エストロゲン補充療法

出典: meddic

estrogen replacement therapy
ホルモン補充療法閉経後ホルモン補充療法エストロゲン補充エストロゲン

エストロゲン製剤

剤形 成分 商品名
経口剤 結合型エストロゲン プレマリン
エストリオール エストリール
ホーリン
貼付剤 17-βエストラジオール エストラダームTTS
エストラダームM、エストラーナ
フェミエスト
腟剤 エストリオール エストリール腟錠、ホーリン腟錠
注射剤 安息香酸エストラジオール オバホルモン
プロピオン酸エストラジオール オバホルモンデポー
吉草酸エストラジオール ポロギノンデポー、ベラニンデポー

禁忌

プレマリン錠0.625mg
(次の患者には投与しないこと)
  • 1. エストロゲン依存性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌)及びその疑いのある患者[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある。]
  • 2. 乳癌の既往歴のある患者
  • 3. 血栓性静脈炎や肺塞栓症のある患者、又はその既往歴のある患者[エストロゲンは凝固因子を増加させ、血栓形成傾向を促進するとの報告がある。]
  • 4. 動脈性の血栓塞栓疾患(例えば、冠動脈性心疾患、脳卒中)又はその既往歴のある患者[「使用上の注意 その他の注意」の項参照]
  • 5. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 6. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[「使用上の注意 妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
  • 7. 重篤な肝障害のある患者[代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある。]
  • 8. 診断の確定していない異常性器出血のある患者[出血が子宮内膜癌による場合は、癌の悪化あるいは顕性化を促すことがある。]

参考

  • 1. プレマリン錠0.625mg

[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2479004F1033_3_01/2479004F1033_3_01?view=body

  • 2.
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5607-158.pdf




UpToDate Contents

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和文文献

  • P2-23-2 低用量エストロゲン補充療法の効果と安全性(Group79 更年期・老年期2,一般演題)
  • 武田 真人,大場 洋子,小林 範子,古田 伊都子,渡利 英道,金内 優典,工藤 正尊,佐川 正,藤野 敬史,水上 尚典,櫻木 範明
  • 日本産科婦人科學會雜誌 64(2), 666, 2012-02-01
  • NAID 110009583344
  • 臨床的な自然治癒を認めたリングペッサリーによる直腸腟瘻
  • 中村 光佐子,西田 秀隆,山西 歩 [他],古板 規子,藁谷 深洋子
  • 産婦人科の進歩 64(2), 132-136, 2012
  • … 処置は困難と考えられたためリングを抜去してエストロゲン補充療法のみで保存的に経過を観察した.排尿障害はなく,脱出した子宮により瘻孔部分が自然に覆われたため便失禁はごく少量で,日常生活に支障をきたさなかった.発症後3カ月で便失禁が消失し,5カ月で内診および直腸診上ほぼ閉鎖となった.直腸腟瘻が結果的にエストロゲン補充療法のみで自然閉鎖に至った理由としては,患者の …
  • NAID 130001890022
  • Fetal programming による卵巣摘出ラットの血管機能障害に対するエストロゲン補充の効果
  • 宮川 美帆,武者 由佳,大辻 希樹 [他],伊藤 茂,竹田 省
  • 順天堂医学 = Juntendo medical journal 57(1), 43-51, 2011-02-28
  • NAID 10029499013
  • P1-1-8 薬剤減量によるエストロゲン補充療法継続の効果と安全性(Group1 更年期・老年期・閉経1,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
  • 武田 真人,三田村 卓,大場 洋子,小林 範子,八重樫 稔,古田 伊都子,金内 優典,工藤 正尊,藤野 敬史,佐川 正,水上 尚典,櫻木 範明
  • 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 464, 2011-02-01
  • NAID 110008508819

