ジルチアゼム

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diltiazem
塩酸ジルチアゼム ジルチアゼム塩酸塩 diltiazem hydrochloride
コロヘルサーRコロヘルサーセレスナットヘマレキートヘルベッサーRヘルベッサーミオカルジーヨウチアゼムルチアノン
Cardizen
ニフェジピンベラパミル
血管拡張剤


カルシウム拮抗薬
  • Ca拮抗薬




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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/05/03 15:16:50」(JST)

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和文文献

  • 薬剤抵抗性冠攣縮性狭心症に対しニフェジピンが著効した1例
  • 舟山 哲,宮下 武彦,加藤 重彦,佐々木 敏樹,渡邉 哲,久保田 功
  • 日本心臓病学会誌 =Journal of cardiology. Japanese edition 5(2), 153-157, 2010-06-15
  • NAID 10026916956
  • 上室不整脈に対するATPとCa拮抗薬の使い方
  • 小林 洋一,菊嶋 修示,宮田 彰,三好 史人
  • 心電図 = Electrocardiology 30(1), 20-36, 2010-03-10
  • … テーテルアブレーションの評価,などがあげられる.まず,ATPのヒトにおける上室の刺激伝導系への作用を概説し,次にATPの基本的な使い方を,さらには,臨床的な診断治療における有用性につき述べ,その他今まであまり使われていない使用方法にも触れる.Ca拮抗薬はすでに20年以上前から不整脈治療に用いられてきたが,本章では静注薬に的を絞り,ATP,ベラパミル,ジルチアゼムの使い分けについて解説する. …
  • NAID 10026410724

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関連画像

220px-Diltiazem_Structural_Formulae_V.1 塩酸ジルチアゼム注射用10 塩酸ジルチアゼム注射用10「日 沢井 ジルチアゼム塩酸塩 包装  ジルチアゼム ER, 90mg, カプセルジルチアゼム塩酸塩錠30mg  (塩酸ジルチアゼムAngizem, ジルチアゼム

添付文書

薬効分類名

  • 注射用Ca拮抗剤

販売名

  • ジルチアゼム塩酸塩注射用250mg「サワイ」

組成

  • ジルチアゼム塩酸塩注射用250mg「サワイ」は、1バイアル中に日局ジルチアゼム塩酸塩250mgを含有する用時溶解して用いる注射剤である。

効能または効果

  • 高血圧性緊急症
  • 本剤(ジルチアゼム塩酸塩として250mg)は、5mL以上の生理食塩液又はブドウ糖注射液に用時溶解し、次のごとく投与する。
    通常、成人には1分間に体重kg当たりジルチアゼム塩酸塩として5?15μgを点滴静注する。目標値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。
  • 不安定狭心症
  • 本剤(ジルチアゼム塩酸塩として250mg)は、5mL以上の生理食塩液又はブドウ糖注射液に用時溶解し、次のごとく投与する。
    通常、成人には1分間に体重kg当たりジルチアゼム塩酸塩として1?5μgを点滴静注する。投与量は低用量から開始し、患者の病態に応じて適宜増減するが、最高用量は1分間に体重kg当たり5μgまでとする。

慎重投与

  • うっ血性心不全の患者〔心不全症状を悪化させるおそれがある。〕
  • 心筋症のある患者〔心不全症状を悪化させるおそれがある。〕
  • 急性心筋梗塞のある患者〔心不全症状を悪化させるおそれがある。〕
  • 徐脈、1度の房室ブロックのある患者〔本剤の心刺激生成抑制作用、心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。〕
  • 低血圧のある患者〔血圧を更に低下させるおそれがある。〕
  • WPW、LGL症候群を伴う心房細動、心房粗動のある患者〔低血圧を伴う心拍数増加、心室細動を来すおそれがある。〕
  • β遮断剤の投与を受けている患者〔徐脈、心伝導抑制作用が過度にあらわれるおそれがある。〕
  • 重篤な肝・腎機能障害のある患者〔薬物の代謝、排泄が遅延し、作用が増強するおそれがある。〕

