- 英
 
- category
 
- 関
 
- カテゴリー、範疇、分類、部類
 
WordNet
- a general concept that marks divisions or coordinations in a conceptual scheme
 
PrepTutorEJDIC
- (論理学・哲学で)範疇(はんちゅう)(ある体系の中でその内容特質に応じて分けた部門)
 
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/10/27 19:49:38」(JST)
[Wiki ja表示]
 | 
ウィキペディアにおけるカテゴリについては、Help:カテゴリ及びWikipedia:カテゴリの方針をご覧ください。 | 
 
 | 
この項目では、哲学用語について記述しています。その他の用法については「カテゴリ (曖昧さ回避)」をご覧ください。 | 
 
カテゴリ(独: Kategorie、英: Category、仏: Catégorie)は、事柄の性質を区分する上でのもっとも基本的な分類のことである。カテゴリーとも表記する。語源はギリシア語の κατηγορια。漢訳語では範疇 (はんちゅう) であり、洪範九疇に由来する。
| 
 
 目次
- 1 概説
 
- 2 歴史
- 2.1 古代
- 2.1.1 プラトンにおけるカテゴリ
 
- 2.1.2 カテゴリの本来的な創設者としてのアリストテレス
 
 
 
- 2.2 中世
 
- 2.3 近世
 
 
 
- 3 脚注
 
- 4 参考文献
 
- 5 関連項目
 
- 6 外部リンク
 
 
 | 
概説
アリストテレスによって哲学用語として採用された。アリストテレスにおいてカテゴリは存在のもつ10の基本的性質をあらわし、存在論における基本概念のひとつであったが、イマヌエル・カントは人間認識を基礎付ける超越論的制約のひとつ、純粋悟性概念をカテゴリと呼び、その意味を認識論的意味へと転換した。
哲学用語としての「基本範疇」の意味から発展して、各種分類学などでもカテゴリの用語が用いられることがある。また最近ではウェブディレクトリなどで、範疇という漢訳語を用いずに、英仏独語の音訳であるカテゴリの語が用いられている。
数学では圏または範疇のことをカテゴリと呼ぶ。
歴史
古代
ギリシア哲学において、カテゴリは単に物質の基礎的な元素(土、水、風、火など)を表す。認識問題そして存在と意識の相互関係について高まる関心とともに、哲学的なカテゴリ体系は決定的に発展した。
プラトンにおけるカテゴリ
プラトンは以下の五つのカテゴリを区別した。
- 存在(Sein)
 
- 同一性(Identitat)
 
- 多様性(Verschiedenheit)
 
- 変化(Veränderung)
 
- 存続(Beharrung)
 
であり、これらをプラトンは魂のあかし(Zeugnisse der Seele)とみなした。
カテゴリの本来的な創設者としてのアリストテレス
哲学的なカテゴリの本当の創設者はアリストテレスである。彼は最初にカテゴリを体系的に研究した。彼は、論理学を研究をするための基礎であり、道具であるとして、まず、述語(命題「PはQである」というときの「Qである」にあたる)の種類を以下のように10に区分する[1]。彼は、次いで、形而上学において、存在者を多義的なものであるとして、存在をカテゴリに従って10に分類した。彼によれば、個物を「第一実体」であるが、カテゴリにおける「実体」は、述語として用いられ「類」や「種」をあらわすが、普遍者であるゆえ「第二実体」とした。それによって、'Aussageweise'から'Seinsweise'への移行がおこる。
- 実体
 
- 量
 
- 質
 
- 関係
 
- 場所
 
- 時間
 
- 位置
 
- 所有
 
- 能動
 
- 受動
 
実体以外の残りのカテゴリは、実体のより詳細な特徴付けに資する。彼は対象の分類としてカテゴリを解する。
カテゴリは、少なくとも以下の二種の条件を満たすべきである。
- 形式上:分類(Klasse)の数は無限であり、その分割は空虚であり、その統合は多様性(Universum)を束ねる。
 
- 実質上:分類からのどの個物もひとつの分類に属さねばならない。すなわち、決して他の分類に入れられえない。
 
この条件は、しかし、アリストテレスも抱えていたカテゴリの境界付け関する困難へと導く。「関係」と「質」についての、そして「量」についての境界付けは、分類わけに際して連続のうちに現れる「場所」と「時間」をもっては明らかにならない。アリストテレスの範疇論は、哲学の発展上に広範囲の影響をもち、現在の哲学においてもなお部分的には及んでいる。
中世
聖トマス
 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
トマス・アクィナスは、アリストテレスの10の範疇に、以下の六つの超範疇的概念を加えた。
- もの
 
