原虫

出典: meddic

Protozoa
微生物学原生動物原虫類




  • 単細胞性真核生物のうち、進化的に古いものが原核生物であり、このうち動物としての特徴を有するものが「原生動物」→「原虫」
  • 真核生物に分類される微生物の一つ → 原虫真菌藻類

分類

寄生部位・伝播様式・主症状

寄生 原虫名 寄生部位 伝播形式 主症状 備考
腸管 赤痢アメーバ 大腸(肝臓、肺、脳) シストの経口摂取 粘血便、下痢、肝膿瘍 届出*
ランブル鞭毛虫 小腸上部(胆嚢・胆管) シストの経口摂取 下痢(胆嚢・胆管炎) 届出*
クリプトスポリジウム 小腸(胆嚢・胆管、肺) オーシストの経口摂取 水様下痢(胆嚢・胆管炎) 届出*、 ※
イソスポーラ 小腸(胆嚢) オーシストの経口摂取 下痢(胆嚢炎)
サイクロスポーラ 小腸 オーシストの経口摂取 下痢  
肉胞子虫 小腸 豚肉または牛肉の生食 下痢  
大腸バランチジウム 大腸 シストの経口摂取 粘血便、下痢  
ブラストシスチス 大腸 シスト(?)の経口摂取 下痢(?)  
微胞子虫類 小腸(脳、核膜、骨格筋) 胞子の経口摂取 下痢(脳炎、角膜炎)  
血液・組織 マラリア原虫 赤血球、肝臓 ハマダラカの刺咬 発熟、貧血、脾腫、脳症 届出*
バべシア 赤血球 マダニの刺咬 発熟、貧血、脾腫  
アフリカトリパノソーマ 血中、脳脊髄液 ツェツェバエの刺咬 傾眠、嗜眠、昏睡  
アメリカトリパノソーマ 心筋、消化管、神経細胞 サシガメの糞(経皮) 心筋炎、巨大結腸症  
リーシュマニア 肝、脾、皮膚、粘膜皮膚 サシチョウバエの刺咬 脾腫、皮膚・粘膜皮膚の潰瘍  
トキソプラズマ 網脈絡膜、脳、胎児 シスト、オーシストの経口摂取、経胎盤感染 網脈絡膜炎、脳炎、流産、死産、脳水腫
ニューモシスチス 肺胞 シストの吸入 肺炎
自由生活アメーバ類 脳、核膜 虫体の経鼻腔侵入、コンタクトレンズの誤用 脳炎、角膜炎  
泌尿生殖器 膣トリコモナス 膣(尿道,前立腺) 性行為 膣炎(尿道炎)  

原虫と疾患(詳細版)

