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- Perissodactyla
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- 奇蹄類
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- nonruminant ungulates: horses; tapirs; rhinoceros; extinct forms (同)order Perissodactyla
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/10 19:57:05」(JST)
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ウマ目
Perissodactyla |
生息年代: ヤプレシアン-現在, 56–0 Ma
PreЄ
Є
O
S
D
C
P
T
J
K
Pg
N
|
モウコノウマ
|
地質時代 |
古第三紀暁新世 - 現代 |
分類 |
界 |
: |
動物界 Animalia |
門 |
: |
脊索動物門 Chordata |
亜門 |
: |
脊椎動物亜門 Vertebrata |
綱 |
: |
哺乳綱 Mammalia |
上目 |
: |
ローラシア獣上目 Laurasiatheria |
目 |
: |
ウマ目 Perissodactyla |
|
学名 |
Perissodactyla Owen, 1848 |
科 |
- サイ科 Rhinocerotidae
- ウマ科 Equidae
- バク科 Tapiridae
他、絶滅科多数
|
ウマ目(ウマもく)または奇蹄目(きていもく)、奇蹄類(きているい)(Perissodactyla)は、脊椎動物門、哺乳綱の一目。
ウシ目(偶蹄目、現鯨偶蹄目)と共に四肢の先端に蹄(ひづめ)を持つことが特徴で、他のゾウ目(長鼻目)などと併せて有蹄類と称する事もある。
目次
- 1 進化
- 2 形態特徴
- 3 分類
- 4 脚注
- 5 参考文献
進化
従来の説においては、ウマ目とウシ目は約6,000万年前に顆節目を祖として分岐、進化したとされてきた[1]。しかし2006年、分子生物学の見地から異なる見解が提示された。レトロトランスポゾンの挿入位置の解析の結果、ウマ目はネコ目、コウモリ目などと近縁であることが判明し、ペガサス野獣類Pegasoferaeというクレードにまとめられると発表された。ウシ目とウマ目は同じローラシア獣上目に属すものの系統的にはやや離れており、両者の蹄はそれぞれ独自に進化したある種の収斂進化である。[2]ただし、ウシ目(クジラ目も含む)が、ウマ目のほかコウモリ目やネコ目も含むクレードに属し、中でもコウモリ目やネコ目よりもウマ目に一番近いとする研究結果もある[3]
ウマ目は始新世から漸新世にかけて繁栄し、特に漸新世にはサイ科で陸上哺乳類史上最大の種(パラケラテリウムまたはインドリコテリウム)が現れるなど、その繁栄の絶頂にあったが、中新世以降は地球の寒冷化による環境の変化によって多くの種が絶滅し、更にウシ亜目などの反芻類の進化に押されて衰退を始める。地質時代には240属と多様性を誇ったこのグループも現在はわずかに3科6属20種しか生き残っていない。[4][5]
形態特徴
脚指の先端は蹄(ひづめ)で覆われており、指先のみを地面につけ、人間などのかかとに相当する部分は地面につけない蹄行性の歩行をする。各脚の指の数は、ウマでは1本、サイでは3本、バクでは前脚が4本、後脚が3本となっている。これらの指のうち、中指を肢端の中心線が通っている事がこのグループを定義付ける特徴である。[6][7][5]かつてウマ目の祖先は5本の指を持っていたが、草原を走るため体重を支える第3指が発達し、他の指は退化している。
それ以外の四肢の特徴としては、大腿骨の外側に、第三小転子と呼ばれる、筋肉の付着点となる突起を持ち、また距骨上端が滑車型、下端が平面または窪み型となっている点である。この距骨は、鯨偶蹄類では上下端とも滑車状になっている。[6]
いずれも草食性で、切歯と臼歯がよく発達しており、食べ物を噛み切り、すりつぶすのに適している。切歯は大半のものが上下三対とも揃っており、効率よく植物を裁断する。この切歯と臼歯の間には大きな間隙があり、犬歯を持つものは、この部分に孤立した形で生えていることが多い。[6]臼歯のうち大臼歯は祖先的なグループでは丘状歯(ブノドント)であるが、より進化したグループでは畝状歯(ロフォドント)となっている。また、進化したグループでは、最前列を除く小臼歯が大臼歯とほぼ同じ形となっている。[6][5]また進化につれ、高歯冠化が著しい[8]。
胃は単室であるが、イヌやネコ、ヒトなど草食への特殊化をしていない単純な形態のものとは異なり、食道へとつながる入口(噴門部)付近に憩室を備え、発酵室の機能を備えつつある傾向を持つ[9]。下部消化管に関しては、結腸が発達し、食物を発酵・分解するためのタンクとしての役割を果たしている。また、結腸ほどではないが盲腸が長く発達している(ウマで約1.2m)。胆嚢が無いことも草食に適している。しかしながら大腸を発酵タンクとする方法は、反芻が行えない、肛門に近いため面積の確保が難しいなどのデメリットが挙げられる[10]。また単胃であるための容量不足ゆえに採食を頻繁にしなければならず、反芻獣に比して捕食されるリスクが大きいとの指摘もある[11]。
分類
上位分類
下位分類
ウマ目の現生群はウマ科、サイ科そしてバク科の3科からなる。 †は絶滅群
- ウマ形亜目 Hippomorpha
- ウマ上科 Equoidea
- ウマ科 Equidae
- †パレオテリウム科 Palaeotheriidae
- †ブロントテリウム上科 Brontotherioidae
- †ブロントテリウム科 Brontotheriidae
- †鉤足亜目 Ancylopoda
- †エオモロプス科 Eomoropidae
- †カリコテリウム科 Chalicotheriidae
- 有角亜目 Ceratomorpha
- バク上科 Tapiroidea
- †イセクトロプス科 Isectlophidae
- †ヘラレテス科 Helaletidae
- †ロフィアレテス科 Lophialetidae
- †デペレテラ科 Deperetellidae
- †ロフィオドン科 Lophiodontidae
