プロベネシド

出典: meddic

probenecid
probenecidum
ベネシッド Benecidプロベネミド
高尿酸血症


禁忌

  • 腎臓結石症又は高度の腎障害のある患者:尿中尿酸排泄量の増大によりこれらの症状を悪化させるおそれがある。

無効

  • 慢性腎不全 (特に糸球体濾過値30mL/分以下) の患者


UpToDate Contents

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和文文献

  • 健康成人男性における tebipenem pivoxil 錠の薬物動態に及ぼすプロベネシドおよび食事の影響
  • 中島 光好,森田 順,相澤 一雅
  • 日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy 57, 103-108, 2009-03-20
  • NAID 10025322568
  • 安全な歯科医療のために--知っておきたい薬の相互作用(第22回)ペニシリン系,セフェム系抗菌薬とプロベネシド(痛風・高尿酸血症治療薬)の相互作用

関連リンク

ベネシッドとは?プロベネシドの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)

関連画像

プロベネシド プロベネシド プロベネシド 500 MG 100錠(1)view larger version in this window in a 性状:

添付文書

薬効分類名

  • 痛風治療剤

販売名

  • ベネシッド錠250mg

組成

有効成分

  • 1錠中に日本薬局方プロベネシド250mgを含有する。

添加物

  • 乳糖水和物、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール (部分けん化物)、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、マクロゴール6000

禁忌

  • 腎臓結石症又は高度の腎障害のある患者

[尿中尿酸排泄量の増大によりこれらの症状を悪化させるおそれがある。なお、本剤は慢性腎不全 (特に糸球体濾過値30mL/分以下) の患者には無効とされている。]

  • 血液障害のある患者

[血液障害が悪化するおそれがある。]

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2歳未満の乳児

[安全性が確立していない。]

効能または効果

  • 痛風
  • プロベネシドとして、通常、成人1日0.5?2g (2?8錠)を分割経口投与し、その後維持量として1日1?2g (4?8錠)を2?4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • ペニシリン、パラアミノサリチル酸の血中濃度維持
  • プロベネシドとして、通常、成人1日1?2g (4?8錠)を4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

慎重投与

  • 消化性潰瘍の既往歴のある患者

[消化性潰瘍が再発するおそれがある。]

重大な副作用

溶血性貧血、再生不良性貧血

  • 溶血性貧血、再生不良性貧血 (頻度不明) があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

アナフィラキシー様反応

  • アナフィラキシー様反応 (頻度不明) があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

肝壊死

  • 肝壊死 (頻度不明) があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

ネフローゼ症候群

  • ネフローゼ症候群 (頻度不明) があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

尿酸排泄作用3?5)

  • 本剤は腎尿細管における尿酸の再吸収を抑制してその尿中排泄を促進し、血清尿酸値を低下させることが認められている。

ペニシリン、パラアミノサリチル酸の血中濃度維持6, 7)

  • 本剤はペニシリン、パラアミノサリチル酸の腎尿細管における排泄を抑制し、これらの高い血中濃度を持続することが認められている。

有効成分に関する理化学的知見

一般名:

  • Probenecid (プロベネシド)

化学名:

  • 4-(Dipropylaminosulfonyl) benzoic acid

分子式:

  • C13H19NO4S

分子量:

  • 285.36
  • 198?200℃


★リンクテーブル★
国試過去問089D047」「104I028」「078A048
リンク元尿酸」「薬理学」「痛風」「痛風治療薬」「probenecid
関連記事プロ

089D047」

  [★]

  • 45歳の男性。頭痛と右足第1中足指節関節の発赤と疼痛とを訴え近医を受診した。非ステロイド性抗炎症薬の投与により症状は警戒したが、腎機能低下が判明し紹介され入院した。8年前から蛋白尿がある。3年前に高血圧を指摘されていたが放置していた。血圧172/104mmHg。脈拍74/分、整。尿所見:蛋白(+)、糖(-)、沈渣に赤血球10-20/1視野を認める。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、尿素窒素66mg/dl、クレアチニン6.2mg/dl、尿酸11.4mg/dl、Na 132 mEq/l、K 5,4mEq/l、Cl 92 mEq/l。
  • a. (1)(2)
  • b. (1)(5)
  • c. (2)(3)
  • d. (3)(4)
  • e. (4)(5)