寄生 種類 原虫名 病名 生活環 生活環 感染経路/媒介動物 媒介動物 感染症の性質 治療 伝播形式 寄生部位 主症状 その他
腸管 根足虫類 Entameoba histoytica 赤痢アメーバ 赤痢アメーバ症 栄養型⇔シスト   食水系感染     メトロニダゾールチニダゾール シストの経口摂取 大腸(肝臓、肺、脳) 粘血便、下痢、肝膿瘍  
鞭毛虫類 Giardia lamblia ランブル鞭毛虫 ジアルジア症 栄養型⇔シスト   食水系感染     メトロニダゾールチニダゾール シストの経口摂取 小腸上部(胆嚢・胆管) 下痢(胆嚢・胆管炎)  
胞子虫類 Cryptosporidium parvum クリプトスポリジウム クリプトスポリジウム症 栄養型⇔オーシスト ヒト、ヒツジ、
ウシ、イヌ、
ネコ
経口感染   人畜共通感染 パロモマイシン オーシストの経口摂取 小腸(胆嚢・胆管、肺) 水様下痢(胆嚢・胆管炎) エイズの指標
繊毛虫類 Balantidium coli 大腸バランチジウム バランチジウム症 栄養型⇔シスト   経口感染     テトラサイクリンメトロニダゾール シストの経口摂取 大腸 粘血便、下痢  
血液・組織 鞭毛虫類 Trypanosoma brucei gambiense ガンビアトリパノソーマ アフリカトリパノソ-マ症   ヒト 刺咬注入 ツェツェバエ   感染初期:ペンタミジンスラミン ツェツェバエの刺咬 血中、脳脊髄液 傾眠、嗜眠、昏睡  
Trypanosoma brucei rhodesiense ローデシアトリパノソーマ 中枢神経期:メラルソプロール
Trypanosoma cruzi アメリカトリパノソ-マ アメリカトリパノソーマ症   保虫宿主
(イヌ、ネコ、アルマジェロ)
糞排泄→刺咬傷口 サシガメ   ランピット、ラダニール サシガメの糞(経皮) 心筋、消化管、神経細胞 心筋炎、巨大結腸症  
Leishmania リーシュマニア リーシュマニア症 無鞭毛系⇔前鞭毛型 保虫宿主
(イヌ)
刺咬注入 サシチョウバエ 輸入感染症 5価アンチモン剤、スチボグルコン酸Na サシチョウバエの刺咬 肝、脾、皮膚、粘膜皮膚 脾腫、皮膚・粘膜皮膚の潰瘍  
胞子原虫類 Plasmodium vivax 三日熱マラリア   スポロゾイド
(肝:分裂→メロゾイド)→
(赤:輪状体→アメーバ体→分裂体)→
メロゾイド
  刺咬注入 ハマダラカ 輸入感染症 クロロキンファンシダール(休眠体:プリマキン)
薬剤耐性菌:メフロキンハロファントリンキニーネ、アーテメター
ハマダラカの刺咬 赤血球、肝臓 発熟、貧血、脾腫、脳症  
Plasmodium malariae 四日熱マラリア
Plasmodium falciparum 熱帯熱マラリア
Plasmodium ovale 卵形マラリア
Toxoplasma gondii トキソプラズマ 先天性トキソプラズマ症/
後天性トキソプラズマ症
栄養系⇔シストオーシスト 終宿主(ネコ)、
中間宿主(哺乳類・鳥類)
経口感染
(終宿主糞(オーシスト)、
中間宿主の肉(シスト))
    アセチルスピラマイシンファンシダール シスト、オーシストの経口摂取、経胎盤感染 網脈絡膜、脳、胎児 網脈絡膜炎、脳炎、流産、死産、脳水腫 エイズの指標
Pneumocystis carini ニューモシスチス・カリニ カリニ肺炎 栄養体⇔シスト 哺乳類 飛沫感染     ペンタミジンST合剤 シストの吸入 肺胞 肺炎  
Naegleria flowleri ネグレリア 原発性アメーバ性髄膜脳炎 栄養体⇔シスト 自然界の水や土壌 経鼻     アムホテリンB        
Acanthamoeba spp. アカントアメーバ類 アカントアメーバ性角膜炎 栄養体⇔シスト 自然界の水や土壌       フルコナゾールミコナゾール 虫体の経鼻腔侵入、コンタクトレンズの誤用 脳、核膜 脳炎、角膜炎  
泌尿生殖器 鞭毛虫類 Trichomonas vaginalis 膣トリコモナス トリコモナス症 栄養体   性行為   性感染症 メトロニダゾールチニダゾール。妊婦:トリコマイシン膣錠 性行為 膣(尿道,前立腺) 膣炎(尿道炎)  


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/07/25 22:06:58」(JST)

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和文文献

  • 海外情報 ミツバチ蜂群崩壊症候群はイリドウイルスとノゼマ原虫の仕業か?
  • 中原 雄一,芳山 三喜雄,木村 澄
  • 畜産技術 (671), 48-51, 2011-04
  • NAID 40018758769
  • トキソプラズマ原虫ROP16蛋白による宿主自然免疫の負の制御 (特集 感染防御とパターン認識レセプター)
  • 山本 雅裕
  • 臨床免疫・アレルギー科 55(1), 54-60, 2011-01
  • NAID 40018704009
  • 学術研究の最前線--大学の共同利用・共同研究拠点および大学共同利用機関における取組(第9回)原虫病制圧に向けた国際的共同研究拠点(帯広畜産大学原虫病研究センター) 加齢医学研究拠点(東北大学加齢医学研究所) 海洋エネルギー創成と応用の先導的共同研究拠点(佐賀大学海洋エネルギー研究センター) 国立歴史民俗博物館(人間文化研究機構)
  • 文部科学省研究振興局学術機関課
  • 文部科学時報 (1620), 68-71, 2011-01
  • NAID 40018281992
  • 文献抄録 水中のクリプトスポリジウムの代替指標としての大腸菌の妥当性
  • Nieminski E.,Durrant G. C.,Hoyt M. B. [他]
  • 水道協会雑誌 80(2), 73-75, 2011-02
  • NAID 40018268874

