ダウノルビシン

出典: meddic

daunorubicin DNR
ルビドマイシン rubidomycin
塩酸ダウノルビシン daunorubicin hydrochloride
ダウノマイシン daunomycincerubidine, daunoxome


UpToDate Contents

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和文文献

  • AML寛解導入におけるイダルビシンとダウノルビシンの比較(JALSG AML201)
  • Ara-Cおよびダウノルビシン高度耐性白血病細胞株の耐性機序
  • 浦崎 芳正,武村 晴行,根来 英樹,上田 孝典
  • 痛風と核酸代謝 = Gout and nucleic acid metabolism 31(1), 48, 2007-07-01
  • NAID 10019737200
  • ダウノルビシン心腎障害とアンジオテンシン受容体拮抗薬の効果について
  • 曽我 真也子,渡辺 賢一,KAMAL Fadia A.,馬 梅蕾,文 娟,WAHED Mir. I.I.,NARASIMMAN Gurusamy,SURESH Palaniyandi,PRAKASH Paras,水戸 沙耶佳,白井 健,長井 悠輔,太刀川 仁,小玉 誠,相澤 義房
  • 新潟医学会雑誌 119(6), 329-335, 2005-06-10
  • … アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬であるダウノルビシン(DNR)は白血病等の治療に多用されているが,時に心臓・腎臓障害を起こすことが知られている.一方,アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)は主に高血圧患者に用いられているが,最近では腎臓病や心不全患者にも用いられ,その心・腎保護作用が注目されている.そこでDNR心筋障害ラットに対し,ARBのカンデサルタン・シレキセチルを投与し,心臓と腎臓の病理組織像,血行 …
  • NAID 110004715894
  • 2 ダウノルビシン心筋障害とアンジオテンシン受容体拮抗薬の効果について(第241回新潟循環器談話会)
  • 曽我 真也子,馬 梅蕾,文 娟,Wahed Mir.I.I.,Narasimman G.,Suresh P.S.,Prakash Paras,FadiaK .AI,水戸 沙耶佳,白井 健,長井 悠輔,渡辺 賢一
  • 新潟医学会雑誌 119(5), 320, 2005-05-10
  • NAID 110004715885

関連リンク

ダウノルビシン(ダウノマイシン)はドキソルビシンと並んで、広く用いられているアントラ サイクリン系の抗生物質です。この薬は、DNAの螺旋構造に入り込み、DNAの合成を 阻害するとともに、酵素の作用を妨げることによりDNAを切断します。
その他の副作用には嘔吐などがある。 初めて発見されたアントラサイクリンは、放線菌 Streptomyces peucetiusによって天然で生産されているダウノルビシンである。 ドキソルビシンは程なく開発され、その他多くの関連化合物が続いたが、臨床で使用され ている ...

関連画像


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添付文書

薬効分類名

  • 抗白血病・抗悪性腫瘍抗生物質製剤

販売名

ダウノマイシン静注用20mg

組成

  • ダウノマイシン静注用20mgは、1バイアル中に下記の成分を含有する。

有効成分

  • ダウノルビシン塩酸塩 20mg(力価)

添加物

  • D-マンニトール 100mg

禁忌

  • 心機能異常又はその既往歴のある患者[心筋障害があらわれることがある。]
  • 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者

効能または効果

  • 急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)
  • 通常、成人はダウノルビシン塩酸塩として1日量体重1kg当たり0.4?1.0mg(力価)を、小児はダウノルビシン塩酸塩として1日量体重1kg当たり1.0mg(力価)を連日あるいは隔日に3?5回静脈内又は点滴静注し、約1週間の観察期間をおき、投与を反復する。
  • 使用に際しては、1バイアル20mg(力価)に10mLの日局生理食塩液を加え軽く振盪して完全に溶かしてから静脈内注射する。

慎重投与

  • 肝障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
  • 腎障害のある患者[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
  • 骨髄機能抑制のある患者[骨髄機能抑制を増悪させるおそれがある。]
  • 感染症を合併している患者[骨髄機能抑制により感染を増悪させるおそれがある。]
  • 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
  • 水痘患者[致命的な全身障害があらわれるおそれがある。]

重大な副作用

  • 心筋障害(0.1?5%未満)更に心不全(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること。なお総投与量が25mg/kgを超えると重篤な心筋障害を起こすことが多いので注意すること。
    特に他のアントラサイクリン系の抗悪性腫瘍剤投与後症例への本剤の投与には十分注意すること。
  • 貧血、顆粒球減少、血小板減少、出血傾向(5%以上)等の骨髄抑制があらわれることがあるので、末梢血液の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量、休薬等適切な処置を行うこと。
  • ショック(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • ネフローゼ症候群(0.1%未満)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

in vivo抗腫瘍作用

  • L1210白血病の担癌マウスに対し延命効果を示し、また、Methotrexate、6-Mercaptopurine及び5-Fluorouracil耐性株にも効果を示した。2)
  • 吉田肉腫の担癌ラットに対し延命効果を示し、また、Cyclophosphamide、Nitromine、Thiotepa、6-Mercaptopurine、5-Fluorouracil、Mitomycin C及びChromomycin A3耐性株にも効果を示した。2,3)