104I028」

  [★]

  • 痛風発作初期に用いる薬剤はどれか。2つ選べ。
[正答]


※国試ナビ4※ 104I027]←[国試_104]→[104I029

078A048」

  [★]

  • 適切な組み合わせ。3つ。

尿酸」

  [★]

uric acid, UA
2,6,8-トリヒドロキシプリン 2,6,8-trihydroxypurine
結石アロプリノールウリカーゼ法痛風リンタングステン酸法

概念

物性

  • 分子式:C5H4N4O3
  • 溶解度:溶解度 70mg/L  水に不溶
  • 構造式:
     O
   ||
  /C\ /N\
 N      C     \
 |     ||       C=O
  C   C     /
//  \N/ \N/ 
O

解離定数

  • pK1=5.8
  • pK2=10.3
  • pH↓→非電離型の尿酸↑→尿酸溶解度↓
-NH-CO- (エノール型) ⇔ -NH-C(OH)- (ケト型)  (FB.482)
ケト型の尿酸は電離しており、尿酸の電離型はpH↑で増加、pH↓で減少する。非電離型はpH↑で減少、pH↓で増加する。

物性のまとめ

  • 温度が低いほど、pHが低いほど析出しやすい (GOO.706)
 → 腫瘍崩壊症候群における尿酸腎症を予防するために尿をアルカリ化して尿酸結晶の析出を防ぐし、末梢で尿酸結晶が形成されやすい。

生理作用

尿酸の合成系路

代謝の制御 (PPC.842)

de novo pathway

  • the cellular level of PRPP is the most important determinant of de novo purine synthesis
  • high de novo pathway activity increases purine turnover, resulting in higher plasma uric acid concentrations

salvage pathway

  • increased salvage pathway activity leads to devrease de novo synthesis and reduced plasma uric acid level
  • 1. increased scavenging activity depletes cells of PRPP, thus decreasing the rate of de novo purine synthesis
  • 2. the salvage pathway leads to the generation of more ATP and GTP. Increased levels of these nucletide inhibit amidoPRT in a feedback manner, also resulting in decreasd de novo purine synthesis.

尿酸の排泄

参考1

  • 4コンパートメントモデルによれば尿酸は(1)糸球体濾過の後、近位尿細管で(2)ほとんど全て再吸収され、(3)S2 segmentで50%が再分泌され、さらに(4)S3 segmentで再吸収されるという。
  • 尿酸排泄に関わる運搬体:URAT1, Glut9. これらは有機酸トランスポーター(OAT)の一員である。
  • 尿酸/有機酸陽イオン交換体(URAT1運搬体)は尿酸に特異的で有機酸トランスポーターとは別の運搬体である。11q13のSLC22A12遺伝子にコードされている。
  • URAT1は近位尿細管管腔側の膜上に発現している。
  • 乳酸、ニコチン酸、アセト酢酸、ヒドロキシ酪酸、などの有機酸が近位尿細管上皮細胞内に蓄積すると、尿細管腔から尿酸を取り入れて有機酸を排泄する。
  • これが有機酸血症のときに高尿酸血症をきたす原因である。 → 飢餓(ケトン体増加)、von Gierke病(乳酸増加)のときに高尿酸血症をきたすのはこのため。

