- 英
- allantois, allantoid membrane
- 関
- 総排泄腔
WordNet
- the vascular fetal membrane that lies below the chorion and develops from the hindgut in many embryonic higher vertebrates (reptiles, birds and mammals)
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/25 09:39:11」(JST)
[Wiki ja表示]
尿膜 (にょうまく、英: Allantois) は有羊膜類の受胎産物(胚、および胚体外組織からなる)の一部である。胚のガス交換を助け、液状の老廃物を処理する。
羊膜や漿膜といった他の胚体外膜とともに、尿膜はヒトを含む有羊膜類を特徴づけている。
目次
- 1 機能
- 1.1 爬虫類、鳥類、およびカモノハシ
- 1.2 有袋類
- 1.3 胎盤性の哺乳類
- 2 追加画像
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
機能
この袋状の構造は消化器系および泌尿器系に接続され、血管網で覆われている。尿膜の機能は胚から液状の老廃物を集めるとともに、胚により使用されたガスを交換することである。
爬虫類、鳥類、およびカモノハシ
この構造は初め、爬虫類において窒素性の老廃物を貯蔵するとともに、胚に酸素を供給するため形成された。酸素は卵殻を介して尿膜に吸収される。卵生の哺乳類であるカモノハシ目でも、尿膜の機能は同様である。
有袋類
多くの有袋類において、尿膜は血管を持たないが窒素性の老廃物(アンモニア)を貯蔵するために用いられる。また、多くの有袋類において、尿膜は漿膜と融合しない。例外はバンディクートの尿膜であり、血管網を有するとともに漿膜とも融合する。
胎盤性の哺乳類
胎盤性の哺乳類において尿膜は、臍帯の一部であり、その軸となる。
- マウスの尿膜は中胚葉性の組織からなり、血管新生を通して成熟した臍帯動静脈を形成する[1]
- ヒトの尿膜は発生途上の後腸の内胚葉に由来するもので、中胚葉性の結合組織に覆われる。尿膜は尿膜管となり、胎児の膀胱と卵黄嚢を接続する。尿膜管は窒素性の老廃物を胎児の膀胱から除去する[2] 。尿膜は痕跡器官であり、同様の機能をはたすものとして臍帯動静脈が胎盤と胎児をつないでいる[3]
追加画像
-
Section through the embryo.
-
Diagram showing later stage of allantoic development with commencing constriction of the yolk-sac.
-
Diagram showing the expansion of amnion and delimitation of the umbilicus.
-
Model of human embryo 1.3 mm. long.
-
Tail end of human embryo from fifteen to eighteen days old.
-
Cloaca of human embryo from twenty-five to twenty-seven days old.
-
Tail end of human embryo twenty-five to twenty-nine days old.
-
Tail end of human embryo thirty-two to thirty-three days old.
-
Opened uterus with cat fetus in midgestation: 1 umbilicus, 2 amnion, 3 allantois, 4 Yolk sac, 5 developing marginal hematoma, 6 maternal part of placenta (endometrium)
-
Ultrasound of fetus showing urachus duct from bladder to the umbilicus.
-
Ultrasound of fetus showing urachus duct from bladder to the umbilicus.
-
Ultrasound of fetus showing urachus duct from bladder to the umbilicus.
-
Ultrasound of fetus showing urachus duct from bladder to the umbilicus.
-
Ultrasound of fetus showing urachus duct from bladder to the umbilicus.
参考文献
- ^ Downs, K.M. 1998.
- ^ First AID for the USMLE Step 1 2008
- ^ http://www.answers.com/topic/allantois
外部リンク
- Diagram at University of Texas - Arlington
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 尿膜管癌多発肺転移に対しTS-1/CDDP療法を施行した1例
- 吉田 康幸,山中 和明,上田 倫央 [他]
- 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica 60(3), 147-150, 2014-03
- NAID 40020040226
- 馬場 香子,石黒 匡史,武田 啓 [他]
- 日本職業・災害医学会会誌 = Japanese journal of occupational medicine and traumatology 62(2), 128-132, 2014-03
- NAID 40020038079
- 尿膜管癌多発肺転移に対しTS-1/CDDP 療法を施行した1例
- 吉田 康幸,山中 和明,上田 倫央,平井 利明,岸川 英史,西村 憲二,市川 靖二
- 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica 60(3), 147-150, 2014-03
- A 67-year-old woman presented with macroscopic hematuria and lower abdominal pain. Cystoscopy revealed a broad-stalk non-papillary tumor at the bladder dome. Computed tomography (CT) showed a tumor ex …
- NAID 120005439494
Related Links
- 胎生期の尿膜管の退化が不完全な場合に、遺残した尿膜管(尿膜管遺残)が原因となり臍から尿の排泄がみられたり、感染をおこして化膿することがあります。 尿膜管遺残はその形態により尿膜管瘻、尿膜管洞、尿膜管のう胞などと ...