作用機序

  • 細胞の核酸合成過程に作用し直接DNAと結合しその結合部位はpurine及びpyrimidine環上にあると考えられ、このためDNA合成とDNA依存RNA合成反応を阻害する。4?6)

有効成分に関する理化学的知見

性 状

  • ダウノルビシン塩酸塩は、赤色の粉末である。
    本品は水又はメタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくい。

一般名

  • ダウノルビシン塩酸塩 Daunorubicin Hydrochloride

化学名

  • (2S,4S)-2-Acetyl-4-(3-amino-2,3,6-trideoxy-α-L-lyxo-hexopyranosyloxy)-2,5,12-trihydroxy-7-methoxy-1,2,3,4-tetrahydrotetracene-6,11-dione monohydrochloride

分子式

  • C27H29NO10・HCl

分子量

  • 563.98

分配係数

  • (log101-オクタノール層/水層、20±5℃)
    (下表参照)


★リンクテーブル★
先読みdaunorubicin hydrochloride」「DNR
リンク元急性白血病」「急性骨髄性白血病」「急性前骨髄球性白血病」「アントラサイクリン」「rubidomycin

daunorubicin hydrochloride」

  [★]

daunomycindaunorubicin


DNR」

  [★]


急性白血病」

  [★]

acute leukemia, AL
白血病FAB分類


概念

  • 未分化の白血球の腫瘍性増殖

分類

FAB分類

M0   minimally differentiated acute myeloblastic leukemia AML
M1   acute myeloblastic leukemia, without maturation
M2   acute myeloblastic leukemia, with granulocytic maturation
M3   promyelocytic, or acute promyelocytic leukemia APL
M4   急性骨髄単球性白血病 acute myelomonocytic leukemia AMMoL
M4eo   myelomonocytic together with bone marrow eosinophilia
M5 M5a 急性単芽球性白血病 acute monoblastic leukemia AMoL
M5b 急性単球性白血病 acute monocytic leukemia
M6 M6a 赤白血病 acute erythroid leukemias, including erythroleukemia  
M6b and very rare pure erythroid leukemia  
M7 急性巨核芽球性白血病 acute megakaryoblastic leukemia  
M8 急性好塩基球性白血病 acute basophilic leukemia  
L1 小細胞型    
L2 大細胞型    
L3 Burkitt型    

病態

  • 白血球系芽球の腫瘍性増殖
  • 骨髄機能障害
  • 腫瘍細胞の臓器浸潤
  • 腫瘍細胞の破壊亢進

徴候

  • 全身:息切れ、全身倦怠感、発熱(免疫力低下による感染症、腫瘍細胞の崩壊)
  • 皮膚:点状出血、紫斑
  • 口腔内:歯肉出血
  • 骨・関節:骨痛、関節痛  ← 腫瘍細胞の関節への浸潤
  • 肝臓・脾臓:肝脾腫
  • リンパ節:腫脹(頚部リンパ節、鼡径リンパ節)
  • 唾液腺:顎下唾液腺腫大

検査

  • 血算
  • 白血球:増加
  • 血小板:減少
  • 赤血球:減少 (正球性正色素性貧血)
  • 血液生化学
  • LDH↑
  • ビタミンB12↑
  • 尿酸↑

治療

小児

  • 化学療法:小児のALLでは著効する
  • 骨髄移植:小児のALLでは再発例に行う

成人

急性骨髄性白血病

  • 化学療法:アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬(イダルビシンダウノルビシン, DNA二本鎖の間にintercalateしでDNA,RNAの合成を阻害) + シタラビン(Ara-C, シトシンアナログ, 代謝拮抗薬)
急性前骨髄球性白血病
  • レチノイン酸(ATRA, all-trans retinoic acid)の経口投与で高い確率で寛解する
  • 白血球や前骨髄球が多い場合には化学療法を併用する:レチノイン酸 + アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬(イダルビシンダウノルビシン, DNA二本鎖の間にintercalateしでDNA,RNAの合成を阻害) + シタラビン(Ara-C, シトシンアナログ, 代謝拮抗薬)

急性リンパ性白血病

VACAP

予後

小児急性白血病の予後不良因子

YN.G-44改変

小児急性白血病の予後不良因子

  • 1. 年齢:1歳以下、10歳以上
  • 2. 男児
  • 3. FAB分類L2, L3
  • 4. 非リンパ球性
  • 5. WBC:2万以上
  • 6. Ph染色体 t(9;22) (小児のALLの数%)