関連リンク

原虫(げんちゅう)とは真核単細胞の微生物であって動物的なものを指す語。もともと 原生動物と同義であったが、現在では寄生性で特に病原性のあるものについて言うことが 多い。これは寄生虫学において単細胞の寄生虫を原虫として区分していることによる。 ...
我が国の獣医・畜産系大学で唯一の原虫病研究拠点として、国内外の大学、関連省庁 ならびに国際機関との連携を通じて、ヒトと家畜の原虫病の制圧に向けた先端研究を推進 し、人類の健康と福祉に寄与するとともに、地球規模の課題である食糧安全保障に学術 ...
protozoa, 原生動物. 単細胞の動物であり,核などの細胞内構造を融資、運動能力や捕食 能力を持つ。ヒトにしか寄生できない宿主特異性の強い種類(マラリア原虫や イソスポーラなど)と,ほかの複数の動物種にも寄生し,人畜共通感染症を起す種類( 赤痢 ...
トキソプラズマ病の抗体陽性並びに陰性母豚に対するスルファモノメトキシンの効能, 動物の原虫病 ... 原虫性疾病診断におけるPCRの利用-タイレリア病( Theirelia sergenti)とネオスポラ症の症例について-, 動物の原虫病 ...

関連画像

谷 憲一郎ジアルジア栄養体原虫学分野原虫の画像-p1_25-S : :1原虫病研究センターTbg Wellcome生物進化における原虫の位置


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105D047」

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  • 40歳の男性。小学校教諭。 5日間続く発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。2週前に林間学校から帰ってきた。林間学校では野外活動を引率した。帰宅して9日後から発熱と倦怠感とを訴え、自宅近くの診療所でセフェム系抗菌薬の投与を受けていたが、症状が改善しないため紹介されて受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍92/分、整。呼吸数24/分。血圧122/76mmHg。右前腕に皮疹を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を4cm触知する。脾を触知しない。血液所見:赤血球396万、Hb 12.0g/dl、Ht 38%、網赤血球1.2%、白血球7,800(桿状核好中球12%、分葉核好中球51%、好酸球2%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球28%)、血小板8.1万。血液生化学所見:尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl、総ビリルビン 0.9mg/dl、AST 364IU/l、ALT 451IU/l、LD 736IU/l(基準176-353)。CRP 8.3mg/dl。皮疹の写真(別冊No.19)を別に示す。
  • 病原体として考えられるのはどれか。



[正答]


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096E036」

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  • 妊娠後半期に起こる膣炎の原因で最も多いのはどれか。
[正答]


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103B026」

  [★]

[正答]


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100Cases 33」

  [★]

