ダンピング症候群

出典: meddic

dumping syndrome
胃切除後症候群


概念

  • 胃切除術を受けた患者の食後に見られる種々の腹部症状と全身症状。
  • 胃の食塊保持機能が喪失されるためであり、胃切除後の他、幽門の機能が失われても同様の症状が起こりうる。
  • 症状の出る時間帯で2つに分類され、一つは早期症状で高浸透圧の食塊の腸管への流入による腸管の拡張と高浸透圧による血管運動症状、もう一つは後期症状で、急激な高血糖に対して生じたインスリン過剰分泌による低血糖症状である。

早期症状

  • 食後20-30分以内に起こりうる。
  • 食後5-30分:冷や汗、動悸、顔面紅潮、頭痛、めまいなど。
  • 小腸内に多量に流入した高張な食物により、直接・間接的に血管作動性物質が分泌される。血管作動性物質にはセロトニン、ブラジキニン、ヒスタミン、 GIPなどがある。
  • 食後30-60分:悪心・嘔吐、腹痛、腹部膨満感、下痢など。上部空腸の過伸展、蠕動亢進による

後期症状/晩期症状

  • 2-3時間後に起こる。
  • 全身倦怠感、めまい、心悸亢進、発汗、悪心など
  • 急激な糖分の吸収により高血糖をきたし、これに対するインスリン過剰分泌により低血糖をきたすために起こる。

治療・予防

  • 後期症状に対しては速やかに糖分摂取
  • ダンピング症候群自体の予防として、単糖類への分解を阻害する薬剤の同時摂取により高血糖を予防する試みがある。


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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/04 09:36:13」(JST)

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和文文献

  • 胃切除術前・後(ダンピング症候群) (特集 ここを見逃さない! 栄養アセスメントにいかす疾患別検査値の推移) -- (疾患別 推移する検査値の読みかた・考えかた)
  • 鈴木 壱知,柴崎 光衛
  • ニュートリションケア 4(9), 924-927, 2011-09
  • NAID 40018983670
  • ダンピング・輸入脚症候群 (がん患者の周術期管理のすべて) -- (術後の主な合併症とその対策)
  • 適応外使用の処方せんの読み方(第11回)ダンピング症候群

関連リンク

早期ダンピング症候群は、胃の排出調節機構が破綻していることが原因で起こります。 主症状は、冷や汗、 ... 食後2~3時間たって頭痛や倦怠感、発汗、めまい、呼吸の乱れ などが現れるもので、 多くは早期ダンピング症候群に引き続いて起こります。低血糖が ...
早期ダンピング症候群では通常よりも濃い食物が小腸に流れ込み、浸透圧で体の水分 が腸の中に逃げることが原因で、一時的に血液が減少したのと同じ状態になる。症状は 動悸、立ちくらみ、めまい、悪心等である。後期ダンピング症候群はインシュリンが過剰 ...

関連画像

退院後食事は5~6回に分けてダンピング症候群浸透圧性下痢 正解!後期ダンピング症候群】フォール ダンピング症候群 部位別に見る腹痛と病気の関係 食に影響を与える五つの要因ダンピング症候群


★リンクテーブル★
国試過去問108I047」「107I034
リンク元動悸」「胃切除後症候群」「胃全摘術」「dumping syndrome
関連記事症候群」「」「症候

108I047」

  [★]

  • 57歳の男性。[動悸]]を主訴に来院した。半年前に早期胃癌の診断で幽門側胃切除術を受けた。術後、 1回の食事量を少なくしてよくかんで食べるように心掛けていた。徐々に体調も良くなり、 3か月前から食欲も増して食事量も多くなってきた。 2か月前から時々、気分が悪くなり冷や汗が出て、胸がどきどきするようになった。症状は食後 2~ 3時間で出現し、 30~40分ほど持続して消失する。症状出現時に間食を摂ると症状は軽快する。運動時の胸痛や食後の胸やけはないが、心配になり受診した。既往歴は早期胃癌以外に特記すべきことはない。脈拍 72/分、整。血圧 138/72mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。
  • 最も考えられるのはどれか。


[正答]


※国試ナビ4※ 108I046]←[国試_108]→[108I048

107I034」

  [★]


[正答]


※国試ナビ4※ 107I033]←[国試_107]→[107I035

動悸」

  [★]

palpitation
心悸亢進
脈拍異常


定義

  • 心臓の拍動を不快と自覚すること

原因

  • 生理的反応:運動、労作、精神的ストレス、精神的興奮
  • 非心疾患:
  • 心疾患性

病態生理

  • 生理的反応:反応性の内因性カテコラミン産生増加による心拍数増加、左室収縮力の増加、血圧上昇
  • 非心疾患:
  • 二次性:代償的カテコラミン産生増加

不整脈性の動悸




胃切除後症候群」

  [★]

postgastrectomy syndrome
胃切除合併症 complication of gastric surgery胃切除後遺症 postgastrectomy sequela
[show details]

IMD.855

  • 器質性障害
  • 機能性障害
  • ダンピング症候群


胃全摘術」

  [★]

total gastrectomy
gastrectomia totalis
全胃切除術胃全切除術胃全摘

早期合併症

  • 第1~3病日:無気肺、急性肺炎、急性胆嚢炎
  • 第5病日:創部皮下膿瘍(第3-4病日で発熱)、縫合不全(第3~10病日)

胃切後症候群

  • 輸入脚症候群
  • ダンピング症候群
  • 小胃症候群
  • 下痢、消化不良、胆石症
  • 吸収障害:鉄、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB12

国試



dumping syndrome」

  [★] ダンピング症候群


症候群」

  [★]

syndrome, symptom-complex
症状群
[[]]
  • 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患


内分泌

先天的代謝異常

高プロラクチン血症

分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。

性腺機能低下

嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長

性早熟

思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。

脳神経外科・神経内科

  • Wallenberg症候群 ワレンベルグ症候群:椎骨動脈、後下小脳動脈の血栓塞栓症などで生じる。頚部より下位で温度覚の障害が健側に出現するのに対し、頚部より上位では障害側に温度覚の障害が出現する。



群」

  [★]

group
グループ集団分類群れグループ化


症候」

  [★]

symptom and sign
症状, 徴候 兆候




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