成人急性白血病の予後不良因子

YN.G-44改変

AMLの予後不良因子

  • 染色体核型、年齢、初発時白血球数、FAB分類、3系統の形態異常、二次性白血病
  • 染色体核型:最大の予後因子

NCCNガイドラインに基づくAMLの予後分類

参考1
  染色体核型 遺伝子異常
予後良好群 inv(16), t(8;21), t(15;17)(付加的染色体異常の有無を問わない) 正常核型におけるNPM1のみの異常
中間群 正常核型, +8, t(9;11),その他の予後良好にも不良にも属さない染色体異常 t(8;21), inv(16)患者におけるc-kit異常
予後不良群 複雑核型(3以上の異常), -5, -7, 5q-, 7q-,11q23異常(t(9;11)を除く), inv(3), t(3;3),t(6;9), t(9;22) 正常核型におけるFLT3-ITDのみの異常

参考

  • 1. 造血細胞移植ガイドライン - 急性骨髄性白血病
http://www.jshct.com/guideline/pdf/2009AML.pdf



急性骨髄性白血病」

  [★]

acute myeloid leukemia AML, acute myelogenous leukemia, acute myelocytic leukemia
急性骨髄芽球性白血病 acute myeloblastic leukemia
骨髄性白血病白血病急性白血病急性非リンパ性白血病急性非リンパ球性白血病
[show details]
see 白血病まとめ.xls

概念

  • 骨髄で分化に異常をきたした白血球系の腫瘍性増殖により、末梢血に幼弱な細胞(未分化な細胞)が出現する病態である。このため、末梢血で幼弱な白血球と成熟した白血球のみしか観察されない(白血球裂孔)。骨髄では病的な白血球の増加により赤血球系、巨核球系の血球の増殖が抑制される。このような急性白血病の病態の中で、MPO染色において(leukemic blastの)3%以上が陽性の場合に急性骨髄性白血病と呼ばれる。

FAB分類

  免疫組織化学 電子顕微鏡 Auer小体 特徴
MPO α-naphtol acetate esterase PAS MPO
AML 微分化型急性骨髄性白血病 M0   CD13, CD33が少なくとも一つ陽性。一見無顆粒
未分化型急性骨髄芽球性白血病 M1   1 芽球の3%以上MPO陰性、前骨髄球以降の分化無し
分化型急性骨髄芽球性白血病 M2   1 前骨髄球以降の分化
急性前骨髄球性白血病 M3   多数 異型前骨髄球。ファゴット細胞陽性
骨髄単球性白血病 M4     (骨髄)>30%芽球、>20%単球系細胞
単球性白血病 M5     (骨髄)単芽球、前単球、単球>80%
赤白血病 M6     (骨髄)>30%芽球、>50%赤芽球。グリコホリン陽性
巨核芽球性白血病 M7   CD41陽性, CD42陽性
ALL      

治療

M3とそれ以外で異なる。

M3以外

化学療法

  • 多剤併用化学療法による白血病細胞の完全な消失を目指す。寛解導入療法、地固め療法、維持療法/維持強化療法の段階に分けて治療を勧める。

造血幹細胞移植療法

  • 予後不良例など

対症療法

  • 輸血(赤血球、血小板)、G-CSF、利尿薬、アロプリノール、ヘパリン、アンチトロンビン

M3

参考

  • 1.
[display]http://www.sysmex-tmc.co.jp/cd/rinsyou/demo/VI/HTML/6_2130.HTM
  • 2. がん情報サービス
[display]http://ganjoho.jp/public/cancer/data/AML.html




急性前骨髄球性白血病」

  [★]

acute promyelocytic leukemia, APL
M3。急性前骨髄芽球性白血病?
急性骨髄性白血病 AML白血病前骨髄球

概念

  • 急性骨髄性白血病の一病型
  • 白血病細胞が前骨髄球の段階で成熟停止を起こした型
  • FAB分類M3
  • アウエル小体が多く認められる。アウエル小体が集積した細胞(鳥の巣細胞、ファゴット細胞)がみられる。
  • 免疫組織化学:MPO陽性(*ミエロペルオキシダーゼ活性はほぼ100%陽性)
  • 異型前骨髄球がみられる。
  • 染色体異常
  • 95%以上の症例:t(15;17)(q22;q21)
  • 全症例:PML遺伝子(chr.15)とRAR-α遺伝子(chr.17)の融合遺伝子の存在

=M3と他のAMLを区別するポイント

検査

  • 急性白血病に特徴的:高尿酸血症、LDH上昇
[show details]

合併症

  • Auer顆粒を豊富に含み、この中にはトロンボプラスチン類似物質を含む。この物質の逸脱により凝固が亢進しDICにつながる

治療

  • レチノイン酸(ATRA, all-trans retinoic acid)の経口投与で高い確率で寛解する
  • 白血球や前骨髄球が多い場合には化学療法を併用する:レチノイン酸 + アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬(イダルビシンダウノルビシン, DNA二本鎖の間にintercalateしでDNA,RNAの合成を阻害) + シタラビン(Ara-C, シトシンアナログ, 代謝拮抗薬)

国試


アントラサイクリン」

  [★]

anthracycline, anthracyclines
ダウノマイシンアドリアシン
抗悪性腫瘍薬

アントラサイクリン系抗悪性腫瘍薬



rubidomycin」

  [★] ルビドマイシンダウノルビシン




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