関連リンク

HRTとは足りなくなった女性ホルモンを補充する療法です HRTとは、更年期症状や更年期障害の治療のために、閉経前後に体内で不足してきた女性ホルモン(エストロゲン)を、飲み薬や貼り薬として補充する療法です。
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★リンクテーブル★
国試過去問098I015」「095D040
リンク元ホルモン補充療法」「閉経後ホルモン補充療法」「エストロゲン補充」「estrogen replacement therapy
関連記事エストロゲン」「エス」「補充」「」「療法

098I015」

  [★]

  • 生後3日の新生児。外陰の異常と色素沈着とに気付かれた。
  • 在胎39週、体重3,120gで出生した。
  • 血液所見:赤血球480万、血球11,000、血小板32万。
  • 血清生化学所見:尿素窒素3mg/dl、クレアチニン0.3mg/dl、Na139mEq/l、K5.1mEq/l、ACTH277pg/ml(基準60以下)、17α-ヒドロキシプロゲステロン53ngノml(基準7.5以下)。染色体46,XX。
  • 外陰の写真を以下に示す。直ちに行うのはどれか。
  • a. エストロゲン補充療法
  • b. グルココルチコイド補充療法
  • c. プロゲステロン補充療法
  • d. 陰核形成術
  • e. 尿道形成術


[正答]
※国試ナビ4※ 098I014]←[国試_098]→[098I016

095D040」

  [★]

  • 26歳の女性。3年間の不妊を訴えて来院した。内診では子宮は正常大であるが、超音波検査で子宮内膜の肥厚がみられ、内膜掻把組織診で子宮内膜異型増殖症と診断された。この患者に適切な治療法はどれか。
[正答]


※国試ナビ4※ 095D039]←[国試_095]→[095D041

ホルモン補充療法」

  [★]

hormone replacement therapy, HRT
エストロゲン補充療法更年期障害

概念

  • 閉経や卵巣摘出後のエストロゲン欠乏を補う目的で外因性にエストロゲンとプロゲストーゲンを投与する療法のことで、子宮のある女性が対象となる(参考1)。 (⇔ エストロゲン補充療法 ERT)

薬剤

  • エストロゲン製剤
  • プロゲステロン製剤

エストロゲンの臨床的作用

参考1
  • 更年期症状緩和作用
  • 骨吸収抑制作用
  • 抗動脈硬化作用
  • 脂質代謝改善作用
  • 凝固・線溶亢進作用
  • 認知機能改善作用
  • 皮膚萎縮予防作用
  • 泌尿生殖器障害改善作用

適応

参考1

最もよい適応疾患

  • 更年期症状(顔面紅潮、発汗、睡眠障害および一部の精神神経症状)
  • 骨粗鬆症および骨量減少症
  • 泌尿生殖器系の障害

条件付きで適応となる疾患

  • 脂質代謝異常

現時点では適応とならない疾患

  • 動脈硬化性疾患
  • 皮膚の萎縮
  • アルツハイマー病

禁忌

参考1

  • 1) 絶対的禁忌
  • (1) 乳癌
  • (2) 原因不明の子宮出血
  • (3) 急性期の血栓性静脈炎,血栓症
  • (4) 重症肝機能障害
  • 2) 相対的禁忌
  • (1) 血栓性静脈炎の既往,静脈血栓症の既往
  • (2) 子宮内膜癌の既往
  • (3) 子宮筋腫の既往,子宮内膜症の既往
  • (4) 重症高血圧 → エストロゲンの水、電解質貯留作用に基づく。
  • (5) 糖尿病
  • 3) 注意して投与
  • (1) 胆石症
  • (2) 片頭痛
  • (3) 高度の肥満
  • (4) ヘビースモーカー

G9M.101

絶対禁忌

  • エストロゲン依存性の悪性腫瘍
  • 原因不明の不正性器出血 → 子宮内膜癌に対して投与することを防ぐ
  • 血栓性静脈炎、血栓炎
  • 重症肝機能障害 → 性ホルモンは肝臓で代謝されるため
  • 妊娠疑い
  • 冠動脈疾患、脳卒中既往