重大な副作用

  • 完全房室ブロック、高度徐脈(初期症状:徐脈、めまい、ふらつき等)等があらわれることがあり、心停止に至る場合もあるので、これらに対処できる十分な準備を行い、投与する。また、このような異常が認められた場合には、直ちに投与を中止し、下記等の適切な処置を行うこと。
  • 完全房室ブロック、高度徐脈:アトロピン硫酸塩水和物、イソプレナリン等の投与や必要に応じて心臓ペーシング等の適切な処置を行うこと。
  • 心停止:心マッサージ、アドレナリン等のカテコールアミンの投与等蘇生処置を行うこと。
  • うっ血性心不全があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

薬効薬理

  • 血管平滑筋、心筋などで電位依存性カルシウムチャネルを遮断することにより細胞内へのCa2+流入を抑制する。血管平滑筋においては、側副血行路及び太い冠動脈を拡張し、心筋虚血部への血流を増加する作用及び末梢血管拡張による降圧作用を示す。

有効成分に関する理化学的知見

一般名

  • ジルチアゼム塩酸塩(Diltiazem Hydrochloride)

化学名

  • (2S,3S)-5-[2-(Dimethylamino)ethyl]-2-(4-methoxyphenyl)-4-oxo-2,3,4,5-tetrahydro-1,5-benzothiazepin-3-yl-acetate monohydrochloride

分子式

  • C22H26N2O4S・HCl

分子量

  • 450.98

融点

  • 210?215℃(分解)

性状

  • ジルチアゼム塩酸塩は白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。ギ酸に極めて溶けやすく、水、メタノール又はクロロホルムに溶けやすく、アセトニトリルにやや溶けにくく、無水酢酸又はエタノール(99.5)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。


★リンクテーブル★
リンク元降圧薬」「電位依存性カルシウムチャネル」「HMG-CoA還元酵素阻害薬」「発作性上室性頻拍」「抗狭心症薬

降圧薬」

  [★]

hypotensor, depressor, hypotensive drugs hypotensive agent hypotensive drug
降圧剤血圧降下薬高血圧症治療薬抗高血圧薬 antihypertensive antihypertensive drug, antihypertensive drugs
[show details]

降圧薬

  • (作用部位で分類)
  • 近位尿細管:アセタゾラミド:炭酸脱水酵素を阻害
  • 太いヘンレループ上行脚:フロセミド:Na+-K+-2Cl-共輸送体(NKCC)を阻害
  • 遠位尿細管前半部:チアジド系利尿薬:Na+とCl-の共輸送体を阻害
  • 遠位尿細管後半部と集合管:
スピラノラクトン:アルドステロン受容体に競合的に結合
トリアムチレン:Na+流入を抑制
  • (薬剤で分類)
  • チアジド系薬 thiazide diuretic
  • ヒドロクロロチアジド
  • トリクロルメチアジド
  • ループ利尿薬
  • フロセミド furosemide
  • K保持性利尿薬-抗アルドステロン薬
  • スピロノラクトン spironolactone
  • K保持性利尿薬-尿細管直接作用薬
  • トリアムテレン triamterene
  • 交感神経抑制薬
  • 受容体遮断薬
  • β遮断薬  プロプラノールなど
  • αβ遮断薬 
  • カルベジロール(α1遮断により末梢血管を拡張。β遮断により陽性変力作用を抑制)
  • アムスラロールなど
  • α遮断薬
  • プラゾシン
  • 中枢性交感神経抑制薬(α2受容体刺激薬)
  • クロニジンなど
  • 末梢性交感神経抑制薬 
  • カルシウム拮抗薬
強力な降圧効果を示す
細胞内へのCa流入を抑制することにより血管平滑筋を弛緩させ末梢血管抵抗を下げる
脳、心臓、腎臓への血流を保つ
膜電位依存性Caチャネルに作用して血管平滑筋を弛緩させる
  • ベラパミル : 心臓への親和性が高い
  • ジルチアゼム: 中間
副作用:ジルチアゼムの副作用:洞性徐脈、洞性ブロック
  • ニフェジピン: 血管への親和性が高い→抗高血圧薬として優れる
副作用:反射性交感神経緊張、顔面紅潮、浮腫(静脈拡張より動脈拡張の度合いが大きいため)、便秘
  • 血管拡張薬
  • ACE阻害薬
臓器障害の改善、進展予防 beyond blood pressure
RA系の抑制
アンジオテンシノゲン→(レニン)→アンジオテンシンI→(アンジオテンシン転換酵素)→アンジオテンシンII-(アンジオテンシン受容体遮断薬)-|アンジオテンシン受容体1
ACE阻害薬の腎機能保護
ACE阻害薬:輸入細動脈 拡張、輸出細動脈 拡張 → 糸球体内圧↓
Ca拮抗薬 :輸入細動脈 拡張、輸出細動脈 なし → 糸球体内圧↑
副作用
ACEはブラジキニンを分解するキニナーゼIIと同一の酵素である。ACE阻害薬はこの酵素を阻害するが、ブラジキニンは血管拡張、決勝滲出決勝進出、発痛作用に関わっている。このため咳を誘発することがある。
禁忌
妊婦。ブラジキニンは胎児の動脈管閉鎖に関わっている。このた、母胎にACE阻害剤を加え、ブラジキニンが増えると胎児の動脈管が閉鎖してしまう。(血管浮腫?)
  • 1型アンジオテンシンII受容体拮抗薬(AT1受容体拮抗薬)