- 存在者
 
- 一
 
- あるもの
 
- 善
 
- 真
 
近世
哲学的範疇論に対する重大な貢献を、古典的ドイツ哲学、取り分けイマヌエル・カントとG.W.F.ヘーゲルが果たした。
カント
カントは、その著書『純粋理性批判』において、カテゴリを客観的実在の反映とはみなさず、純粋悟性の真の主要概念とみなした。
カントに従えば、カテゴリはすべての経験の前提条件であり自然法則をアプリオリに定める。
カントはカテゴリを以下の四つのグループに分けた。
- 量(単一性、多数性、全体性)
 
- 質(実在性、否定性、限界性)
 
- 関係(実体性、因果性、相互性)
 
- 様態(可能性、現実存在、必然性)
 
ヘーゲル
ヘーゲルは、ドイツ哲学の包括的なカテゴリ体系にまで発展させた。彼はとりわけ―たとえ観念論的形式においても―異なった哲学的カテゴリの間に弁証法的観点を際立たせた。
脚注
- ^ 『カテゴリー論』第4章
 
参考文献
関連項目
- プロトタイプ理論
 
- カテゴリー錯誤 - 錯誤
 
- 定義
 
- 概念
 
- 判別 - 判別分析
 
- 弁別 - 丁度可知差異 - 差異
 
- 命名 - レッテル - ラベリング理論
 
- Open Directory Project
 
- コレクション
 
外部リンク
- (百科事典)「Categories」 - スタンフォード哲学百科事典にある「カテゴリ」についての項目。(英語)
 
- (百科事典)「Categorical Perception」 - スカラーペディアにある「カテゴリー認知」についての項目。(英語)
 
 
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 栗山和子
 
- 情報処理学会研究報告. 情報学基礎研究会報告 2013-IFAT-112(3), 1-8, 2013-09-19
 
- … し,ツイートの発言者の属性をプロフィールや図書館の公式サイトを用いて公式アカウントを同定した.次に,TwitterAPI を用いて,各アカウントのユーザ情報およびツイート 100 件を抽出し,その内容をいくつかのカテゴリに分類した.結果として,大学図書館のツイートの内容は,従来の館報や掲示による広報の範囲内に収まっており,双方向的なやりとりやリツイートによる情報拡散などの Twitter の特性を十分活用しているもの …
 
- NAID 110009606648
 
- ウェブ上で提供されている医療・健康情報の実態と非主題カテゴリへの分類のための考察
 
- 石田 栄美,Ishita Emi,イシタ エミ
 
- 九州大学附属図書館研究開発室年報 2012-2013, 28-33, 2013-09-00
 
- … た.この中から1,759URLを対象にページの内容を調査したところ,解説・情報提供,日記・雑談,Q&Aなどの内容が多かった.最後に,非主題カテゴリを設定し,1,759ページに非主題カテゴリごとのレベルを付与した.その結果,非主題カテゴリとして,リーディングレベル,客観性・主観性,信頼性に関するカテゴリが有効である可能性が高いことがわかった. …
 
- NAID 120005323561
 
- 死別に伴う「悲嘆夢」の内容と機能 ―切る機能と結ぶ機能の振り子過程―
 
- 山本 力,岡田 碧
 
- 岡山大学大学院教育学研究科研究集録 153, 1-9, 2013-07-25
 
- … これらの夢を質的な分析方法で検討した結果,16 種の下位カテゴリーが抽出され,4種の上位カテゴリーにまとめられた。 …
 
- NAID 120005324816
 
Related Links
- 日本最大級のディレクトリ型検索サービス。Yahoo! JAPANが提供。Yahoo! JAPANのサーファーが内容を確認したサイトをテーマ別にカテゴリ分け。主要なサイトが網羅されている。
 
- 日本最大級のカテゴリー検索サービス。20万以上のサイトを分類。あらゆるカテゴリーのサイトを検索できます。 ... 注目のニュース - gooニュース 従業員3人からノロウイルス 浜松 スキー場で行方不明 2人無事発見 小泉元首相 ...
 
Related Pictures





★リンクテーブル★
  [★]
- 英
 
- category
 
- 関
 
- カテゴリ、カテゴリー、分類、部類
 
  [★]
- 英
 
- category
 
- 関
 
- カテゴリ、カテゴリー、範疇、分類
 
  [★]
- 英
 
- category、categorical
 
- 関
 
- カテゴリ、範疇、分類、部類、カテゴリー的、分類上
 
  [★]
- 英
 
- categorical、categorically
 
- 関
 
- カテゴリー、無条件、分類上
 
  [★]
- 英
 
- categorization、categorize
 
- 関
 
- 分類