☆case33 頭痛と混乱
glossary
accompany
vt.
(人)と同行する、(人)に随行する。(もの)に付随する。~と同時に起こる。~に加える(添える、同封する)(with)
slurred n. 不明瞭
強直間代痙攣 tonic-clonic convulsion
 意識消失とともに全身随意筋強直痙攣が生じ(強直痙攣tonic convulsion)、次いで全身の筋の強直弛緩とが律動的に繰り返される時期(間代痙攣clonic convulsion)を経て、発作後もうろう状態を呈する一連発作
症例
28歳、女性 黒人 南アフリカ 手術室看護師 ロンドン住在
主訴頭痛と混乱
現病歴過去3週間で頭痛が続いており、ひどくなってきた。現在頭痛持続しており、頭全体が痛い。友人曰く「過去六ヶ月で体重が10kg減っていて、最近、混乱してきたようだ」。発話不明瞭救急室にいる間に強直間代痙攣を起こした。
診察 examination
やせている。55kg。38.5℃。口腔カンジダ症(oral candidiasis)。リンパ節腫脹無し。心血管呼吸器系、消化器系正常。痙攣前における神経検査では時間場所、人の見当識無し。神経局所症状無し(no focal neurological sign)。眼底両側に乳頭浮腫有り。
検査 investigation
血算:白血球増多
血液生化学ナトリウム低下
CT供覧
キーワード着目するポイント
口腔カンジダ症(oral candidiasis)
頭痛精神症状強直間代痙攣
・眼底両側に乳頭浮腫
CT所見
・低ナトリウム血症は二次的なもの
アプローチ
口腔カンジダ症(oral candidiasis) → 細胞免疫低下状態(DM免疫抑制AIDSなど) or 常在細菌叢の攪乱(長期抗菌薬の使用)
 ・The occurrence of thrush in a young, otherwise healthy-appearing person should prompt an investigation for underlying HIV infection.(HIM.1254)
 ・More commonly, thrush is seen as a nonspecific manifestation of severe debilitating illness.(HIM.1254)
精神症状強直間代痙攣 → 一次的、あるいは二次的な脳の疾患がありそう
頭痛 → 漠然としていて絞れないが、他の症状からして機能性頭痛ではなく症候性頭痛っぽい。
・眼底両側に乳頭浮腫 → 脳圧亢進徴候 → 原因は・・・脳腫瘍、ことにテント下腫瘍側頭葉腫瘍クモ膜下出血、脳水腫など、そのほか、眼窩内病変、低眼圧などの局所的要因、悪性高血圧、血液疾患大量出血肺気腫などの全身的要因 (vindicate本のp342も参考になる)
 ・頭痛脳圧亢進 → 頭蓋内圧占拠性病変脳炎(IMD.274)
CT所見 → ringform病変脳浮腫脳圧亢進
・低ナトリウム血症 → 脳ヘルニア続発して起こることがあるらしい。実際には下垂体トキソプラズマによる病変形成されることにより起こりうる。
・そのほか出身地、体重減少もHIVを疑わせる点
パターン認識HIV + 精神症状 + てんかん発作(強直間代痙攣) + 脳圧亢進 + CT所見 = 一番ありそうなのはToxoplasma gondiiによるトキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis (トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitis)
Toxoplasma gondii
 原虫 胞子原虫
(感染予防学 080521のプリント、CASES p,92、HIM p.1305-)
疫学:西洋では30-80%の成人トキソプラズマ感染既往がある・・・うぇ(CASES)。日本では10%前後(Wikipedia)。
生活環
 ・終宿主ネコネコ小腸上皮細胞で有性・無性生殖 糞便オーシスト排泄
 ・中間宿主ヒト.ブタを含むほ乳類と鳥類無性生殖増殖シスト形成
   急性期増殖盛んな急増虫体tachyzoiteシスト内の緩増虫体bradyzoite
病原病因 phathogenesis
 ・緩増虫体(bradyzoite)、接合子嚢(oocyst)
感染経路
 1. オーシスト経口摂取
 2. 中間宿主の生肉中のシスト経口摂取
 3. 初感染妊婦からの経胎盤感染。既感染なら胎盤感染しないらしい(HIM.1306)
 (4)移植臓器、輸血確率は低い(at low rate)(HIM.1306)
病態
 1. 先天性トキソプラズマ症 congenital toxoplasmosis
   ①網脈絡膜炎、 ②水頭症、 ③脳内石灰化、 ④精神運動障害
 2. 後天性トキソプラズマ症 acquired toxoplasmosis
  (1) 健常者
   ・多くは不顕性感染発熱リンパ節腫脹、皮疹(rash)
   ・(少数例)筋肉痛、暈疼痛、腹痛、斑状丘疹状皮疹(maculopapular rash)、脳脊髄炎、混乱(HIM.1308)
   ・(まれ)肺炎心筋炎脳症心膜炎多発筋炎
   ・網膜脈絡叢瘢痕や、脳に小さい炎症性病変を残すことあり(CASES)。
   ・急性感染症状は数週間で消失 筋肉中枢神経系緩増虫体残存
  (2)HIV感染者、臓器移植例、がん化学療法例
   シスト緩増虫体急増虫体播種性の多臓器感染
   AIDSでは、トキソプラズマ脳炎が指標疾患 AIDS-defineing illness(CASES)
治療
 (日本)アセチルスピラマイシンファンシダール(感染予防学 080521)
トキソプラズマ脳炎 toxoplasmic encephalitisトキソプラズマ脳症 cerebral toxoplasosis
症状
 発熱頭痛、混乱m、痙攣認知障害、局所神経徴候(不全片麻痺歯垢脳神経損傷視野欠損、感覚喪失)(CASES)
・画像検査
 (CT,MRI)多発性両側性ring-enhancing lesion、特に灰白質-白質境界、大脳基底核脳幹小脳が冒されやすい(CASES)
鑑別診断(臨床症状画像診断所見で)
 リンパ腫、結核、転移性脳腫瘍(CASES)
病歴と画像所見からの鑑別診断
 リンパ腫、結核、転移性腫瘍
このCTcerebral toxoplasmosis特徴的かは不明
最後に残る疑問
 AIDSWBC(leukocyte)の数はどうなるんだろう???AIDSの初診患者ではWBCが低い人が多いらしいし()、HIVCD4+ T cellmacrophage感染して殺すから、これによってB cellは減るだろうし、CD8+ T cellも若干減少するだろうからWBCは減るんじゃないか?!好中球AIDSとは関係ない?好中球は他の感染症に反応性増加している?ちなみに、好酸球寄生虫(原虫)の感染のために増える傾向にあるらしい(HIMのどこか)。
スルファジアジン
sulfadiazine
ピリメタミン
pyrimethamine
葉酸拮抗剤である。
サルファ剤と併用され、抗トキソプラズマ薬、抗ニューモシチス・カリニ薬として相乗的に働く。
ST合剤
SMX-TMP
スルファメトキサゾールトリメトプリム合剤 sulfamethoxazole and trimethoprim mixture
AIDS定義(http://en.wikipedia.org/wiki/CDC_Classification_System_for_HIV_Infection_in_Adults_and_Adolescents)
A CD4+ T-cell count below 200 cells/μl (or a CD4+ T-cell percentage of total lymphocytes of less than 14%).
or he/she has one of the following defining illnesses:
People who are not infected with HIV may also develop these conditions; this does not mean they have AIDS. However, when an individual presents laboratory evidence against HIV infection, a diagnosis of AIDS is ruled out unless the patient has not:
AND
AIDSのステージング
参考文献
HIM = Harrison's Principles of Internal Medicine 17th Edition
CASES = 100 Cases in Clinical Medicine Second edition
IMD = 内科診断学第2版