相対禁忌

  • 血栓症の既往
  • 子宮体癌の既往
  • 子宮筋腫の既往
  • 子宮内膜症の既往
  • 重症高血圧
  • 重症糖尿病
  • 卵巣癌の既往
  • 肥満
  • 高齢者

治療方法

G9M.101
  • 子宮を有する場合にはエストロゲンとプロゲステロンを併用する。
  • 周期的併用投与:閉経前、月経が不規則で機能性出血を繰り返す場合に適応。カウフマン療法と呼ばれる。
  • 持続併用投与:エストロゲンとプロゲステロンを持続的に同時投与すると、最初、破綻出血がみられるが、次第に子宮内膜が萎縮し、破綻出血がみられなくなる。

投与経路について

参考2
  • 経口結合型エストロゲン:CEEの投与量に依存して心筋梗塞や脳血管疾患のリスクが上昇する。また静脈血栓症、静脈塞栓症のリスクも上昇する
  • 経皮結合型エストロゲン:CEEの投与量を減らすことなく静脈血栓症、静脈塞栓症、胆嚢疾患、乳癌リスクを低減させうる。

参考

  • 1.
[display]http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5607-158.pdf
  • 2. HRT - 日産婦誌61巻7 号
http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6107-242.pdf


閉経後ホルモン補充療法」

  [★]

postmenopausal hormone replacement therapy
エストロゲン補充療法エストロゲン補充


エストロゲン補充」

  [★]

estrogen replacement
エストロゲン補充療法閉経後ホルモン補充療法


estrogen replacement therapy」

  [★] エストロゲン補充療法 ERT


エストロゲン」

  [★]

estrogen ES, estrogens, E2?
ethinyl estradiolエストロゲン補充療法月経周期

分類

性状

  • ステロイド

産生組織

  • 卵巣の顆粒膜細胞
  • 月経周期の1-14日の間に卵胞が発育していくが、この間FSHは月経周期の初期にピークをつけたあとLHの増加と裏腹に減少していく。そして顆粒膜細胞からはエストロゲン(エストラジオール17β)の放出が徐々に高まってくる。(NGY.27,月経周期)

標的組織

  • 乳腺、子宮(頚管、内膜、平滑筋)、膣粘膜

受容体

作用

G9M.9 参考2
  • 卵胞の発育期:エストロゲンはLH, FSHの分泌にたいしnegative feedback作用を及ぼす
  • 排卵期の高濃度で急増加する時期:positive feedback作用を及ぼす
  • 生殖器以外に対する作用
  • 肝臓   :LDL受容体増加
  • 血管・血液:血管拡張作用、凝固能亢進(経口避妊薬による血栓症につながる)、血管保護作用(LDLコレステロール低下、HDLコレステロール増加)
  • 骨    :骨量の維持、コラーゲンの合成促進
  • (1)副甲状腺ホルモンの骨に対する感受性を抑制  (カルシトニンと協同作用)
  • (2)腎近位尿細管での活性化ビタミンDの合成促進  (ビタミンDと協同作用)
  • (3)腸管からのカルシウム吸収の促進  (ビタミンDと協同作用)
  • (4)破骨細胞、骨芽細胞に直接作用し、骨吸収を抑制  (詳しくは参考2)
  • 皮膚   :皮脂腺の分泌抑制、コラーゲンの合成促進
  • その他