- バク科 Tapiridae
- サイ上科 Rhinocerotoidea
- †ヒラコドン科 Hyracodontidae
- †アミノドン科 Amynodontidae
- サイ科 Rhinocerotidae
[12]
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パラケラテリウム / インドリコテリウム 。ヒラコドン科。
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脚注
- ^ 『脊椎動物の進化』 400頁
- ^ 『動物の起源と進化』 43 - 44頁
- ^ http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature14249.html Figure 2 を参照
- ^ 『哺乳類の進化』 98 - 99頁
- ^ a b c 『絶滅哺乳類図鑑』 140頁
- ^ a b c d 『脊椎動物の進化』 450頁
- ^ 『哺乳類の進化』 92頁
- ^ 『哺乳類の進化』 187頁
- ^ 『哺乳類の進化』 225 - 227頁
- ^ 『哺乳類の進化』 233 - 235頁
- ^ 『哺乳類の進化』 235頁
- ^ 『哺乳類の進化』 92頁
参考文献
- Nishihara H, Hasegawa M, Okada N (2006). "Pegasoferae, an unexpected mammalian clade revealed by tracking ancient retroposon insertions". Proc Natl Acad Sci U S A 103 (26): 9929–34. doi:10.1073/pnas.0603797103.
- エドウィン・ハリス・コルバート、マイケル・モラレス 『脊椎動物の進化(原著第5版)』 田隅本生、築地書房、2004年、400, 449 - 472頁。ISBN 4-8067-1295-7。
- 遠藤秀紀 『哺乳類の進化』 東京大学出版会、2002年、92 - 99, 186 - 190, 222 - 235頁。ISBN 978-4-13-060182-5。
- 富田幸光 『絶滅哺乳類図鑑』 伊藤丙雄、岡本泰子、丸善、2002年、140 - 159頁。ISBN 4-621-04943-7。
- 長谷川政美 『新図説 動物の起源と進化 書き換えられた系統樹』 八坂書房、2011年、43 - 44頁。ISBN 978-4-89694-971-1。
哺乳類の現生目 |
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原獣亜綱 |
カモノハシ目(単孔目)
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後獣下綱 |
オポッサム目 - ケノレステス目 - ミクロビオテリウム目 - フクロネコ目 - バンディクート目 - カンガルー目(双門歯目) - フクロモグラ目
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異節上目 |
被甲目 - 有毛目
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アフリカ獣上目 |
ハネジネズミ目(長脚目) - アフリカトガリネズミ目(テンレック目) - ツチブタ目(管歯目) - イワダヌキ目 - ゾウ目(長鼻目) - ジュゴン目(海牛目)
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真主齧上目 |
ツパイ目(登木目) - ヒヨケザル目(皮翼目) - サル目(霊長目) - ネズミ目(齧歯目) - ウサギ目
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ローラシア獣上目 |
ハリネズミ目 - トガリネズミ目 - 鯨偶蹄目 - センザンコウ目(有鱗目) - ネコ目(食肉目) - ウマ目(奇蹄目) - コウモリ目(翼手目)
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廃止・希 |
有袋目(フクロネズミ目) - モグラ目(食虫目・無盲腸目) - 異節目・貧歯目(アリクイ目) - ウシ目(偶蹄目) - クジラ目
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Japanese Journal
- 5目にわたる哺乳動物の味蕾のレクチン結合性の比較組織化学(解剖学)
- 谷口 和美,小井田 歩,武藤 顕一郎
- The journal of veterinary medical science 70(1), 65-70, 2008-01-25
- … 蛋白質が発現し,味覚の受容を担っている.これらの蛋白質は糖で修飾されているが,糖鎖の分布については詳細には解明されていない.そこで本研究は,5目にわたる5種類の哺乳動物,すなわちウシ(偶蹄目),ウマ(奇蹄目),サル(霊長目),イヌ(食肉目)およびマウス(げっ歯目)を用い,これらの動物の3種類の舌乳頭,すなわち有郭乳頭,葉状乳頭,および茸状乳頭における糖鎖の局在を24種類のビオチン化レクチンを用いて,レクチン組 …
- NAID 110006546639
- 市川 眞澄
- 日本味と匂学会誌 12(1), 1-2, 2005-04
- … 研究開始当時はマウス, ラットが中心だったので、なかなかわからなかったのだが、哺乳類もヤギ(偶蹄目)、ウマ(奇蹄目)、スンクス(食虫目)、イヌ(食肉目)、コモンマーモセット(霊長目)などを調べると鋤鼻系は様々な形態を示す。 …
- NAID 10015500219
- ウマ卵巣内における卵胞配置の可視化の試み : 奇蹄目に特異的な卵巣構造の解明
- 竹本 智子,横田 秀夫,平野 悠子,中村 佐紀子,木村 順平,南保 泰雄,津曲 茂久,姫野 龍太郎,三島 健稔
- 形の科学会誌 = Bulletin of the Society for Science on Form 19(1), 101-102, 2004-07-01
- NAID 10013122009
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