母子感染」

  [★]

mother-to-child transmission MTCT
垂直感染, vertical disease transmission, vertical transmission周産期感染症


母子感染において重要なウイルス

資料より(http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5609-541.pdf)

RV風疹ウイルス先天性風疹症候群
CMVサイトメガロウイルス巨細胞封入体症
HSV単純ヘルペスウイルス新生児ヘルペス
VZV水痘・帯状疱疹ウイルス先天性水痘帯状疱疹症候群
B19V:パルボウイルス非免疫性胎児水腫
HPVヒトパピローマウイルス:咽頭乳頭症

その他

HBV :B型肝炎ウイルス感染症
HCV :C型肝炎ウイルス感染症
HIV :ヒト免疫不全ウイルス感染
HTLV:ヒトT細胞白血病ウイルス感染症

TORCHS症候群

  • 古典的な母子感染
TO:トキソプラズマ
R :風疹ウイルス
C :サイトメガロウイルス
H :ヘルペスウイルス(単純ヘルペス水痘・帯状疱疹ウイルス
S :梅毒

母子感染の経路

資料2

1. 胎内感染

1. 母体が感染した場合,あるいは持続感染した微生物が再活性化した場合に,母体血を介し胎盤から臍帯を通じ児に感染
2. 胎盤に感染した微生物が増殖し児に感染
3. 子宮頸部や腟から上行性に羊膜や羊水を介し感染

2. 分娩時感染

1. 産道感染:
1. 子宮頸部,腟,外陰部などに感染している微生物が分娩時に産道内で児の粘膜などから感染
2. 産道内の母体血中の微生物が児の粘膜などから感染
2. placental leakage : B 型肝炎ウイルスやHIV の胎内感染率が切迫早産既往群に多いことから推定された.母体血の新生児血中への混入量を胎盤性アルカリフォスファターゼを指標として測定した場合,予定帝切群で0.8ml/kg(新生児体重)、経腟分娩群で1.2ml/kg と有意差があるという報告もある