SP.807

  • 近位尿細管上皮細胞の管腔側膜に尿酸を再吸収して有機酸を分泌するURAT1という交換輸送体が存在する。
  • また管腔側膜にはナトリウムとアニオンを再吸収する共輸送体が存在する。
  • 基底側膜には血管側から尿細管上皮細胞内にアニオンを取り込む有機アニオン輸送体 OATが存在する。
  • 正常では尿酸の排泄率は10%、pyrazinoateを投与すると1%、プロベネシド(有機酸輸送の抑制薬)を投与すると50%となる。
  • 上記のメカニズムが存在するため、近位尿細管でナトリウムの再吸収が亢進する状態、あるいは血液内に有機酸が豊富に存在する状況では尿細管上皮内におけるアニオンの濃度が上昇する。この結果、URAT1による有機酸の排泄、尿酸の再吸収が起こる事になる → 高尿酸血症
  • 近位尿細管でのナトリウム再吸収が亢進する状態とは、利尿薬を使用した場合に起こるとされている。利尿薬の使用により組織灌流量が減少するので、RAA系の亢進あるいはNAの産生が増加し近位尿細管におけるナトリウムと水の再吸収が増加すると共に尿酸の再吸収も増加する(renal pathophysiology 3rd edition p.123)。

基準値

  • 尿酸の血清尿酸値は男性より女性の方が低い。これはエストロゲンに関係する物質(estrogenic compounds)により尿酸輸送体が抑制されるためらしい。(参考1)


臨床関連

参考

  • 1. [charged]Uric acid balance - uptodate [1]





薬理学」

  [★]

pharmacology
drug entries


定義

  • 生物系と化学物質の選択的な相互作用を研究する学問 (SPC.2)

生物系と薬の相互作用

  • 薬の生物系に対する相互作用:薬理作用 <-化学の視点
  • 生物系の薬に対する相互作用:薬物動態 <-生物の視点

関連分野

  • 薬物学 materia medica
  • 生薬学
  • 実験薬理学
  • 臨床薬理学
  • 動物薬理学
  • 人体薬理学
  • 比較薬理学
  • 薬理作用学(薬力学)
  • 薬物動態学
  • 中毒学、毒科学
  • 薬物治療学
  • 処方学

薬品の命名

Ending of the drug name Category Example
~afil Erectile dysfunction sildenafil
~ane Inhalatinal general anesthetic halothane
~azepam Benzodiaizepine diazepam
~azine Phenothiazine (neuroleptic, antiemetic) chlorpromazine
~azole Ailtifungal ketoconazole
~barbital Barbiturate phenobarbital
~caine Local anesthetic lidocaine
~cillin Penicillin methicillin
~cycline Antibiotic, protein syntlesis inhibitor tetracycline
~ipramine TCA iimipramine
~navir Protease inhibitor saquinavir
~olol β-antagonist propranolol
~operidol Butyrophenone ( neuroleptic ) haloperidol
~oxin Cardiac glycoside ( inotropic agent ) digoxin
~phylline Methylxanthine theophylline
~pril ACE inhibitor captopril
~terol β2 agonist albuterol
~tidine H2 antagonist cimtidine
~triptyline TCA amitriptyline
~tropine Pituitary hormone somatotropine
~zosin a1 antagonist prazosin

薬一覧

薬物代謝

薬理動態

神経伝達物質

神経筋接合部遮断薬(筋弛緩薬)

交感神経作動薬

アドレナリン受容体

交感神経遮断薬

アドレナリン受容体

副交感神経作動薬

アセチルコリン受容体

副交感神経遮断薬

アセチルコリン受容体

貧血治療薬

甲状腺関連物質

痛風治療薬

  • 痛風発作予防薬
  • 尿酸排泄促進薬
  • 尿酸生成抑制薬


痛風」

  [★]

gout
原発性代謝性痛風、尿酸

痛風、高尿酸血症

  • DNAがプリン体を介して尿酸が産生される。
  • プリン体は肝臓から700mg, 食事から300-400mg摂取される
  • 腎臓から500mg、腸管から200mg排泄される

病因

  • プリン体の過剰摂取
  • プリン体が多い食品
鶏・豚レバー、小魚、干し物
  • プリン体の排泄障害

病型

  • 1. 尿酸過剰生産型 10%
  • 肝臓で尿酸が過剰に産生される
  • 2. 尿酸排泄低下 60%
  • 腎臓からの尿酸の排泄が低下
  • 3. 混合型