G9M.8

  エストロゲン プロゲステロン
乳房 思春期 乳管の発育
非妊娠時 乳腺の発育
妊娠時 乳管上皮の増殖 乳腺腺房の増殖
乳汁分泌抑制 乳汁分泌抑制
子宮 非妊娠時 子宮内膜の増殖・肥厚 子宮内膜の分泌期様変化
頚管粘液 頚管粘液
 分泌亢進  分泌低下
 粘稠度低下  粘稠度上昇
 牽糸性上昇  牽糸性低下
妊娠時 子宮筋の発育・増大 子宮内膜の脱落膜様変化
頚管熟化 子宮筋の収縮抑制
  子宮筋層内の毛細血管の増加
卵巣 排卵抑制
膣粘膜の角化・肥厚 膣粘膜の菲薄化
その他 LDLコレステロールの低下 基礎体温の上昇
基礎体温の低下  
骨量維持  

分泌の調整

  • ネガティブフィードバック:エストロゲンは間脳下垂体系(視床下部・下垂体)に対して抑制的に作用。
  • ポジティブフィードバック:エストロゲンがあるレベル以上となると、ポジティブフィードバックにより間脳下垂体系(視床下部・下垂体)に対して促進的に作用する。エストロゲンのピークはLHサージの1-2日前?である。

「二細胞説 two-cell theory」

  • LH刺激により莢膜細胞は主にアンドロゲンを合成し、このアンドロゲンは一部卵巣静脈に流出するが、残りは基底膜を通り卵胞内に流入する。グラーフ卵胞内の顆粒膜細胞は高い芳香化活性を持ち、莢膜細胞由来のアンドロゲンからエストロゲンを合成する。このため卵胞には多量のエストロゲンが含まれる。この芳香化酵素の活性はFSHにより刺激される。卵胞には血中の1000倍ものエストロゲンが含まれ、このエストロゲンは局所的に作用して卵胞の発育を促進する。(NGY.27)

生合成

臨床関連

  • 女性新生児の性器出血:生後4-8日から性器出血が一週間持続。胎生期中に移行した胎盤ホルモン(エストロゲンの減少)の消失による。
  • 老人性膣炎:エストロゲンの消失により膣上皮が萎縮し、粘膜下出血を来す。

性周期・月経との関連

  • 卵胞期:漸増。排卵期に先立ってピーク
  • 排卵期以降漸減
  • 黄体期:漸減後、再び増加して高値で経過。プロゲステロンと並行して月経期に向かって漸減   ←  月経一週間前あたりがピーク。

LAB.724

  エストロゲン プロゲステロン
エストロン エストラジオール エストリオール  
(pg/ml) (pg/ml) (pg/ml) (ng/ml)
女性 卵胞期 10~60 10~150 0~20 0.5~1.5
排卵期 25~100 50~380 5~40 1.5~6.8
黄体期 25~80 30~300 5~40 5.0~28.0
更年期 20~80 10~50 0~20 0.3~0.4
男性 30~60 10~60 0~15 0.2~0.4

添付文書

  • プレマリン錠0.625mg
[display]http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2479004F1033_3_01/2479004F1033_3_01?view=body

参考

  • 1. [charged] Molecular biology and physiology of estrogen action - uptodate [1]
  • 2. 〔閉経シリーズ〕 閉経と骨代謝の変化および管理 - 日産婦誌52巻10号
http://www.jsog.or.jp/PDF/52/5210-355.pdf






エス」

  [★]

id
Es
イド
リビドー


  • フリードリヒ・ニーチェが使用し、ゲオルグ・グロデック(Georg・Groddeck)の『エスとの対話』("Gesellschaft")などで使われた用語で、彼と交流があったジークムント・フロイトが採用した精神分析学用語ともなった。(なお、1953年にジェイムズ・ストレイチーによるフロイト翻訳全集の英訳の際、エスはイド(ラテン語)と訳されアメリカ系の精神分析学で流布された。)自我参照。(wikipedia jaより)

参考



補充」

  [★]

アナプレロティック補うサプリメント漸増漸加追加動員栄養補助食品補助栄養食品補給栄養補助剤リクルートリクルートメント補足


法」

  [★]

methodlaw
測定法測定方法訴訟方法法律学手法方式法律


療法」

  [★]

therapyregimencureremedytherapeutic




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