3. 経母乳感染

母乳中の微生物や感染リンパ球が経口的に児に感染。
サイトメガロウイルスは経母乳感染をするが、成熟児はこの感染により自然免疫を得て,成人してから初感染することは防げる。
1,500g 未満の極低出生体重児では経母乳感染により,肝炎などを発症する可能性がある。

母子感染症

G10M.168
  胎内感染 分娩時感染 母乳時感染
経胎盤感染 上行性感染 経胎盤感染 産道感染 母乳感染
ウイルス 風疹ウイルス × × × ×
サイトメガロウイルス × ×
ヒトパルボウイルスB19 × × × ×
水痘・帯状疱疹ウイルス × × ×
単純ヘルペスウイルス × ×
B型肝炎ウイルス × ×
C型肝炎ウイルス × ×
成人T細胞白血病ウイルス1型 × × ×
ヒト免疫不全ウイルス
細菌 梅毒トレポネーマ × × ×
淋菌 × × × ×
B群連鎖球菌 × × × ×
真菌 カンジダ・アルビカンス × × × ×
原虫 トキソプラズマ × × × ×
クラミジア クラミジア・トラコマチス × × × ×
G10M.182改変
病原体 疾患 感染経路 問題となる感染時期 母体 胎児
ウイルス 風疹ウイルス 先天性風疹症候群 経胎盤感染 妊娠12週未満。18週未満は軽微 初感染妊婦  
サイトメガロウイルス 巨細胞封入体症 経胎盤感染 妊娠前半 初感染妊婦。感冒様症状 小頭症、脳内石灰化、精神遅滞、網脈絡膜炎、感音性難聴、貧血、黄疸、出血斑、低体重児、肝脾腫
ヒトパルボウイルスB19   経胎盤感染 妊娠20週未満 伝染性紅斑 非免疫性胎児水腫、胎児死亡
水痘・帯状疱疹ウイルス 先天性水痘症候群 産道感染 妊娠20週未満 初感染妊婦 精神遅滞、網脈絡膜炎、皮膚瘢痕、四肢低形成、低出生体重児
単純ヘルペスウイルス 新生児ヘルペス 産道感染   中枢神経:小頭症、眼:脈絡網膜炎角結膜炎、皮膚:水疱疹
B型肝炎ウイルス   産道感染   無症候キャリアー化
C型肝炎ウイルス   産道感染    
成人T細胞白血病ウイルス1型   母乳感染    
ヒト免疫不全ウイルス HIV感染症 産道感染 HIV感染症 HIV感染症
細菌 梅毒トレポネーマ 先天梅毒 経胎盤感染 妊娠14週以降 梅毒 水頭症、難聴、老人様顔貌、鼻炎、粘膜斑(梅毒性天疱瘡)、黄疸、貧血、点状出血、パロー仮性麻痺、肝脾腫、骨軟骨炎
晩発性梅毒ハッチンソン三徴
淋菌 淋疾 産道感染 産科合併症(流産・早産、前期破水、絨毛膜羊膜炎、子宮内膜炎) 化膿性結膜炎(膿漏眼)
B群連鎖球菌 B群連鎖球菌感染症 産道感染 常在菌 髄膜炎
真菌 カンジダ・アルビカンス   産道感染 常在菌。カンジダ膣炎 口腔内カンジダ症
原虫 トキソプラズマ 先天性トキソプラズマ症 経胎盤感染 妊娠中後期 初感染妊婦。無症状 脳室拡大、小頭症、脳内石灰化、髄膜炎、精神遅滞、脳性麻痺、けいれん、網脈絡膜炎、黄疸、発疹、貧血、リンパ節腫脹、肝脾腫、低出生体重児
クラミジア クラミジア・トラコマチス   産道感染 無症状。早産・流産 新生児結膜炎、新生児肺炎

感染時期と胎児影響

  • 妊娠初期:早産、先天性胎児奇形:風疹ウイルス、水痘ウイルス、麻疹ウイルス、HHV-6、パルボウイルスB19
  • 妊娠中期~末期:新生児ウイルス感染:単純ヘルペスウイルス、水痘ウイルス、サイトメガロウイルス、梅毒トレポネーマ(妊娠13週までは胎児感染しにくい)

資料

  • 1. 各種感染症の母子感染予防
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/58/5809-416.pdf
  • 2. 母子感染の経路と主な病原微生物
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5609-535.pdf