降圧薬の積極的な適応と禁忌

降圧薬 積極的な適応 禁忌
高齢者 糖尿病 狭心症 心不全 脳血管障害 左室肥大 腎障害 心筋梗塞 頻脈 脂質代謝異常 前立腺肥大
Ca拮抗薬               心ブロック(ジルチアゼム)
ACE阻害薬         妊娠、高カリウム血症両側腎動脈狭窄
A-II受容体拮抗薬        
利尿薬                   痛風高尿酸血症
β遮断薬             ○(後)     喘息、心ブロック、末梢循環不良
α遮断薬                 起立性低血圧

  • 合併症を有する高齢者高血圧に対する第一選択薬と併用薬
合併症 Ca拮抗薬 ACE阻害薬 利尿薬 β遮断薬 α遮断薬
脳血管障害慢性期    
虚血性心疾患    
心不全  
腎障害    
糖尿病
高脂血症
痛風(高尿酸血症) ×    
慢性閉塞性肺疾患     ×  
閉塞性動脈硬化症 ×  
骨粗鬆症        
前立腺肥大        

○:第一選択 空欄:適応可 △:注意が必要 ×:禁忌

妊婦への降圧薬 (妊娠中毒症)

理由はACE参照

使用できる降圧薬

α2作動薬
  • 胎児がしっかりしているのなら
  • Ca拮抗薬
β遮断薬
α遮断薬

参考

  • 1. 高血圧治療ガイドライン
[display]http://www.jhf.or.jp/a&s_info/guideline/kouketuatu.html



電位依存性カルシウムチャネル」

  [★]

voltage-dependent calcium channel, VDCC
電位関門型カルシウムチャネル voltage-gated calcium channel VGCC電位作動型カルシウムチャネル voltage-operated calcium channel VOCC, 電位依存性Ca2+チャネル
イオンチャネル電位依存性イオンチャネル
[show details]



  • α1サブユニット単独でチャネルを形成できる (SP.93)
  • β, γ, α2/δの3種類の副サブユニットはチャネルの機能を修飾する

電位依存性カルシウムチャネルの分類 (SP.93)

α1サブユニット遺伝子 発現組織 阻害薬 閾電位 コンダクタンス
L型 Cav 1.1 骨格筋 ジヒドロピリジンベラパミルジルチアゼム
Cav 1.2 心臓、神経系、内分泌系
Cav 1.3 神経系、内分泌系、内有毛細胞
Cav 1.4 視細胞
P/Q型 Cav 2.1 神経系  
N型 Cav 2.2  
R型 Cav 2.3  
T型 Cav 3.1 神経系、心臓、平滑筋、腎臓、内分泌系  
Cav 3.2  
Cav 3.3  


HMG-CoA還元酵素阻害薬」

  [★]