病態生理

  • 尿酸が関節組織に析出・沈着
尿酸はプリン代謝の最終産物
  • 尿酸結晶に対する炎症反応
  • 顆粒球の遊走・結晶貪食・ケミカルメディエーターの放出・スーパーオキシド放出
好中球と滑膜細胞が乳酸を分泌して組織のpHを下げ、酸を析出しやすくする
  • 組織に蓄積した尿酸が引き金となって臓器障害を呈する
  • 高尿酸血症-(引き金)→高尿病、高脂血症、高血圧症、腎障害、結石→動脈硬化

症状

  • 夜間~早朝に突然のに疼痛。数時間内に激烈となり、著明な発赤、腫脹、熱感を呈する。
  • 部位:母趾の中足趾節間関節(60-70%)、足背、距腿関節、膝関節
  • 関節・耳介などの軟骨、骨端部、皮下組織などに形成された肉芽組織。白色の小結節として認められる (IMD.924)
  • 尿酸ナトリウム血症を核とする肉芽腫。皮下、軟骨(鼻、耳)、骨に見られる。骨にできた場合にはpunched-out lesionとなる。(QB.D-325) また、嚢胞状変化のようにも見える?(REU.298)

診断基準

SOR.237
  • 1) 尿酸結晶が関節液中に存在すること
  • 2) 痛風結節の証明
  • 3) 次の11項目のうち、該当するものが6つ以上ある
  • a) 2回以上の急性関節炎の既往がある
  • b) 24時間以内に炎症のピークに達する
  • c) 単関節炎である
  • d) 関節の発赤がある。
  • e) 第1中足趾節関節の疼痛または腫脹がある
  • f) 片側の第1中足趾節関節の病変である。
  • g) 片側の足関節の病変である
  • h) 痛風結節がある
  • i) 血清尿酸値の上昇がある
  • j) X線上の非対称性腫脹がある
  • k) 発作の完全な寛解がある

治療方針

6・7・8のルール
  • 血清尿酸値(mg/dl)が7mg/dlで正常、8mg/dlで要治療、治療目標は6mg/dl以下

治療

  • 生活療法
  • 食事療法:アルコール、プリン体に富む食物の回避
  • 薬物療法 → 痛風治療薬
  • 発作予防:コルヒチン
  • 発作対症療法:酸性NSAIDs(アリール酢酸系(インドメタシン)短期大量療法)
  • 尿酸産生阻害薬:アロプリノール
  • 尿酸排泄促進薬:ベンズブロマロンプロベネシド(尿路結石例には禁忌、腎機能低下例には無効)
  • 尿酸結石予防:(尿のアルカリ化)クエン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム(K合剤)、アセタゾラミド

食事療法のポイント

  • 肥満、水分多く。プリン体を控える。野菜を十分に取る→尿をアルカリ性にする
  • アルコールを控える(ピールは麦芽由来のプリン体を多く含む。アルコールの取りすぎは尿酸排泄を悪化させる)
  • 規則正しい食事、塩分摂取を控える

ガイドライン

  • 1. 高尿酸血症・痛風治療のガイドライン、第2版ダイジェスト版
http://www.tukaku.jp/tufu-GL2.pdf

参考

uptodate

  • 1. [charged] 痛風の臨床症状および診断 - uptodate [2]
  • 2. [charged] 痛風性関節炎の病態生理 - uptodate [3]
  • 3. [charged] 急性痛風の治療 - uptodate [4]
  • 4. [charged] 痛風再発の予防 - uptodate [5]



痛風治療薬」

  [★]

arthrifuge, gout suppressant, drug for treatment of gout, antipodagric
抗痛風薬
薬理学痛風
  • 痛風発作予防薬
  • 尿酸排泄促進薬
  • 尿酸生成抑制薬


probenecid」

  [★] プロベネシド

WordNet   license wordnet

「a uricosuric drug that reduces the level of uric acid in the blood; used to treat gout」


プロ」

  [★]

pro




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