- 英
- longitudinal muscle
- 関
- 輪走筋
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/25 23:56:55」(JST)
[Wiki ja表示]
蠕動(ぜんどう、英語: peristalsis)は、筋肉が伝播性の収縮波を生み出す運動である。
蠕虫などの体壁筋や、動物体内の消化管などの中空器官で行われる。前者では動物体の移動のため、後者では内容物の移送のために行われる。
縦走筋 (longitudinal muscle) と環状筋 (circular muscle) が拮抗する平滑筋系によって行われる。両者を相互的に支配する縦走性神経系による、独立・自立的な活動である。
目次
- 1 体壁筋
- 2 消化管
- 3 その他の器官
- 4 参考文献
- 5 関連事項
体壁筋
ミミズなどの蠕虫で典型的に見られる。
ヒルなどの尺取虫運動や、腹足類の足波も、蠕動と同じ機構である。
消化管
消化管の蠕動は、食物をある一定方向に動かすために行われる。
蠕動は自律神経に支配されている。神経堤に由来する迷走神経の節後神経である腸管神経叢(アウエルバッハ神経叢とマイスナー神経叢)が腸管の環状筋および縦走筋を支配している。このため、意識的に蠕動運動を活発にさせることはできない。また腸管神経叢が先天的に欠損すると、その部分の蠕動が行われないために食物塊が貯留し、巨大結腸を呈する(ヒルシュスプルング病)。
環状筋
消化管にある環状筋(輪状筋)が食物塊の存在で伸展すると、それが刺激となって収縮運動を行う。環状筋は食べ物が後戻りさせない機能がある。周期的に環状の収縮を次々と下部に伝え、食物塊を肛門側へ移動させる。
縦走筋
縦走筋は消化管を縮める機能がある。縦走筋は、環状筋と良く連携した縮小運動を行い、消化管内で混沌となった食べ物の塊を前進させる役割を持つ。
その他の器官
消化管以外に、胆管、尿管、卵管、その他の分泌管などで見られる。
下等動物や、高等動物でも胚では、心臓拍動も蠕動によってなされる。
参考文献
- Guyton Arthur C.,Hall John E. Textbook of medical physiology, 9th ed, Philadelphia: W.B.Saunders Company, 1996, pp798–799.
関連事項
腸粘膜
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- P-10 モルモット近位結腸漿膜下のカハールの介在細胞と縦走筋層との連絡(ポスターディスカッション,第52回日本平滑筋学会総会)
- P-29. モルモット回腸縦走筋および気管平滑筋におけるcarbachol(CCh)収縮に対するmitogen-activated protein kinase(MAPK)阻害薬の効果(第49回日本平滑筋学会総会)
Related Links
- 前者では動物体の移動のため、後者では内容物の移送のために行われる。 縦走筋 ( circular muscle) と環状筋 (longitudinal muscle) が拮抗する平滑筋系によって行 われる。両者を相互的に支配する縦走性神経系による、独立・自立的な活動である。
- 縦走筋の用語の意味を解説。ニュース ... じゅうそうきん【縦走筋】. 脊椎動物の腸管壁や 環形動物の体壁などにある筋肉層の中で,縦方向にある筋繊維。 → 環状筋 ... 体壁は 外側の環状筋と内側の縦走筋からなるが,発達の程度は種類によって異なっている。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Auerbach plexus Auerbach's plexus
- ラ
- plexus Auerbachi
- 同
- 筋層間神経叢 myenteric plexus plexus myentericus
- Auerbach神経叢、アウエルバッハ筋層間神経叢
- 腸筋層間神経叢 plexus entericus
- 関
- マイスナー神経叢=粘膜下神経叢
- (⇔粘膜下神経叢:粘膜筋板と輪走筋の間に存在する神経叢)
臨床関連
[★]
- 英
- circular muscle
- 関
- 縦走筋
[★]
- 英
- outer longitudinal (Z)
- 関
- 縦走筋
[★]
- 英
- longitudinal muscle layer