HMG-CoA reductase inhibitor
ヒドロキシメチルグルタリルコエンザイムA還元酵素阻害薬 hydroxymethylglutaryl-CoA reductase inhibitorスタチン statin
高脂血症治療薬高脂血症コレステロールの生合成HMG-CoA還元酵素 HMG-CoA reductase

特徴

  • 強力なコレステロール低下作用
アトルバスタチンの場合
血清TC低下率30%
血清LDL-C低下率41%
血清TG低下作用
TG250-350mg/dl 380
TG350-450mg/dl 470
プラバスタチンは水溶性。(⇔脂溶性だとどこでも入っていく→全身性に作用する)
プラバスタチンの輸送担体は肝臓にしかない→臓器選択性↑→安全性↑
CYP3A4との相互作用がない

種類

作用機序

  • HMG-CoA reductaseを競合阻害→肝内コレステロール産生↓→肝LDL受容体発現↑→血中LDL↓
HMG-CoA reductaseHMG-CoAからmevalonate産生を触媒

副作用

原因:メバロン酸合成↓→CoQ↓→ミトコンドリア機能異常。Cl-の細胞膜透過性の変化
  • 2. CYPを介する薬物相互作用
CYP 代謝されるスタチン 代謝される薬物 強く阻害する薬物
CYP2C9 フルバスタチン ワーファリン
ジクロフェナク
フェニトイン
サルファ剤
ST合剤
CYP3A4 シンバスタチン
セリバスタチン
アトルバスタチン
ニフェジピン
シクロスポリン
ジルチアゼム
など多数
エリスロマイシン
シメチジン
イトラコナゾール
ベラパミル
薬物相互作用によりCYP3A4の働きが阻害されると、横紋筋融解症の引き金となりうる
  • 3. 肝障害
脂溶性HMG-CoA還元酵素阻害薬は重篤な肝障害を起こす

禁忌

  • 妊婦




発作性上室性頻拍」

  [★]

paroxysmal supraventricular tachycardia, PSVT
房室回帰頻拍 atrioventricular reciprocating tachycardia
上室性頻拍症
[show details]


概念

  • 房室結節リエントリー、房室回帰、心房内リエントリー、異所性自動能亢進が機序となる.
  • 発作性上室頻拍の約90%は房室結節リエントリー性頻拍 AVNRT あるいはWPW症候群に伴う房室回帰性頻拍 AVRT

症状

  • 心拍数:150-200/分
  • 動悸、胸部不快感など
  • 血圧低下

検査

  • 心電図
[show details]

治療のターゲット

  • 房室結節を経由するリエントリ → Caチャネル

治療

緊急

  • DCショック、ペーシング

非緊急

  • Valsalva手技以外の手技の有効性はそれほど高いものではない(Valsalva手技54%,右頚動脈洞マッサージ15%,顔面浸水15%など)
  • 2. 抗不整脈薬
  • 静注
  • ATP
  • ベラパミル:比較的心拍数が遅い発作(心拍数<186/分)に有効
  • ジルチアゼム:心拍数が速い発作(>166/分)に有効
  • 頓用

参考

  • 1. 不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版)
[display][display]http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_kodama_h.pdf

国試


抗狭心症薬」

  [★]

antianginal agents, antianginal drug
狭心症

種類

硝酸薬

  • 冠血管スパズム緩解→酸素供給↑
  • 末梢血管拡張→心筋仕事量↓→心筋酸素需要↓

特徴

  • 小動脈より静脈を拡張させる → 前負荷の減少
  • 冠血管では、細い動脈より太い動脈を弛緩させる

β遮断薬

  • 心筋抑制→心筋仕事量↓→心筋酸素需要↓

Ca拮抗薬

  • 冠血管スパズム緩解→酸素供給↑ (SPC.226)
  • 心筋抑制→心筋仕事量↓→心筋酸素需要↓

作用機序

  • 電位依存性型Ca2+チャネルのαサブユニットに作用

その他の冠血管拡張薬

抗狭心症薬の使い分け

  労作時狭心症 安静時狭心症 不安定狭心症
硝酸薬
β遮断薬    
Ca拮抗薬    




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