- 英
- electric conduction
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/09 09:44:39」(JST)
[Wiki ja表示]
電磁気学 |
|
電気 · 磁性 |
静電気学 |
電荷 · クーロンの法則 · 電場 · 電束 · ガウスの法則 · 電位 · 静電誘導 · 電気双極子 · 分極電荷密度 |
静磁気学 |
アンペールの法則 · 電流 · 磁場 · 磁化 · 磁束 · ビオ・サバールの法則 · 磁気モーメント · ガウスの法則 (磁性) |
電気力学 |
自由空間 · ローレンツ力 · 起電力 · 電磁誘導 · ファラデーの法則 · レンツの法則 · 変位電流 · マクスウェルの方程式 · 電磁場 · 電磁波 · リエナール・ヴィーヘルト・ポテンシャル · マクスウェル・テンソル · 渦電流 |
電気回路 |
電気伝導 · 電気抵抗 · 静電容量 · インダクタンス · インピーダンス · 共鳴空洞 · 導波管 |
共変定式 |
電磁テンソル · 電磁圧力エネルギーテンソル · 電荷・電流密度 · 電磁ポテンシャル |
科学者 |
アンペール · クーロン · ファラデー · ガウス · ヘヴィサイド · ヘンリー · ヘルツ · ローレンツ · マクスウェル · テスラ · ボルタ · ヴェーバー · エルステッド |
|
表・話・編・歴
|
電気伝導(でんきでんどう、英: electrical conduction)は、電場(電界)を印加された物質中の荷電粒子を加速することによる電荷の移動現象、すなわち電流が流れるという現象。
電荷担体は主として電子であるが、イオンや正孔などもこれに該当する。荷電粒子の加速には抵抗力が働き、これを電気抵抗という。抵抗の主な原因として、格子振動や不純物などによる散乱が挙げられる。この加速と抵抗は、最終的には釣り合うことになる。
目次
- 1 電気抵抗率
- 2 電気伝導率
- 3 電気伝導の荷電粒子モデル
- 4 農学における電気伝導
- 5 関連項目
電気抵抗率
オームの法則より、電流 I と電気抵抗 R は、
という関係にあり、電流の流れる物体(導体)の長さを l 、断面積を S とすると、
という関係が成り立つ。このとき、比例係数 ρ を電気抵抗率という。単に抵抗率(ていこうりつ)ともいい、また比抵抗とも呼ばれる。単位はオームメートル [Ω・m] を用いる。
電気伝導率
電気抵抗率の逆数 σ を電気伝導率(EC)という。導電率(どうでんりつ)または電気伝導度(でんきでんどうど)ともいう。単位はジーメンス毎メートル [S/m] または毎オーム毎メートル [Ω-1・m-1] を用いる。
電流密度 J と電気伝動率 σ とは、
という関係を持つ。上式において E は電場を表す。
以上は、一次元あるいは完全に等方的な場合を仮定してのものである。三次元において電気伝導率はテンソルで表現される。テンソル表示の場合、電流と電気伝導率の関係式は、
となる。
電気伝導の荷電粒子モデル
荷電粒子の力学的な運動を調べることによって電気伝導率を導くことができる。
電場を E 、電場によって加速される荷電粒子の電荷を e 、質量を m 、速度を v 、緩和時間を τ とすると、以下の荷電粒子の運動方程式を導き出せる。
加速と抵抗が釣り合えば、終端速度に達する。すると上式はゼロとなるから、
となり、単位体積あたりの荷電粒子の数を n とすると、電気伝導率 σ は、
と求められる。
農学における電気伝導
農学、特に植物の栽培において電気伝導率は、土壌溶液または培養液中のイオン総量を示す指針としても扱われる。単位はデシジーメンス毎メートル [dS/m] やミリジーメンス毎センチメートル [mS/cm] が多く用いられる。
- 1 S/m = 10 dS/m = 10 mS/cm
電気伝導率は導電率計(ECメーター)を用いて測定される。養液栽培においては、その電気伝導率の値を調べることで、与える肥料の過不足の状態について大まかに知ることができる。
関連項目
- 電気伝導体 - 半導体 - 絶縁体
- 物性物理学
- コンダクタンス - ジーメンス
- 電気抵抗 - オーム
- 電気抵抗率 - 電気抵抗率の比較
- 超伝導
- 不純物伝導
- ホッピング伝導
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 高電気伝導度の抄紙系で適応可能な新規紙力剤の開発 (特集 製紙用薬品の最新技術動向)
- 招待講演 無線センサプローブによるオンサイトモニタリングに関する取り組み : 農業・畜産・防災分野への適用を目指して (短距離無線通信)
- 二川 雅登
- 電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 114(84), 9-12, 2014-06-16
- NAID 40020124953
- 北海道東部厚岸湾・湖底表層堆積物と厚岸湾沖積層コアの珪藻分析 : 堆積環境・塩分指数・電気伝導度の検討
Related Links
- 電気伝導(でんきでんどう、英: Electrical conduction)は、電場(電界)を印加された 物質中の荷電粒子を加速することによる電荷の移動現象、すなわち電流が流れるという 現象。 電荷担体は主として電子であるが、イオンや正孔などもこれに該当する。荷電 粒子 ...
- 電気伝導率(でんきでんどうりつ、英語:electrical conductivity)は、導電率(どうでん りつ)ともいい、物質の電気伝導のしやすさを表す物性値。理学系では「電気伝導率」、 工学系では「導電率」と呼ばれる傾向があるが、『学術用語集』では「電気伝導率」が多く 、 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- electric conductivity, electroconductivity, electrical conductivity
- 関
- コンダクタンス
[★]
- 英
- electrical conductivity、electric conductivity
- 関
- 電気伝導度、導電率
[★]
- 英
- membrane conductance
- 関
- 膜コンダクタンス
[★]
- 英
- equivalent conductivity
- 関
- 当量導電率
[★]
- 英
- transduction, conduction
- 関
- 興奮伝導、伝達
- ニューロン介して情報が活動電位として伝わることを伝導という、と思う。
- 伝達とは確実に区別する
[★]
- 英
- electricity、electro、electric
- 関
- エレクトロ、電気的