- 英
- stamen
- 関
- 雄ずい
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- the male reproductive organ of a flower
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- (植物の)雄ずい,おしべ
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/20 07:45:28」(JST)
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雄蕊(雄蘂、ゆうずい、英: Stamen)は、被子植物の花を構成する要素の一つ。一般的には「おしべ」といわれ、花粉を入れる袋状の葯(やく)(Anther)と葯を支える花糸(かし)(Filament)という部分で構成される。ただし花糸に当たる部分がないものや、糸状でなく葉状になっているものもある。さらに八重咲きなどの花では雄蕊が花弁(花びら)状に変化している。
雄蕊は、葯より花粉を出して、雌蕊の先(柱頭)に受粉させる役割を持っている。ふつう葯は2つの半葯からなり、半葯はさらに2つの花粉嚢(葯室)という袋からなる。 花粉嚢には花粉が入っており、花粉の出口は縦に裂けるもの、横に裂けるもの、穴が開いているものなど植物により形状が異なる。
雄蕊はシダ植物の小胞子葉に相同(花粉が小胞子、花粉嚢が小胞子嚢に当たる)である。裸子植物では花粉嚢のついた鱗片状のものが多く、雄蕊でなく小胞子葉ということが多い(これが集まったものは雄花ともいわれる)。
雄蕊に関する用語
- 単体雄蕊
- 全雄蕊の花糸が基部でひとまとまりに繋がっている形状。ツバキ属などにみられる。
- 二体雄蕊
- 全雄蕊の花糸が基部で二組のまとまりに繋がっている形状。同様な考え方で、三体雄蕊、多体雄蕊などという用語もある。
- 集葯雄蕊
- 複数の花糸が葯の部分で繋がっている形状。キク科植物などにみられる。
- 蕊柱
- 雄蕊と雌蕊が合体したもの。ラン科植物にみられる。
Japanese Journal
- 武田 征士
- PLANT MORPHOLOGY 25(1), 95-99, 2013
- … 植物にとって,花は次世代へ遺伝情報を伝える重要な生殖器官である.雄しべと雌しべは生殖そのものに関わる一方,萼(がく)は花器官を外環境から守り,花びらは虫や鳥などの花粉の運び屋を惹き付ける.花びらはこの役割を果たすため,最も多様性に富む植物器官に進化してきている.モデル植物のシロイヌナズナの研究を中心に,花器官作りのメカニズムが遺伝子レベルで明らかにされてきた.最近の報告を含 …
- NAID 130004691682
- Analysis of Organ-specific Regulation of DNA Methylation in Brassica rapa by MSAP
- Sasaki Taku,Kawanabe Takahiro,Fujimoto Ryo,佐々木 卓,川辺 隆大,藤本 龍
- 新潟大学農学部研究報告 64(1), 7-16, 2011-09
- … 本研究では、Brassica rapa の葉、雄しべ、雌しべのDNA のメチル化レベルの違いについてMSAP 法を用いて調べた。 … DNA のメチル化は葉と雄しべ/ 雌しべで最も違っていた。 …
- NAID 120005239932
- Brassica rapaにおけるMSAP法による器官特異的なDNAのメチル化の解析
- 佐々木 卓,川辺 隆大,藤本 龍
- 新潟大学農学部研究報告 64(1), 7-16, 2011-09
- … 本研究では、Brassica rapaの葉、雄しべ、雌しべのDNAのメチル化レベルの違いについてMSAP法を用いて調べた。 … DNAのメチル化は葉と雄しべ/雌しべで最も違っていた。 …
- NAID 120005068693
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雄ずい、雄しべ
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