原発性骨粗鬆症

出典: meddic

primary osteoporosis
骨粗鬆症続発性骨粗鬆症


概念

  • 病的な要因なしに骨粗鬆症をきたす病態の総称。

含まれる病態

  • 閉経後骨粗鬆症:高回転型骨代謝状態。海綿骨の骨減少が主。
  • 老人性骨粗鬆症:低回転型骨代謝状態・高回転型骨代謝状態。皮質骨と海綿骨の減少。
  • 突発性骨粗鬆症(若年性骨粗鬆症、妊娠後骨粗鬆症)

原発性骨粗鬆症の診断基準(2000年改訂版)

日本骨代謝学会誌 18(3):76-82,(2001)
  • 低骨量を来す骨粗鬆症以外の疾患または続発性骨粗鬆症を認めず、骨評価の結果が下記の条件を満たす場合、原発性骨粗鬆症と診断する。
  • I. 脆弱性骨折(注1)あり
  • II. 脆弱性骨折なし
  骨密度値 脊椎X線像での骨粗鬆化
正常 YAMの80%以上 なし
骨量減少 YAMの70%以上~80%未満 疑いあり
骨粗鬆症 YAMの70%未満 あり
  • 骨密度値(注2)、脊椎 X 線像での骨粗鬆化(注3)
YAM:若年成人平均値(20~44歳)


(注1)脆弱性骨折:低骨量(骨密度が YAM の80%未満、あるいは脊椎 X 線像で骨粗鬆化がある場合)が原因で、軽微な外力によって発生した非外傷性骨折。骨折部位は脊椎、大腿骨頸部、橈骨遠位端、その他。
(注2)骨密度は原則として腰椎骨密度とする。ただし、高齢者において、脊椎変形などのために腰椎骨密度の測定が適当でないと判断される場合には大腿骨頸部骨密度とする。これらの測定が困難な場合は橈骨、第二中手骨、踵骨の骨密度を用いる。
(注3)脊椎 X 線像での骨粗鬆化の評価は、従来の骨萎縮度判定基準を参考にして行う。
脊椎 X 線像での骨粗鬆化 従来の骨萎縮度判定基準
なし 骨萎縮なし
疑いあり 骨萎縮度 I 度
あり 骨萎縮度 II 度以上

検査


参考

  • 1. suuchan.net
[display]http://www.google.com/url?q=http://suuchan.net/note/Chapter-101101.html&sa=U&ei=ha30TPSnBorSuwP_7tT2CA&ved=0CBQQFjAA&usg=AFQjCNFCSQTvWi_99UUjnYW6bPWTOKmIrQ
  • 2. 原発性骨粗鬆症の診断
[display]http://www.e-clinician.net/vol55/no568/pdf/sp03_568.pdf
  • 3. 原発性骨粗鬆症の診断基準
[display]http://jpc.vis.ne.jp/BUNKEN/ORTHO/osteoporosis/osteoporosis2.html
  • 4.
http://www.ebm.jp/disease/bone/03kotsusosho/guide.html

UpToDate Contents

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和文文献

  • 経験と考察 原発性骨粗鬆症患者における新規ビスホスホネー卜製剤ミノドロネー卜の臨床効果に関する研究 (第1報)24週投与例の検討
  • 竹本 雄一,金山 康秀,土屋 廣起 他
  • 整形外科 = Orthopedic surgery 63(13), 1341-1346, 2012-12-00
  • NAID 40019507625
  • 骨粗鬆症のガイドライン (特集 話題のガイドラインUpdate)
  • 植松 和子
  • 月刊薬事 = The pharmaceuticals monthly 54(12), 1991-1997, 2012-11-00
  • NAID 40019495219
  • 鑑別診断 (特集 骨粗鬆症--早期に見つけ寝たきりを防ぐ) -- (診断)
  • 矢野 彰三,杉本 利嗣
  • 診断と治療 99(10), 1655-1660, 2011-10-00
  • NAID 40019029482
  • 原発性骨粗鬆症患者における新規ビスホスホネート製剤ミノドロネートの臨床効果に関する研究 : 第一報(一般演題(口頭)16,薬物療法(1)・栄養管理・NST・HIV,Enjoy Pharmacists' Lifestyles)
  • 廣瀬 正幸,金山 康秀,竹本 雄一,土屋 廣起,高木 英希,岩田 久,山田 成樹,鍋島 俊隆
  • 日本医療薬学会年会講演要旨集 21, 150, 2011-09-09
  • NAID 110008909332

関連リンク

低骨量をきたす骨粗鬆症以外の疾患または続発性骨粗鬆症を認めないもので、脆弱性 骨折があるもの、または骨密度値がYAM(若年成人平均値)の70%未満、脊椎X線像で 骨粗鬆化(縦の骨量線が粗)があるものを原発性骨粗鬆症という; 分類 ...
2009年5月11日 ... 原発性 骨粗しょう症とは ,骨粗しょう症(骨粗鬆症)の予防と治療に関する知識情報、 新しい情報を提供します。