- 世界大百科事典 第2版 尿膜の用語解説 - 脊椎動物羊膜類の発生過程で生じる胚膜のひとつ。胚の後部消化管が形成されるとまもなく,その腹側の壁の一部(内胚葉と内臓中胚葉)が,羊膜と漿膜(しようまく)の間の中胚葉中に生じた腔所に ...
- 昔から、臍が弱かったのですが、とうとう手術しました。病名は「尿膜管遺残」です。 「尿膜管」とは、胎児の時にへその緒の中を通って、膀胱からの排泄物を母体へ送るための管です。 普通は、生まれると必要なくなるので、萎んで管が ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
沈降インフルエンザワクチンH5N1「生研」1mL
(アンフィ株)
組成
製法の概要
- 本剤は、厚生労働省より指定されたインフルエンザウイルスH5N1株を発育鶏卵で増殖させ、得られたウイルスを尿膜腔液から、ろ過法、しょ糖密度勾配遠心法等により濃縮精製し、ホルマリンで不活化した後、リン酸塩緩衝塩化ナトリウム液を用いてウイルスのHAが規定量含まれるよう希釈調製し、免疫原性を高めるために水酸化アルミニウムゲルを加え不溶性とした液剤である。
組成
有効成分(製造株)
- 不活化インフルエンザウイルス
A/Anhui/1/2005(H5N1)
(IBCDC-RG5)
HA含量(相当値)30μg
等張化剤
緩衝剤
- リン酸水素ナトリウム水和物 2.2mg
リン酸二水素カリウム 0.4mg
免疫補助剤
- 水酸化アルミニウムゲル(アルミニウム換算) 0.3mg
保存剤
安定剤
- ホルマリン(ホルムアルデヒド換算) 0.0028w/v%以下
効能または効果
- 新型インフルエンザ(H5N1)の予防
- 通常、0.5mLをおよそ3週間の間隔をおいて、筋肉内もしくは皮下に2回注射する。
慎重投与
(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、注意して接種すること。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことが明らかな者及び本剤の成分又は鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対して、アレルギーを呈するおそれのある者
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 過去にけいれんの既往のある者
- 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
- 間質性肺炎、気管支喘息等の呼吸器系疾患を有する者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うに際し、注意を要する状態にある者
薬効薬理
- 臨床試験において、本剤を2〜4週間間隔で2回接種することにより、インフルエンザウイルス(H5N1株)に対する中和抗体価の上昇は、皮下接種(健康成人男性)で65.0%、筋肉内接種(健康成人)で84.2〜95.0%に認められた。
本剤の類薬をマウスに2回接種することにより、類薬と同じ抗原性の強毒株インフルエンザウイルス(H5N1)の感染に対して発症防御することが報告されている4)。
また、同様の試験において、類薬と異なる抗原性の強毒株インフルエンザウイルス(H5N1)に対する中和抗体価も誘導し、感染に対してもウイルス増殖を抑制するとともに発症防御することが報告されている5)。
以上のことから、本剤を接種することにより感染したウイルスの増殖が抑制され、発病防止・重症化防止及びそれによる死亡を防止する効果が期待できると考えられる。
★リンクテーブル★
[★]
尿膜
- 関
- allantoic、allantois
[★]
- 英
- allantoic sac
- 関
- 尿膜
[★]
- 英
- urachal fistula
- 同
- 尿膜管開存症 patent urachus
- 関
- 膀胱異常
[★]
- 英
- chorioallantoic membrane、chorioallantoic
- 関
- 漿尿膜
[★]
- 英
- chorioallantoic membrane
- 関
- 絨毛尿膜
[★]
- 英
- urachal cancer
- 関
- [[]]
[★]
- 英
- membrane
- 関
- メンブラン、メンブレン