- 英
- tribenoside
- 商
- ヘモクロン、ヘモタイト、ボラザG、モトクロン
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/14 20:55:25」(JST)
[Wiki ja表示]
トリベノシド
|
IUPAC命名法による物質名 |
ethyl 3,5,6-tri-O-benzyl-D-glucofuranoside |
臨床データ |
AHFS/Drugs.com |
International Drug Names |
法的規制 |
?
|
識別 |
CAS番号 |
10310-32-4 |
ATCコード |
C05AX05 C05CX01 |
PubChem |
CID 25145 |
UNII |
Z7N0Y673NU |
ChEMBL |
CHEMBL1446743 |
別名 |
(3R,4R,5R)-4-(benzyloxy)-5-[1,2-bis(benzyloxy)ethyl]-2-ethoxyoxolan-3-ol |
化学的データ |
化学式 |
C29H34O6 |
分子量 |
478.57666 g/mol |
トリベノシド (Tribenoside) は抗炎症・鎮痛作用のある薬剤である。これ以外にも、創傷治癒・線維素溶解・アミン類の放出抑制など、様々な作用を持つ[1]。
グルコースに1つのエチル基と3つのベンジル基がついた構造である。カプセル剤や軟膏剤の形態で、慢性静脈不全・痔・関節炎などの治療に用いられる[2]。
正確な作用機序は不明であるが、ラミニンα5鎖の発現量を選択的に上昇させることが分かっている[3]。
過敏反応を引き起こすことがあり[4]、経口で服用した患者の内10%に、血管性浮腫・蕁麻疹などの皮膚への副作用が見られる。また、軟膏剤の使用でも皮膚炎が起きることがある[2]。
出典
- ^ Jaques, R (1977). "The pharmacological activity of tribenoside". Pharmacology 15 (5): 445–460. doi:10.1159/000136721.
- ^ a b Zgažarová, Simona and Jedličková, Hana and Chovancová, Zita and Thon, Vojtěch (2014). "Pathophysiological characterization of drug hypersensitivity to tribenoside". Central European Journal of Medicine 9 (1): 159–168. doi:10.2478/s11536-013-0248-4.
- ^ Kikkawa, Yamato and Takaki, Shu and Matsuda, Yuji and Okabe, Koichi and Taniguchi, Masakazu and Oomachi, Kengo and Samejima, Teruyuki and Katagiri, Fumihiko and Hozumi, Kentaro and Nomizu, Motoyoshi (2010). "The influence of tribenoside on expression and deposition of epidermal laminins in HaCaT cells". Biological and Pharmaceutical Bulletin 33 (2): 307–310. doi:10.1248/bpb.33.307.
- ^ Hashizume H, Takigawa M (2005). "Drug-induced hypersensitivity syndrome associated with cytomegalovirus reactivation: immunological characterization of pathogenic T cells". Acta Derm. Venereol. 85 (1): 47–50. doi:10.1080/00015550410024094. PMID 15848991.
Japanese Journal
- 45 トリベノシドによるアレルギー性接触皮膚炎の1例(薬物アレルギー・薬剤性障害2,一般演題,第21回日本アレルギー学会春季臨床大会)
- 外痔核に対する外用薬により薬物性肝障害を惹起した1例
- 森澤 嘉彦,田中 篤,三浦 亮,深水 雅子,後藤 英晃,根來 真一郎,三神 昌樹,塙 直子,相磯 光彦,福里 利夫,滝川 一
- 肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA 49(8), 362-367, 2008-08-25
- … 科紹介入院となった.各種ウイルスマーカーや自己抗体は陰性であり,アルコール摂取や自然食品も含めた内服薬服用はなかった.しかし肝機能異常発現前の2006年2月から,外痔核に対してボラザG坐薬(トリベノシドとリドカインの合剤)とネリプロクト軟膏(吉草酸ジフルコルトロンとリドカインの合剤)を処方され使用していることが判明した.両剤の使用・中止と肝機能異常の出現・消退との時間的な経過が一致 …
- NAID 10021939356
Related Links
- ヘモクロンとは?トリベノシドの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:病気別版)
- 〔慎〕薬剤・食物過敏歴,アレルギー性疾患歴,他のトリベノシド製剤併用時,慢性関節 リウマチ. 〔相〕併用注意:ワルファリンの作用を増強. 〔副〕発疹,そう痒感→中止.悪心, 嘔吐,食欲不振,下痢,便秘,胃痛,腹痛,胃のもたれ感,口内乾燥感,口唇小水疱,口角炎, 頭痛, ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ヘモタイトカプセル200mg
組成
有効成分
含量(1カプセル中)
添加物
- カプセル本体にゼラチン、グリセリン、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、酸化チタン含有
禁忌
効能または効果
- 内痔核に伴う出血・腫脹
- 通常成人は、1回1カプセル(トリベノシドとして200mg)を1日3回食後に経口投与する。
慎重投与
- 他の薬剤や食物等に対する過敏症の既往歴のある患者[発疹等の過敏症状発現率が高い傾向にある。]
- 気管支喘息、アレルギー性鼻炎等アレルギー疾患の患者及びそれらの既往歴のある患者[発疹等の過敏症状発現率が高い傾向にある。]
- 他のトリベノシド製剤が併用される患者[トリベノシドの血中濃度が上昇する。]
- 慢性関節リウマチの患者[動物実験でアジュバント関節炎を増強させる傾向が報告されている。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
多形(滲出性)紅斑
(頻度不明)
- 多形(滲出性)紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- トリベノシドは、微細循環改善作用、創傷治癒・肉芽増殖作用、抗浮腫作用、鎮痛作用を併せ持つ。
微細循環改善作用1)〜3)
- Selyeの血栓・出血現象(ラット)及びendotoxin shock(ラット)による血小板凝集・微細血栓の形成・血流等の微循環の障害を抑制し、摘出門脈(マウス)の内流出量を増加し、またジヒドロエルゴタミンによる流出量減少の回復を促進する。
創傷治癒・肉芽増殖作用4),5)
- 動物実験(ラット)において肉芽形成の促進作用が認められる。
抗浮腫作用4)
- ヒスタミン及びセロトニンを起炎物質として惹起された血管透過性亢進及び浮腫を抑制する(ラット)。
鎮痛作用4),6)
- Haffner変法、酢酸stretching法、writhing syndrome法による動物実験(マウス)で末梢性の鎮痛作用が観察される。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- Ethyl-3,5,6-tri-O -benzyl-D-glucofuranoside
分子式
分子量
性状
- 無色〜淡黄色の粘稠性のある液で、においはないか又はわずかに特異なにおいがあり、味はない。
メタノール、酢酸(100)、エタノール(95)、アセトン、酢酸エチル、ジエチルエーテル又はクロロホルムと混和する。水にほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
[★]
トリベノシド、リドカイン
[★]
トリベノシド、リドカイン
[★]
トリベノシド、リドカイン
[★]
トリベノシド、リドカイン
[★]
トリベノシド、リドカイン
[★]
- 英
- bird、avian
- 関
- 鳥類