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★リンクテーブル★
先読み続発性骨粗鬆症
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関連記事骨粗鬆症」「原発」「原発性」「

続発性骨粗鬆症」

  [★]

secondary osteoporosis
骨粗鬆症


診断基準

骨粗鬆症のガイドライン2006年より
  • ステロイド性骨粗鬆症:骨折閾値の上昇がエビデンスとして示されたている。
  • 糖尿病性骨粗鬆症:骨折閾値が上がったとの報告はあるが、エビデンスレベルでの報告はない。 → 原発性骨粗鬆症の診断基準に従う。
  • 関節リウマチでの傍関節性骨粗鬆症:末梢性QCTによる海綿骨部の骨量低下

病因

骨粗鬆症のガイドライン2006年より
内分泌性
  副甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症
性腺機能低下症
クッシング症候群
成長ホルモン欠乏症
糖尿病
アジソン病
カルシトニン欠損症
栄養性・代謝性
  慢性消耗性疾患
るいそう
重症肝疾患(特に原発性胆汁性肝硬変
胃切除
壊血病
吸収不良症候群セリアック病を含む)
低リン血症
慢性腎疾患
特発性高Ca尿症
ヘモクロマトーシス
アミロイドーシス
肥胖細胞腫
ナトリウム過剰摂取,カルシウム摂取不足
ビタミンD,A過剰症
炎症性
  関節リウマチ
傍関節性(炎症性サイトカインによる骨吸収亢進)
サルコイドーシス
不動性
  全身性
臥床安静,麻痺
局所性
骨折後
薬物性
  ステロイド
メトトレキセート
ヘパリン
ワーファリン
抗痙攣薬
リチウム
タモキシフェン
血液疾患
  多発性骨髄腫
リンパ腫白血病
血友病
慢性溶血性疾患
先天性
  骨形成不全症
マルファン症候群
クラインフェルター症候群
先天性骨髄性ポルフィリア
その他
  慢性閉塞性肺疾患
肝・腎疾患
関節リウマチ
(妊娠)
高酸素血症

ガイドライン

  • 続発性骨粗鬆症
  • [display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0046/1/0046_G0000129_0045.html


閉経後骨粗鬆症」

  [★]

postmenopausal osteoporosis, post-menopausal osteoporosis
閉経後骨量減少, 閉経後骨量喪失
骨粗鬆症エストロゲン

概念

  • 高代謝回転型骨粗鬆症である(Type1の閉経後骨粗鬆症)。すなわち、骨形成(能)は低下せずむしろ亢進しているが、これ以上に骨吸収が亢進しているために生じる原発性骨粗鬆症である。
  • 閉経後にエストロゲンの血中濃度が低下する事による。
  • 更年期障害に対するホルモン補充療法の副効果により治療されうる。

治療

  • 治療には薬物療法、生活療法(食事、運動)がある。
  • 参考2に基づけば薬物治療開始の基準は以下の通りである。
以下のいずれかを満たす場合。
  • 1. 脆弱性既存骨折有り
  • 2. 脆弱性既存骨折無し
  • 1) 骨密度が若年成人平均値の70%未満
  • 2) 骨密度が若年成人平均値の70-80%で、かつ閉経後女性/50歳以上男性であって、次のいずれかを有する。
  • a) 過度のアルコール摂取:1日2単位以上
  • b) 現在の喫煙
  • c) 大腿骨頚部骨折の家族歴
  • 食事:カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、蛋白質
  • 運動:

予防

参考2

参考

  • 1. 〔閉経シリーズ〕 閉経と骨代謝の変化および管理 - 日産婦誌52巻10号
http://www.jsog.or.jp/PDF/52/5210-355.pdf

老人性骨粗鬆症」

  [★]

senile osteoporosis
オステオポローシス、老年性骨粗鬆症加齢性骨減少加齢性骨粗鬆症原発性骨粗鬆症




YAM」

  [★]

若年成人平均値
  • 原発性骨粗鬆症の診断に用いられる。
  • 20-44歳までの骨量の平均値。


骨粗鬆症」

  [★]

osteoporosis
骨多孔症、オステオポローシス
骨軟化症くる病老人性骨粗鬆症、若年性特発性骨粗鬆症、糖質コルチコイド誘発骨粗鬆症


  • 骨の絶対量の減少を生じているが骨の質的な変化を伴わない状態をいう。
  • 骨はたえず吸収、形成されているものであり、したがって吸収率と形成率に差を生じ骨形成が負の平衡となれば骨粗鬆が起こる。

概念

  • 骨量の減少(≒骨密度の減少)と骨組織の微細構造の破錠(骨質の劣化)により骨強度が低下して、骨折をきたしやすくなった疾患

定義

  • WHO(1994)、骨量測定法,女性の骨粗鬆症:若年健常女性の平均骨量値から2.5SD以上減少したもの ⇔ 骨量減少:2.5<T-score<-1
  • 日本:骨量が30%以上減少したもの

