、双子筋、大腿方形筋)を直接支配 (KL.209)
仙骨神経叢
- KL.209, 488,489
神経 | L4 | L5 | S1 | S2 | S3 | S4 |
上殿神経 | ○ | ○ | ○ | |||
下殿神経 | ○ | ○ | ○ | |||
後大腿皮神経 | ○ | ○ | ○ | |||
坐骨神経 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
総腓骨神経 | ○ | ○ | ○ | |||
脛骨神経 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
陰部神経 | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
骨盤内臓神経 | ○ | ○ | ○ |
- M.204,205
神経 | L4 | L5 | S1 | S2 | S3 | S4 |
上殿神経 | ○ | ○ | ○ | |||
下殿神経 | ○ | ○ | ○ | |||
後大腿皮神経 | ○ | ○ | ||||
坐骨神経 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
陰部神経 | ○ | ○ | ○ | |||
骨盤内臓神経 | ○ | ○ | ○ | |||
貫通皮枝 | ○ | ○ | ||||
梨状筋へ | ○ | ○ | ||||
大腿四頭筋・下双子筋へ | ○ | ○ | ○ | |||
内閉鎖筋・上双子筋へ | ○ | ○ | ○ | |||
肛門挙筋・尾骨筋へ | ○ | ○ |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
「脛骨神経」
- 英
- tibial nerve (N,B)
- ラ
- nervus tibialis
- 関
- 総腓骨神経
筋枝:下腿、足底の屈筋 皮枝:下腿の外側半、足底}
- 図:N.484(大腿後面),523(下腿後面)
由来
支配 (KL.214)
走行
- 大腿のハムストリングの深層で坐骨神経から分岐して脛骨神経となり、そのまま下腿まで下行
- 膝窩までは内側にあった膝窩動脈は膝窩筋の下、ヒラメ筋の深層で、後脛骨動脈になると共に、脛骨神経の外側に位置して下行 (N.500)
- 後脛骨動脈は腓骨動脈を分岐した後、脛骨神経の内側に向かい、脛骨神経と共に下行する (N.500)
- 脛骨神経は後脛骨筋の表層を下行し、内果の後ろをまわり足底に至る (N.523)
- 足底で、母趾外転筋の下層で分岐し、内側足底神経と外側足底神経になる (N.516)
枝
脊髄神経
支配神経根 | 責任椎間高位 | 深部反射 | 感覚領域 | 支配筋 |
L4 | L3-4 | 膝蓋腱反射 | 膝蓋骨の内側近辺 | 大腿四頭筋 |
L5 | L4-5 | 膝蓋骨下外側から母趾にかけて下方に斜行 | 前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋 | |
S1 | L5-S1 | アキレス腱反射 | 小趾 | 下腿三頭筋、長母趾屈筋、長趾屈筋 |
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
「深腓骨神経」
- 英
- deep peroneal nerve (KH,M), deep fibular nerve (N,M), deep peroneous nerve (N)
- ラ
- nervus fibularis profundus, nervus peroneus profundus
由来
坐骨神経→'総腓骨神経'+脛骨神経 '総腓骨神経'→浅腓骨神経+深腓骨神経
- L4-S2
支配
- 下腿の前区画
- 前脛骨筋 tibialis anterior
- 第三腓骨筋 fibularis tertius
- 長趾伸筋 extensor digitorum longus
- 長母趾伸筋 extensor hallucis longus
深腓骨筋神経の前区画の支配筋(下肢の筋より一部抜粋)
肉単P | 筋名 | 起始 | 停止 | 支配神経 | 機能 |
V-1 | 前脛骨筋 | 脛骨(外側面)、骨間膜 | 内側楔状骨、第1中足骨(基底部) | 深腓骨神経 | 足関節の背屈・内反、足底のアーチ維持 |
V-4 | 第三腓骨筋 | 腓骨(下部の前面) | 第5中足骨(基底部) | 深腓骨神経 | 足関節の外反・背屈 |
V-5 | 長趾伸筋 | 脛骨(外側顆)、腓骨(前縁上方) | 第2-5指(基、中、末節骨底の背面) | 深腓骨神経 | 第2-5趾の伸展 |
V-6 | 長母趾伸筋 | 腓骨(及び骨間膜の前面) | 母趾(末節骨底の背面) | 深腓骨神経 | 母趾の伸展(IP関節) |
走行
「総腓骨神経」
- 英
- common peroneal nerve (KL,N,M,KH), common fibular nerve (B,KL,N,M,)
- ラ
- nervus peroneus communis, nervus fibularis communis
筋枝:下腿の前区域、後区域の全ての筋、足背の筋 皮枝:下腿前面の外側、足背}
- 図:N.522
由来
枝
- 外側腓腹皮神経 lateral sural cutaneous nerve
- 浅腓骨神経 superficial peroneal nerve →長腓骨筋、短腓骨筋:外反と底屈
- 深腓骨神経 deep peroneal nerve →前脛骨筋:背屈と内反。長趾伸筋、短趾伸筋、長母趾伸筋
支配
- 大腿二頭筋短頭
走行
- 大腿二頭筋の内側に沿って下行し、腓骨頭のすぐ下で腓骨の外側を前下方に回り、外側腓腹皮神経の枝を出した後、浅腓骨神経と深腓骨神経に分かれる (KL.212)(N.502)
- 膝窩の後ろあたりで、大腿二頭筋の下縁に沿って浅層を走行し、腓骨頚のあたりで、深層に潜る(N.503)
臨床関連
脊髄神経
支配神経根 | 責任椎間高位 | 深部反射 | 感覚領域 | 支配筋 |
L4 | L3-4 | 膝蓋腱反射 | 膝蓋骨の内側近辺 | 大腿四頭筋 |
L5 | L4-5 | 膝蓋骨下外側から母趾にかけて下方に斜行 | 前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋 | |
S1 | L5-S1 | アキレス腱反射 | 小趾 | 下腿三頭筋、長母趾屈筋、長趾屈筋 |
「坐骨神経伸展テスト」
- 英
- [[]]
- 関
- 神経伸張試験
「神経」
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「坐骨」
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