マラリア」

  [★]

malaria
原虫三日熱マラリア四日熱マラリア卵形マラリア、熱帯マラリア

概念

疫学

  • 患者数:日本76人、世界3-5億人 (H22)
  • 三日熱マラリアはアジア、熱帯マラリアはアフリカで多い
  • 日本での発生はなく、全て輸入感染例
参考1
西暦 平成 マラリア 合計
三日熱 四日熱 卵形 熱帯熱 不明
1999 11 52 0 3 43 14 112
2000 12 57 2 6 64 25 154
2001 13 39 1 4 54 11 109
2002 14 35 2 3 38 5 83
2003 15 40 2 6 30 0 78
2004 16 34 1 7 32 1 75
2005 17 25 2 2 38 0 67
2006 18 21 2 4 31 4 62
2007 19 25 0 2 23 2 52
2008 20 18 1 1 35 1 56
2009 21 14 0 1 37 4 56

感染経路

マラリア原虫とマラリア

感染症 熱帯熱マラリア 三日熱マラリア 卵形マラリア 四日熱マラリア
falciparum malaria tertian malaria ovale malaria quartan malaria
マラリア原虫 Plasmodium falciparum Plasmodium vivax Plasmodium ovale Plasmodium malariae
潜伏期(日) 5-10 9-14 16-18 30-40
発熱周期(時間) 不定 48 48 72
感染赤血球 全て 幼若 幼若・全て 老化
赤血球表面 マウレル斑点 シュフナー斑点 シュフナー斑点  
赤血球変化 無変化 膨大 卵形 無変化
肝休眠体
(hypnozoite)
再発
(recurrence)
   
再燃
(recrudesoence)
不完全治療
血中残存虫体
   
特徴 Usually only ring formsa; banana-shaped gametocytes
輪状体:2-3個の虫体をみる
Irregularly shaped large rings and trophozoites; enlarged erythrocytes Infected erythrocytes, enlarged and oval with tufted ends Band or rectangular forms of trophozoites common

参考

  • 1. 年別報告数一覧(その1:全数把握) 一類~五類感染症、新型インフルエンザ等感染症および指定感染症(全数) - 国立感染症研究所
[display]http://idsc.nih.go.jp/idwr/ydata/report-Ja.html

国試




免疫応答」

  [★]

immune response
免疫反応


免疫応答とリンパ球

病原体 B細胞系 T細胞系
細菌 溶連菌 結核菌
ブドウ球菌 ライ菌
ナイセリア 梅毒トレポネーマ
ヘモフィルス スピロヘータ
ウイルス エンテロウイルス ヘルペスウイルス
ポリオウイルス 麻疹ウイルス
  ワクチニアウイルス
サイトメガロウイルス
真菌   カンジダ
クリプトコッカス
ヒストプラズマ
原虫寄生虫 トリパノソーマ リーシュマニア
マラリア ニューモシスチス・カリニ

免疫応答と病原体

細胞性免疫   結核菌
    ヒストプラズマ
    クリプトコッカス
    リステリア
    カンジダ
    ネズミチフス菌
     
    ブドウ球菌
     
    緑膿菌、大腸菌
    ヘモフィルス
    肺炎球菌
  体液性免疫 クレブシエラ


染色法」

  [★]

種類 染色法 染色結果
塩基性色素 ヘマトキシリン
酸性色素 エオジン
色素 染色部位
電荷 種類 種類 電荷
塩基性色素 ヘマトキシリンアズール 好塩基性 核酸、リボソーム(rRNA)、硝子軟骨
酸性色素 エオジン 好酸性 膠原線維



バクテリア


ネズミマラリア原虫」

  [★]

Plasmodium yoeliiPlasmodium bergheiPlasmodium chabaudi
プラスモディウム・ベルゲイプラスモディウム・シャバウディプラスモディウム・ヨエリ


熱帯熱マラリア原虫感染」

  [★]

Plasmodium falciparum infection
熱帯熱マラリア原虫感染症熱帯熱マラリア感染症Plasmodium falciparum感染症


原虫腸管感染症」

  [★]

protozoan intestinal infection
原虫性腸管感染症????


虫」

  [★]

wormbug
寄生虫バグ




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