リスクファクター

YN.D-156
ガイドライン2
  • 高齢、既存骨折(リスク1.9-4倍)、喫煙(リスク1.3-1.8倍)、飲酒(1日2単位以上でリスク1.2-1.7倍)、ステロイド使用(1日5mg以上の経口摂取でリスク2-4倍)、骨折家族歴(親の骨折でリスク1.2-2.3倍)、運動不足(大腿頚部骨折リスク1.3-1.7倍)、易転倒性


以下のリスクファクターを有する65歳未満か、65歳以上の女性は骨量測定によるスクリーニングの対象となる。
  • 高齢、低体重、骨折既往、骨粗鬆症による骨折の家族歴、白人・アジア人、アルコール(1日2杯以上)、カフェイン、喫煙、運動不足、カルシウム不足、ビタミンD不足、骨粗鬆症を起こす薬剤

原因による分類

原発性骨粗鬆症

続発性骨粗鬆症

内分泌性

栄養性

  • 壊血病
  • その他(蛋白質欠乏、ビタミンA過剰、ビタミンD過剰)
別ソース
  • アルコール、摂食障害、ビタミンD欠乏、胃切除

遺伝性

  • 骨形成不全症、
  • ホモシスチン尿症

薬物性

別ソース

不動性

  • 全身性:長期臥床、宇宙飛行、対麻痺
  • 局所性:骨折後

先天性

その他

別ソース

小児の骨粗鬆症

Dent CE:Osteoporosis in childhood.Postgrad Med J 53:450-456,1977
遺伝性症候群 骨形成不全症
特発性若年性骨粗鬆症  
慢性後天性症候群 胆道閉鎖症、チアノーゼ性心疾患
急性後天性症候群 身体の固定、体動制限
後天性代謝異常 甲状腺中毒、クッシング症候群カルシウム欠乏壊血病
新生物による 白血病、原発/転移性悪性腫瘍

男性の骨粗鬆症

原因

  • 多:クッシング症候群、アルコール多飲、ステロイド使用(5mg, 3ヶ月以上)、性腺機能低下、カルシウム摂取量減少、ビタミンD欠乏、喫煙、家族の中で骨折しやすい人がいる、男性ホルモン異常
  • 希:BMI<20, 運動不足、抗てんかん薬、甲状腺中毒症、副甲状腺機能亢進、慢性肝障害、慢性腎障害、吸収不良症候群、高カルシウム血症、リウマチ、脊椎関節炎、糖尿病、多発性骨髄腫、HIV、臓器移植、免疫抑制剤

病理

  • 皮質骨が薄くなる。海綿骨は骨梁が減少。

検査

  • 骨評価:骨量測定 + 胸椎/腰椎の単純X線撮影
  • 骨量測定
  • 躯幹骨DXA、末梢骨DXA、RA/MD、QUSなどで測定可能
  • 椎体DXAと大腿近位部DXAの両方を評価することが望ましい。できなければ橈骨DXAで代替する。
  • 胸椎/腰椎の単純X線撮影
  • 椎体の骨折/変形、退行性変化、骨粗鬆症に類維持した疾患(腰背部痛、円背や低骨量を呈する疾患)の鑑別に必要

治療

薬物治療

薬物治療開始基準

ガイドライン2
  • 以下のいずれかを満たす場合。
  • 1. 脆弱性既存骨折有り
  • 2. 脆弱性既存骨折無し
  • 1) 骨密度が若年成人平均値の70%未満
  • 2) 骨密度が若年成人平均値の70-80%で、かつ閉経後女性/50歳以上男性であって、次のいずれかを有する。
  • a) 過度のアルコール摂取:1日2単位以上
  • b) 現在の喫煙
  • c) 大腿骨頚部骨折の家族歴

治療開始のトリガー

別ソース
  • 骨粗鬆症による大腿骨骨折、椎骨骨折の既往
  • Tスコアが-2.5以下
  • Tスコアが-1~-2.5 FRAX
  • FRAXにて10年後の大腿骨折リスクが3%、主要な骨粗鬆症性骨折リスクが15-20%を超えるなら治療。

検診

スクリーニング

USPSTF
  • 65歳以上の女性、64歳以下で骨折リスクが高い女性(脆弱骨折の既往、ステロイド内服など)
  • 男性ではエビデンスがない

スクリーニング間隔

  • DEXA:1.0~-1.5→15年
  • DEXA:-1.5~-2.0→5年
  • DEXA:-2.0~-2.5→1年

ガイドライン

  • 1. 骨粗鬆症 - ガイドライン
[display]http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0046/1/0046_G0000129_GL.html

参考

[display]http://www.richbone.com/kotsusoshosho/basic_shindan/tonyo.htm




原発」

  [★]

primary
一次一次的一級原発性主要初生第一次第一級プライマリプライマリー


原発性」

  [★]

primary
二次性続発性
  • 他の病気の結果として起こる病気ではなく、その病気自体が原因となる疾患を示す


症」

  [★]

sis, pathy
  • 検査や徴候に加えて症状が出ている状態




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